日本の住所を英語表記に変換!書き方のルール・注意点・順番とは?

日本の住所を英語表記に変換!書き方のルール・注意点・順番とは?

海外に荷物を送る際などに、住所を英語表記で書かなければいけない場面があります。ここでは、住所を英語表記で書くときの正しい書き方について紹介していきます。英語表記で書くときのルールや順番、返還方法や注意点について詳しく見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.住所を英語表記にする書き方
  2. 2.住所を英語表記にした時の配置
  3. 3.住所を英語表記で書く時の順番
  4. 4.住所を英語表記で口頭で伝えるコツ
  5. 5.英語圏の住所のルール
  6. 6.住所を英語表記で書く時の注意点
  7. 7.住所を英語表記で書く際の知識
  8. 8.住所を英語表記にする時は順番に注意!

住所を英語表記にする書き方

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住所を英語表記に変換する際には注意が必要です。なぜかといえば、住所は日本語で書くときと英語で書くときでは書き方のルールが異なるからです。

まず、日本語になっている単語を英語に変換することも見ることがある一方で、そのまま日本語をローマ字で書くという書き方もあります。ここでは住所の英語表記の正しい書き方、変換の仕方について説明していきます。

①県・市・区・町を英語表記に変換

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もちろん、県や市区町村にはそれぞれ当てはまる英単語が存在しています。例えば、県はprefecture、区はward、町はtown、村はvillageと変換します。しかし一般的に、このように英語変換して書くことは通常の書き方とはいえません。

まず、県に関しては例外があります。東京はTokyo、大阪府はOsaka、京都府はKyoto、北海道はHokkaidoと、これらは県名を省略します。

理由としては、やはり上記の県は日本の中でも有名都市であるため、海外に認知されているということを考えあえて県を明記しないということが考えられます。

確かにその他の県でもあえて「県」とかかないこともありますが、心配であれば-ken、もしくは-Prefectureと変換する書き方もあります。どちらでも相手には伝わるので自分の使いたい方を使うといいです。

しかし相手に分かりやすく英語表記するのであれば後者の方が無難です。市や区に関しては-shiや-kuと、日本語をただ英語表記に変換したようにする書き方が多いです。

県名と市の名前が同じ場合に区別をつけるという意味でも記載することは重要なことがありますが、地域によっては書かないところもあります。茨城県の筑波市は-shiをTsukubaの後ろにつけません。

②建物名・部屋番号

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海外には普通、建物の番号、通りの名称、地域名、州,、郵便番号と英語表記します。それらに加えて建物番号と部屋番号があります。

英語表記の際には、部屋番号から建物番号の順にするという書き方が通常となっています。例外もありますが無難にこの順番で書いておいて問題はありません。ちなみに、部屋番号の前には「#」が付きます。「♯206」と記します。

③町名・番地

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そもそも、日本とアメリカでは地域の区分のシステムが違います。すべての通りには固有の名前がついており、その道路上の建物や場所に固有の番号があります。そのため、日本にあるような丁や番地といった区切りはないので注意が必要なのです。

その為、英語表記の書き方としては、ダッシュを使うことが多いです。「3丁目6番1号」の場合は「3₋6₋1」と変換します。日本語表記でも書く際が多いので戸惑うことはあまりありません。

建物の名前はローマ字表記にするといいです。場所によっては英語圏でない、西洋に由来する名前の建物もありますが、そのような場合には、ローマ字表記としする書き方に変換した方がいいです。

④郵便番号

郵便番号は日本での書き方と同じく、英語表記でも同じように書いて問題ありません。しかし、郵便記号「〒」は日本独自の記号であり、英語では用いらておらず、そのような変換のルールはありません。

英語表記の場合は「〒」なしで書きます。郵便番号に関しては、各国で郵便番号の呼称も異なれば、ハイフンの入れ方も異なっています。海外の住所を見て驚くこともあるかと思うので、知識として知っておくといいです。

住所を英語表記にした時の配置

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住所を英語う表記にして手紙などを送る際、その他の情報との位置関係はどうなるのでしょうか。英語表記となると相手に伝える情報の順番も異なります。

英語の文章の書き方でもよく言われていることですが、英語は日本語と違って、自分の言いたい主張を一番初めに持ってくる傾向があります。

そのため、相手に伝えなければいけない情報の関係で、順番も変わってくるということにもつながってきます。以下では、順番の何が違うのか、具体的なことについて記載していきます。

①手紙の宛名は先頭

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手紙などにおいて、宛名は住所の先に来ます。日本では郵便番号、住所、名前の順番で書きますが、それとは全く逆に書きます。英語圏では、住所は狭い枠組みから広くなるように記載していきます。

より細かい情報を先に伝える傾向にあるため、住所よりももっと重要な宛名に関しては一番初めに書かなければいけないと考えれば理解できます。

補足として、相手の名前を書く際には、男性の場合は「Mr」、女性の場合は「Mrs」と書きます。しかし「Mrs」とは既婚女子にのみ使うことができます。

未婚女子の場合は「Miss」、相手が既婚者か未婚者かわからない場合には、両方に使える「Ms」を使うといいです。

②郵便物は宛先情報を右下寄り

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国際郵便では、宛名や住所といった送り先の情報は中央より右下側に大きく書くのが通例とされています。理由は、右上は切手を使うからです。余白を大きめにとっておきましょう。

送りての情報は左上に小さめに書きます。記入欄を設けられている場合もあるため、その場合にはそれに従って書けば問題ありません。

また、相手が日本人の場合、英語のような順番で姓名を書くのは間違いです。読む相手に姓名がはっきりわかるように、順番は間違えないようにする必要があります。

③「To」と「From」の使い分け

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国際郵便では、宛先の名前の前には「To」、差出人の名前の前においては「From」を記載する必要があります。2つの順番を間違えて書く方もいるかもしれませんが、「To」はもともと目的地を指す矢印を表しています。

対して、「From」は起点を表す単語なので、どちらが郵便を送るのか、受け取るのかを考えればさほど難しい問題ではありません。

また、航空便には「AIRMAIL」と書き添える決まりがあります。書き忘れの内容、チェックの際にはこちらの点に留意する必要があります。

④電話番号と連絡先

履歴書や名刺、電子メールを英語表記で記す際には、電話番号や連絡先を一緒に記載しておく必要がます。順番としては、名前、住所を書いた後に、電話番号など、その他の情報を入力していきます。

固定電話を「Tel」とし、携帯電話を「Mobile」もしくは「Cell」とすることで両者の区別をすると相手が理解することができます。

また、日本での携帯番号を掲載する際には国番号を記入する必要があります。各国で番号ば異なるので、日本特有の番号として、先頭の0を除いて日本の国番号「81」を携帯番号の前に付け足しましょう。

住所を英語表記で書く時の順番

以上の文章でも少し述べてきましたが、住所を英語表記に変換する場合、順番が異なってきます。これは海外で言えば常識であるため、もし日本での住所の書き方と同じようにして英語表記で書くとそれを見た方は情報として読み取れないという状況になってしまう可能性があります。住所を英語表記で書く際には海外での表記の順番に沿って書く必要があります。
 

英語表記では日本と真逆

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英語表記の場合、住所は日本と真逆です。海外に送る場合の住所の書き方は名前、住所、郵便番号、国名の順番になっています。日本ではまず広い枠組みから狭く限定していく感じで住所を書くことが通例ではありますが、海外ではそれが通用しません。

英語圏では相手に自分の重要な情報を先に伝えるような順番だ書くのだわかっていればさほど問題はありません。また、日本国内で送る手紙などと違う点は、必ず「JAPAN」を記入するということです。

当たり前と言えば当たり前の話ではありますが、国名を書かないだけで世界のどこの地域かを限定することが分からない場合もあるからです。

住所を英語表記で口頭で伝えるコツ

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特定の状況によって、自分の住所等を口頭で答えなければいけないという場面もあります。そのようなとき、自分の英語表記の住所は分かっていたとしても、相手にそれをどうやって伝えるかを迷う方もいます。

どうやって読むのが適切かということは自分の判断だけで決定するのは少し不安です。ここでは、どのようにして相手に自分の住所を口頭で伝えればよいのか、読み上げるルールについて解説していきます。

①郵便番号は1桁ずつ読み上げる

住所といった情報を相手に口頭で伝えるとき、一番大切なことは相手にわかりやすく話すということです。相手に情報が伝わりさえすればいいので、英語が上手であるかどうかの問題ではありません。

基本鉄器には普通に英語表記のものを読めばよいのですが、郵便番号は数字が羅列しています。これはどのように伝えればいいのかと言うと、1桁ずつ読んでいくのが一番無難です。

日本はハイフンを境に、前半を3桁、後半を4桁で構成されています。これを英語で読むとき、前者を「hundreds」を使ったり、後半を「thousands」を使って読み上げることも可能です。

しかし、英語圏であったり、他の海外の国ではハイフンの位置もばらばらであるため、そのような読み方をすると相手が混乱してしまう可能性もあります。

そのため、一番単純で相手に伝わりやすい方法は、1桁ずつ数字を読み上げていくことです。そうすれば一字一句読み取りが狂うこともありません。

②部屋番号の「#」は無視で可

以上の文章では、部屋番号を書くときは「#」を記入することについて書きました。しかし、口頭で部屋番号を伝える際には、この「#」は無視して読んでもいいことになっています。

心配な場合は、部屋番号を読み上げる前に「room number」と一言添えるだけで相手が分かりやすくなります。また、部屋番号は長くても3桁ほどで終わります。

郵便番号とは違い、そこまで数字が長くなることはないので、1桁ずつ述べずともひとまとまりで口頭しても問題ありません。もちろん1桁ずつ伝えることも可能です。

尚、英語圏では数字の「0」は「oh」と読む場合が多いです。「zero」と呼ぶよりも、相手の読み方に沿っていると相手も聞きやすくなります。「0」が2回続く場合は「double oh」と読み上げることができます。覚えておくとかなり使えます。

英語圏の住所のルール

英語圏では住所特定のために、日本と異なるルールが存在します。日本のルールでは番地などを利用して住所を知ることができますが、英語圏の地域ではそのようなルールが存在しない代わりに、独自のルールで住所を食え分けしています。ここでは、英語圏ではどのようなルールで住所が構成されているのかについて見ていきましょう。

固有の名前と番号で割り振られる

英語表記の書き方の説明の際にも触れたことですが、英語圏のほとんどはルールとして、住所を示す手がかりとして「道」「通り」を用います。極東の限られた地域には確かに例外も存在しますが、ほとんどの場合は道や通りを使うことが常識的なルールとなっています。

海外の住所においてよくつかわれている単語の例としては「Avenue」があります。意味としては大通りとなりますが、どこの大通りかが書かれていることによって、受け取り主の家がどこの場所に位置しているのかが分かるようになっています。

そのため、海外の封筒であったり、海外のサイトでショッピングをする際には、通りの名前の記入に相当する「Street Address 」があります。

しかし、日本の住所におけるルールではこのような海外のルールはは存在していないので、入力が必須でなければ書く必要はありません。

必須なら仕方がないので、日本のルールに相当する、番地の入力欄として扱ってしまえば問題ありません。

住所を英語表記で書く時の注意点

これまで述べてきたように、英語表記に変換するだけで、日本と英語では住所の書き方にかなりの違いがあります。そのため、英語表記にする際には多くの点に注意する必要があります。これらの注意点を把握してないと相手に上手く情報が伝わらないということもあるので、以下の注意点は留意しておく必要があります。

①住所の順番に注意

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何度も記してきた注意点ではありますが、住所を書く順番は英語表記にする際に一番違う点であり、知らないとやってしまうミスでもあります。これはしっかりと注意しておく必要が大いにあります。

しっかりと部屋番号、階数、マンションやアパート名、番地、町名、市、都道府県、郵便番号と、順に間違えないように記入しましょう。もちろん、最後に「JAPAN」と記入漏れがないように注意しましょう。

②宛名が上で住所は下

注意点の2つ目として、一番重要な情報である宛名は一番初めに書くので一番上に記入します。そして次に重要な情報として住所は宛名よりもしたということになります。

また、注意点というわけではありませんが、宛名の前には「Dear」や「To」といった単語もつけておくと読み手にどちらが宛名か差出人かがすぐに理解で生きるので書いておくと親切です。

③無理な英語は使わない

カタカナで書かれた住所を英語表記にする際には注意が必要です。カタカナ表記の住所はもともと英語の場合もあればヨーロッパの言語の場合もあります。そのような場合、無理に英語を使おうとすると、間違っていた場合に読み手がかなり読むことに困惑します。

カタカナである場合にはそのままローマ字で表記することによって相手に伝わりやすくなります。また、住民票やパスポートに登録している書き方をそのまま写すということも方法の1つとしてあります。

住所を英語表記で書く際の知識

ここでは、住所の英語表記の仕方についてもっと深く掘り下げて説明していきます。住所を英語表記で示す方法は分かったものの、小さな疑問点については多く残ります。

以下ではそのような小さな疑問を解決していきます。英語圏の中でも様々な国によって違いはあるのか。日本で表される「、」は英語表記だとどのようになるのか。

そしてもっとネイティブらしい住所の書き方にするためにはどのように書けばいいのか、これらの3点について詳しく見ていきましょう。

アメリカ英語とイギリス英語の違いはあるのか

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アメリカ英語とイギリス英語では大きく違いがあるというのは有名な話です。両者とも英語を使用してはいるものの、主に発音の違いなどから、「英語」がお互い異なっています。

そこで、アメリカ英語とイギリス英語が違うがために住所の英語表記にも影響はあるのかという疑問が浮かびます。しかしこの点に関して、両者に違いはほとんどありません。しかし、気を付けなければいけない点もあります。

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アメリカとイギリスでは状況によって使う単語やフレーズが異なることがあります。例えば、日本で言うところのマンションは日本圏内でしか通用しません。

アメリカではこれを「apartment」と呼びます。しかし、この呼び方は通常、イギリスでは使われることはありません。変わりにイギリスは「flat」を使います。

どちらも意味は一緒ではありますが、アメリカとイギリスではところどころ違う単語を用いるので、どちらでも意味は通用しますが適切な方を使うと相手に対しては丁重な判断です。

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また、郵便番号の読み方も違います。英語の住所で必ず使う郵便番号について、アメリカでは「Zip Code」、イギリスでは「Postal Code」という風に呼びます。

しかしこれは自分が住所を記載する際には全く関係のないことなのでそこまで気にする必要もありません。以上のように、多少、アメリカ英語とイギリス英語に誤差があるので気を付けてみましょう。

「コンマ」と「ピリオド」をどう使うのか

英語の文章においては、日本の「、」や「。」とは違い、ピリオド(.)が存在します。では、住所を書く際に、このピリオドは使われるのかというと使われることはありません。ピリオドは文の終わりを意味します。

それ故、住所を書いている途中に終わりを暗示するピリオドを打つことはあり得ないということになります。代わりに、番地、町名、市、県の後ろにはコンマ(,)を使うことができます。これは日本でいう「、」の働きをするので、コンマが区切りの役割に相当します。

宛先フレーズ

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ここでは宛先を書く際に使えるフレーズについて紹介していきます。まず、私書箱に送る際、住所の欄に記載する必要があります。私書箱はPost-office boxの略「PO Box」と記入します。住所欄の初めに私書箱番号と一緒に付け足しておきましょう。

日本では「様」を用いることによって相手に敬意を示す表現があります。これは英語圏でも存在します。「Care of 」を意味する「C/O」を使います。この表現を名前の前に付け足すと、相手に敬意を示すことができます。

特定の部署・個人に贈りたい場合は、「Attention:」を使いましょう。会社の中でも特定の部署や個人に贈るとき、何か目印になる区切りがないと読み手は判断に困ることがあります。

「Attention:」を使うことによって相手に特定の場所や人物に届けてほしいという意思を伝えることができます。

住所を英語表記にする時は順番に注意!

日本の住所を英語表記で書くということを現代のグローバル化が進んでいる社会において大いに可能性があります。しかし、日本と英語圏では住所の書き方も大いに異なってきます。

正しい変換方法を採用しないと相手が住所を読み取るのにかなりの苦労を強いられます。そのため、英語表記で記入する際には書き方を知っている必要があります。

多くの日本人は、初めて英語表記で住所を書く際、順番を間違えてしまうというのが一番多いミスです。これは個人で何か知人に送るものであったり、オンラインショッピングにて海外から買い付けをする際にはまだ問題はありません。

しかし、会社内での取引であった場合には、相手に失礼にあたることがあります。グローバルに活動している以上、相手の常識も知識として頭に入れてある必要があります。

英語表記にする際には多くの注意点が存在しているため、それらに十分注意を喚起したうえで、英語表記で正しく住所を変換し、記入するようにしましょう。

大橋 泰成
ライター

大橋 泰成

よろしくお願いします。

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