決起会とはどんなもの?飲み会との違いや目的・挨拶の仕方も解説!

決起会とはどんなもの?飲み会との違いや目的・挨拶の仕方も解説!

この記事では、いったい「決起会」とはどのようなものなのかについて解説していきます。決起会と「飲み会」との意味の違いや目的、挨拶の仕方、司会などを交えた案内の仕方などについてもお伝えするので、決起会の幹事もこれでバッチリです。

記事の目次

  1. 1.決起会の意味とは
  2. 2.決起会と飲み会の違いや目的
  3. 3.決起会に司会は必要?
  4. 4.決起会の挨拶とは【例文】
  5. 5.決起会におすすめの場所や服装
  6. 6.決起会は士気を上げるために行う会のこと

決起会の意味とは

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会社によっては、単なる飲み会や歓迎会、送別会の他に「決起会」なるものが開催されることもあるのではないかと思われます。しかし、飲み会との意味や目的の違い、挨拶や案内の仕方などよくわからない点が決起会には多いものです。特に若い人にとっては仰々しく聞こえる言葉であり、得体のしれないイメージがあるかもしれません。

そこで今回の記事では、決起会の意味や目的に飲み会との違い、案内や挨拶の仕方、場所や服装などについてお伝えしていきます。特に初めて決起会の幹事をやることになった人が知りたいであろう内容を中心にまとめました。

それではまず初めに、そもそも決起会とは何なのか、その意味と目的についてこの記事の冒頭で解説していきます。

同じ目標に向かって取り組むメンバーで集まって行う会合

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決起会の「決起」というのは、「決意して立ち上がり行動を起こすこと」という意味があります。つまり、何らかの同じ目標に向かって取り組むというニュアンスがそこにはあります。

そして、そんな同じ目的を持った人たちが集まるのが決起会です。そのため、必ずしも決起会の場で飲み会が開催されるというわけではないのですが、お酒を飲んでコミュニケーションを取ることでより親睦も深まり結束しやすくなることから飲み会の形式で決起会が行われることが多いです。

特に、会社組織やその他団体組織において新しくプロジェクトなどを立ち上げる際に決起会が行われます。いわば、同じ目的を持つことを確認しあうための一種の儀式的なものでもあります。

決起会とはメンバーの士気を高める会

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そして、新しいことに挑戦するということは決して簡単なことではありません。だからこそ、メンバー全員がモチベーションを高く持ってその意味を理解したうえでその挑戦に臨む必要があるのです。

さらに、人間とは仲間と結束してコミュニケーションを深く取ることで士気が高まる生き物でもあります。単にそのプロジェクトなどの意味や目的だけでなく、「誰とやるか」という部分も各メンバーのモチベーションに大きく関わるのです。

したがって、決起会を飲み会の形式でやるにしてもそれ以外の形式でやるにしても、いかにメンバー同士で交流を深め、士気を高めていくかということを考える必要があります。そしてその決起会の出来でプロジェクト自体の成果も大きく変わりうるといっても過言ではありません。

決起集会とも呼ばれる

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「決起会」という言葉ではなく「決起集会」という名称で同じ目的を持つ人たちの会合が行われることもあります。基本的には「決起会」も「決起集会」もその意味や目的においては大きな差はありません。

あえてその使われ方において違いを挙げるのであれば、「決起会」というのが比較的小さな人数の会合を指すことが多いのに対して、「決起集会」というのはより大規模な集団の中で同じ目的を持つ人たちによって会合が開かれる場合に用いられます。

ただし、「決起会」と「決起集会」との間に明確な使い分けの基準があるわけではないので、どちらの言葉を用いても問題ない場合がほとんどです。

決起会と飲み会の違いや目的

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ここまで説明すると、決起会と普通の飲み会とはそれほど大きな違いがないのではないかと思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、形態としては同じようにお酒を飲みながら会合をするものであっても、その目的においては両者は異なるものです。

ここからは、決起会における目的について、単なる飲み会との違いを明確にしながら説明していきます。

決起会は「決意表明」することが目的

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決起会とは、普通の飲み会と異なりその会合の中で「決意表明」をすることを目的とするものです。したがって、ただの飲み会と違い何らかの大義名分が決起会の開催には必要となります。

プロジェクトなどを立ち上げる際には、明確な目標やそれに向かっていくやる気、メンタリティが必要になります。そして、そのためには目的をメンバー全員で共有しておかなくてはなりません。その目的の共有を行うという意味で非常に効果的なのが決起会なのです。

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メンバー同士の仲間意識を高めて、目標への行動力をつけていくには同じ決意を持っていることをお互いに確認しあわなくてはいけません。そして、そのためには何らかの区切りとなる会合を開いてそれを明示的な形で場を作る必要があるのです。

そのため、決起会とはただ単にお酒を飲んで楽しむというだけの会合ではなく、メンバー間で決意を共有しコミュニケーションを取りあう会なのです。

決起会では余興などを準備することも

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決起会でより結束を高めコミュニケーションを深めるためにも余興をするのはおすすめです。決起会の余興では出し物やゲームなどを行うのが一般的です。

余興で行うゲームや出し物は、全員がルールを知っていて参加しやすく、誰でも楽しめるような一般受けするものがおすすめです。また、ゲームを行う場合はチーム制のものを導入するとより一層コミュニケーションも取ることができます。

単に勝ち負けを競う合うだけでなく、余興の中でコミュニケーションが取れてお互いのことを知ることができるものを選ぶとより結束が深まります。

決起会に司会は必要?

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決起会というのは共通の目標に向かって結束を深める会であるため、司会案内の役割をする人がいることでよりいい決起会にすることができます。

一般的に決起会では色々な役職の人が集まったり初めて顔を合わせるような人たちも参加するため、司会をするというのはかなり重荷になる場合も多いです。しかし、逆に言えばそのような決起会の司会の場で案内をさせられるというのは名誉なことでもあります。

決起会では単にお酒を飲んで語らうという場ではなくある種のイベント的な会合でもあるので、交流や決意表明をする時間などを意図的に案内して作ることが求められます。そしてそれをキュレーションする司会進行役というのは非常に重要になってくるのです。

司会がいたほうが案内などスムーズ

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特に大人数で開催される決起会ともなると、メンバー同士の交流というのもある程度意図的に案内して場を設けないと開催した意図が満たされない場合もあります。そしてそのためには、その場の流れに応じて案内する司会役の人がいないとどうしてもまとまりが無くなってしまいます。

決起会に初めて参加するという人は、そもそも決起会の流れ自体を知らないという場合がほとんどです。また、何回か参加したことがあるという人でもその会社や団体などの独特の流れについていきづらいということもあります。

そこで、全体の流れを仕切ってコミュニケーションや交流がスムーズに図れるような案内役として司会がいると決起会もよりその効果が発揮されやすいのです。

決起会の挨拶とは【例文】

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そして、決起会が上手く行くかどうかの鍵となるのが挨拶です。参加者が決起会の意味を理解し、コミュニケーションや結束を深める意識を高めるためにも始めや終わりの挨拶が重要なのです。

もしあなたが決起会の挨拶を依頼する立場である場合、参加者の役職に応じてどこの挨拶をしてもらうかという点も重要です。一般的にどこの挨拶をどの役職の人がするかというのはマナーとして決まっています。

また、それぞれの挨拶の場面でどのような内容を話せばいいか分からないという人も多いかと思われます。そこで、ここでは決起会のはじめの挨拶、乾杯の挨拶、締めの挨拶のそれぞれについて依頼すべき役職者と例文についてご案内します。

始まりの挨拶

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決起会のはじめの挨拶というのは司会案内役の人が行うことが多いです。最初の挨拶で決起会の目的を明確にすることで締りの有る良い会合へとすることができます。

まず挨拶の初めに、「こんにちは、(部署、名前)です。本日は決起会ということで(役職者など)をはじめ多くの皆さんが一堂に会してお集まりいただきました。」などと、集まった人たちに感謝の意を示すと良いです。

続けて、「この度わが社は、(プロジェクトなど)を開始しました。(目的)の実現のため、今回の決起会で決意を固め明日への英気を養いながら、明日から頑張っていきましょう。」などと決起会の目的を明示して決意を固めるような趣旨で締めればより盛り上がりの有る決起会となります。

乾杯の挨拶

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はじめの挨拶が終わって飲み物が全員にいきわたってから行われるのが乾杯の挨拶です。乾杯の挨拶は役職が3番目に高い人が行うのが一般的とされています。ここから乾杯に向けてメンバーのやる気を引き出すためにも、締まった挨拶をする必要があります。

乾杯の挨拶の例文としては、司会案内役の紹介を受けた後に「ご紹介に上がりました(名前)です。皆さん、これから新しいプロジェクトが始まります。一人一人の頑張りがとても重要になってきますので是非とも全力を出し切っていただきたいと思います」などとメンバーを鼓舞するようなものになります。

続いて、「それでは、皆さんの今後の活躍に期待して乾杯の音頭を取らせていただきます。それでは、乾杯!ありがとうございました。」のようにして乾杯を行い、最後は感謝の意を示して挨拶は終了となります。

締めの挨拶

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そして締めの挨拶は、メンバーの中で2番目に役職が高い人が行うのが普通です。決起会をまとめて明日の行動につなげていくという点で非常に重要な挨拶となります。

例文としては、「ご紹介いただきました(名前)です。僭越ながら締めの挨拶をさせていただきます。本日は決起会にご参集いただきありがとうございました。」などと、まず決起会に来てくれたことに対して感謝の意を示します。

そして最後に、「ついにこれからプロジェクトの活動が始まります。ぜひとも皆さんと力を合わせて成功させていきたいと考えております。それでは、プロジェクトの成功を祈念致しまして本日の決起会を示させていただきたいと思います。本日は誠にありがとうございました。」などと挨拶を締めます。

決起会におすすめの場所や服装

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決起会においてはその意味や挨拶の仕方だけでなく、「どこで決起会を行うか」「どのような服装で決起会に行くか」という点も重要になってきます。

そこで、ここからは決起会を行う際に便利な場所や外れのない決起会用の服装について紹介していきます。

場所はレンタルスペースが便利

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決起会の開催をするにあたって困ることが多いのが開催場所探しであるケースは多いです。というのも、決起会の規模によっては中々会社内でスペースも取りにくく、かといって飲食店を貸切るといったことも難しい場合があるからです。かといって、ホテルなどを貸切るとかなり高くつくことも多く悩ましいところです。

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そんなときに役に立つのがレンタルスペースです。レンタルスペースは会議室に近いような作りのものもあれば、おしゃれなバースペースのようなものまで色々な種類のものがあるためその会社や団体の特性、決起会の意味に応じて使い分けることができます。

また、レンタルスペースであれば他の団体の人たちがいないエクスクルーシブな場で決起会を執り行うことができるため社外秘の内容も遠慮なく話すことができます。また、24時間使用可能なレンタルスペースもあるため時間を気にせず決起会を開催することが可能です。

服装は正装・準正装がベスト

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決起会というのは基本的にはある程度フォーマルな会合で、何かしらの目的に向かって決意表明を行う場です。したがって、服装もそれに応じてそれなりに気合いを入れたものを選ぶ必要があります。あくまでただの飲み会とは区別して考えるのがベターです。

特に仕事のプロジェクトなどで決起会を行う場合、あくまで決起会というのはその延長線上のものです。したがって普段の職場での服装と同じと考えておけば間違いはありません。

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つまり、決起会への理想的な服装は正装や準正装です。職場で普段からスーツを着ているという人の場合は仕事着と同じスーツを着れば問題ありません。

また、普段の職場でスーツを着ていないという人の場合でもそれなりに会社や人格の価値を下げないようなしっかりした服装で決起会に臨むことが望ましいです。特に決起会の開催場所によっては、それなりにフォーマルな服装で決起会に行くくことをおすすめします。

決起会は士気を上げるために行う会のこと

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今回の記事では決起会の意味や目的、飲み会との違いや司会の必要性、決起会における挨拶や場所、服装などについてお伝えしてきました。普段から飲み会の幹事をやっているという人にとっても慣れない部分もあるのではないでしょうか。

決起会というのはプロジェクトなどの意味や目標、目的をメンバー全員で共有し結束を深め、士気を高めていくために開催されるものです。そのため、参加者たちが工夫して意義のある会合にしていく努力が大切なのです。

良い決起会を開くことで、それがきっかけとなってプロジェクトなどの取り組みもより加速し、その結果が大きく変化していくはずです。

小林勇太
ライター

小林勇太

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