「アトリエ」の意味を詳しく解説!使い方・例文・類語や語源も紹介!

「アトリエ」の意味を詳しく解説!使い方・例文・類語や語源も紹介!

日本でも一度は耳にする機会の多い「アトリエ」にも言葉の由来や語源があり、その意味は現在とまた違った意味を持っていたと言われています。今回はアトリエの基本的な意味を紹介するだけでなく、その使い方を例文も併せて詳しく紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.アトリエの意味とは?
  2. 2.アトリエの類義語 
  3. 3.アトリエの使い方・例文
  4. 4.アトリエとスタジオの違い
  5. 5.アトリエを使う際の注意点
  6. 6.アトリエの由来・歴史
  7. 7.アトリエの英語表記
  8. 8.アトリエの漢字
  9. 9.アトリエはアーティストの工房や制作室という意味

アトリエの意味とは?

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「アトリエ」とは英語ではなくフランス語の言葉です。英語にも同じ単語があることもあり、混同されてしまいがちですが一般的な表記として用いられている「アトリエ」は、フランス語の単語からきています。独特な性質を持った単語でありますので、まずはその意味を正確に理解してきましょう。

アトリエの意味は「アーティストの工房や制作室」のこと

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「アトリエ」の意味は「アーティストの工房や制作室」のことを言います。この工房や制作室というのは、アーティストが使用しているものであれば仕事場や趣味に限定されることなく、場所や空間そのものを指す言葉になります。

また、アトリエは芸術という分野のみに使われる言葉です。そのため、画家や彫刻家、工芸家といったアーティストが作品をつくりあげる空間に限定されますので、使い方には注意していきましょう。

アトリエの類義語 

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「アトリエ」はフランス語のひとつですが、日本においてはカタカナ語のひとつとして認識されている言葉でもあります。そのため、アトリエと似たような意味を持っている類語幾つか存在します。意味と一緒にそれぞれの言葉について知ることで、アトリエを正しい使い方ができるようにしていきましょう。

アトリエの類語①ワークショップ

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アトリエの類語としてまず挙げられるのが「ワークショップ」です。「ワークショップ」は「仕事場や作業場」といった意味を持ちます。アトリエと近い意味を持っている言葉ですが、使い方の違いとしてワークショップは「仕事場」という意味合いを強く持っていることです。

一方でアトリエの意味は仕事や趣味に関係なく芸術作品を生み出す空間や室内のことを指しますので、使える範囲が大きく異なります。

昨今においてはビジネス系のセミナーなどにおいても用いられる言葉です。またワークショップは英語となり、フランス語が語源のアトリエとはその点も違います。

アトリエの類語②工房

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「アトリエ」はフランス語の言葉ですが、日本の言葉で同じ意味を持つ類語として挙げられるのが「工房」です。工房は「美術家や芸術家などが使用する仕事場」のことを指します。アトリエを訳す際に工房を用いられることも多く、その意味合いはほぼ似通っていますが、工房もまた、「仕事」という意味合いが強い言葉であることが特徴です。

また工房はアトリエ以外にもワークショップなど他の言葉としても訳される際に用いられる類語であるため、アトリエに比べて様々なニュアンスが含まれています。

アトリエの使い方・例文

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「アトリエ」という言葉は、日本においても会話や文章でも多く用いられる言葉のひとつです。よく見かけるからこそ、正しい使い方をしていく必要があります。言葉の意味を理解したら、次は紹介する例文を参考にしながら「アトリエ」の使い方を完ぺきにマスターしていきましょう。

例文①

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「アトリエ」とは場所を指す際に用いられる言葉です。そのため、基本的な使い方としてはその場所がなんであるか説明するときに使います。例文としては「以前、ここはアトリエとして使われていた場所だった」という風に使うことができます。

「アトリエ」という言葉を用いることで、以前は「アーティストが使っていた制作室だった」ということを説明している例文です。

例文②

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「アトリエ」というのは文章でも用いる場面の多い言葉です。そのため、小説などにおいても場所を説明するときに用いられます。例文としては「その街には叔父が建てたアトリエがあった」といった使い方ができます。アトリエを用いることで、叔父がアーティストであることが推測できる例文です。

例文③

「アトリエ」は会話としても用いることができます。例文としては「僕は将来、憧れだったT市にアトリエを構えようと思っている」となります。使い方のポイントとしては、アトリエを使用することで相手に自分がアーティストであったり、アーティストになることを伝えるだけでなく、その作業場を建てることを伝えることができます。

例文④

「アトリエ」は使い方として場所が限定されていることが特徴ですが、時間経過に制限はありません。そのため、過去や現在、未来を説明する文章においても用いることができます。使い方の例文としては、「父はかつて母が住んでいた部屋を、アトリエに改装してしまった」となります。

アトリエとスタジオの違い

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「アトリエ」と「スタジオ」は特に混同されることの多い言葉です。どちらも芸術的な分野においてよく用いられるという点において、「スタジオ」は類語のひとつとして挙げられます。しかしその使い方や意味は大きな違いがあります。

「スタジオ」の意味を知ることで、「アトリエ」との使い方の違いへの理解を深めていきましょう。

スタジオは撮影場や放送室という意味

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「アトリエ」は画家や陶芸家といった芸術的な分野において作品をつくる場所のことを指しますが、「スタジオ」は主に「撮影場や放送室」のことを指します。撮影場や放送室もある意味では芸術に分類される分野ではありますし、アーティストの制作室として考えることができます。

つまり使い分けとしては、写真や映像といった分野において「スタジオ」は使われる機会が多いことが特徴です。

語源はイタリア語で「専念する」という意味を持つ

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「アトリエ」はフランス語の言葉ですが、「スタジオ」はイタリア語の言葉になるのも大きな違いのひとつです。イタリア語の「スタジオ」はなにかに「専念する」という意味を持ちます。しかし日本においては、カタカナ語として「撮影場や放送室」という意味で使われるのが一般的です。

アトリエを使う際の注意点

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「アトリエ」はもともとフランス語が語源の言葉ですが、日本ではカタカナ語として認識されていることからついつい誤った使い方をしやすいことが特徴です。特に芸術の分野は線引きが難しい面もありますが、やはり言葉は正しく使えるように、使い方の注意点についても理解を深めていきましょう。

写真や映像分野では使えない

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「アトリエ」というのは、アーティストが使用する作業場や仕事場を指す言葉ではありますが、一般的に写真や映像といった分野では用いることが適切とされていません。アトリエにはもともと「大工」を指すフランス語であり、歴史とともに意味が変化したいって経緯があります。

そういった経緯があることから、「いちからものをつくる」という側面が強い性質を持つ言葉です。そういった点において考えると写真や映像分野はやや性質が異なることもあり、用いる言葉としては不適切とされています。

アトリエの由来・歴史

「アトリエ」は昨今では多くの場面で使われるポピュラーな言葉のひとつですが、実はその由来や語源はフランスと密接なかかわりを持っています。正しい使い方をするためにも、「アトリエ」の意味や使い方、例文などを理解するとともにその語源なども理解を深めていきましょう。

由来・語源

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「アトリエ」はフランス語で「大工」を意味する「atelier」が語源であるといわれています。厳密には「木を細かく切る人」という意味を持つ言葉ですが、それが派生したことによって「大工」という職業そのものを指す言葉として用いられてきました。

そこから更に時間が流れて言葉の形が変わっていき、現在の意味として使われるようになったと言われています。

歴史

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「アトリエ」の語源は18世紀以前のフランスに遡ります。当時の人々は工房や作業室といった概念を持っておらず、単にアーティストが集まって作品制作したり、師弟関係にある人たちが芸術活動をする場所という認識でした。

しかし18世紀から19世紀になると芸術活動が活発になるとともに、ジャン・ジャック・バシュリエというフランスの画家がアトリエという芸術特化の塾を開きます。これをきっかけに、「アトリエ」という概念が広まったといわれています。

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アトリエの英語表記

「アトリエ」はフランス語で書くと「atelier」になります。これを英語表記にすると、「atelier」と同じ綴りになることから、アトリエの語源が英語であると勘違いしてしまう人も多い傾向にあります。古くは「大工」などの意味を用いていましたが、現在はフランス語も英語もどちらもほぼ同じ意味として使われている言葉です。

アトリエの漢字

アトリエはフランス語の言葉なので、日本語に訳すと「工房」や「制作室」といった言葉になります。厳密に言うともっとも近いニュアンスをもった言葉になります。しかしもともとカタカナ語として使用されている言葉ですから、そのまま使用しても特に問題はありません。

アトリエはアーティストの工房や制作室という意味

「アトリエ」は「アーティストの工房や制作室」のことを言い、ここには作業場や仕事場といった意味も含まれます。使い分けの基準としては、その場所でつくられている作品はどの分野なのかを基準に考えてみると良いでしょう。類語との使い分けに注意しながら、正しい使い方をしてください。

天田
ライター

天田

「日々の暮らしを少しだけ豊かに」をモットーに生きる主婦です。趣味は読書と映画鑑賞。皆様の毎日が少しだけ幸せになれるような情報を紹介できるように頑張ります!

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