新幹線に乗り遅れたときの対処法!払い戻しや自由席への変更はできる?

新幹線に乗り遅れたときの対処法!払い戻しや自由席への変更はできる?

せっかく予約しておいた新幹線に乗り遅れた経験は誰しもがあるでしょう。目的地に着くことが出来なければ、大事な出張や楽しい旅行は台無しです。でも慌てなくても大丈夫。そんな緊急事態が発生したときのために、新幹線に乗り遅れたときの対象法を解説します。

記事の目次

  1. 1.新幹線に乗り遅れたら
  2. 2.新幹線乗り遅れ【指定席を予約していた場合】
  3. 3.新幹線乗り遅れ【グリーン席を予約していた場合】
  4. 4.新幹線乗り遅れ【自由席を予約していた場合】
  5. 5.新幹線乗り遅れ【割引切符・格安プランを使っている場合】
  6. 6.新幹線に乗るのを諦めた場合の対処法
  7. 7.新幹線の切符を紛失した場合の対処法
  8. 8.インターネットを利用した新幹線の予約
  9. 9.新幹線の乗り遅れには十分注意しよう!

新幹線に乗り遅れたら

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「しまった、せっかく指定席を予約していた新幹線に乗り遅れた」。こんな経験は誰にでも一度くらいはあるでしょう。速さばかりでなく発着時刻の正確性でも日本が世界に誇る新幹線は、1分たりとも遅れると乗車することが出来ないので注意が必要です。

目的地に着くことが出来なければ、大事な出張や楽しい旅行が台無しになってしまうかもしれないので、何とか方法がないか検索する人もいるのではないでしょうか。今回は新幹線に乗り遅れたときに、切符の払い戻しや自由席への変更はできるのかどうか、予約していた席の種類に分けて、その対処法について解説します。

新幹線に乗り遅れても大丈夫

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指定席を予約していた新幹線に乗り遅れた。結論を言いますと、乗り遅れても大丈夫で何とかなります。約束の時間には遅れるかもしれませんが、手持ちの切符を使い後続の新幹線に乗ることで目的地にはちゃんと到着します。

ただし、購入した切符の種類によっては面倒な手続きや追加料金が発生することもあるので、実際に新幹線に乗り遅れた、乗り遅れそうになったときに慌てないように、そうした場合の対処法を正しく理解しましょう。

次では、新幹線に乗り遅れたときにどのような対処法があるのか、予約していた席の種類を指定席、グリーン席、自由席に分けてみていきましょう。

新幹線乗り遅れ【指定席を予約していた場合】

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新幹線の運賃・料金は基本的に乗車券と特急券の二つで構成されています。また特急券の種類には指定席、自由席、グリーンの3種類があります。乗車券は有効期間内であればいつでも使えます。因みに乗車券の有効期間は乗車する区間の距離に応じて決められており、距離が長いほど有効期間も長くなります。

問題は特急券指定席です。指定席はその新幹線に乗らなければその新幹線が発車した時点で無効となり払い戻しは受けられません。あとの便の指定席に乗ろうとすると、あらためて特急券指定席の全額を支払い購入しなければなりません。

なお、その新幹線の発車時刻前であれば、所定の窓口に行って追加料金なしで予約変更が可能です。ただし変更できるのは1回限りです。乗り遅れると分かった時点で、間に合うようであれば指定席の変更手続きをして、確実に座って行けるようにしましょう。

後続の新幹線の自由席に限って乗れる

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指定席の予約を変更する余裕がなく乗り遅れた場合でも、新幹線を利用できる救済措置があります。その当日に限っては、後続の新幹線の自由席であれば、追加料金なし・手続きなしで利用できるというものです。

指定席とは違って必ず座ることができるとは限らないのが難点ではありますが、追加料金がかからないので、我慢する必要があります。

では、「はやぶさ」や「こまち」のような全席指定のみの新幹線に乗り遅れた場合はどうするのでしょうか?基本的には、後続の全席指定の便に「立ち乗り」することになります。ただし後続の新幹線に空席があれば若干の追加料金で指定席に座れる可能性もあるので、駅員や車掌に確認をしてみましょう。

新幹線乗り遅れ【グリーン席を予約していた場合】

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新幹線のグリーン席を予約していて乗り遅れた場合も、基本的には指定席の場合と同様です。手持ちの切符があれば、当日の後続の自由席に追加料金、手続きなしで乗ることができます。しかしながら、指定席の倍くらいする高額な料金を払っているのに、指定席と同じ扱いというのは納得がいかないという人も多いでしょう。

車掌さんの判断次第でグリーン席に乗れる

実はグリーン席の場合、乗り遅れたときにはグリーン席に限っての特例があるようです。それは、予約した便に乗り遅れても、それがグリーン席の予約であれば後続のグリーン席に空席がある場合に限りそのまま乗車出来る可能性があります。

ただし、黙って乗ることはできず、車掌の判断でOKが出ればグリーン席に乗車可能となるようです。この特例は、JRの規約やホームページなどに載っているわけではなく、JRも積極的に周知はしていません。満席になることがほとんどないグリーン席ならではの特例と言えるでしょう。

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新幹線乗り遅れ【自由席を予約していた場合】

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新幹線の自由席は、そもそも乗る新幹線の便名、すなわち出発時刻が指定されていません。文字通り好きな列車、好きな席を自由に選べる席であり、その日であればその区間を走るどの新幹線の自由席にも乗ることができます。なお、東海道新幹線であれば、指定席券では料金に違いがある「のぞみ」も「ひかり」も「こだま」も、自由席料金は同一料金です。

後から発車する新幹線の自由席に乗れる

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従って、自分が乗ろうと勝手に決めていた新幹線の自由席に乗り遅れた場合、その当日であれば何も気にせず後続の新幹線の自由席に乗車するだけです。もちろん、何の手続きも追加料金も発生しません。

ただ、乗る新幹線によっては発車する時間の早い方が到着する時間も早いとは限りません。急いでいる場合は必ず到着時間を確認してからどの新幹線に乗るか決めるようにしましょう。

新幹線乗り遅れ【割引切符・格安プランを使っている場合】

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前述の3つの対処法は、JRで普通に切符を買った場合のものです。JRから買った早特などの特別な割引切符や、旅行会社などを通して買った格安プランの切符は、例えば同じ指定席の切符でも、前述のJRの取り扱いとは異なる場合があります。乗り遅れた場合の対処法については、正規料金で買った場合に比べ厳しい制約が設けられていますので注意が必要です。

後続の新幹線に乗れないこともある

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早特きっぷなどの割引切符、旅行会社の格安プランで予約している新幹線に乗り遅れた場合、指定席はやはり無効になります。しかし、後続の自由席に乗ることができるかどうかは、割引の種類や格安プランの内容によって異なります。後続の自由席には乗れない場合もあるので、JRや旅行会社に問い合わせたうえで対処法を考えるようにしましょう。

新幹線に乗るのを諦めた場合の対処法

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新幹線に乗り遅れたら、いっそのこと新幹線に乗るのを諦めて、飛行機や高速バスなど他の交通機関を利用するというのも一つの対処法です。その場合、予約していた乗車券や指定券の払い戻しは可能なのか、払い戻しができるとしてもいくらくらい手数料を取られるのか気になるところです。新幹線に乗ることを諦めた場合の対処法をみてみましょう。

みどりの窓口にて払い戻しが可能

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新幹線の切符の払い戻しは、基本的に全国のJR駅の窓口(みどりの窓口)で払い戻しができます。ただし団体乗車券や一部のトクトクきっぷなど、購入した窓口でした払い戻しできないものあります。また、旅行会社経由で購入したツアー商品の切符は、旅行会社での取り扱いになりますので注意してください。

席によって手数料が違う

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乗らなくなった新幹線の切符は、払い戻しはできますが、払い戻しが可能な期限があり一定の手数料が取られます。また期限や手数料は、乗車券や特急券、指定席券や自由席券など、切符の種類によって異なりますので注意が必要です。

乗車券は有効期間内であればいつでも払い戻しが可能です。有効期間は乗車区間の距離によって決められており、100kmまでは当日限りで、101kmから200kmまでは2日間、以降200km増えるごとに1日延びて1000kmでは6日間となります。

特急券については、指定席(グリーン席を含む)は、利用する列車の発車時刻の前まで、自由席は乗る予定の当日中であれば払い戻しをすることができます。

指定席・グリーン席の場合

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指定席・グリーン席の場合の払い戻し手数料をみてみましょう。まず乗車券の払い戻し手数料は一律220円です。特急券は払い戻しするタイミングによって異なります。2日前までであれば払い戻し手数料は一律330円ですが、前日もしくは当日の発車時刻までになると、特急券の料金の30%(最低330円)となり手数料負担が大きくなります。

なお繰り返しになりますが、発車時刻を過ぎた指定席特急券・グリーン席特急券は基本的に無効となり、一切払い戻しは受けられません。

自由席の場合

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自由席の場合の払い戻し手数料をみてみましょう。乗車券の払い戻し手数料は自由席・指定席に関係なく一律220円で同じです。特急券は有効期間内であれば払い戻しのタイミングに関係なく、一律220円となっています。特急券の払い戻し手数料は、指定席・グリーン席の場合よりも、少し安くなっています。

割引切符・格安プランを使っている場合

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JRが特別に設定している早特などの割引切符は、当日の発車時刻前であれば他の切符同様に、乗車券は一律220円、特急券は2日前までであれば330円の払い戻し手数料で済みます。ただし事前の変更等は一切できません。

旅行会社等を通して買った格安プランなどに含まれる新幹線の切符については、払い戻しができるかどうかはプランによって変わってきます。高いキャンセル料金を払う必要があるかも知れませんので、必ず旅行会社等に問い合わせを行ったうえで、乗り遅れの対処法を考えましょう。

回数券の場合

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新幹線をよく利用するのでお得な回数券を購入している人もいらっしゃるでしょう。念のため回数券の払い戻し方法もみておきましょう。

新幹線の回数券は主要区間では通常6枚綴りになっています。実は回数券は1枚でも使用していたらJRでは払い戻ししてくれません。また、有効期間が過ぎていないこと、購入した駅でのみ払い戻し可能という条件もあります。払い戻し手数料は1セット220円です。

1枚でも使用した回数券はJRでは払い戻しをしてもらえません。知り合いか誰かに譲るか、金券ショップやオークションに出して買い取ってもらうようにしましょう。ただし、買取金額はその状況になってみないと分からないので、回数券の払い戻しには注意しましょう。

クレジットカードで購入した場合は、そのカードがないと払い戻し手続きができません。また他の切符と同様、払い戻し代金は現金では支払われず、カード会社経由で返金されます。

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新幹線の切符を紛失した場合の対処法

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購入した新幹線の切符が見つからない、または紛失してしまって乗り遅れるケースもあるかも知れません。この場合はどうしたらよいのでしょうか?

後日、失くしてしまった切符の代金払い戻しを受けるために、切符を失くしたことを駅の窓口に伝え、同一区間・同一列車・同一設備の切符を正規運賃・料金で購入するようにしましょう。この切符は紛失再発行用の切符で「紛失再」という表示がなされます。

降車駅に着いたら有人改札を通り、再購入した切符に「再収受証明」を受けてください。その証明を受けた切符は大切に保管し、1年以内に紛失した切符が見つかった場合には両方の新幹線の切符を持って窓口に行くと、再購入した分の代金が所定の手数料を差し引いて払い戻しされます。

クレジットカードで購入した場合には特例も

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クレジットカードで購入した新幹線の指定席券を紛失した場合、紛失した切符がまだ使用されていないことを確認できれば、紛失した切符が見つからなかったとしても払い戻しを受けられます。この特例は、正規運賃・料金で購入した場合のもので、格安切符や旅行会社経由のパック商品に含まれる切符には適用されません。

インターネットを利用した新幹線の予約

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新幹線はPCやスマホからインターネットを利用し簡単に予約できるようになりました。JR東海であれば「エクスプレス予約」、JR東日本であれば「えきねっと」と、会社ごとに予約方法は異なりますが、予約方法や仕組みは同じなので、出張などでよく新幹線を使う人にとってはインターネット予約がおすすめです。

スマホやPCを使って何度も予約変更が可能

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新幹線の指定席をJRの窓口で買った場合、切符が発券されていますので、予約した指定席は一度だけ変更することができます。これに対し、インターネット経由で指定席の予約をした場合は、乗車する直前まで、もしくは切符を発券するまで何度でも変更可能です。

しかも、その手続きはPCやスマホ、携帯電話から簡単にできます。朝寝坊したり会議が長引いたりして予約した新幹線に間に合いそうもないときは、窓口に行く必要もなく指先で予約の変更が可能です。また切符を直前まで発券しない、もしくはICカード利用の場合は、切符を紛失するリスクが無くなります。

割引やグリーン席へのグレードアップサービスも

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インターネットで新幹線の予約をするためには、事前に「エクスプレス予約」や「えきねっと」の会員になる必要があります。クレジットカードでの決済になるため、クレジットカードの年会費が別途かかります。それでも、切符代が割引されるほか、ポイントが貯まるとグリーン席へのアップグレードサービスも受けることができるなどの特典が受けられます。

そして何よりも、簡単にグリーン席を含む指定席の予約変更が何時でも何処でも出来ることから、新幹線に乗り遅れて目的地まで立って行かなければならないリスクがほとんど無くなります。出張等で月1回程度でも新幹線の利用する人にとってはお勧めのシステムです。

新幹線の乗り遅れには十分注意しよう!

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予約した新幹線に乗り遅れた場合でも、最悪は後続の自由席に乗車出来るので、目的地までは行くことができます。また発車前ならば所定の手数料を払えば払い戻しも可能です。しかし、余計なお金がかかり時間も無駄になるので、一番の対処法は時間に余裕をもって駅に向かい、万一乗り遅れそうなときは早めに変更手続きしておきましょう。

shkamj
ライター

shkamj

shkamjと申します。56歳男性、金融機関で約30年の経歴があります。

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