【お歳暮のお礼状】書き方や例文を紹介!シーン別に気を付けたいマナーは?

【お歳暮のお礼状】書き方や例文を紹介!シーン別に気を付けたいマナーは?

1年間お世話になったことへのお礼の気持ちとして贈るのがお歳暮です。お歳暮は贈る人と貰う人がいます。お歳暮を貰ってもお礼状の書き方などを知らないためお歳暮のお礼状を出さない人もいます。そこでお歳暮のお礼状の書き方・マナーなどについて解説します。

記事の目次

  1. 1.お歳暮を貰ったらお礼状を書こう
  2. 2.お歳暮のお礼はメールでもいい?
  3. 3.お歳暮のお礼状マナー
  4. 4.お歳暮のお礼状の書き方の流れ
  5. 5.お歳暮のお礼状に使う季語
  6. 6.お歳暮のお礼状の例文
  7. 7.お歳暮をお断りする時の例文も知っておこう
  8. 8.お歳暮のお礼状は早めに丁寧な文で送ろう

お歳暮を貰ったらお礼状を書こう

Photo byrawpixel

お歳暮は贈る人もあればお歳暮を貰う人もいます。お歳暮を貰ってもお礼状の書き方がわからずお礼状を出さない人もいます。しかし、お歳暮を貰いながらお礼状を出さないことは失礼にあたります。またお歳暮を貰ったらお礼状を出すのがマナーです。

今までお歳暮を貰っていたのにお礼状の書き方がわからずお礼状を出していなかった人が役に立つお歳暮を貰った時に出すお礼状の書き方・マナーなどを例文を交えながら解説していきます。また正しいお歳暮を贈る時期なども合わせて解説していきます。

お礼状はいつまでに出すべき?

Photo byGingerQuip

お歳暮を貰った時にはお礼状をいつまでに出すのがマナーなのでしょうか。お歳暮を貰った時のお礼状を出すタイミングは貰った当日がマナーです。お歳暮を贈った人にお歳暮が届いたことを知らせるのとお歳暮を貰ったことへの感謝の気持ちを早く伝える意味からお歳暮を貰った当日に出すようにしましょう。

お中元・お歳暮・結婚祝いなどの祝い品を貰ったらその日にお礼状を出すのはマナーです。しかし、当日の事情等でお礼状を出すことができないこともあります。そんな時には遅くても3日以内に出すようにしましょう。

3日以内がマナー

Photo byClker-Free-Vector-Images

3日以上過ぎてからお礼状を出すとお歳暮を贈ってくれた人にお歳暮が無事に届いたといった報告が遅れることになります。また、感謝の気持ちが伝わりづらくなる可能性がありますのでお歳暮を貰ったら素早くお礼状を出すことを心がけましょう。またお歳暮が届いたことを早く相手に知らせることはマナーの一つです。

お歳暮のお礼はメールでもいい?

Photo byrawpixel

メールの普及によりお中元・お歳暮・お祝い品を貰った後に出すお礼状もメールを使う人が増えています。お歳暮のお礼状はメールでもよいのでしょうか。多くのお歳暮を貰う人は手書きのお礼状を出すことは大変面倒になりメールで済ませる人もいます。お礼状をメールで済ませるのはマナー違反にはならないのでしょうか。

お礼状でお礼するのが正式なマナー

Photo byribkhan

お歳暮のお礼状はメールでも構いません。しかし、お礼状を送信する相手にもよります。自分の気心がわかっている友人・知人あるいは、親しい関係を持っている人であればお歳暮のお礼状はメールでも構いません。お歳暮のお礼状の送信する相手が会社の大切な取引先の相手の場合にはメールで済ませないようにしましょう。

そして会社の上司や会社の先輩など会社で自分より年上あるいは立場が上の人にはメールではなくはがきや手紙などの手書きのお礼状を出すのが社会的なマナーです。

しかし、マナー違反を承知ではがきや手紙のお礼状ではなく、メールでお礼状を出す場合は言葉の使い方や書き方に注意が必要です。

お礼状をメールで出す時の例文

Photo bymarionberaudias

お礼状をメールで出す時の例文をシーンごとに紹介します。会社の取引先へ出す場合と会社の上司、会社の先輩・後輩に出す場合や友人・知人に出す場合などを例文を交えながら解説していきます。

お歳暮のお礼状を会社の取引先にメールで出す場合に使う言葉をみていきましょう。まず文頭ですが、いつもお世話になっておりますといった気持ちを伝える意味から「平素は大変お世話になっております」が定番の例文です。

こんな例文も

Photo bykaboompics

そして「結構なお品をご恵贈あるいはご恵与、ご恵投頂きましてありがとうございました」といった丁寧に表現する例文を使ってお歳暮のお礼を伝えることが社会的なマナーになります。そして最後に「略儀ながらメールにてお礼に代えさせて頂きます」の例文や「略儀ながらメールにて失礼」の例文を使いましょう。

お歳暮のお礼メールを上司が出す場合

Photo byrawpixel

お歳暮のお礼状をメールで会社の取引先へ出す場合はどのような例文になるか説明しました。次にお歳暮のお礼状をメールで会社の上司が出す場合にはどんな例文になるか説明します。会社の取引先へ出す場合は「結構なお品」といった例文を使いました。

しかし、お歳暮のお礼状をメールで会社の上司が出す場合は「お品」ではなく貰った品物の名前を書くようにしましょう。品物の名前出すことで貰って嬉しい気持ちが伝わりやすくなります。

例文として文頭に「美味しいリンゴを送って頂き、ありがとうございました」その次に自分以外も喜んでいることを伝えるために「家族も喜んでおります」といった例文を使えば喜びが伝わります。

お歳暮のお礼メールを友人・知人に出す場合

Photo bytrevoykellyphotography

そして、さりげなく自分の近状報告の書き方になります。少し瘦せましたとか仕事が忙しいなどの例文の書き方をしましょう。そして最後に「取急ぎお礼をメールにて」「お礼をメールで失礼」といった例文で締めくる書き方があります。

会社の友人・知人と言っても、近くにいる場合と遠くに離れている場合があります。その時には使う例文も少し変える必要があります。会社の友人・知人が近くにいる場合は前項で紹介した例文がおすすめです。会社の友人・知人が遠くにいる場合は「お元気ですか「お久しぶりですね」といった例文で始めるようにしましょう。

お歳暮のお礼状マナー

Photo byGraphicMama-team

お歳暮のお礼状の書き方やマナーについて解説します。お歳暮のお礼状の書き方のタイミングにマナーがあります。しっかり覚えておきましょう。他項でも解説しましたがお歳暮が届いたら3日以内に出しましょう。また遅くても2週間内には出すのがマナーです。

お歳暮のお礼状は封書とはがきどちらがよいのでしょうか。またお歳暮のお礼状の書き方のポイントにはどんなことがあるのでしょうか。次項で解説していきます。

お歳暮のお礼状の書き方ポイント

Photo bygeralt

お歳暮のお礼状の書き方ポイントは繰り返しになりますが、お歳暮を貰ったらお礼状を早く出すことです。またお礼状はメールでも構いませんと説明しました。しかし、お礼状にはお礼として書く手紙やはがきの意味が含まれています。そのためお歳暮のお礼状は基本的には手紙かはがきで書くのがマナーであることを覚えておきましょう。

お歳暮のお礼状をメールで出すより手紙やはがきで出した方が相手に「ありがとう」や「嬉しい」といった気持ちが伝わりやすくなります。

そのためにもお歳暮を貰ったらパソコンやスマホの味気ない文字で書くお礼状よりも書く人の癖が出てあたたかな気持ちになれる手紙やはがきで出すようにしましょう。

お歳暮のお礼状は封書とはがきどちらが正解?

Photo byFree-Photos

お歳暮のお礼状はメールより手紙やはがきで出すのがマナーです。手紙やはがきのどちらで書いて出すのが正式なマナーなのでしょうか。お礼状の正式なマナーは縦書きの手紙で書くことです。

しかし、気心がしてている友人・知人であればはがきでも問題ありません。会社の大切な取引先や会社の上司・会社の先輩にははがきより縦書きの手紙を出すことをおすすめします。縦書きの手紙がマナーと説明しました。数多くお歳暮を貰うこともあります。

そのため多くのお礼状を書くことになります。そんな時に縦書きの手紙でお礼状を書くとお礼状を出すタイミングが遅くなります。

マナーにこだわり過ぎない

そんな時にはマナーへのこだわりは捨てましょう。はがきでお礼状を書くことでお礼状を出すタイミングが早くなります。お礼状は縦書きの手紙で書くのがマナーです。しかし、出すタイミングがはがきの方が早い場合はお礼状ははがきで書いて出すようにしましょう。

お歳暮のお礼状はマナーも大事ですが、相手に早く頂いてありがたい気持ちを伝えることが何より大事です。そのため縦書きの手紙で書くより、はがきの方が早ければお礼状をはがきで書くことをおすすめします。お礼状は贈って貰った人に早く感謝の気持ちを伝えることが大事であることを頭に入れて手紙で書くかはがきで書くかを決めるようにしましょう。

お歳暮のお礼状の書き方の流れ

お歳暮のお礼状の書き方のタイミングや書き方のマナーについて解説しました。ここではお歳暮のお礼状の正式な書き方の流れについて説明します。お歳暮のお礼状の正式な書き方の流れには文頭・季節の挨拶・お礼の言葉・相手の健康を気にかける言葉・文末があります。

文頭は頭語と呼ばれるものです。季節の挨拶は時候の挨拶のことです。文末は結語や結びの言葉と呼ばれます。次項からこれらの言葉を例文を交えて説明します。

頭語

Photo byWokandapix

お礼状に限らず手紙やはがきの頭語で使われる言葉が拝啓(はいけい)・拝復(はいふく)・前略・謹啓(きんけい)などがあります。拝啓はお礼状にも使わますが一般的には普通の手紙やはがきの文頭に使われます。拝復は返信の手紙、はがきの文頭に使われます。

前略は文字通り手紙やはがきの前文を省略しているので気心がしてた友人・知人に使います。謹啓は謹んでといった意味が含まれている頭語です。そのため会社の上司・会社の先輩や会社の取引先のお客様など丁寧な挨拶が必要になる時に使う頭語になります。

頭語の例文

会社の取引先に使うお礼状の頭語に「拝啓」を使った例文を紹介します。「拝啓」の言葉の後に「御社におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます」などの言葉が続きます。拝復は返信の言葉です。そのためお礼状に使われることはほとんどありません。

前略は正式な挨拶をしないで本題に入ることを意味する頭語です。そのため会社の取引先のお客様や会社の上司・会社の先輩などに使うのはマナー的におすすめできません。謹啓は相手を敬う意味が強い頭語です。そのためお礼状に使うよりお詫び状に多く使われます。

謹啓は「謹啓」の言葉の後に「貴社あるいは御社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます」といった例文が使われます。

季語

Photo bykmicican

春夏秋冬の季節を表現するのが季語です。会社の取引先のお客様に出すお礼状の季語の例文を紹介します。「早春の候」の言葉の後に「貴社あるいは御社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます」などの例文があります。

また会社の上司・会社の先輩に出すお礼状の季語を使った書き方の例文は「早春の候」の言葉の後に「〇〇課長にはおかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます」などの例文を使います。

友人・知人のお礼状の季語の例文は「早春の候」の言葉の後に「皆様おかれましてはますますご健勝のこととお喜び申し上げます」といった書き方の例文があります。

季語の上旬・中旬・下旬とは

Photo bytigerlily713

春夏秋冬つまり季節を表現することばが季語です。季語は手紙やはがきに使われます。また俳句にも使われます。手紙やはがきの季語は季節の挨拶として使われます。季語は上旬・中旬・下旬に分かれて表現します。例えば1月の上旬での挨拶であれば「新春の候」「初春の候」と使います。

お歳暮の時期12月であれば上旬は「初冬の候」「師走の候」中旬は「師走の候」「寒冷の候」下旬は「寒冷の候」「歳末の候」といったように使い分けをしています。

お歳暮を11月に送るなら中旬が「落葉の候」「向寒の候」となります。下旬は「霜秋の候」「向寒の候」になりますので知識として知っておきましょう。

お礼の文

Photo bygeralt

お礼状の中で最も大事になる部分がお礼の文です。お歳暮を贈って貰った人に感謝の気持ちがしっかり伝わる言葉を使う必要があります。またお歳暮を貰った自分だけではなく家族も喜んでいくことを伝える書き方をするのもいいでしょう。

また単にお品と書くよりは、頂いた品物の名前を書くことでより感謝の気持ちが伝わりますのでお礼状には名前を書くようにしましょう。「この度はこのような美味しいお肉を頂きありがとうございます」といった例文になります。

相手を気づかうことば

お礼状の書き方では相手を気づかうことばも忘れないようにしましょう。相手を気づかうことばには「体調はいかがですか」「くれぐれもお体を大切になさった下さい」「季節がら寒さが続きますどうぞご自愛くださいませ」などがあります。

また「季節の変わり目で体調を崩すことがあります体調に充分に気をつけてください」などの相手を気づかうことばを入れることは良好な関係を続けるために大事なポイントです。

結語

Photo bydelphinmedia

文章の終わりに使うことばが結語です。結語には敬具・敬白・拝具・草々・かしこなどのことばがあります。敬具は一般的な手紙やはがきの結語として使われます。敬白は謹啓などの頭語と組み合わせで使われることが多い結語です。拝具は啓上・急呈・拝復などの組み合わせで使われることが多い結語になります。

また取り急ぎや省略するといった意味を含み草々・かしこは会社の上司や会社の先輩などのお礼状には使わないようにしましょう。お礼状に使うのであれば敬具がおすすめの結語になります。

「日付」と「差出人名」

Photo bygeralt

敬具・敬白・拝具などの結語の後には「日付」と「差出人名」も忘れないようにしましょう。「日付」は手紙やはがきで書く文字の太さと同じに「差出人名」は少し大きめ文字の書き方がベストです。

また会社の名前を入れる場合は(株)といったように略さないで株式会社といった書き方をするようにしましょう。しかし、はがきなど書くスペースがない場合は略称でも構いません。また「日付」と「差出人名」はお礼状を包む封筒の裏に左下に書くことが正しい書き方です。

しかし、「日付」は封筒の裏の左側であれば書く高さにはこだわる必要はありません。つまり左下でなくても封筒の左側の最後の部分であればどの高さの部分に書いてもいいということです。

お歳暮のお礼状に使う季語

春夏秋冬の季節を表現するのが季語です。ここではお歳暮のお礼状に使う季語をいくつか紹介します。お歳暮なので使うのは冬の季語になります。冬の季語で師走を表現することばが「師走の候」です。冬は気温が低くなり雪が降る季節です。そのことえを表現する季語が「初冬の候」「寒気の候」です。12月を表現する季語として「厳冬の候」があります。

そのことえを表現する季語が「初冬の候」「寒気の候」です。12月を表現する季語として「厳冬の候」があります。しかし、「厳冬の候」は厳しい寒さを表現しています。地域によって違いはありますが、お歳暮のお礼状にはあまり使いません。

一般的なお歳暮の時期は12月上旬〜12月20日頃

Photo by Rodrigo_Soldon

一般的なお歳暮の時期は12月上旬〜12月20日頃です。お礼状を出す時期は早ければ3日後で遅くても2週間後になります。12月上旬の気候は地域によって違いはあります。またその年によっても違います。

気温が高くて雪が降っていないこともあります。雪や厳しい寒さを表現している「初冬の候」「寒気の候」を使うと少し変になります。また1月下旬から2月のはじめ、を表現している「厳冬の候」もお歳暮のお礼状使う季語にはふさわしくありません。12月上旬を表現する気温や地域性に関係なく使えるのが「師走の候」の季語になります。

お歳暮のお礼状の例文

Photo by vitroid

お歳暮のお礼状の短い礼文は紹介してきました。またお歳暮のお礼状におすすめの季語を紹介しました。ここではお歳暮のお礼状の全体の書き方の例文について紹介します。知人からお歳暮を頂いた場合とお歳暮を頂きお返しの品を送る場合、会社にお歳暮を頂いた場合などのシーンごとのお礼状の書き方の例文を紹介します。

知人からお歳暮を頂いた場合のお礼

Photo bytienhoang1199

知人との関係性にもよりますが、あまり形式にこだわらないことばを使って書くようにしましょう。他項で紹介した書き方の流れに沿って説明します。お礼状の書き方は頭語・時候の挨拶・お礼のことば・相手をきにかけることば、結語になります。

知人からお歳暮を頂いた場合の頭語は拝啓が一般的です。時候の挨拶は気心をしいている知人であれば時候の挨拶は省略しても構いません。また頭語を入れた場合は結語で終わらすのがマナーであることを知っておきましょう。

頭語と結語をセットで使わなくてにいい

Photo by matsuyuki

しかし、頭語と結語をセットで使わなくてにいいものもあります。それは暑中見舞い、寒中見舞いなどをはがきで出す場合です。他にも詫び状・催促状・お悔やみ状、喪中欠礼の挨拶などがあります。これらには頭語と結語のセットは必要がありません。さらに頭語の後に使う季節を表現する時候の挨拶もいりません。

お歳暮を頂きお返しの品を送る場合のお礼

お歳暮を頂きお返しの品を送る場合のお礼状は単にお礼状の書き方と基本的には同じです。違いは「心ばかりの品を送りました」「御返しに品を送ります」といったような例文を付け加えることです。お礼状の全体のイメージは「拝啓」の後に「寒さが厳しい季節になっております」といった例文で季節を表現します。

お礼のことばを添えます

その後「皆様はお変わりなくおすごしでしょうか」といった相手に気をかけることばを続けます。次に「このたびは結構なお品をいただきますまして、本当にありがとうございました」といった例文のようにお礼のことばを添えます。

次に「御返しに品を送ります」といった書き方をします。そして最後に再度相手を気にかけている「お体を大切に」「ご自愛くださいませ」といった例文のようなことばで締めくくります。

会社にお歳暮を頂いた場合のお礼状のビジネス文例

Photo by089photoshootings

会社にお歳暮を頂いた場合のお礼状書き方をお礼状の書き方の流れに沿って紹介します。頭語には拝啓を使います。そして結語には敬具と使うのが一般的です。季語には「初冬の候」「師走の候」を使うのが定番になっています。

季語後には会社としていつもお世話になっていることへの感謝として「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます」とか「ご厚情を賜り厚くお礼申し上げます」などの例文をつかった表現します。そして品物を頂いたことへの感謝の気持ちを伝えるため「お品あるいはお歳暮の品をお贈りいただき、誠にありがとうございました」といった例文を使います。

お歳暮をお断りする時の例文も知っておこう

Photo bykalhh

今まではお歳暮を貰った後に出すお礼状の書き方の流れやお礼状の書き方のマナーなどについて説明してきました。ここからはお歳暮をお断りする時の例文について説明していきます。頂けるお歳暮を断る人は少ないのですが、事情によりお歳暮を断ることもあります。

そんな時にはどのようなことばを使って断ればいいのでしょうか。お歳暮を断るケースとお歳暮を断るときの例文について紹介します。

お歳暮をお断りするケースとは?

Photo byKaz

お歳暮を断るケースには会社の上司が部下が送るお歳暮を断ることがあります。上司がお歳暮を受け取ってしまうと他の部下との評価に影響するのが理由です。また、親しい友人からのお歳暮を断ることもあります。お歳暮を受け取ることで親しい関係にひびを入れたくないのが理由です。またお歳暮を受け取ることで利害がおよぶ時にも断ります。

このようにお歳暮を断るケースがあります。会社の場合はお歳暮やお中元を送ることが恒例行事になっています。お歳暮を送る方もお歳暮を貰う方も義務的になっています。お歳暮を貰うことを断ること自体はマナー違反ではありません。

しかし、相手の気持ちに傷つけることになる場合もあります。そんな時にはどのような断り方をすればよいのでようか。その断り方を例文を交えて説明します。

お歳暮をお断りするときの例文

Photo bypencilparker

「お歳暮は欲しくないので贈らないでほしい」とストレートなことばで断ると後の関係が悪くなります。そのため断る時には自分の考えていることは抑えることが大事になります。例えば今回のお歳暮は受け取って次回からのお歳暮を断る方法があります。

こんな時には「今までの心ずかいありがとうございました、次回から心ずかいはなさいませんようにお願いします」といった例文のような断り方があります。また会社に届いたお歳暮を相手に返却する時にはどんな断り方をすればよいのしょうか。

こんなケースも

Photo byTumisu

お歳暮を断るケースには今回贈られてきたお歳暮をお断りする場合と次回からのお歳暮を断る場合があります。今回贈られてきたお歳暮をお断りする場合は慎重な対応が必要です。せっかく送ってくださった物を返すことになるので相手に失礼にならないような文明で断りましょう。断り方を間違えると後の関係が悪くなる可能性があります。

断り方の文面ではまずは送っていただいたことへの感謝の気持ちを伝えることを忘れないようにしましょう。「この度はお心ずかいのお歳暮の品を贈っていただきありがとうございました」がおすすめの例文です。

会社を気にかけることばも忘れないように

Photo by manoftaste.de

後の頭語は謹啓、結語は謹白がいいでしょう。また謹啓の前には株式会社と会社名に部署、担当者名を入れましょう。そして、「御社におかれましてはますますご清祥のこととお慶び申し上げます」あるいは「ご清栄」を「ご繁栄」「ご盛栄」と書き変えて会社を気にかける気持ちを伝えることが大事になります。

また今後の会社の関係を良好に続けるために「御社には、いつも大変お世話になっております」「御社との関係を非常に心強く思っております」といったことばを入れるようにしましょう。

次回からのお歳暮を断る場合

Photo bygeralt

次回からのお歳暮を断る場合は基本的には今回贈られてきたお歳暮をお断りする場合と同じです。次回からのお歳暮を断る場合は相手が読んで納得する内容で伝えことが大事です。

そのような理由でお歳暮を断るのならしょうがないと相手に納得する内容で書くようにしましょう。例えば会社のルールとか御社との関係を対等にしたいなどのしっかりした理由のある内容で書くようにしましょう。

お歳暮を断るときの文面

Photo bygeralt

お歳暮を断るときの文面の流れは頭語、相手をきずかうことば、お礼のことば、断ることば、今後の関係のことば、相手の健康を祈ることば、結語になります。頭語が拝啓がいいでしょう。相手をきずかうことばには「お元気ですか」「お変わりありませんか」などの例文があります。

お礼のことばは「今までの心ずかいありがとうございました」「ご厚意いつもありがたく、思っておりました」などの例文があります。

断ることば

Photo bypixel2013

断ることばは「今後はお心ずかいをなさらないようにお願い申し上げます」あるいは「なされませぬように」「ご無用にお願い申し上げます」といった断り方をすれば相手を傷つけることにはなりません。次に今後の関係のことばは「書面上で失礼ですが今後ともよろしくお願いいたします」「これからもどうぞよろしくお願いします」などの例文があります。

相手の健康を祈ることばは「寒い日が続きますので、お体を大事になさってください」「お体をご自愛ください」などがあります。結語は頭語を拝啓ではじめたので敬具がいいでしょう。

会社に届いたお歳暮を相手に返却する時

Photo bymohamed_hassan

また会社に届いたお歳暮を相手に返却する時にはどのような断り方をすればよいのでしょうか。文面で相手が納得する内容をしっかりと伝えることが大事です。例えば「弊社の規則によりお歳暮などの贈答品を受け取ることはできないことになっております」といった内容だと送った相手も納得しやすくなります。

お歳暮のお礼状は早めに丁寧な文で送ろう

Photo byTerriC

師走の風物詩としてお歳暮があります。お歳暮は贈る人、お歳暮を貰う人に分かれます。会社の部下は会社の上司にあたり前のようにお歳暮を贈ります。

贈る人も貰う人も恒例行事になっているのが現在のお歳暮事情です。お歳暮は1年間お世話になったことへのお礼の気持ちで贈ります。貰う人は嬉しいものです。しかし、お歳暮には利害もあります。その利害が嫌で断る人もいます。

そんな人たちの役に立つようにお歳暮を貰った後に出すお礼状の書き方・断る時のことばやマナーなどについて説明してきました。お歳暮に限らず贈答品を貰ったら感謝の気持ちが伝わる内容のお礼状を早く出すようにしましょう。

kawakei
ライター

kawakei

関連するまとめ

人気の記事