ポンコツの意味を解説
「ポンコツ」と聞いてどのようなイメージを持ちかすか?少し昔に聞いたような言葉で、「今頃そんな言い方する人いるの?」「漫画の中で見た気がする。」「昭和って感じがする。」というイメージがある言葉になっています。今回は、「ポンコツ」の意味・由来・特徴について解説していきましょう。
今は、「ポンコツな人」とは、いい意味で使われているのでしょうか?それとも悪い意味で使われているのでしょうか?例文を紹介しながら、解説するので、より理解しやすくなっています。悪い意味で使われている場合と、いい意味で使われる場合に分けてご紹介していきましょう。
ポンコツの意味
それでは、「ポンコツ」の意味についてより詳しく説明していきましょう。ポンコツの意味は、2つの意味があります。「役に立たない物」が1つの意味。「どこか抜けている」ことが2つ目の意味になっています。
どちらもどこか残念な様子を表す意味になっています。それでは、詳しく「ポンコツ」の意味について詳しくみていきましょう。同時に、例文もご紹介しているので、参考にしてみて下さい。
意味①役に立たない物
「ポンコツ」の意味は、「役に立たない物」です。もともとは、「人」に使うことはありませんでした。「物」に対して使うことが、ほとんどで、古くなってしまって使えなくなった「物」であったり、「役に立たない物」という意味で使われてきました。
また、壊れたり、老朽化している「物」の状態を表している言葉でもあったのです。つまり、本来は「物」に対しての言葉が変化して人に対する意味ももつようになったのです。例えば、古くなって動きが悪くなった扇風機に対して、「この扇風機は、もうポンコツだから使い物にならなくなってしまったよ。」といった意味の使い方ができます。
意味②どこか抜けている
「ポンコツ」の意味の2つ目は、「どこか抜けている」です。現在では、「どこか抜けている人」というように、「人」の状態を表す言葉の意味としても使われています。たいていの人であれば、簡単にできてしまうことであっても、ポンコツな人は、できません。小さなミスが多いのが特徴です。
小さなミスであっても、積み重なると重大なミスにもなるので、「ポンコツ」な人は、残念な意味として使われます。例文を挙げてみると、「あの人ってポンコツな人よね。いつも失敗ばかりして。見ていると、こっちまで辛くなってしまう。」「お父さんて、本当にポンコツで話にならないわ。」といった使い方があります。
どちらの例文も、「ポンコツ」な人を、悪くいった意味で使っているのです。「ポンコツ」な人の特徴は、見ている方も、残念な気分にさせてしまう人と意味合いもあります。「どこか抜けている」ことが「ポンコツ」な人の特徴です。
同じポンコツでも2つの意味
「ポンコツ」には、2つの意味があります。それぞれの意味は、少し残念な印象を与える意味になっています。「もう使い物にならない」「どこか抜けている」という意味の「ポンコツ」という言葉は、いったいどんな由来があるのでしょうか?「ポンコツ」由来について詳しく説明していきましょう。
ポンコツの由来
「ポンコツ」の由来には、色々な説があり、はっきりとした「これが「ポンコツ」の由来です。」と言えるものがありません。主として3つの説が有力な由来であるとも言われています。1つ目は、「ゲンコツ」の言葉が、「ボンコツ」に転じて「ポンコツ」になったという由来の説があります。
2つ目の説は、「ゲンコツ」で殴る時にでる音が、「ポン」であったり、「ボン」であったりに聞こえることから、「ポンコツ」という由来の説もあります。殴る音が由来であると言うことでした。そして、3つ目は、「阿川弘之」の新聞小説からの由来ではないかいう説もあるのです。阿川弘之の書いた小説に「ポンコツ」というものがありました。
阿川弘之の小説が関係している?
昭和30年代、阿川弘之は、「ポンコツ」という題名の小説を書きました。その小説の中に、「ポンコツ屋は」という文章があります。「ポンコツ」と小説の中で使われていることが由来とのことです。その阿川弘之の小説が「ポンコツ」の由来になっているという説が、3つ目の「ポンコツ」の由来と言われています。
ポンコツと呼ばれる人の特徴
「ポンコツ」と呼ばれる人には、どのような特徴があるのかについて説明していきましょう。由来でも紹介しましたが、「ポンコツ」には、あまりいい意味では使われません。特徴として「指示が無いと行動しない」「同じ過ちを繰り返す」「ネガティブ」「時間にルーズ」の4つの特徴を挙げていきましょう。
「ポンコツ」の人の特徴を知り、ポンコツの意味の理解を深めていきましょう。では、「ポンコツ」と呼ばれる人の特徴について解説していきましょう。
①指示が無いと行動しない
「ポンコツ」と呼ばれる人の特徴として「指示が無いと行動しない」があります。誰かに「何をしておいて下さい。」と指示を出されないと行動をしないし、できない人が特徴してあげることができます。例えば、仕事の場面であっても、指示を出されないと何もできないので、周りの同僚からも「ポンコツなやつ」という印象をもたれてしまっています。
例えば、「今日は、会議があるから資料を用意しておいて下さい。」と言っておいても、資料を何部用意するのか、どのような状態で用意するのか、何時にどこの会議室でするのか、誰が出席するのか、事細かく説明しないと理解してもらえません。そのため、仕事の効率が大変下がってしまいます。「あいつは、ポンコツだから、仕事を頼むと倍大変になる。」
というようなことが日常茶飯事になってしまっています。かといって自分から何か質問をしてくるわけでもないので、一緒に仕事をする仲間として、「ポンコツ」であったり「役に立たない」という印象を持たれてしまうのです。それは、状況判断が出来ないことを意味しています。
状況判断が出来ない
「ポンコツ」と呼ばれる特徴のある人は、「状況判断が出来ない」という特徴があります。状況判断が出来ていないので、仕事の場面であっても、皆が何をしているのか分からないのです。そのため、先ほどの例文について言えば、「資料がどうしているのか?」について考えれば、自ずと分かってくるようなことでも、分からないのが特徴になっています。
本来であれば、「資料を用意しておいて下さい。」と言われれば、「いつの会議に必要なんだろう。」「何人出席するか確認しよう。」「会議室は何時からだから、今から取り掛かっておこう。」「意味が分かりにくい部分があるから、意味が分かるようにしておこう。」という風に、「資料」と指示を出された時点で自分から調べる必要があります。
そういった一連の仕事を、「ポンコツ」と呼ばれる特徴のある人は、「状況判断が出来ない」ので難しくなってしまうのです。
②同じ過ちを繰り返す
「ポンコツ」と呼ばれる人の特徴として、「同じ過ちを繰り返す」という特徴があります。何度言っても同じ間違いを繰り返すので、指示を出すほうは、参ってしまいます。「何度同じこと言わせるの?」と思われるような間違いを何回も繰り返します。本人も、その時は、「すみません。」と謝るのですが、また同じ過ちを繰り返します。
そうなってくると、注意する相手は、「この人にいくらいっても意味がない。」と注意すらしてくれなくなってしまいます。「あいつに、指示を出すことすら意味がない。」と思われてしまいたくないものです。
失敗を繰り返す頻度が高い
何度も何度も失敗を繰り返されると、人は、「またか。」と思ってしまいます。いくら心に余裕がある人であっても、失敗を繰り返す頻度が高くなってくると、「わざと失敗して、私を困らせたいの?」「わざわざ仕事を増やすために、また失敗をしているの?」「本当に勘弁してほしいよ。何度同じこと言わせたら、気が済むの?」という気持ちになります。
「ポンコツ」と呼ばれる人は、こうした失敗を繰り返す頻度がかなり高いのが特徴です。日常生活でも、多いですし、仕事でも多くなっています。常に、失敗を繰り返しているので、他の人から信頼されることがありません。
③ネガティブ
ポンコツと呼ばれる人の特徴として、「ネガティブ」な部分も挙げられます。先ほどにも述べましたが、「ポンコツ」な人は、失敗することが多く、何度も同じ失敗を繰り返します。そのため、周りの人の評価が非常に低いため、どんどん自信を失っていきます。
「どうせ、また失敗するんだろうな。」「また、やってしまった。私って本当にポンコツだな。」と非常にネガティブです。その自分の気持ちを、周りも分かるように発言してしまうこともよくあります。また、その人からかもし出される雰囲気からも、大変ネガティブな空気が出てしまっています。
周りの空気も悪くなる
「ポンコツ」な人の特徴としての「ネガティブ」は、周りの空気も悪くしてしまいます。「ポンコツ」な人がかもし出す「ネガティブなオーラ」が周りの人にも伝わってしまいます。ネガティブな人がいると、周りの人もイライラしてしまい、いつもはしない失敗をしてしまうことはよくあることです。
また、「ポンコツ」な人が発する発言も、ネガティブな発言ばかりです。そういったネガティブな発言を聞かされると、聞かされた側もどうしてもネガティブになってしまいます。そういった意味から、「ポンコツ」な人は、周りも巻き込んで空気を悪くしてしまう特徴をもっているのです。
④時間にルーズ
「ポンコツ」な人の特徴に、「時間にルーズ」があります。「少しくらい遅れたっていいか。」「メールしたし、待っててくれるだろう。」「眠たいからもう少し、寝よう。遅れても謝ればいいや。」と大変自分に甘く、時間にルーズな面を持っています。周りは、迷惑と感じてしまうのです。
人の気持ちを考えていない
「ポンコツ」な人の特徴として、人の気持ちを考えないという特徴も持ち合わせています。そのため、周りの人は、どんどん「ポンコツ」な人から離れていってしまうことがあります。離れてしまうだけならいいのですが、「ポンコツ」な人のことをみんなで悪口を言い合うこともあります。
それは、「ポンコツ」な人が、人の気持ちを考えるような発言であったり、行動ができないことも特徴としてあるからです。人間なのですから、失敗なくなんでも完璧にできるはずがありません。失敗をしても、その後、失敗しないように努力したり、素直に謝ったり、その後の行い次第で、周囲の反応はかなり違ってくるものです。
「ポンコツ」な人の特徴として、そういったその後の行いを改めることをしない人がいます。そういう態度を見ていると、どうしても「失敗したのに、また平気で同じこと繰り返して!ポンコツもいいところ!っていうか、私を困らせたいの?」というようなに取られてしまうのです。人の気持ちを考えているのであれば、何かしら行動できるものです。
ポンコツの使い方の例文
それでは、「ポンコツ」の使い方の例文を2つご紹介していきましょう。「ポンコツ」を使った例文を物に対して使う場合と、人に対し使う場合の2つです。例文を見れば、より「ポンコツ」の意味が分かってくることでしょう。では、「ポンコツ」の例文をご紹介していきましょう。
①物に対して使う場合
「ポンコツ」の使い方例文1つ目は、物に対して使う場合の例文です。物に対して使う場合は、使い物にならない物をいう事が多くなっています。例文は、「この洗濯機は、全く動かなくなってしまったね、ポンコツだったけど、もう完全に壊れてしまったようだ。」という使い方ができます。
使い物にならない物をいう事が多い
この例文では、今まで使っていた洗濯機は、時々使い物にならないことがあったけれど、ついに壊れてしまったね。」という意味になります。この例文の洗濯機は、使い物にならない洗濯機という意味で、ポンコツな洗濯機になっているのです。「使い物にならない洗濯機を使い続けていて、完全に壊れてしまった。」とも言い換えることができます。
②人に対して使う場合
それでは、「ポンコツ」の使い方例文2つ目は、人に対して使う場合の例文です。人に使い場合は、たいていがいい意味では使われません。例文を挙げましょう。「あの人は、同じ失敗を何度も繰り返していますね、本当にポンコツですね。全く同じ部署に配属になって、ついてないです。仕事の量が、今までの倍かかっています。」と使います。
この意味は、「あの人は、同じ失敗を何度も繰り返していますね。本当に何度も同じ失敗を繰り返すのは、困り者です。」といった意味になります。この時の「ポンコツ」を「役立たず」に言い換えることができます。
また、「役立たず」で言い換えたほうが、分かりやすいので、最近では、「役立たず」を同じ意味として、よく使っています。
役立たずを言い換えた使用が多い
「ポンコツ」を「役立たず」に言い換えた例文を挙げてみましょう。先ほどの例文を、役立たずに変えてみると、「あの人は、同じ失敗を何度も繰り返していますね、本当に役立たずですね。全く同じ部署に配属になって、ついてないです。仕事の量が、今までの倍かかっています。働いている意味あります?」といった使い方になります。
「役立たず」に言い換えたほうが馴染みのなる言葉になっています。このように「ポンコツ」を使うよりは、「役立たず」の方が、メジャーになってきているのです。
ポンコツと言われた時の改善法
では、「ポンコツ」と言われた時の対処法について解説していきましょう。「ポンコツ」は、今まで説明したとおり、いい意味で使われることがありません。失敗を何度も繰り返したり、使い物にならないというようなときに使う、いい意味ではない言葉なのです。
もし、誰かに「ポンコツ」と言われたのであれば、傷ついてしまいます。しかし、そうやって「ポンコツ」と言った人は、あなたの失敗から何度も何度も尻拭いをしていたのかも知れません。あなたの発するポンコツな人の特徴から、辛い思いをしているのかも知れないのです。あなた自身も改善していく意味はあるはずです。
それでは、「ポンコツ」と言われた時に、どうやって改善していけばいいのかについてご紹介していきましょう。先ほども述べましたが、人間は失敗をするものです。失敗をしたからといって、全てが壊れてしまうことはありません。失敗をした後どうやって改善していけるのか努力することが大切なのです。
①同じ過ちはしない
ポンコツと言われた時の改善法1つ目は、「同じ過ちはしない」です。人間は、失敗から学んでいくものです。しかし、同じ間違いを何度も何度もされてしまうと、いい気持ちはしません。できるだけ同じ間違いをしないという気持ちをもって物事を取り組むようにしましょう。
例えば、失敗したことをメモにして見えるところに貼っておくと注意できます。また、自分でも注意された意味をしっかりと反省することでも改善できます。こうして失敗しない工夫をすることが大切です。
②人の話は良く聞く
ポンコツと言われた時の改善法2つ目は、「人の話は良く聞く」です。「ポンコツ」な人ほど、人の話を聞かずに、自分で勝手に判断してしまうことがあります。落ち着いてよく聞いていれば、防げた失敗でも、人の話をよくきかずに失敗していることが多々あります。そうならないためにも、人の話をよく聞きましょう。
③身だしなみを清潔に
ポンコツと言われた時の改善法3つ目は、「身だしなみを清潔に」です。身だしなみを見ていると、その人がどんな人であるか分かるものです。特に「ポンコツ」と人からいわれる人は、身だしなみが不潔になっていないか今一度確認してみましょう。身だしなみを整えて、おしゃれな格好をしていれば、それだけでポジティブな印象を人に与えることができます。
ポンコツはいい意味で使われる場合もある
「ポンコツ」は悪い意味として説明してきましたが、最近では、「ポンコツ」をいい意味で使う場合もあります。「ポンコツかわいい」という言葉で、「ポンコツ」をいい意味として捉えています。それでは、「ポンコツ」のいい意味である「ポンコツかわいい」について詳しく解説していきましょう。
ポンコツかわいい
「ポンコツ」のいい意味でも言葉として「ポンコツかわいい」は、「憎めない天然キャラ」という意味で使われることがあります。すぐに失敗してしまうけれど、どこか憎めない天然なキャラとしてみんなから愛されてします。また、どじで間抜けなんだけれど、どこか憎めないといった場合にも使われます。
憎めない天然キャラ
例えば、「また、同じ失敗して、先生から叱られてるよ。でも、あの子は、どこか憎めない天然キャラだよね。あの子がいると、和むよね。」といったように、いい意味で使われるのが、この「ポンコツかわいい」です。この場合は、「ポンコツ」であってもいい意味で使われています。
仕事上で上司が「ポンコツ」なときの対処の方法とは?
仕事上で、上司がポンコツな場合は、本当に大変です。仕事はたいていが、上司の尻拭いに追われて、自分の仕事が一向に進まないということもあります。そういったときの対象方法をご紹介します。この対処方法を知っていれば、少しでもあなたの仕事がうまくいくことでしょう。
周囲と連携を取る
ポンコツな上司ほど、自分の失敗を棚に上げて人のせいにしたり、自分の責任ではないようにしてしまうことがあるでしょう。そうなってくるとあなた自身も辛くなってきます。そうならないためにあなたがしないといけないことは、周囲との連携です。
周囲と常にいいコミュニケーションをとっていれば、必ずあなたの辛さに気が付いて助けてくれる人は現れます。そういう仲間を増やすことで少しでも、周りに理解者を多くしておきましょう。このときに大切なのが、上司の悪口を言いふらすのではないことです。
悪口は、あなたに返ってきます。悪口としてではなく、あくまでビジネスとして、上司とも周りの人ともコミュニケーションがとることができれば、あなただけが不利益をこうむることは無くなるに違いありません。
ポンコツの意味を理解して適切な使い方をしよう!
「ポンコツ」の意味について詳しくご紹介してきました。「ポンコツ」の意味・例文・由来・いい意味を知れば、適切な使い方が理解できたことでしょう。「ポンコツ」のは、悪い意味もいい意味も2つ存在しています。自分が「ポンコツ」にならないように、そして「ポンコツ」な人ともうまく付き合っていけたら素敵でしょう。