「脱帽」の意味まとめ!使い方・例文や感服・敬服との違いもチェック!

「脱帽」の意味まとめ!使い方・例文や感服・敬服との違いもチェック!

「脱帽」という言葉を耳にすることや目にすることがありますが、「脱帽」とはどういう意味なのでしょうか。「脱帽」の意味や使い方や例文や「感服」や「敬服」との違い、「脱帽」は目上の人に対して使っても良いかなど、「脱帽」についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.日本語には似た意味の言葉がたくさんある!
  2. 2.「脱帽」の意味
  3. 3.「感服・脱帽・敬服」の意味の違い
  4. 4.目上の人に「脱帽」を使うのはマナー違反?
  5. 5.「脱帽」を目上の人へ使う場合
  6. 6.「脱帽」とは相手に対して敬意を示すことを意味する

日本語には似た意味の言葉がたくさんある!

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日本語は昔からとても複雑で繊細で、現代を生きる日本人であっても日本語を完璧に使いこなせている人は少ないと言われています。日本語には似た意味の言葉がたくさんあり、そういった点でも日本語を使いこなすのは難しいと言えます。インタビューなどで時折耳にする「脱帽」という言葉にも、似た意味の言葉がいくつもあります。

野球の中継の開設者などが「彼の踏ん張りには脱帽しますね」などと言うのを耳にすることがありますが、実際に自分自身が「脱帽」などという言葉を日常生活の中で良く使うという人は少ないでしょう。

また「脱帽」だけでなく「脱帽」と似た意味を持つ言葉のことも良く知らない人が多いです。「脱帽」と似た意味を持つ言葉にはどのような言葉があるのかご紹介しましょう。

「脱帽」「感服」「敬服」「感心」は使い分けが難しい

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「脱帽」と似た意味を持つ言葉には他に「感服」「敬服」「感心」などがありますが、実はこれらは使い分けが難しい言葉です。「脱帽」「感服」「敬服」「感心」は似た意味を持っていますが、実はそのニュアンスが微妙に違っていますので、目上の相手に対して使うものと、目上の相手に対して使ってはいけないものとがあります。

これらの言葉は、ちゃんとした意味を理解せずにうっかり使ってしまうと、大変失礼に当たる場合もあります。「脱帽」や「感服」や「敬服」などの意味をしっかり理解し、相手によって使い分けることが大切です。

「脱帽」「感服」「敬服」などの言葉の意味を理解することは、ビジネスなどにも役立ちますので、是非「脱帽」「感服」「敬服」などを使い分けられるようになりましょう。

「脱帽」の意味

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それではまず、「脱帽」という言葉の意味についてご紹介します。先に「脱帽」「感服」「敬服」といった、似た意味を持つ言葉を挙げましたが、これらの言葉は似た意味を持っていても微妙に違います。「脱帽」は「感服」や「敬服」とはかなり違ったイメージの言葉です。

「脱帽」も「感服」も「敬服」も同じような意味だと勘違いして、あれもこれも適当に使うという人もいますが、それは大きな間違いです。「脱帽」と「感服」と「敬服」はそれぞれ意味が違うので、ごっちゃにしてはいけません。

「脱帽」と「感服」と「敬服」は表面的な意味は似ていても、深い意味で言うと似ていないということです。それではまず、「脱帽」の意味についてご紹介しましょう。

意味①敬意を表すこと

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「脱帽」の意味の一つ目は、「敬意を表すこと」という意味です。「脱帽」というのは昔「シャッポを脱ぐ」とも言われていました。「シャッポ」というのは帽子のことです。つまり「脱帽」というのは「帽子を脱ぐ」という意味ですが、「相手に敬意を表すために帽子を脱ぐ」「帽子を脱いで敬意を表す」ということになります。

欧米において、帽子を脱ぐことは相手に敬意を表す挨拶のようなものですが、「脱帽」という言葉はこれが語源だと言われています。欧米の「帽子を脱ぐ挨拶」が「帽子を脱ぐ」になり「脱帽」に行きついたということです。

相手の能力などを素晴らしいと認め、敬意を表す時に「脱帽」という言葉を使うということを覚えておきましょう。

意味②降参の気持ちを表すこと

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「脱帽」の意味の二つ目は、「降参の気持ちを表すこと」という意味です。相手に対して「これはかなわない」「参った」といった気持ちになった時に「脱帽」という言葉を使うことができます。「参りました。私の負けです」という気持ちを表す時に「脱帽」という言葉を使って、その気持ちを伝えます。

こちらの意味であっても、根底には一つ目の意味「敬意を表す」がありますので、「脱帽」の意味は「敬意を表しながら降参の気持ちを表す」という意味だとも言えます。

「感服・脱帽・敬服」の意味の違い

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「脱帽」の意味は「敬意を表すこと」「降参の気持ちを表すこと」という意味だとご紹介しましたので、次は「脱帽」と「感服」「敬服」の意味の違いについてご紹介します。「脱帽」の意味は「敬意を表すこと」「降参の気持ちを表すこと」ですが、「感服」と「敬服」の意味はそれぞれ違います。

「感服」の意味は「深く感動して敬意を表すこと」で「敬服」の意味は「深く感動して相手に心から尊敬の念を抱くこと」という意味です。これらの意味の違いから、「脱帽」は「感服」や「敬服」とはニュアンスに違いがあるということになります。

「感服・脱帽・敬服」の使い方・例文

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「感服」「脱帽」「敬服」の意味の違いについてご紹介しましたので、次は「感服」「脱帽」「敬服」という言葉の使い方を、例文を使ってご紹介します。「感服」と「脱帽」と「敬服」はそれぞれ少しずつ意味が違いますが、それはその言葉を使うべき相手が違うからです。

そういった点でも、「感服」「脱帽」「敬服」の違いがわかるような使い方の例文をご紹介しましょう。

「素晴らしいお言葉に感服いたしました」

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まずは「感服」の使い方の例文です。「感服」の使い方の例文としてまず「素晴らしいお言葉に感服いたしました」という例文が挙げられます。「素晴らしい言葉に深く感動して敬意を表す」という意味になりますが、ポイントは「いたしました」という尊敬語です。尊敬語がつくということは、この使い方の例文の相手は目上の人だということになります。

「感服」という言葉はこのように、目上の相手に対して使うという使い方もできるという例文です。

「予想以上の出来に感服した」

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次も「感服」の使い方の例文です。「感服」の使い方の例文の二つ目は、「予想以上の出来に感服した」という例文です。この例文は「予想以上の出来に深く感動して敬意を表した」という意味になりますが、問題はこの言葉の対象になる相手です。この例文の場合、「感服した」と言っている人の方が立場が上になっています。

一つ目の例文では目上の人に対して「感服」を使っていますが、二つ目では目上の人が下の人に対して「感服」を使っています。このように「感服」は、相手に関わらず使うことができると言えます。

「君の意外な力に脱帽した」

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次に「脱帽」の使い方の例文をご紹介します。「脱帽」の使い方の例文の一つ目は、「君の意外な力に脱帽した」という例文です。「君の意外な力に敬意を表し、降参する」といった意味になりますが、この例文の相手はこの例文を言っている人よりも格下もしくは同等の立場の人になります。

「脱帽」の意味の一つ「敬意を表すこと」は目上に対しても使えますが、「降参の気持ちを表すこと」という意味は、同等もしくは格下に対してしか使えません。

「君の努力には脱帽するしかない」

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「脱帽」の使い方の例文の二つ目は、「君の努力には脱帽するしかない」という例文です。「君の努力には敬意を表し降参するしかない」といった意味になりますが、こちらも相手は格下もしくは同等の人です。そもそも「君」と言っている時点で相手は格下か同等の人だということがわかるでしょう。

このように「脱帽」という言葉は、格下や自分と同等の相手に対して使われる言葉ですので、使い方には注意が必要です。

「さすがのご慧眼に敬服いたしました」

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次に「敬服」の使い方の例文をご紹介します。「敬服」の使い方の例文の一つ目は「さすがのご慧眼に敬服いたしました」という例文です。「物事を見通す目がおありなのはさすがだと深く感動し、心から尊敬いたします」という意味になりますが、この例文のポイントは「いたしました」です。

「いたしました」がついていることによって、この例文は目上の相手に対して、下の人間が言っていることになります。

「そのお人柄には敬服いたしております」

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「敬服」の使い方の例文の二つ目は、「そのお人柄には敬服いたしております」という例文です。「その人柄には深く感動し、心から尊敬いたしております」という意味になりますが、こちらもポイントは「いたしております」です。「いたしております」は尊敬語なので、この例文の相手は目上の人だということになります。

「敬服」の使い方の例文はどちらも目上の人が相手ですので、「敬服」という言葉は目上の相手に対して使う言葉だということになります。

目上の人に「脱帽」を使うのはマナー違反?

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「感服」と「脱帽」と「敬服」の違いとその使い方の例文についてご紹介しましたので、「感服と「脱帽」と「敬服」をどのような相手に使えば良いのかも理解できたでしょう。次は目上の人に「脱帽」を使うのはマナー違反なのかどうかについてご紹介します。これに関しては先にも少し触れましたが、改めてご紹介しましょう。

「脱帽」は目上の人に使う言葉ではない

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「脱帽」を目上の人に使うのはマナー違反かどうかですが、「脱帽」という言葉は目上の人に使う言葉ではありません。なので「脱帽」を目上の人に対して使うのはマナー違反ということになります。「脱帽」の意味の一つ「降参の気持ちを表すこと」にそのヒントは隠されています。

「降参」という言葉は相手を格下に見ている場合や相手を自分と同等に見ている場合に使われます。そのため、「相手に降参する」という意味を持つ「脱帽」を使うことができるのは、自分と同等の相手か自分より格下の相手だけだと言うことができます。

目上の人に対して「脱帽」という言葉を使ってしまうと、相手は「自分を格下や同等に見ているのか」と勘違いして気分を害する可能性もありますので注意が必要です。

「脱帽」を目上の人へ使う場合

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それでは次に、「脱帽」を目上の人へ使う場合にはどう言えば良いのかについてご紹介します。先にご紹介したように「脱帽」という言葉を目上の人に対して使うのは失礼に当たります。ですが「脱帽」に近い気持ちを抱いた時には、思わず「脱帽」と言ってしまいたくなるようなこともあるでしょう。

「脱帽」には「敬意を表すこと」という意味もありますので、そちらの意味的には失礼なイメージはありませんが、もう一つの意味「降参の気持ちを表すこと」は目上の人に対して失礼な意味になりますので、「脱帽」は使ってはいけません。

「脱帽」と言いたくなった相手が目上の人である場合には、「脱帽」と似た意味を持つ言葉を使って言い換えることができますので、「脱帽」の言い換えについてご紹介しましょう。

「敬服」を使用する

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「脱帽」を目上の人に使う場合にはまず、「脱帽」の言い換えとして「敬服」を使用します。「敬服」の意味は「深く感動して相手に心から尊敬の念を抱く」ですので、目上の相手に対して「脱帽」と言いたくなった時などには「脱帽いたしました」という言い方ではなく、「敬服いたしました」というように「敬服」を使いましょう。

いくら自分が相手に対して「すごい人だ、降参だ」などという気持ちを抱いても、「脱帽」という言葉は使ってはいけません。「脱帽」という言葉はあくまでも自分と同等もしくは格下の相手に使う言葉だからです。

目上の人に対して「この人はすごい人だなあ」などと思ったら、「脱帽」ではなく「敬服」という言葉を使って、自分が感動したという気持ちを相手に伝えましょう。

「感服」は賛否両論

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「脱帽」を目上の人に使う場合、「感服」という言葉で言い換えることも可能です。「感服」の意味は「深く感動して敬意を表す」という意味なので、「敬服」に近い意味だと言えます。なので目上の人に対して使うこともできるのですが、「感服」は格下や同等の相手にも使うことができ、この点で注意が必要です。

「感服」という言葉は目上の相手にも格下の相手にも使うことができますが、問題は相手の受け取り方です。相手にとって「感服」が「格下の相手に使うイメージの言葉」であった場合、「感服」を使うことによって相手の気分を害してしまう可能性もあります。

このような微妙な言葉なので、「感服」は「脱帽」の言い換えに使わない方が良いという意見もあり、「脱帽」の言い換えに「感服」を使うのは賛否両論と言えます。

「脱帽」は基本的に目上の人に使ってはいけない

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「脱帽」を目上の人に使う場合、「敬服」や「感服」で言い換えることができるとご紹介しましたが、「脱帽」という言葉は基本的に目上の人に使ってはいけないということを覚えておくことが大切です。気持ち的に「脱帽」と言いたい場面であっても、相手が目上の人である場合には決して「脱帽」と言ってはいけません。

目上の人に対して「脱帽いたしました」などと言ってしまうと怒られてしまう可能性もあります。その相手が大切な取引先のとても偉い人だった場合などには、ビジネス上でとんでもない事態になってしまう恐れもあります。

「脱帽」という言葉は自分より格下の相手や、自分と同等の相手に対してしか使ってはいけない言葉だということをしっかりと覚えておきましょう。

「脱帽」とは相手に対して敬意を示すことを意味する

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「脱帽」の意味や「敬服」や「感服」との違い、「感服」「脱帽」「敬服」の使い方の例文など色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。「脱帽」とは相手に対して敬意を示すことを意味する言葉ですが、自分と同等の相手や自分より格下の相手に対して使う言葉であって、目上の人には使ってはいけないということを覚えておきましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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