「頑張ります」は敬語として正しい?ビジネスでの使い方や言い換えを解説!

「頑張ります」は敬語として正しい?ビジネスでの使い方や言い換えを解説!

「頑張ります」を英語の表現、ビジネスや日常で使う敬語、言葉の類語から正しい日本語としての使い方や「頑張ります」を言い換えてみることで、「頑張ります」が本来、意味としてどのように使うのかを知り、今後は知識になるように説明していきます。

記事の目次

  1. 1.「頑張ります」の意味
  2. 2.「頑張ります」の類語
  3. 3.「頑張ります」は正しい敬語?
  4. 4.「頑張ります」の言い換え・謙譲語
  5. 5.「頑張ります」の使い方・ビジネスシーン
  6. 6.「頑張ります」の英語表現
  7. 7.「頑張ります」を多用すると
  8. 8.「頑張ります」はビジネスシーンで謙譲語に!

「頑張ります」の意味

学校や職場で誰かの提案を自分が引き受けることになったときなどに「頑張ります」と言います。頑張りますとは困難に耐えて努力する意味もあります。

逆に応援されるときに「頑張ってください」と言われることもあります。そんなときに、自然と頑張りますと受け答えで伝えます。忍耐し努力し通す意味があるので、苦しさが本人にはあります。気安く頑張りますとは言いにくいものです。

「頑張ります」と言えば、応援してくれる人が必ずいます。本人は気づいていなくてもまわりは、頑張る姿を自然と応援しているものです。家族や友人は気のおけない関係ですが、ビジネスとして頑張りますを伝えるためにはもう少し考える必要があります。日本語には例文があります。場面に応じて内容を言い換えるだけで済みます。使い方を覚えましょう。

忍耐して努力し通す

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頑張りますとは、「我(が)に張ります」と「眼(がん)張る」が転じて作られた言葉です。そのがやがんの漢字の当て字として「頑(がん)」が付き、「頑張ります」と表現されるようになりました。本音は、頑張ることを今すぐやめて、自然体でいたいです。耐え忍ぶことも頑張りますに含まれます。ビジネスで頑張りますには意気込みも感じられます。

困難に耐えて努力する

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集団行動をしている成長段階で、初めて困難に耐えて努力するときは受験戦争のときです。高等教育が一般的ですが、小学校または中学校で既に受験戦争が始まっています。学力は頑張った分だけ自分の知的な財産になります。点数は努力の差だといいます。集団行動で学力テストなどは繰り返しある個人が頑張りますと周囲に言える場面です。

ゆずらず強く主張する

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長いものには巻かれろや事なかれ主義な人もいます。頑張りますにはゆずらず強く主張する意味も含まれます。物事があって、正解という答えが曖昧なとき、意見を出し合い、議論することがあります。現実的によりよい方向へ導くために主張をコロコロ変えないことも重要です。頑張りますとひと言では言えても、態度で示せる人は少ないです。

「頑張ります」の類語

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上司に気持ちを伝える使い方に「頑張ります」は使えても「頑張りましょう」は使えません。頑張りますの適切な使い方を覚え、類語と敬語を使って気持ちを伝えましょう。

頑張りますの類語として、努力します、精進します、力を注ぎますなどが類語としてあります。類語とは、意味が似ている類義語のことです。ビジネスシーンで使い方を覚え、失礼がないように頑張りますの類語をいくつか覚えておきましょう。

一生懸命やる

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一生懸命の類語として、一所懸命があります。命がけで物事をすることといった意味があります。「一生懸命」の方が「力の限り」というニュアンスが強く広く一般的には一生懸命が使われます。頑張りますの類語として一生懸命があります。頑張りますを連呼するより表現を変えて伝える方が力の限りが伝わって、相手も任せようと頼ってくれます。

全力を尽くす

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頑張りますの類語として「全力を尽くす」があります。ビジネスでより頑張る力が多く感じられる使い方に「全力で頑張ります」「一生懸命頑張ります」があります。同じ意味を2回重ねることでより効果が強く感じられる使い方です。頑張りますの使い方を工夫することで、より効果的に相手に伝えることができます。頑張りますは敬語ではありません。

精一杯やる

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強弱で頑張りますより弱い印象がある精一杯やりますというと自信がないように受け取られるかもしれません。現代は「頑張る」は無理や無茶なイメージがついています。

「精一杯」というのは持てる力の限りを尽くすという意味で、「頑張る」というのは困難に耐えて努力するつまり持てる力を超えるような意味があります。人は自分の力を100%で取り組むと疲れてしまうものです。力を保ちつつ、こなしていく度量が必要でもあります。

頑張りますの類語として「精一杯やる」があります。ビジネスで使う頑張りますの類語の使い方として、「精一杯努力します」があります。意味は「力の限りを尽す」です。「一生懸命頑張ります」と同じ意味です。頑張りますには無理をするようなイメージがありますが、ビジネスで精一杯努力しますという方がニュアンスとして適切です。

「頑張ります」は正しい敬語?

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頑張りますとは自分の状態や気持ちを示す言葉です。頑張るという言葉に敬語表現はありません。ビジネスシーンで敬語表現を遣いたいときは類語を使い「努力しますや精進します、精一杯努力します」などが票表現の例です。類語を使うことで違う言葉で頑張る気持ちを相手に伝えることができます。頑張りますとは正しい敬語ではありません。

「頑張ります」は敬語ではない

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頑張りますが敬語ではないことがわかりました。類語で敬語表現する際に、どれくらい頑張るのかをアピールすることが必要です。「ご期待に沿えるように努力します」「皆様のお役に立てるように精進します」など期待に応えられるくらいか皆さんのお役に立てるくらいとどれくらい頑張るのかを入れておきます。相手は頑張ってほしいと期待するでしょう。

「頑張ります」は口頭でのみ使う

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ビジネスで目上の人に頑張りますといえるのは口頭でのみです。目上の人に頑張りますを言うときは、とにかく熱意をもってやる気を伝えることです。「一生懸命頑張る所存です」などと頑張りと類語の一生懸命と併せてより強い意味で伝える言葉の使い方もあります。差し障りがない程度の表現なので、何度も繰り返すことは逆に気まずくなります。

「頑張ってください」は目上には使えない

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つい自分より目上の人や上司に「頑張ってください」といってしまいそうです。家族や友人などの敬語表現にこだわらない相手ではないため気軽に言わないように気を付けましょう。頑張ってくださいと言ってしまうと失礼になってしまいます。「頑張ってください」を「応援しています」と言い換えればいいのです。使い方を工夫するだけで印象が変わります。

「頑張ります」の言い換え・謙譲語

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頑張りますの言い換えは容易ではありません。そもそも頑張りますの頑が当て字なため、敬語表現が存在しません。類語を使って言い換えますが意味に注意が必要です。

頑張りますの言い換えは、気持ちで伝えること、何に対して、どのようにと考えます。敬語を使って頑張りますを言い換えるときはその要素を含んで伝えます。ビジネスでは、「このプロジェクトが成功するように精一杯努力します」などと言い換えることができます。

頑張りますをビジネスシーンで言い換えると、類語にまずは変換しそのあと敬語表現である謙譲語に言い換えます。あとに丁寧語を追加して言葉ができます。頑張りますの言い換える法則はそのようなものです。ただ普段から意識せず、ビジネスの場面がきて咄嗟に口から正解を言えるほど甘くありません。ですから、例文を覚え頭で言い換えれば良いのです。

努めて参ります・励んで参ります

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ビジネスで頑張りますの使い方は言い換えることです。「努めて参ります」があります。努めるとは努力を言います。行くの謙譲語である「参る」をもとに「参ります」の「ます」とは丁寧語の「ます」を付けた表現です。このように頑張りますを言い換えて、言い換えた言葉に敬語表現を適用すればビジネスで目上の人の使い方として丁寧な表現になります。

尽力いたします

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ビジネスで頑張りますを言い換えるとき「尽力いたします」ともいいます。尽力は力をつくす、「する」の謙譲語は「いたす」、丁寧語の「ます」が「尽力いたします」の構成であります。この表現は謙譲語表現であるため、ビジネスで敬語として使うことができます。ビジネスで使う敬語と言えども、言葉と敬語表現の組み合わせで構成されています。

精進する所存でございます

ビジネスで使う頑張りますの言い換えで、「精進する所存でございます」があります。「精進する」とは頑張るの類語です。これに「所存」は「存ずる」が思うや考えるなどの思っていることを伝える謙譲語です。さらに「ございます」が付いて「するつもり」の意味があります。精進するの敬語表現としての例を挙げました。ビジネスではこのように使います。

「頑張ります」の使い方・ビジネスシーン

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「頑張ります」の間違った使い方として、「頑張っていきたいと思います」「頑張らせていただきます」「努めて参りたいと思います」があります。曖昧な表現を含んだり、誰かの許可を求めていたり、他人事のように言っています。頑張りますの敬語を正しい表現で使うことでビジネスで恥をかかないように気を付けましょう。

ビジネスシーンでは謙譲語

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ビジネスシーンでは「頑張ります」とは言わず、頑張りますの類語を敬語表現を使い伝えます。敬語表現も謙譲語として使います。謙譲語は、自分を下に相手を上に表現する敬語です。使い方を覚えれば、メールや口頭、企業の姿勢など幅広い分野で頑張りますを使うことができます。ある程度の表現は決まっているため、例文と使い方を覚えましょう。

例文:精神誠意心を込めて努めて参ります

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精神誠意とは何かに対して熱意を持って行いますという意味です。この例文からは「熱意をもって頑張ります」と言い換えれば伝わります。ビジネス上で、企業や組織の姿勢を企業や組織の代表として示す言葉なので多少堅い印象を受けます。場面として、メールや手紙などで用いられる表現です。ひな形としてできているので覚えておいて損はありません。

例文:一層のサービス向上に励んで参ります

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より一層とはこれまで以上にひときわという意味があります。励んで参りますは頑張りますの類語と敬語表現の組み合わせなので、「これまで以上にサービス向上に頑張ります」とも言い換えられます。頑張りますは目上の人には使えませんが意味を知るために置き換えました。企業の代表としてメールや手紙に使う例文です。この表現も覚えましょう。

例文:信頼される会社作りに尽力いたします

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「信頼される会社作りに頑張ります」を尽力いたしますと言い換えています。企業の姿勢を示す言葉ですが例文としてわかりやすさもあります。お客様に企業から伝えている例文でもあります。尽力いたしますは精一杯努力しますや力を尽くすことが意味です。どちらも頑張りますの類語でもあります。頑張りますを伝えるために敬語表現として変化したものです。

「頑張ります」の英語表現

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「頑張ります」を英語で話すとき「I'll try」と表現するのが一般的です。意味は、頑張ってみます、努力しますというニュアンスがあります。自信がある頑張りますとは内容が少し違い、「頑張ってみます」程度の少し軽めな「頑張ります」の英語表現です。どのような場面で「頑張ります」の英語を使うのかを知り適切な英語を話しましょう。

I'll do my best

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英語でI'll try my bestも類語であります。強弱でいえばdo my bestのほうがtry my bestよりもよりベストを尽くすという意味で強さがあります。英語も日本語のように度合いがあり、ビジネスや日常で相手に話すときに英語表現を変えることができます。I'llがI willもどちらも意思未来を言います。会話などで使うときは思いついたときにI'llを使います。

I will do it

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英語で話すI will do itはやる気や強い気持ちです。新規案件などで、重要な役割を任されたときなどにI will do itと言います。この表現は、強い決意をもって頑張るという英語を使わなければいけない場面などで使います。同じ頑張りますにも、英語にも強弱があり、さまざまな言い回しがあります。ビジネスでうまく使いこなしましょう。

I'll give it my best shot

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頑張りますの英語表現でI'll give it my best shotがあります。意味は「本気で頑張ります」です。itは挑戦する内容、give it a shotは挑戦するという意味があります。日本語で絶対達成しますという意味も有り、ビジネスの重要な場面で使う英語表現です。軽々しくいう英語ではありません。新規の案件に参加する際などで決意を表す場面で使います。

「頑張ります」を多用すると

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あんまり努力しないのに「頑張ります」とばかり言っていると語彙力を疑われることもあります。強い決意を示すときに、語彙力がないと説得力にかけてしまいます。「言葉をどれだけ知っているか」です。言葉を正しく使うことで周りから一目置かれる存在になるかもしれません。ビジネスで使う表現も日常での表現も場面でどう言い換えるのか知りましょう。

語彙力は言い換え

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語彙力が高いと言い換えが容易です。語彙力は言い換えだと言えます。頑張りますを強調するとき、「全身全霊をささげる」とさえ表現ができます。任された出来事が不可能だとわかっているなら「最善を尽くします」と言えます。「鋭意努力します」といえば、気持ちを入れて頑張る意味を持ちます。それぞれ、場面に応じて語彙力が高ければ使い分けられます。

「頑張ります」はビジネスシーンで謙譲語に!

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頑張りますはビジネスシーンでは類語に言い換えて、さらに敬語の謙譲語として付け加えます。頑張りますを直接言えるのは、口頭のみです。目上の人を不快にさせず、好印象を与えるために言葉の使い方を知ることが大切です。日本人が話す日本語はとても美しい言葉です。当たり前の言葉を見直し美しい日本語を話し語彙力を高めましょう。

Takayuki Kamiyama
ライター

Takayuki Kamiyama

よろしくお願いします。

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