コーヒーの種類・ランク一覧!味の特徴や違いも詳しくレクチャー!

コーヒーの種類・ランク一覧!味の特徴や違いも詳しくレクチャー!

コーヒー豆には品質ランクというものがあり、コーヒーピラミッドで一覧として表されています。コーヒーは豆の種類や淹れ方で味に違いがあります。それぞれの種類の特徴を知ることで、より美味しいコーヒーを味わうことができます。コーヒーのランクや種類の一覧、おすすめの飲み方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.コーヒーのランク一覧
  2. 2.コーヒーの種類・エスプレッソ
  3. 3.コーヒーの種類・ドリップコーヒー
  4. 4.コーヒーの種類・ブレンド
  5. 5.コーヒーの種類・アメリカン
  6. 6.苦いコーヒーを飲めない人におすすめ
  7. 7.コーヒーの保存方法
  8. 8.コーヒーの種類を参考に好きな味を探そう!

コーヒーのランク一覧

Photo byAlexas_Fotos

コーヒーの品質にはランク付けがされているのをご存知ですか?よくピラミッドの形を用いて一覧で表されており、コーヒーピラミッドと呼ばれているのですが、ピラミッドの頂上にいくほど、品質のいいコーヒーということになります。品質の違いによって特徴や味、風味が異なります。ここでは、それぞれのランクの違いについてご紹介します。

トップ・オブトップ

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コーヒー豆の評価は、日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)とカップ・オブ・エクセレンス(COE)が項目ごとに点数をつけて評価します。項目は、フレーバーや、後味の印象度、酸の質、甘さなど、合計8項目あります。

トップ・オブトップは、コーヒー豆のランクを一覧で表しているピラミッドの一番上のランクになります。8項目の合計点数と基礎点数の36点を足して、88点以上の最高級のコーヒーです。

特徴は、喉ごしがよく、爽やかな清涼感を感じることができます。甘味、酸味、苦味のバランスが非常に良いコーヒーです。

非常にコクのある「ブルーマウンテンNo.1」や、独特の甘みや香りを楽しめる「ハワイコナエクストラファンシー」などが、トップ・オブトップのおすすめの豆になります。

トップ・スペシャルティコーヒー

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トップ・スペシャリティコーヒーはトップ・オブトップの次のランクのコーヒー豆です。点数は基礎点数36点と8項目の点数あわせて85点以上のものになります。

コーヒーピラミッドの一覧の中で、爽やかな風味が特徴で、フルーティーな味わいのコーヒー豆がとくに多いです。生産者の手によって丁寧に作られた品質の高いコーヒー豆です。

りんごの様なフルーティーな風味の「ガチラゴ」、ジューシーな風味で希少品種の「マンデリン・ブルボン」、フローラル系の香りがして甘く酸味がまろやかな「モカ・イルガチェフ」などが、おすすめのトップ・スペシャリティコーヒーです。

スペシャルティコーヒー

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評価が、基礎点数36点と8項目中4項目が6点以上で合計80点以上の豆をスペシャリティコーヒーといいます。コーヒーピラミッドの一覧の中で真ん中のランクにあたります。スペシャルティコーヒー以上の豆は生産者や流通過程において、一貫した体制・品質管理が徹底していることが条件です。

フルーツのような風味、爽やかな酸味、持続するコーヒー感が特徴のコーヒー豆です。コンビニやカフェなどでも味わうことができるコーヒーです。

ほのかな甘さと瑞々しさが特徴の「グアテマラパカマラ」、レッドフルーツ系の風味に「タンザニアキリマンジャロ」、甘い香りと後味がスッキリとした「ハワイコナエクストラファンシー」、ナッツのような香りが特徴の「ブルーマウンテンジャマイカ」などが、おすすめの豆です。

プレミアムコーヒー

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プレミアムコーヒーは、各項目5点以上に基礎点数36点をあわせて、76点以上のランクのコーヒー豆です。品種、栽培地区の特定ができ、ほかの地区の豆が混入していない豆であることが条件です。

よく知られているキリマンジャロが、このプレミアムコーヒーにあたり、コーヒーピラミッドの一覧の中でよく飲まれているコーヒーのひとつです。

プレミアムコーヒーと呼ばれる種類の豆は、欠点豆の排除や品質を向上することができれば、ひとつ上のランクのスペシャリティコーヒーになることもあります。プレミアムコーヒーだからといってスペシャリティコーヒーより劣っているわけではなく、プレミアムコーヒーが一番美味しいと感じる人もいます。

コマーシャルコーヒー

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コマーシャルコーヒーは、評価が76点未満のコーヒー豆で、コーヒーピラミッドの一覧の中で一番下のランクになります。品種や産地がはっきりしているものではなく、さまざまな種類の豆が混ざっている豆です。

缶コーヒーやインスタントコーヒーに使われている豆が、このコマーシャルコーヒーで、一番よく飲まれてている馴染みのあるコーヒーになります。品種や産地がはっきりしていない豆が混ざっているので、味に安定性がありませんが、さまざまな種類の豆がバランスよく配合されているので、コーヒー独特の苦味や酸味が苦手という人には飲みやすいコーヒーです。

コーヒーの種類・エスプレッソ

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エスプレッソはイタリア生まれで、イタリアやフランスでよく飲まれています。日本でも人気が定着しているコーヒーの種類です。エスプレッソと言えば、濃くて苦いというイメージを持たれている人が多いです。普通のコーヒーカップより小さいカップで提供されることが多く、デミタスとも呼ばれています。

特徴:圧力をかけて抽出

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エスプレッソは、極細挽きにした新鮮なコーヒー豆を使います。エスプレッソマシンで9気圧の圧力をかけ、90度のお湯をコーヒーの粉に通して20~30秒ほどで抽出したものです。

完璧なエスプレッソは、きれいに3層に分かれます。上から、ゴールデンブラウン色の泡の「クレマ」、キャラメル色の「ボディ」、ダークブラウン色の「ハート」で、この層を保てるのは10秒もありませんので、淹れたてでないと楽しめません。

味:コーヒーの一番美味しい部分を濃縮

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短時間で抽出されるため、雑味がなく、コーヒーの美味しさだけを引き出します。コク、苦味、甘味、酸味のバランスが非常に良く、香りもいいためリラックス効果も得られます。多く抽出しようとすると、えぐみが強くなるので注意が必要です。

エスプレッソは、ストレートで飲むか、お砂糖を入れて飲みます。また、エスプレッソの苦味が苦手という人は、ミルクと組み合わせて飲むのもおすすめです。

コーヒーの種類・ドリップコーヒー

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ドリップコーヒーは自宅でも簡単に淹れることができるので、自分で淹れて飲む人が多いコーヒーの種類です。特別な道具がなくても、ドリッパーとコーヒーカップさえあれば、誰でも淹れたてのコーヒーを味わうことができます。しかし、淹れ方で味に違いが出てくるので、しっかりと抽出しなければいけません。

特徴:透過式で抽出

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ドリップとは、「落ちる」「滴る」という意味で、ペーパーフィルターなどを使い、コーヒーの粉にお湯を注いで抽出します。最初は少量のお湯で蒸して、さらにお湯を注ぎます。最初に粉を蒸すことで、コーヒー豆に詰まっている成分を出しやすくします。

ドリップコーヒーに使う豆は中細挽きで、種類や焙煎度はお好みで構いません。すでに挽いてある豆を購入する場合、多くが中細挽きのものが多いですが、一応確認して購入することをおすすめします。

味:しっかり抽出しないと味が変わる

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コーヒーカップ一杯(140cc)あたり、コーヒーの粉10~12g程度が目安です。お湯の温度は95℃程度にします。最初に、コーヒーの粉全体にお湯を含ませる「蒸らし」をします。20秒ほど待って蒸らし終わったら、お湯を3回にわけて注いでください。お湯は「の」の字を書くように注いでいきます。

コーヒーに使う水は軟水をおすすめします。軟水を使うとマイルドな味わいになり、コーヒーの特徴が出やすいです。一方、硬水はコーヒーの成分と反応しやすいマグネシウムなどの成分が多く入っており、コーヒーの苦味が強くなる可能性があります。

コーヒーの種類・ブレンド

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カフェなどで「ブレンド」という文字をよく目にします。カフェなどでは、ブレンドコーヒーに使う豆を多く仕入れる店が多いので、比較的安くで提供されているコーヒーになります。ブレンドコーヒーはその店の看板メニューになっていることが多いです。ブレンドコーヒーは、ミックスオリジンと呼ばれることもあります。

特徴:複数のコーヒー豆を混ぜて淹れる

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コーヒー豆にはたくさんの種類があり、品質や産地がそれぞれ違います。どのように焙煎するかで香りや深みも変わります。たくさんあるコーヒー豆の中から、厳選して混ぜて淹れたものをブレンドコーヒーといい、よく飲まれているコーヒーの種類です。

ブレンド方法は2種類あります。「アフターミックス」は、焙煎後に配合するもので、それぞれのコーヒー豆を適切に焙煎して混ぜ合わすことができます。「プレミックス」は、焙煎前に配合するもので、焙煎に手間がかからないという点では良いですが、焙煎にムラができてしまうことがあります。

味:品種違いの豆を混ぜる事で味が変わる

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コーヒーにはそれぞれ特徴があり、味も違います。どの豆をどのくらい混ぜ合わせるかなどは、そのお店やメーカーによって違うので、ブレンドした人の好みになります。ブレンドコーヒーというメニューでも、それぞれのお店によって味に違いがあり、香りや酸味、甘味、苦味が異なります。

お店やメーカーの個性が出るコーヒーであり、ブレンドコーヒーに力を入れているお店などもあるので、おすすめのメニューや商品として出されている場合が多いコーヒーになります。

コーヒーの種類・アメリカン

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アメリカンコーヒーは、カフェインを多く含むため、朝飲む人が多いコーヒーです。コーヒーの色味が薄いのが特徴です。ちなみに、アメリカンコーヒーとは和製英語であるため、アメリカで「アメリカンコーヒー」と注文しても通じません。アメリカでは「weak coffee」といいます。

特徴:薄いイメージと違い実際には真逆のコーヒー

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コーヒーの色味が薄いため、薄いイメージのあるアメリカンコーヒーですが、コーヒーの色味が薄くなるのは焙煎具合が関係しています。アメリカンコーヒーで使用する豆は、「浅く焙煎した豆」です。焙煎が浅くなると、コーヒーの色味が薄くなるのです。

焙煎度は8段階あるのですが、アメリカンコーヒーでは、焙煎度が一番低いシナモンロースト(浅煎り)か、その上のミディアムロースト(やや浅めの中煎り)の豆を使います。

味:ブレンドのような苦みやコクは無い

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浅く焙煎すると、苦味が少なくなり酸味が増すので、アメリカンコーヒーはとてもあっさりした口当たりになります。豆本来の香りや味わいを楽しむために、軟水を利用して淹れることをおすすめします。

一般的には、アメリカンコーヒは砂糖もミルクも入れないブラックの状態で飲むというふうに言われてきましたが、実際は砂糖やミルクを入れて飲む人も多いです。

苦いコーヒーを飲めない人におすすめ

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コーヒーと言えば、苦いというイメージをよく持たれます。たしかに、ブラックの状態で飲むと苦いと感じる人もいますが、ミルクや砂糖を加えることで苦いのが苦手な人でも飲みやすくなります。コーヒーの苦味が苦手な人でも飲みやすくなるおすすめの飲み方をご紹介します。

ミルクを入れた甘いコーヒーの種類

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コーヒーにミルクを入れることによって、苦味や酸味がまろやかになり飲みやすくなります。また、ブラックコーヒーを飲むと胃に負担がかかるので、胃が空っぽの状態の朝などにミルクを入れた甘いコーヒーがおすすめです。ミルクを入れたコーヒーの種類を3つご紹介します。

①カフェラテ

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カフェラテは、エスプレッソとミルクを混ぜたものです。割合は、コーヒー2に対して、ミルク8になります。上層が泡状になっていますが、これはミルクを泡立てているのではなく、エスプレッソの泡になります。エスプレッソが飲みにくいと感じる人は、カフェラテがおすすめです。

②カプチーノ

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カプチーノはカフェラテと似ていますが、違いはフォームミルクが入っているかどうかです。フォームミルクとは泡立てたミルクのことで、上層の泡はミルクの泡になります。カプチーノの割合は、お店によって違いはありますが、コーヒー3に対して、ミルク3、フォームミルク4になります。

③カフェオレ

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カフェオレは、ドリップコーヒーにミルクを入れたものです。フランスではよく飲まれているコーヒーです。割合は、コーヒー5に対して、ミルクが5になります。カフェラテやカプチーノに比べて、マイルドな味わいでコーヒーが苦手な人や子供でも飲みやすく、おすすめの飲み方です。

コーヒーの保存方法

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美味しいコーヒーを飲むためには正しく保存することです。保存の際に気をつけなければいけないのは、温度・湿度・光・酸素で、間違った保存の仕方をすればコーヒーを淹れたときの味に違いが出ます。最後まで美味しくコーヒーを飲むための適切な保存方法をレクチャーします。

涼しく暗い場所で保存

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コーヒー豆は「吸湿性」があるため、湿気がなくて涼しい場所で保存します。また、光が当たることで、コーヒーの劣化のスピードが早くなりますので、暗い場所で保存することが大切です。

なかには、冷蔵庫で保存する人もいますが、冷蔵庫内の匂いを吸収してしまうためコーヒーの香りが変わってしまうこともあります。また、冷蔵庫で保存すると、温度差により結露が発生することもあるため、基本的には常温での保存をおすすめします。

おすすめの保存容器

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保存容器にはさまざまな種類がありますが、コーヒー豆を保存するのに一番おすすめなのは、アルミやステンレス、プラスチックの容器です。空気がたくさん入ると酸化が起こりやすく味が劣ってしまいますので、できるだけ小さめのサイズにします。

このほかにも、チャック付きの保存袋でも構いません。空気をしっかり抜いてから封をするようにします。長期間飲まないのであれば、チャック付きの保存袋で小分けにして、冷凍庫で保存すれば使いやすいのでおすすめです。

保存期間の目安

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湿気や光を遮り、あまり空気が触れないようにすれば、豆の状態で2週間程度保存可能です。コーヒー豆を購入するときは2週間程度で飲みきれる量だけ購入するようにします。

購入してしばらく飲まないという場合は、冷凍庫で3カ月程度は保存も可能です。この場合、飲む時は冷凍庫から出してすぐに豆を挽いてコーヒーを淹れます。解凍する必要はありません。

挽いた状態であれば、1週間程度で飲みきるようにします。コーヒー豆は挽くと、空気に触れる面積が増します。そうすると、劣化のスピードは3~5倍になると言われています。できれば飲む直前に挽いたほうが、より美味しいコーヒーを飲めますが、お店で挽いてもらう場合は少量ずつの購入をおすすめします。

コーヒーの種類を参考に好きな味を探そう!

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コーヒのランク一覧、コーヒーの種類、おすすめの飲み方や保存方法についてご紹介しました。コーヒーを選ぶときに、ランク一覧でご紹介した品質について注目してみたり、淹れ方を変えてみれば、今までとはまた違った味わい方ができます。この記事がお気に入りの一杯を見つけられるきっかけになれれば幸いです。

あや
ライター

あや

ゲーム大好きアラサー女子です。インターネットで情報収集して知識を増やすことが楽しいです。女性ならではの目線で、わかりやすく、役に立つ情報をお伝えします。

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