「暗喩」の意味とは?「隠喩」との違いや正しい使い方をレクチャー!

「暗喩」の意味とは?「隠喩」との違いや正しい使い方をレクチャー!

「暗喩」とはどのような意味があるのでしょうか。今回は「暗喩」と「隠喩」との違いであったり正しい使い方をレクチャーしていきましょう。「暗喩」を正しく使いたい方は必見の内容になっています。最後までしっかり読んで「暗喩」の使い方を学んでいきましょう。

記事の目次

  1. 1.「暗喩」の意味
  2. 2.「暗喩」の類義語
  3. 3.「暗喩」の使い方
  4. 4.「暗喩」の例文
  5. 5.「暗喩」と「隠喩」の違い
  6. 6.「暗喩」の英語表現
  7. 7.「暗喩」を使った例文・その他
  8. 8.「暗喩」はたとえの形式をとらない比喩

「暗喩」の意味

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「暗喩」とは「あんゆ」と読みます。今回は「暗喩」について意味や「隠喩」との違い、「暗喩」を使った例文や英語、使い方、類義語についてご紹介していきます。それでは、「暗喩」の意味からご説明していきましょう。

「暗喩」の意味には「例えの形式をとらない比喩」の意味があります。「暗喩」の使い方について正しく理解していきましょう。それでは、「暗喩」の意味から詳しくご紹介していきます。

たとえの形式をとらない比喩

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「暗喩」の意味「例えの形式をとらない比喩」です。「暗喩」は比喩の1つの種類でもあります。例えの形式をとることがないものを言います。「比喩」とは「ある物事を分かりやすく伝えるために似ているものを引き合いに出して表現すること」という意味があります。

例えば、華やかで元気な笑顔を「ひまわりの様な笑顔」「あの笑顔はひまわりです。」という表現をします。ひまわりを引き合いに出すことでどんな笑顔であるのか分かりやすく伝えることができます。比喩には色々な使い方があります。中でも「ような」であったり「如く」であったりの言葉を使う比喩を「直喩(ちょくゆ)」と言います。

一方「ような」や「如く」を使わない比喩を「暗喩」と表現しています。例えば、「ひまわりのような笑顔」であれば「直喩」となります。「あの笑顔はひまわりです。」は「暗喩」となるのです。よって、「暗喩」の意味「たとえの形式をとらない比喩」です。

「暗喩」の類義語

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それでは、「暗喩」の意味が分かったところで「暗喩」の類義語についてご紹介していきます。「暗喩」の類義語について今回は2つの類義語をご紹介していきます。今回ご紹介する「暗喩」の類義語は「提喩」「換喩」の2つの類義語です。

それでは、それぞれの類義語について詳しく解説していきます。「暗喩」の類義語を知れば「暗喩」についてより詳しく理解していけることでしょう。

提喩

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「暗喩」の類義語「提喩」です。「提喩」は「ていゆ」という読み方をします。「暗喩」の類義語である「提喩」は、「全体を部分的なもので表す」「部分的な部位を全体で表す」という比喩表現になります。例えば「3月に公園でお花見をしました。」というのは本来であれば「3月に公園で桜を見ました。」という意味になります。

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「桜」の部分を「花」という全体で表現して比喩表現にしています。このような使い方を「提喩」と言います。例文をご紹介していきます。「めし屋さんに財布を忘れてきたようです。」「今日は足がないので遠い場所には行けませんよ。」「金曜だね。一杯やって帰りませんか?」となります。

換喩

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「暗喩」の類義語「換喩」です。「暗喩」の類義語「換喩」は「かんゆ」という読み方をします。「暗喩」の類義語である「換喩」には「物事を表現する際にそれと隣接する別のもので言い表すこと」を意味する比喩表現になります。

例えば「救急車が迎えに来たよ。」という使い方は本来であれば「救急車で救命士が迎えに来たよ。」という意味になります。「救命士」と隣接する「救急車」で言い表しているので「換喩」という使い方となります。「暗喩」の類義語である「換喩」を使った例文をご紹介していきましょう。

「昨日の夜だけで一升瓶あけてしまった。」「ご飯食べて行きませんか?」「胸が一杯で食事どころではないです。」となります。

「暗喩」の使い方

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それでは、「暗喩」の類義語が分かったところで「暗喩」の使い方についてご説明していきましょう。「暗喩」の使い方は、「他のものに例えた表現方法で使用」です。「暗喩」の使い方について詳しく解説していきます。「暗喩」の使い方について正しい使い方を学んでいきましょう。

他のものに例えた表現方法で使用

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「暗喩」の使い方「他のものに例えた表現方法で使用」です。「暗喩」の使い方は「直接的な形容表現ではなく他のものに例えた表現方法で使用」する使い方をします。「形容表現」と言うのは「物事の姿や性質や有り様などを現すことや他のものに例えて表現する」ということを意味しています。

例えば「太陽のような笑顔」であれば「明るい」ということを「太陽」に例えての使い方をしています。つまり「暗喩」と言うのはそういう形容表現をしないで他の言葉の使い方をして遠回しな表現をすることをいいます。

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「暗喩」の使い方として例を挙げましょう。「赤ちゃんは天使だ。」というのは「赤ちゃんは天使のような人である」という意味での使い方をしています。

分かりやすく説明すると「のようだ」「如く」「みたいな」などの比喩を明示している言葉を使っていない言葉を「暗喩」と言います。よって、「暗喩」の使い方「他のものに例えた表現方法で使用」です。

「暗喩」の例文

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それでは、「暗喩」を使った例文についてご紹介していきます。「暗喩」の例文として今回は「私と彼の関係は水と油です」「失恋は人生のスパイスです」「◯◯さんは歩く辞書です」の3つの例文をご紹介していきましょう。「暗喩」の例文として大変分かりやすい例文になっています。

私と彼の関係は水と油です

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「暗喩」の例文「私と彼の関係は水と油です」です。私と彼との関係性を「水と油」に例えていう例文になります。「直喩」で表すと「私と彼の関係は水と油のようです。」という例文になります。水と油は性質が異なるので混ぜ合わさることはありません。

具体的な様子は前の文章や後ろの文章から推測することが必要です。例えばいつも意見が違う関係や話がまとまらない関係なら性格が間逆で仲良くできないことを表しています。よって、「暗喩」の例文「私と彼の関係は水と油です」です。

失恋は人生のスパイスです

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「暗喩」の例文「失恋は人生のスパイスです」です。「暗喩」の例文として「スパイス」を使った例文です。一般的にスパイスは適度な刺激があります。例えばスパイスの代表的なものとして胡椒があります。料理を引き立たせてくれる役割があるのがスパイスになります。

スパイスがなければ物足りない味になってしまいますが、多過ぎると刺激が強すぎます。この例文では失恋は辛い状況であったり心の痛みをスパイスに例えています。人生に失恋がないと物足りない人生になってしまうことを意味しています。

少しの心の痛みは人生をより豊かに楽しくしてくれるという意味の例文になります。よって、「暗喩」の例文「失恋は人生のスパイスです」です。

◯◯さんは歩く辞書です

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「暗喩」の例文「◯◯さんは歩く辞書です」です。この例文を「直喩」にすると「○○さんは歩く辞書のようです。」になります。一般的に辞書にイメージはたくさんの情報が集まっています。分からない言葉を調べることができます。

よって○○さんはたくさんの情報をもっていて分からないことを聞くとすぐに教えてくれる人を辞書に例えているのです。よって、「暗喩」の例文「◯◯さんは歩く辞書です」です。

「暗喩」と「隠喩」の違い

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それでは、「暗喩」と「隠喩」の違いについてご説明していきます。「暗喩」と「隠喩」には違いはあるのでしょうか。「暗喩」と「隠喩」には「どちらも同じ意味を指す言葉」としての使い方ができます。「暗喩」と「隠喩」に違いについて詳しく解説していきます。「暗喩」と「隠喩」の違いについて学んでいきましょう。

どちらも同じ意味を指す言葉

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「暗喩」と「隠喩」の違い「どちらも同じ意味を指す言葉」です。「暗喩」と「隠喩」の意味には違いはありません。どちらも例えであることを直接明示している「直喩」に対して、比喩表現を暗に隠している意味をもつのでどちらも同じ意味の言葉になっています。「暗喩」も「隠喩」も同じ意味として使うことができます。

暗喩か隠喩かどちらか迷った場合は暗喩でも隠喩でもどちらでも使うことができます。よって、「暗喩」と「隠喩」の違い「どちらも同じ意味を指す言葉」です。

「暗喩」の英語表現

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「暗喩」の英語表現についてご紹介していきます。「暗喩」の英語表現には「超える・含んだという意味をもつ」という英語表現があります。「暗喩」の英語表現について詳しくご説明していきます。「暗喩」の英語での表現を知り正しい「暗喩」の使い方を理解していきましょう。

超える・含んだという意味を持つ

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「暗喩」の英語表現「超える・含んだという意味をもつ」です。「暗喩」の英語での表現は「metaphor」という英語での表現があります。「meta」という英語表現には「高次」「超える」「含んだ」という意味をもった接頭辞として使う英語表現です。

「metapor」はある事柄に他の意味を含ませて使うことができます。また、ある言葉を1つの見方をするのではなく、その言葉を解釈する読み手という存在があることで「高次」の意味での英語の接頭辞とも言えるでしょう。よって、「暗喩」の英語表現「超える・含んだという意味をもつ」です。

「暗喩」を使った例文・その他

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それでは、「暗喩」を使った例文をもっとご紹介していきましょう。今回ご紹介する「暗喩」を使った例文は「彼は仕事の鬼」「読書は心の栄養です」「時は金なり」「信用は資産である」「彼は彼女の影です」をご紹介していきましょう。1度は聞いたことがあるかも知れない例文です。例文を読むと「暗喩」について深く理解していけることでしょう。

彼は仕事の鬼

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「暗喩」を使った例文・その他「彼は仕事の鬼」です。この例文の場合は、彼は鬼ではありません。仕事に対する姿勢が厳しくまるで鬼のような恐ろしい様を表現している暗喩の表現となります。このように何か仕事に対するプロフェッショナルな態度を「○○の鬼」という比喩表現で表しています。

例えば「彼女は掃除の鬼ですね。」「彼女の子供の対する教育の姿勢はまるで教育の鬼のようだ。」「鬼コーチが来るぞ。みんな静かにしろ。」というような使い方ができます。よって、「暗喩」を使った例文・その他「彼は仕事の鬼」です。

読書は心の栄養です

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「暗喩」を使った例文・その他「読書は心の栄養です」です。この例文の場合は栄養が暗喩になります。心に栄養を吸収させることにより成長する体になぞらえて読書を栄養の意味として使っています。読書は読むことが目的ではありません。

本に書かれた何かを得ることが重要になってくるのです。そのことを「読書は心の栄養です」という暗喩として表している例文となります。よって、「暗喩」を使った例文・その他「読書は心の栄養です」です。

時は金なり

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「暗喩」を使った例文・その他「時は金なり」です。「時は金なり」は「時間はまるでお金のように重要です。」という意味の暗喩表現となります。実際にはお金で時間を買うことはできません。単純に比較できるかというとそれは不可能です。

しかし、お金は重要なものであるという一般の認識により時間の重要性を表現しているのです。時間はお金と違い増やすことはできません。お金よりも時間の方が重要と考えられています。その重要性を表現するのにお金は十分身近で重要なものと言えるのです。よって、「暗喩」を使った例文・その他「時は金なり」です。

信用は資産である

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「暗喩」を使った例文・その他「信用は資産である」です。この例文の暗喩は資産となります。信用というのはまるで財産の様に貯めることができます。それに大変重要なものであるという意味の暗喩表現になります。どちらも少しずつして蓄積することができません。しかし、失う時は一瞬で失うことがあります。

お金では買えない部分は時間と一致していると言えるでしょう。このように暗喩表現には実態のないものを表現する際に非常に適している表現方法であると言えるのです。よって、「暗喩」を使った例文・その他「信用は資産である」です。

彼は彼女の影です

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「暗喩」を使った例文・その他「彼は彼女の影です」です。影がこの場合暗喩表現となります。実際には彼は彼女の影ではありません。しかし、常に彼女の傍らに付き添うような影を表しているのです。この例文から彼がいつも彼女のそばでひっそりと付き添っていることが分かります。

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また、この表現の場合、彼が彼女の暗い一面を彼自身が体言している存在であることも意味しています。暗喩には直喩とは違ってその意味にたくさんの解釈の幅をもたえることが可能になっています。

このように言葉の多様性と多義性については暗喩のもつ大きな特徴とも言えるでしょう。よって、「暗喩」を使った例文・その他「彼は彼女の影です」です。

時は金なり(Time is money)の本当の意味知ってる?類語・由来は? | 副業・暮らし・キャリアに関するライフスタイルメディア
時は金なり(Time is money)は良く耳にすることわざです。時間は大切という意味で何気なく使うことが多いのですが、語源や由来、類語などさまざまな観点、違った角度から検証してみて、時は金なり(Time is money)の本当の意味に迫ってみましょう。

「暗喩」はたとえの形式をとらない比喩

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「暗喩」とは例えの形式である「のような」や「如く」を使わない比喩表現です。「暗喩」と同じ意味で「隠喩」という言葉もあります。また、直接そのものを例える形式をとるものを「直喩」と言います。今回の記事では特に「暗喩」について詳しく解説していきました。「暗喩」の正しい使い方を知り、実際に使ってみましょう。

大原 悦子
ライター

大原 悦子

食べることと、貯金が大好きです。最近は、断捨離をするのにはまり、本当に必要なもので暮らす生活に憧れる毎日です。断捨離のお陰で、生活のなかに「面白い」「楽しい」と思えることを発見することができるようになりました。

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