すずらんの育て方まとめ!特徴や鉢植え・地植え栽培のポイントも紹介!

すずらんの育て方まとめ!特徴や鉢植え・地植え栽培のポイントも紹介!

かわいらしい小さな花を咲かせるすずらんを、自宅で育ててみたいと思うことはありませんか。鉢植えに植えても庭に地植えしても育つすずらんは育て方も難しいものではありません。今回はすずらんの特徴や、鉢植え・地植えでの育て方などを詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.すずらんは育て方が分かれば栽培は簡単
  2. 2.すずらんの育て方【土作り】
  3. 3.すずらんの育て方【植え付け】
  4. 4.すずらんの育て方【水やり】
  5. 5.すずらんの育て方【肥料】
  6. 6.すずらんの育て方【植え替え・株分け】
  7. 7.すずらんの育て方ポイント
  8. 8.すずらんは育て方のコツを掴めば簡単に育てられる

すずらんは育て方が分かれば栽培は簡単

Photo byJIHALA

すずらんは一見すると繊細そうで栽培も難しいそうに思えますが、実はコツさえつかむことができればたいして手間もかからない丈夫な植物です。耐寒性は強く、実は北海道などに群生しています。そのため鉢植えだけでなく地植えで楽しむことができ、越冬も容易です。今回はそんなすずらんの特徴や育て方などを詳しくご紹介します。

すずらんの特徴

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すずらんの大きな特徴は有毒であるということです。名前の通り降れば鈴の音がしそうな可憐な見た目でありながら、球根と花粉には毒が含まれています。そのため締め切った部屋や食卓などにはなるべく置かないようにしましょう。

また切り花にしたり種を採ったり、植え替えをするときなどに直接触ると皮膚がかぶれる危険があります。そのため作業をするときに直接すずらんを触らなくてはならない時などには、ビニールの手袋をすることがおすすめです。

すずらんはキジカクシ科スズラン属の多年草で、原産地はヨーロッパや東アジアなどになります。日本でも君影草という名前でも知られていて、全国に自生しています。花色は白いものが一般的によく知られていますが、中には薄桃紫色の花を咲かせる種類もあります。耐寒性や耐陰性の強い丈夫な植物で、大きさは約20cm程度と小さめです。

すずらんは鉢植えでも地植えでも栽培可能

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すずらんは鉢植えにしても地植えでも育てることができます。育て方もそれほど難しくはなく、肥料や土などの栽培ポイントをきちんと押さえておけば丈夫に育ちます。すずらんの特徴はどこでも簡単に栽培できるところです。ここでは地植えや鉢植えにする際の栽培ポイントも含め育て方を詳しく紹介していきます。

すずらんの育て方【土作り】

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すずらんを植え付ける土は、水はけと通気性がよくなおかつある程度の保水性も必要です。すずらんの育て方においてもっとも重要なのがこの土作りです。

もしもすずらんを植えるときに合わない土に植えてしまうと、その後の栽培もうまくはいきません。根腐れをおこしたり病気なったりする可能性が高くなり、酷いときには枯れてしまうこともあります。そのため鉢植えの場合は土づくりは手を抜かず、きちんとすずらんにあったものを用意しましょう。地植えの場合は水はけのいい土壌を選びましょう。

土作りの方法

Photo byJing

栽培ポイントで重要なのは土づくりです。地植えの場合には水はけのいい土を選び元肥を入れます。有機質にとんだ栄養豊富な土がすずらんにはあいます。

鉢植えにする場合には、市販の観葉植物用の土や草花の土を使うのがおすすめです。市販の土は草花にあうようにうまく調整してあるため、素人が下手にブレンドするよりもよほどすずらんにあいます。

しかし自分でブレンドしたい、という人もいるのではないでしょうか。土を自分ではなにあうようにブレンドするのも栽培の楽しみ方の一つです。すずらんの場合は赤玉土をベースにして3割~4割程度腐葉土を混ぜるといいでしょう。また、それ以外にも川砂や軽石を少量混ぜると水はけがよく通気性もよくなるためおすすめです。

すずらんの育て方【植え付け】

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すずらんの育て方では、植え付けの方法は2種類あります。一つ目は種を採って蒔く方法、もう一つは苗を買ってきて植え付ける方法です。種から栽培すると育つまでに時間がかかるため、苗を買ってくるのが簡単で早いです。

種はすずらんから簡単に採取することができます。すずらんの花が5月ごろの終わると、今度は小豆に似た小さな実をつけます。その実から種が採れます。果肉を割って中の種を取り出し綺麗に水洗いして残った果肉を落としましょう。しかし、すずらんには毒があるため下手に触るとかぶれてしまうことがあるため、ビニールの手袋をつけてから作業しましょう。

種まき

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種まきをするにはまず、段ボールや種まき用ポットなどを準備します。入れる土は市販の種まき用培養土で問題はありません。市販の土には種が発芽するのに必要な栄養分などがきちんと配合されているのが特徴です。

市販の土を入れたら種を蒔き、上からも軽く土をかぶせましょう。その後はしっかりと水やりをします。種から栽培するポイントは水切れです。すずらんは乾燥にあまり強くありません。水が切れないようにきちんと水やりをしましょう。風通しの良い日陰に置いてある程度大きく育ったら、鉢植えに植え替えるか庭に地植えしましょう。

苗植え

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種から育てると時間と手間がかかるから、という人は苗を買ってきて植えるといいでしょう。苗は病気が害虫の付いていない元気なものを選びます。苗を買ったら鉢植えか地植えかを決めましょう。

苗を植える時期は4月~5月、もしくは10月~11月の温かく晴れた日がおすすめです。地植えの場合は完全な日陰や直射日光の当たる場所は避け、木漏れ日などの明るい日陰に植え付けるのがポイントです。植える前に元肥を混ぜておきましょう。

鉢植えにする場合には苗よりも一回り大きい鉢を用意しましょう。あまり鉢が大きすぎると根腐れなどの病気を引き起こすこともあるので鉢を選ぶときには注意が必要です。鉢には自分でブレンドした用土か市販の草花用の培養土を入れます。苗はポットから引き抜いたら軽く土を落とします。植え付け後はしっかり水をあげましょう。

すずらんの育て方【水やり】

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すずらんは乾燥に弱い植物です。ポイントは常に土を湿った状態にしておくことです。地植えであれば基本的に水やりの必要はありません。ただし晴天が続いて土が乾くようであれば水やりをしてください。

鉢植えの場合には土の表面が乾いたら水をたっぷりあげましょう。乾いたままにしておくとすずらんが枯れてしまいます。またすぐに土が乾くようであれば霧吹きなどでときどき湿らす程度に水やりをしてあげるのもおすすめです。水をしっかり上げた後は水受け皿に残った水は早めに捨てておきましょう。水受け皿に残したままでいると病気の原因にもなります。

夏の場合

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夏の場合は乾きやすいため、あまり乾くようであれば朝の早い時間と夕方の2回水をあげるのもいいでしょう。すずらんの様子を見て水やりの仕方を変えるのが栽培のポイントです。ただし日中の気温が高くなる時に水やりをすると、鉢の中が蒸れてしまうため夏に日中の水やりは避けるのもポイントの一つです。水やりはできるだけ早朝か夕方にします。

冬の場合

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冬はすずらんの株が休眠してしまうため、そこまで多くの水を必要としません。土が乾いてから2~3日してから水やりをしても大丈夫です。逆に吸収があまりできないため、水を多くやりすぎると根腐れの原因になります。地植えの場合は冬は水やりの必要はありません。よほど土が乾きやすい土壌でなければ春までそっとしておきましょう。

すずらんの育て方【肥料】

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すずらんは実は肥料がなくても特別問題はありません。まったく肥料を与えなくても枯れることもなければ徒長することもなく、元気に大きく育ってくれます。植え付けの時や植え替える時に有機質で栄養が豊富な土を用意しておけば十分です。逆に肥料を与えすぎてしまうと肥料に負けて枯れてしまうこともあるので注意しましょう。

鉢植えの場合

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肥料をあげても上げなくても株自体は大きく元気になりますが、鉢植えの場合は肥料をあげることで花付きがよくなります。そのため、肥料をあげる場合には花が咲く前の3月ごろと、花が終わった後の6月ごろに緩効性の化成肥料をあげるといいでしょう。化成肥料というのがポイントで、有機肥料の場合はコバエなどの虫が寄ってきやすくなります。

地植えの場合

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地植えの場合には植えつけるときに元肥として有機質の肥料を土に混ぜておき、1週間~2週間ほど置いてから植え付けます。肥料は油粕などがおすすめです。その後は特に肥料は必要ありません。土が有機質であればそれだけですずらんは丈夫に育ち、枯れることもありません。下手に肥料を与えると逆に枯れてしまうことがあります。

すずらんの育て方【植え替え・株分け】

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すずらんの増やし方には株分けという方法があります。増やすたびに種を採って植えていると時間も手間もかかるため、株分けで増やすのが一般的です。また、種と違って成長が早いのも株分けの特徴です。

すずらんを鉢植えにして育てている場合には2年に1度くらいは植え替えをする必要があります。植え替えをしないままでいると株が大きくなりすぎて根詰まりを起してしまうからです。また、大きくなりすぎた株を小さくするためにも株分けは有効です。ここでは株分けの仕方や植え替えの時期などを詳しく解説していきます。

植え替えの時期・やり方

Photo by mersy

すずらんの植え替えは4月~5月の温かい時期か、10月~12月にしましょう。冬の休眠期でも少しずつ成長しているすずらんは植え替えをしてもそこまでダメージを受けるわけではありませんが、厳冬期はやめておきます。

鉢植えの場合は、2年に1度くらいの期間で植え替えをすることがおすすめですが、すずらんは成長の早い植物です。もし前回植え替えてから1年しかたっていない、という時であっても鉢底の穴から根が見えているようであれば植え替えのサインです。

地植えの場合でも3年~5年もすれば株が大きくなりすぎるため、一度掘り起こし株分けをしつつ植え替えましょう。植え替えの時には一回り大きい鉢を用意します。前の鉢から株を抜いたら軽く土を落としましょう。すべての土を落としてしまうと株が弱るので注意が必要です。長すぎる値は適度に切りそろえて新しい鉢に植え替えをしましょう。

株分けの時期・やり方

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株分けの時期は植え替えの時期と同じです。植え替えをするときにそのまま株分けをしてしまいましょう。すずらんは適度に株分けをしておかないと密集してしまい徒長したり成長が悪くなったりします。また、風通しが悪くなります。

すずらんの株分けは庭植えであれば4年~5年、鉢植えであれば2年~3年を目安に行うといいでしょう。株分けの仕方はとても簡単で、株を傷つけないように丁寧に取り出したら、地中の茎を4~5株に切り分けてしまいましょう。分けた株はそれぞれに鉢に植えます。地植えの場合は少し離して植え付けます。花芽を折らないよう気を付けて行いましょう。

すずらんの育て方ポイント

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すずらんは、育て方のポイントさえ押さえておけば簡単に育てられる丈夫な草花です。注意しなければならないポイントもそこまで難しいものではなく、ちょっとしたことなので、初心者でも簡単に対処できます。ここではすずらんを育てるときのポイントを紹介するので、すずらんを育てるときにはぜひ、参考にしてみてください。

高温にならない場所で育てる

Photo bygeralt

すずらんの大きな特徴は耐寒性が強いということが挙げられます。しかしそれは逆に耐暑性が弱いということでもあります。日本にも自生している植物ですからよほどの高温にならない限りは問題ではありません。

しかし真夏などの気温が高くなりすぎるときには注意が必要です。屋外で栽培している場合には特日光が当たりそうであれば寒冷紗や遮光ネットを利用して日光をある程度カットしましょう。多少暑さも和らぎます。

地植えの場合は移動するのは難しいため日差しをカットするくらいしかできませんが、鉢植えであれば真夏になる前に涼しい場所に移動しましょう。基本的には明るい日陰が望ましいですが、耐陰性があるため、夏の間だけであれば風通しの良い日陰でも大丈夫です。ただし日陰に移動する場合には気温が低い午前中は明るい日陰で日光浴をしましょう。

置き場所に気を付ける

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すずらんは明るい日陰に置きます。特に地植えの場合には直射日光の当たる日当たりのよい場所は避けましょう。どうしてもという場合は常に遮光ネットなどで日差しを遮光します。直射日光を長時間浴びせると葉焼けをおこしたり枯れたりします。

また、室内に置く場合には花粉に毒が含まれているため注意が必要です。必ず風通しの良い、空気のこもらない場所に置くようにします。小さい子供がいる場合やペットを飼っている場合などは手の届かない場所に置きましょう。誤って口などに入れてしまうととても危険です。できれば室内ではなくベランダやバルコニーに置くのが望ましいです。

水はけをよくする

Photo byronymichaud

すずらんの特徴は乾燥に弱い事です。しかしだからといって常に水がたっぷりしていて保水性の高い土にすればいいかというとそうでもありません。すずらんを植え付ける土は、水はけがいいことが大事です。水はけの悪い土に植えてしまうと、逆に根腐れなどを起してしまうことがあります。土を選ぶ際には水はけを第一に考えることがポイントです。

すずらんは育て方のコツを掴めば簡単に育てられる

Photo byabolanu

すずらんはコツさえつかめば初心者にでも簡単に栽培できる植物です。育て方の難易度が低いうえに手間もそこまでかかるわけではないです。かわいらしく小さいため飾っても邪魔にならないですが毒がある特徴的な植物なので部屋に飾る時は注意が必要です。この記事を参考に興味を持ったら、特徴をよく理解して、ぜひかわいらしい花を咲かせてみましょう。

asakamizuki
ライター

asakamizuki

現在3人の子育て中の主婦です。農業、介護士、テレアポ、不動産会社勤務などいろいろな仕事を経験しています。趣味は読書と家庭菜園。最近珍しい果物を育ててみたいなあと思っています。果物とエビとカニが大好きです。よろしくお願いします。

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