はがきの書き方をマスター!表と裏や横書き・縦書きのマナーまとめ

はがきの書き方をマスター!表と裏や横書き・縦書きのマナーまとめ

はがきの書き方には一定の決まりがあります。表書きや裏書きのルール、横書きや縦書き特有のマナーがあります。受け取る側に不快感を与えないためにも、正しい礼儀作法を持って臨みたいところです。今回は、正しいはがきの書き方やマナーなどについて解説していきます。

記事の目次

  1. 1.はがきの書き方・表裏の基本
  2. 2.はがきの書き方【住所】
  3. 3.はがきの書き方【敬称や肩書】
  4. 4.はがきの書き方【相手の名前】
  5. 5.はがきの書き方【差出人情報】
  6. 6.はがきの書き方【結婚式の招待状】
  7. 7.はがき投函からどれくらいで相手に届く?
  8. 8.はがきの基本的な書き方は必ず覚えておこう!

はがきの書き方・表裏の基本

Photo byDaria-Yakovleva

最近は、SNSなどの連絡用ツールが発達してきたことから、手紙やはがきを書くという機会はとても減りました。ただ、そんな時代だからこそあいさつ文などをはがきで送ると温かみが伝わり受け取る側の印象が良くなるので、効果的に使いたいところです。

はがきを書く際の書き方やマナー、裏と表の違い、縦と横のどちらで書くべきかなどの一般的な決まりなど、印象の良いはがきを作るためのマナーや基礎知識を紹介していきます。はがきの書き方に困っている方は是非参考にしてみてください。

表面・受け取る人の宛名を書く面

Photo byDaria-Yakovleva

はがきの表面とは、受け取る人の宛名や住所などを記載する紙面の方です。送り主である自分の氏名や住所を裏面に記載する方も多いですが、もともとはがきは紙面のスペースが限られているので、表面に差出人の情報を記載する方が一般的です。

裏面に差出人の情報を記載することは間違いではありませんが、表面の左下のあたりが基本的には差出人情報欄ですので、紙面スペースの有効活用という面でもこちらに記載する書き方をお勧めします。

裏面・写真や文章を載せる面

Photo byBellinon

はがきの裏面は、いわゆる文面と表現されることも多く、写真や文章など、送り先に伝えたい内容を記載する紙面になります。最近は年賀状作成ソフトなどが普及していて、裏面をきれいに彩って有効活用できるようになりました。しかし逆に、きれいな手書きのはがきをもらうと、受け取る側はとても印象良く文章を読むことができるかもしれません。

はがきの縦横は裏面のレイアウトに合わせる

Photo byLubosHouska

はがきの表面の書き方で、縦にするか横にするか迷うという方も多いかもしれません。これには明確にどちらが正しいということはありません。ただ、官製はがきでは郵便番号欄やレイアウト構成から縦書きが推奨されているつくりになっています。

官製はがきではないものだと、表面からでは縦か横かどちらがいいか判断できないことも多いです。そのときは、裏面の記載内容の向きに合わせるのが一般的です。すなわち、裏面を縦向きに記載したなら表面も縦、逆に裏面を横向きにしたなら表面も横にするという対応が一般的ですし、統一感もありマナーを感じられる好印象のはがきになります。

はがきの書き方【住所】

Photo byClker-Free-Vector-Images

つづいて、記載箇所ごとの細かいはがきの書き方について解説していきます。まず、はがきの住所欄の書き方について解説します。表の住所欄は、受け取った人が最初に見る部分であることが多いので、正しい書き方で丁寧に書かれていた方が良い印象を持ってもらうことができます。

はがき紙面の大きさも踏まえた、全体のバランスを考えながら、読みやすいレイアウトになるように心がけて書くようにすることをおすすめします。

書き方①住所は2行に収める

Photo byFree-Photos

はがきの表面に記載する住所の基本的な書き方で気を付けるべきことは、できるだけ二行に収めるようにすることです。読みやすくて見た目もきれいに仕上げることができます。

一行目の書き出し場所は、郵便番号の7つの枠が右上にありますが、これの右から1つ目と2つ目の間の位置からにするとまとまりがあり見やすい構成になります。都道府県名を書くかどうかで迷う方も多いです。郵便番号があれば記載は不要ですが、目上の人にはがきを出す際は書いておいた方が丁寧になるのでお勧めです。

書き方②アパート・マンション・ビル名と社名

Photo byFree-Photos

はがきの住所欄で、アパートやマンション・ビル名・社名を書く際も一定のマナーがあります。住所の一行目に都道府県から番地までを記載し、二行目に少し小さめの文字で住所の書き出し位置よりも少し下がったところから書き出すとすっきりとした印象になります。

アパートやマンション名を省略して、番地の後に部屋番号を記載する方も結構多いですが、丁寧な印象を与えるためには、建物の名称が明確になっているならできるだけ省略せずに記載したほうがマナーとして良い印象になります。

はがきの書き方【敬称や肩書】

Photo byFree-Photos

はがきの宛先欄を記載する際に注意するべきことのうち、敬称や肩書には細心の注意を払う必要があります。特に目上の人に送る場合には注意しないと相手に悪い印象を与えてしまいます。なんでも丁寧に書けばいいというわけではなく、一定のルールとマナーがありますので、十分に理解したうえで書きましょう。

会社・個人で使い分け

Photo byMagicDesk

はがきを特定の人ではなく会社宛てに送付する場合、企業名の後に「御中」を付けるのが一般的です。会社名の後に個人氏名を記載する場合によくみられる、部長などの肩書を添える場合は、氏名の前に肩書を記載し、氏名の後ろに「様」などの敬称を付けるのが一般的です。

~部長様、~部長殿というように、氏名の後ろに肩書と敬称を続けて記載する形がよくみられますが、これは正しくありません。「総務部部長~様」という書き方が一般的に利用されています。

はがきの書き方【相手の名前】

Photo bystempow

はがきの書き方で、相手の名前を書く時も細心の注意を払う必要があります。名前に加えて、肩書を添えるときにも、間違えていないかをチェックすることはもちろんの事、記載の順番などについても配慮する必要があります。

名前の書き方で間違いを発見するほど悲しいことはなく、受け取った側に悪い印象を与えてしまうので、はがきで相手の名前を書く時は十分に注意しましょう。特に敬称の付け方は、会社名や部署名を列記する際に特殊なマナーがあるケースもあります。

①中央に大きく書く

Photo bygeralt

はがきに相手の名前を書く際は、まずは中央に大きく書くことを心掛けましょう。郵便番号を記載する7桁の枠のうち、左から二つ目の枠のあたりから書き始めるとバランスがよくなります。氏名の前に会社名や部署名を列記する場合は、あくまで氏名が中央に来るように、会社名や部署名は少し右にずらして記載する書き方が一般的です。

②複数人に対して送る場合

Photo byOpenClipart-Vectors

はがきを送る際に、複数の相手に一枚のはがきを送るケースがあります。夫婦宛や家族あてに送るケースが多いですが、この場合の書き方としては各氏名それぞれの後に敬称を付けるのが正しい書き方です。複数の氏名の後ろに一文字だけ「様」を付けるような書き方は望ましくありません。

また、人数が多い場合は、「~御一同様」という書き方も一般的で良い例です。家族あてに送る場合は「~家ご一同様」と~家としてまとめるのが良い書き方です。

はがきの書き方【差出人情報】

Photo byBru-nO

はがきの差出人を書く際に気を付けるべきことを紹介します。縦書きの場合と横書きの場合で気を付けるべきポイントは異なります。横書きの場合はこれといった決まりはありませんので、見やすいレイアウトを心がけて印象の良いはがきにしましょう。

縦書きのはがきの場合は記載する幅がある程度決まっているので、その範囲に収まるように文字の大きさや文字の配置に気を付けて対応するようにしましょう。決まったルールにのっとって記載をすれば、とても見やすく良い印象を与えることができます。

切手の幅を目安に書く

Photo byPrimiano

横向きのはがきを出す際はこの限りではありませんが、縦書きのはがきの場合は、表面の左上に記載されている切手の幅に収まるようにしましょう。あるいは、左下に差出人の郵便番号を記載するための7桁の枠が設けられていますが、この横幅に収まるようにしましょう。

差出人を大きく書きすぎると、主張が激しいなど別の意味でとらえられる可能性もあります。他の記載部分と比較して、小さめに書くのが一般的なマナーといえます。また、(引越し)などはがきの目的を小さく記載しておくのもいいです。さらに、子供が生まれた場合はフリガナを記載しておくと親切です。

はがきの書き方【結婚式の招待状】

Photo byOHMAOH

はがきを出す機会が少ない現代ですが、結婚式の招待状ははがきで送付する形式が今でも主流になっています。ここでは、結婚式の際によく利用される往復はがきに関するマナーについて解説します。結婚式の招待状は、特に礼儀を大事にしないと相手に対して失礼になってしまいますので、注意して対応するようにしましょう。

往復はがき・書き方

Photo byeugenialcala

そもそも往復はがきとはどんなものでしょうか。これは、差出人が相手に対してのメッセージなどを記載している往信用はがきと、受け取った人が返事を返すために用意された返信用はがきが一枚の紙面となってつながっている形式のものです。往復はがきを送るときには、受取人の住所や氏名の部分を表にして発送します。

受け取った側は、半分に切り取って返信はがきの部分を返信します。往復はがきには、普通のはがきには無い独自のルールやマナーがあるので、気を付けて対応しましょう。結婚式の招待状は、この往復はがきを利用することが多くなっています。

①往復面メッセージ

Photo byDarkWorkX

往信面のメッセージとしては、差出人から受取人に対するメッセージを記載します。結婚式招待状の場合は、結婚式に関する情報を記載することになります。挙式の日程と披露宴会場の紹介等はもちろんのこと、別途余興の出し物を依頼するなどの記載事項がある場合も忘れずに書き加えましょう。

また、結婚式の後の二次会の開催予定や、別途同窓会を開催するなどの情報も該当する際には往信はがきに記載するのが通例となっています。忘れずに記載するようにしましょう。

②返信の宛名

Photo byBru-nO

返信はがきの部分には、送り先の方に必要事項を記載してもらった後に送り返してもらう必要があるため、送付先は自分の住所と氏名を記載することになります。結婚式の幹事宛にするケースもあるので、確認しましょう。

どちらのケースにおいても、氏名の最後に「様」の敬称の記載はしてはいけません。氏名の最後の少し左下に小さな文字で「行」や「宛」と付け加えておくのが一般的なマナーとなっています。

③返信の文面

Photo byDarkWorkX

返信の文面には、送付した相手に必要事項を記載してもらうことになります。挙式及び披露宴の出席・欠席の選択肢、自分たちに対するメッセージ欄など、書きやすいように明記しておく必要があります。どこに必要事項を記載したらよいか、分かりにくい文面は好ましくありませんので、明瞭で分かりやすい構成を心がけてください。

往復はがきは、送り先の方に記載してもらい返信してもらうという手間をかけているという意識を持って準備するべきです。したがって、あまり手間のかかる内容にはならないよう気を付けましょう。必要事項を簡潔に記載する内容にするのがマナーです。

④往復はがき投函

Photo bySimpleMediaKit

往復はがきを投函する際には、もちろんポストに入れれば問題ありませんが、一点注意するべきことがあります。半分に折り目を付けていないと往復はがきと認められないというルールがあります。必ず往信面の送り先記載欄が表に来るように、きっちりと折り目を付けて二つ折りにして投函してください。

通常、結婚式会場側に印刷を依頼すると、折り目を付けてくれていますが、自宅で自分たちで招待状を準備する際には、自分たちで折り目を付けなければならないということを忘れないようにしましょう。正しく送り先に届かない危険もあります。

返信用はがき・書き方

Photo byautumnsgoddess0

続いて、往復はがきを受け取った側が、返信用はがきの部分を記載して返信する際の基本的なマナーなどについて紹介します。結婚式の招待状を受け取るケースはそれほど数多くありませんので、戸惑ってしまう方も多いかもしれません。マナー違反とならないよう気を付けて対処しましょう。

返信はがきの書き方ももちろん大事ですが、返信のタイミングもとても重要です。たいてい返信締切期限が記載されていますが、支障のない範囲でできるだけ早く発送するのがマナーです。

①返信相手に付ける敬称

Photo byrawpixel

往復はがきを作成する際に、差出人の側では、返信はがきの宛名面の氏名の後には遠慮して「行」や「宛」と記載され地得るケースが大半です。返信はがきを送るときは、これを二本の斜線で消して、個人宛なら「様」、企業や団体宛なら「御中」と追記して書き換えるのがマナーとなっています。忘れずに対処しましょう。

②自分の名前の敬称

Photo byFree-Photos

次に自分の住所氏名に関する記載についてです。返信はがきには、たいてい「御住所」「御芳名」と記載されているケースが大半です。「御住所」の「御」と「御芳名」の「御芳」の部分は二重線で消しておきましょう。一文字の場合は斜線、二文字以上の場合は通常の縦方向の二重線で問題ありません。二重線の代わりに「寿」を重ねて記載することもあります。

③出欠席の回答

Photo byArtsyBee

結婚式招待状の返信はがきには、必ず出席・欠席の回答欄があります。御出席か御欠席、どちらか一方に丸で囲む形式のケースが多いですが、ただ丸をするのではなく、「御」を二重線で消します。出席の場合は、下に付け加える形で「させていただきます」と追記するのがマナーとなっています。

欠席する場合は、「させていただきます」と追記するだけではなく、「大変残念ですが、所用のため(欠席させていただきます)」など簡単に理由などを付け加えておくと印象が良いです。

④投函マナー

Photo byepicantus

往復はがきの真ん中を切り取って、返信はがき部分だけを投函する形で返信します。半分に切るのを忘れて、往信面も送り返してしまうケースが結構多くなっています。これは完全にマナー違反ですので、忘れずに切り離しましょう。また、期限までに送るのは当然のこと、できるだけ早めに返信するのも大事なことです。

はがき投函からどれくらいで相手に届く?

Photo bygeralt

はがきを書いたら、ポストなどに投函をしますが、気になるのがいつ頃に相手に到着するのか、という点です。特に急ぎで相手に見てもらいたいはがきであるとか、確実に送りたいはがきである場合には気になるところです。ここでは、投函してから先方に届くまでの一般的な時間について紹介しますので参考にしてみてください。

送り先の住所による

Photo byMichaelGaida

投函したはがきがいつ頃先方に届くのかといえば、差出元の住所と送り先の住所に左右されます。はがきだと、日本国内の列島範囲内であれば午前中に投函すれば翌日に、午後に投函すれば翌々日に先方に到着することになっています。ただ、あくまで一般的な時間で、ポストからの集荷状況などによっては遅れることもあることを理解しておきましょう。

はがきの基本的な書き方は必ず覚えておこう!

Photo byGingerQuip

ここまで、はがきの基本的な書き方や記載する向き、記載する際の文字の大きさや書き始めの箇所など、細かく紹介してきました。また、結婚式招待状を例に、往復はがきに関するマナーも紹介しました。はがきを利用するケースはどんどん減ってきているので、逆にはがきを利用する際にはマナー違反になっていないか慎重に取り扱うようにしましょう。

yokatayama
ライター

yokatayama

サラリーマンとして得た知識と経験でわかりやすい記事を提供していきたいです。インターネット上にあふれる情報は信ぴょう性を確認することが難しいですが、可能な限り正確で時節に応じた内容の文章を提供します。

関連するまとめ

人気の記事