長野県の方言まとめ!かわいい表現や特徴的なセリフもまとめて紹介!

長野県の方言まとめ!かわいい表現や特徴的なセリフもまとめて紹介!

長野県の方言を聞いたことはありますか。独特のアクセントや訛り、考え付きもしない意味を持つ方言ですが、エリアによって特徴も様々です。今回は、長野県でよく使われる表現をご紹介します。真似したいようなかわいい表現や、耳慣れない特徴的な言い回しなど、一挙大公開します!

記事の目次

  1. 1.長野県の方言をご紹介!
  2. 2.長野県で使われる方言
  3. 3.長野の方言の基本
  4. 4.長野の方言の特徴
  5. 5.長野県の方言一覧【定番】
  6. 6.長野県の方言一覧【かわいい】
  7. 7.長野の方言の特徴的なセリフ
  8. 8.誤解を生みがちな長野県方言
  9. 9.長野の方言は理解して覚えよう!

長野県の方言をご紹介!

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長野県の方言について、何かイメージはお持ちでしょうか。方言といえば癖の強い東北弁や関西弁などがメジャーですが、長野県の方言は一体どういうものなのでしょう。標準語とかけ離れた意味を持っているのでしょうか。それとも、聞いても意味が分からないきつい訛りがあるのでしょうか。そんな長野県の方言について、少しご紹介しましょう。

同じ言葉でも意味が違うこともある

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長野県の方言には、標準語と同じ言葉も多く存在すると言われています。たとえ耳にしても、方言とは気付かれにくい方言だということも出来ます。しかし、言葉は同じであっても、長野県の方言だと意味が違うということもあるのです。そのため、標準語と響きは同じなのに、意味が違って会話が通じないということも起こり得るのです。

同じ言葉なのに意味が通じなくておかしいと感じたら、それは長野県の方言である可能性があります。訛りはないか、アクセントに微妙な違いはないかなど、探ってみれば誤解は解けるかもしれません。

長野の方言の訛りはきつい?

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方言を話さないけど、どういう意味か分かることはよくあります。しかし、長野県では、地域ごとで全く違うのだそうです。そのため、同じ長野県内でも、方言のエリアが違うとまるで意味が分からないということもあるのが特徴です。同じ県内でも方言が通じないということを考えると、長野県の方言は訛りがきついということも出来るでしょう。

訛りが強いということは、その方言を話さない人には理解されにくいということも出来ます。しかしその訛りの強さが、長野県の方言を表現豊かなものにしているとも言えないでしょうか。

長野県で使われる方言

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先ほど少し触れたように、長野県の方言には訛り方やアクセントにもかなりの地域差があると考えられています。しかし、中には、長野県全域で通じる方言ももちろんあります。こちらでは、長野県全域で通じる方言のひとつである、「ずく」についてご紹介します。長野県の方言を知る第一歩として、覚えておくといいでしょう。

全域で一般的な「ずく」

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長野県全域で使われている方言として、「ずく」言葉が挙げられます。あまりに普通に使い過ぎて、長野県内では方言であるという認識すら薄れているような言葉だと言われています。やる気や根性、辛抱強さといった意味を持つ方言です。しかしながら、標準語による定義が難しい言葉でもあるようです。

使い方の例としては、「ずくが出ない」なとどいう形になり、やる気が出ないなどの意味になるとのことです。「ずくなし」というまとまりで使われることもあり、怠慢な人、面倒臭がり屋のような意味になります。

長野の方言の基本

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次に、長野県の方言の基本情報についてお伝えしましょう。イントネーションやアクセントは、標準語に比べてどのような違いがあるのでしょうか。言葉とアクセントは、切っても切れない間柄です。特に長野県の場合は、標準語と同じ言葉が多いものの、アクセントの位置で意味が変わってくるということもよく起こります。

また長野県は四方を他県に囲まれているために、隣接した場所の方言の影響を大きく受けています。このために、長野県の方言は主に4つのエリアに分かれていると言われています。イントネーションやアクセント、これら4つのエリアについても徹底解説します。

イントネーション

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長野県の方言のイントネーションは、標準語より幾らか大きめの印象を持たれることが多いです。周りからそう感じられている一方で、長野県民のほとんどは、標準語と変わらないイントネーションだと考えている人も多いと言われています。イントネーションの違いの例として、疑問文が挙げられます。

どこへ行くのかと相手に尋ねるとします。標準語では疑問詞(どこ)でいったん下がり、語尾で上がります。長野県の方言はこれと逆で、疑問詞で上がり、語尾で下がるという特徴を持っています。これが訛りだということに、長野県民は案外気付いていないようです。

アクセント

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長野県の方言におけるアクセントは、言葉の頭の方にあることが多いです。言い換えると、語尾のアクセントが下がる特徴があると言えるでしょう。

どの方言でもこれが適用されるわけではありませんが、アクセントの特徴としては、言葉の頭が上がり、終わりが下がる傾向があると言われています。

その反面、使い慣れた言葉の場合には、アクセントが頭に来ないというものもあるようです。長野県のことを、地元民は「が」にアクセントをつけて言うこともあります。この法則に則り、県内でもアクセントなしの長野・他県民のように頭にアクセントが付く方言もあります。

東信は群馬県の方言の影響が強い

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長野県の方言の4つのエリアのひとつである東信、つまり長野県東部の方言は、訛りが強いと言われる群馬県の影響を色濃く受けています。群馬県に接しているので当然といえば当然ですが、そこで話される方言は、群馬県の方言かと思われるほどに似ていると言われています。訛りの強い群馬県の方言と似通った特徴は、県境に近くなればなるほど強くなります。

北信は新潟県の影響が強い

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長野県の北信と言われるエリアの方言は、新潟県のそれに近いという特徴があります。例えば、「べと」という言葉がありますが、これは土という意味です。同じ意味で、新潟でもべとが使われているという報告もあります。新潟で話されている越後弁という方言が、長野県北信の方言と類似しているようです。

その他2つのエリアは静岡・岐阜・愛知の影響

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長野県を4つに分けた残り2つのエリアは、それぞれ中信、南信と呼ばれています。このエリアでは、静岡県、岐阜県、愛知県の影響を受けた方言が話されています。これら3つの県において、長野県民なのに自分たちと似た方言を話す人がいるなら、その人はこの2つのエリアどちらかの出身である可能性が高いです。

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長野の方言の特徴

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では次に、長野県の方言の特徴について見ていきましょう。長野弁、信州弁と呼ばれることもある長野県の方言ですが、どんな特徴を持った方言なのでしょうか。ここでは、方言の大まかな区分や標準語との類似性、長野県の方言特有の過去形を使った言い回しなどについてご紹介します。

松本方言と長野方言

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長野県の方言が、同一県内であってもエリアごとに大きく違うとういうことには、先ほどからも触れてきました。それぞれのエリアについて詳しく見てみると、北信は長野や飯山地域、東信は上田、小諸、佐久地域、中信は松本、大町、木曽地域、南信は諏訪、伊那、飯田地域となっています。これら4つのエリアに、それぞれの地域の方言があるのです。

方言と気付かないことも

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方言を話す長野県民の中には、自分たちの話す方言はほとんど標準語と同じだと考えている人が多いといいます。そのように考えている人は、長野県のどの方言エリアにも存在する模様です。長野県の方言と標準語には同じ語彙もあるので、気付きにくいという特徴もあります。アクセントや訛り方に確かに違いはあるのに、気付かないことが多いそうです。

似ているとはいえ、長野県の方言には、訛りに繋がるアクセントや標準語より大きめのイントネーションの存在があります。このために、標準語と同じ語彙であっても長野県以外では通じないということが起こりますので、そこで初めて、訛りのある方言だと分かるのです。

過去形の言葉

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長野県の方言の中には、言い方を過去形に変えることで意味を伝えようとするものがあります。過去形的な言い回しとは、一体どんなものでしょう。例えば、食事の時にはどんな表現を使うでしょうか。一般的には、食べる前はいただきますで、食べ終わればごちそうさまと言います。これが長野県の方言だと、食べ終わりには「いただきました」となります。

「いってきます」にも、同じような特徴があります。帰ってきたらただいまと言う人が多いと思いますが、長野県では、「いってきました」という言い回しになるのです。意味に全く違いはありませんが、特徴的な方言の使われ方と言えるでしょう。

長野県の方言一覧【定番】

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訛りやアクセント、話されているエリアや特徴などについてご紹介してきましたが、いよいよ方言そのものに触れていきましょう。こちらでは、定番とされている長野県の方言の中から7つをより抜いてご紹介します。他県でも使われる耳慣れた表現から、訛りがきつすぎてよく分からないものなど、長野県の方言ワールドに浸ってみましょう。

~だら?

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長野県の方言における「だら?」という表現は、標準語で「でしょ?」という意味になります。主に南信で使われる方言であり、愛知県の三河地方や、静岡県の一部でも使われる方言です。使い方の例として、「今日も宿題あっただら?」(今日も宿題あったでしょ)という形になります。

この方言とほぼ同じ形で「ら?」というものもあります。こちらの用法と意味は、だらと同じです。「だから、そう言ったら?」(そう言ったでしょ)などのように、「だ」を抜いても使えるようになっています。

~だに

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だらと同様、「だに」も長野県の南信エリアでよく使われる方言のひとつです。山の奥に行くほど、よく聞かれる方言だという情報もあります。文章の語尾に付けて使いますが、意味らしい意味はありません。標準語で言う所の、「です」「だよ」のような使い方をされる方言です。「野菜は体にいいんだに」は、体にいいんだよという意味になります。

~しとる

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長野県で「しとる」と聞けば、それは「している」という意味です。方言とその意味にさほど違いもないので、覚えやすい長野県の方言のひとつです。長野県の方言ではありますが、さほど訛りも強くない「しとる」は全国のあらゆるエリアで使われている表現でもあります。「最近何しとった?」(最近何をしていた)のように使います。

ほぉけえ?

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「そうだっけ?」の意味で使われる長野県の方言は「ほぉけえ?」です。長野県内でも、若い人よりはお年寄りの方が話されることが多いそうです。長野県と接していない関西方面でも、同じ意味で使われることもあります。「しとる」と同様に、全国的に使われている方言のひとつだと考えられます。

つる

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机はつって運びなさいと言われて、意味が分かりますか。一般的に「つる」と言われれば、吊り下げるようなイメージを抱くと思います。長野県の方言で言う「つる」は、持って運ぶという意味なのです。持って運ぶということは、物体の周りに空間が出来ます。これが吊り下げることに繋がると考えれば、この方言の意味も分かりやすくなるでしょう。

わにる

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長野県で話されている定番の方言ながら、言われてまず理解出来ないのが「わにる」ではないでしょうか。おそらく動物のワニと関係ないのは分かりますが、意味の想像が全くつかない方言のひとつです。その意味は、「照れる」という、何とも音と意味が繋げにくい方言です。「そんなこと言われるとわにる」のように使われます。

~しん

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こちらも、語尾に付けて使われる方言です。言いやすい音からか、幼い子供にまで浸透している方言だと言われています。「しん」には「しない?」というような意味があります。「放課後にうちでゲームでもしん?」のような使い方をします。長野県と接していない関西地域でも、似たような言い回しをする所があります。

長野県の方言一覧【かわいい】

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次にご紹介するのは、長野県で話されている方言の中でも、かわいいと評判の方言シリーズです。かわいい女の子に言われたら思わずキュンとしてしまうような、意味はよく分からないけどかわいい響きを持った方言を見てみましょう。響きのあまりの可愛らしさに、思わず使ってみたくなる方言はあるでしょうか。

やだくて

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「やだくて」は、比較的音の響きと意味が似ているタイプの方言です。何となくお分かりかもしれませんが、「いやだ」という意味です。使い方の例としては、「あんなこと言われるのはやだくて」(あんなこと言われるのはいやだ)のようになります。若い子の間でよく使われる表現だとも言われています。

この方言には、単に「やだくてやだくて」といった使い方もあります。イヤをヤダと言う所がちょっと舌足らずな子供の言うことに聞こえ、そこにかわいらしさが生まれるようです。

かう

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「かう」は、愛知県、岐阜県、静岡県の影響を受けている南信や中信といったエリアで使われている方言です。この言葉には、「掛ける」「あてがう」のような意味があります。鍵をかう、ボタンをかうなどのように使われます。鍵をかうという表現は、長野県と接する愛知県内にも見られますし、遠くは北海道でも聞かれる方言だそうです。

あてがうという意味では「妹に私の古い服をかった」(妹に私の古い服をあてがった)のように使われます。ただし、あてがうという意味での使い方は、最近はあまり聞かれないようです。

ごしたい

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長野県民に「今日は本当に忙しくて、久々にごしたい」と言われたら、その人はかなりお疲れのご様子です。この言葉は、体が本当に疲れたことを示しています。だるい、という意味にもなるそうです。話し言葉では「ごしてぇ」とも言われます。一時の疲れではなく、慢性的な疲れにも使われる表現です。訛りの強い方言らしい言葉と言えるでしょう。

もうらしい

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長野県の方言で「もぅらしい」と聞けば、それは「可哀想」という意味です。音と言葉の意味をなかなか結び付けにくい方言だという特徴を持っています。「あんなに怒られて、もぅらしいね」や「まだ子供なのにもぅらしい」などのように、いくらか同情を含んだ意味を持つと言われています。

ちょんこずく

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響きがかなり可愛らしいのは、「調子に乗る」という意味の方言です。長野県の方言エリアの中でも、主に東信と北信で使われている言葉です。「ちょんこずくな」と言われたら調子に乗るなという意味ですが、強く叱る時の文句というよりは、少し緩めな表現です。親が小さな子に「ちょんこずいたらダメ」という感じで、見守るような雰囲気も含まれています。

おどけたぁ

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長野県の方言で「おどけたぁ」は、驚いた、びっくりしたという意味です。言葉の響きから、意味を予想出来た方もいらっしゃるのではないでしょうか。「その話には、まあおどけたぁ」というように使います。どの方言も、世代が変わるにつれて使われなくなっていくものです。この言葉も、長野県の方言の中では使われないようになってきていた言葉でした。

「おどけたぁ」を消滅の危機から救ったのは、何とLINEのスタンプだったそうです。長野県の方言を扱ったスタンプの登場により、若い世代を中心に再び盛り上がりを見せたそうです。

そうかやぁ

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方言というと昔から使われてきた言葉というイメージがありますが、「そうかやぁ」は、実は最近になって言われ始めた言葉です。文末の「かや」は、長野県の方言において疑問を表す語尾です。そのことから「そうかなぁ」といった意味になります。文を更に強調したい場合には、「そうかいや」という言い回しになるようです。

「そうかやぁ、私はそう思わんけど」となれば、そうかなぁ、私はそうは思わないよという意味になります。他にも、「あのこと言おうかや」で「あのことを言おうかなぁ」というような使い方もあります。

長野の方言の特徴的なセリフ

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どこの方言にも言えることではありますが、他県の人からするとまるで訳の分からない方言の言い回しがあるものです。長野県の方言とて、その例外ではありません。さかる、こじくれる、めた?長野県にも、混乱を招くような方言が溢れています。あなたは、その意味を予想出来るでしょうか。

このお店ずいぶんさかってるね

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さかると言われて、まずどんなことを思い浮かべるでしょう。あなたの想像した意味は、長野県のこの方言とは一致しないことでしょう。店がさかっているというのは、店が繁盛しているという意味なのです。長野県民のその攻めたような表現は、時として他県民を混乱に陥れるそうです。

繁盛という言葉には「盛る」という言葉も入っていますので、知っておくと次から間違えることはないでしょう。比較的、易しい方言の言い回しであるという声もあります。

そんなにこじくれないでよ

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すねている時にこんなことを言われたらますます腹を立ててしまいそうな言葉、それが「こじくれる」です。すねるという意味を持っています。例文は、そんなにすねないでよという意味になります。ただ怒っているわけでなくすねているという微妙な心理状況に、よく似合った言葉と言えるでしょう。

そろそろびちゃってもいいと思う

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びちゃる、びちゃびちゃ?水気と関係ありそうな響きですが、実際はまるで関係のない言葉です。例文の訳は、「そろそろ捨ててもいいと思う」です。びちゃるは、捨てるという意味を持つ長野県の方言です。長野県民を探したいなら、この言葉を理解出来るか試せばいいというくらい、ディープな表現と言えるでしょう。

びちゃると同じ意味を持つ言葉として他に、「べちゃる」「ぶちゃる」という言い方もあります。

めたいけねーわ

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「全然だめだ」という意味の、長野県の方言です。「めた」には、とても、ますますといった強調をしめす意味合いがあります。超、というニュアンスにも近いものがあるようです。関西弁の「めっちゃ」にも近い可能性があります。「あのキャラクター、めた可愛いね」や「今日はめた怒られた」などと使えば、あなたも長野県民の仲間入りです。

あの人はいきれていますね

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長野県民に「いきれている」と言われてしまったら、少し自分を顧みる必要があるかもしれません。長野県の方言では、調子に乗っているという意味になります。意味は同じでも、先ほどの「ちょんこずく」よりは怒りの割合が多いイメージです。日常会話としては、「いきってんじゃないよ」のように使います。

長野県と接してはいませんが、関西エリアでも同じ言葉を同じ意味で使います。「いきる」を調子に乗るという意味で使う地域は、日本各地に存在しているようです。

明日中にできるかやー

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「明日中に出来るかなぁ」という意味になります。「そうかやぁ」の部分でもご紹介しましたが、「かや」には疑問を表す意味が込められています。この分からないという部分を更に強めたい場合には、「かいや」を使います。どのように使われるのか、例文を参考にご説明しましょう。

「こんなにたくさん、食べ切れるかいや」とあるとします。「かや」なら出来るか出来ないかよく分からないというニュアンスがありますが、こちらの場合は、「食べ切れるかな、いや、無理だ」という、反語的な表現に変わります。

あの子めたくねっぽくない?

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くねっぽいとは、何もクネクネとした状態を表しているわけではありません。「くねっぽい」は、大人っぽいという長野県の方言です。「くねる」「くねている」とも言われるそうです。もし長野県出身の友人から言われても、それは馬鹿にしているわけではないのです。あなたを大人っぽいと褒める言葉なので、変に誤解をしないようにしましょう。

誤解を生みがちな長野県方言

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これまでに紹介した方言の他にも、長野県にはまだまだ理解しがたい方言がたくさんあります。ここでは、長野県の方言を知らない人が聞くと、誤解を生みそうなフレーズを中心に集めました。これを知っておけば、いざ言われた時に慌てることはありません。この機会に、勉強してみましょう。

するしない?

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他県民の頭をまず悩ませるのが、「するしない?」というこの表現です。その言葉の響きが、するのかしないのかよく分からなくなり誤解と混乱を招きます。これは、同意を求めたい時や何かに誘いたい時に使われる方言とのことです。「フツー、そうするしない?」と言われたら、普通はそうするよねと、相手はあなたに同意を求めている可能性があります。

勧誘の場合も意味としては同じになりますが、「今度一緒にランチでもするしない?」の場合、ランチするよね、ねえしようよという勧誘のニュアンスになるのが特徴です。

ぼける

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長野県において、りんごとセットで使われる方言です。りんごがぼけるとは、りんごの味がぼやけた、水気がなくスカスカした状態を表す言い回しのようです。主にりんごの状態を示すのに使われるようで、りんごの栽培が盛んな長野県ならではの方言とも言えるでしょう。長野県の他、北海道、東北エリア、新潟でも使われるとのことです。

ぼけるというこの言葉は、某朝の情報番組において有名芸人が発した言葉からも有名になりました。その芸人もまた、それが方言だとは知らずに使っていた1人だったのです。方言と知らずに方言を使うことは、もはや長野県民あるあると言えるでしょう。

たたる

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うっかり口にすると、意味を知らない人を恐怖に陥れるという特徴のある方言です。標準語に同じ言葉がある以上に、誤解を招きやすい言葉でもあります。たたるというこの言葉は、家と関係のある言葉なのです。その意味は、「建てる」です。例えば空き地を見て、「ここに何かたたるのかな?」と言われたらどうでしょうか。

もし長野県民が何気ない様子でこの言葉を口にしたなら、それは決してオカルト的な意味ではないということです。むやみに怖がらず、そう肝に銘じておきましょう。自分に訛りがあるのを気付かないのは、長野県の方言を話す人にはありがちなことなのです。

こわい

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「たたる」と同様、シチュエーションによっては誤解を生む恐れのある方言です。「この野菜、育ち過ぎてちょっとこわいね」と言われたら、どんなシーンが思い浮かぶでしょうか。育ち過ぎて、恐怖を感じるような姿になっているのでしょうか。もちろんそういう意味ではなく、長野県の方言で言う「こわい」は、硬いという意味です。

育ち過ぎてしまった山菜を食べた時にもよく使われる言葉らしく、山に囲まれた長野県ならではの言葉とも言えるでしょう。もち米を具と一緒に炊いたものを「おこわ」と言いますが、これもこの「こわい」と同様の意味だと思われます。

かんじる

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今日は本当にかんじているねと言われても、他県民は何がだろうと思ってしまうことでしょう。寒じる、と書けば、その意味を何となく想像出来るかもしれません。長野県では、寒いという意味でかんじるという言葉を使います。冒頭の例文は、今日は本当に寒いねという意味なのです。

寒じるは寒いという意味ではあっても、体のどこか、例えば足が冷たくて寒いというような場合には使われないようです。寒さが全身に染みるような、そういう寒さの場合に使われる言葉だと言われています。

長野の方言は理解して覚えよう!

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方言は、話さない人からすると未知のものです。しかしそれは、人々が愛着を持って使ってきた大切な地域の言葉です。訛りやアクセントの違いから、何を言っているのか分からないで済ませるのは簡単ですが、一度その意味を理解して覚えてみませんか。そうすることで、長野県をより身近に感じるようになるかもしれません。

エタミケイ
ライター

エタミケイ

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