結婚式がめんどくさいと感じるのは男女共通!
結婚を決めたカップルがまず決めないといけないことの一つは「結婚式をやるかどうか」ということでしょう。近年では結婚式や披露宴を行わない、いわゆる「ナシ婚」の人も増えてきてはいますが、それでも結婚式が夫婦となる2人の初めての共同作業となることが多いのは変わりません。
結婚式が「めんどくさい」と感じることが多い原因の一つが、「育った家庭や価値観の違う2人が初めての共同作業で結婚式をどのように行うか、招待する人をどう調整するか、親戚とはどのように付き合うか」等、擦り合わせをしないといけないことが多いからではないでしょうか。
結婚式がめんどくさいと感じる原因
結婚式や披露宴に対して憧れる気持ちを抱く人もいる一方、結婚式や披露宴は「大変そう」「荷が重い」とか、「めんどくさい」というネガティブな意見を聞くことも少なくありません。結婚式が物理的に大変そうというのと、結婚式に関わる心理的な負担との両方の側面があると言えます。
では結婚式や披露宴がめんどくさいと感じてしまう根本的な原因は何でしょうか?また、めんどくさいと感じてしまう心理はどこにあるのでしょうか?ここからは「めんどくさい」と感じてしまう根本的な原因や、またどのような対策方法があるのかについて説明していきます。
準備がめんどくさい
結婚式、特に披露宴を行うと決めると準備には多大な労力と時間を費やすこととなります。現代では女性でも結婚と当時に退職という人も少数派ですので、仕事をしながら準備をする人が大半です。
仕事と両立しなければいけないという時間的制約はもちろん、パートナーと意識や考え方の擦り合わせを行ったり、また結婚式場との打ち合わせも発生するので、いずれにせよ結婚式の準備を中心に据えた日々を送ることになります。
誰を招待するかがめんどくさい
結婚式や披露宴を開こうとすると、頭を悩ませることの一つが招待客の選定ではないでしょうか?親族、職場、友人…と呼ぶ人の候補はいても、自分側の招待客だけではなく、相手側の招待客とのバランスも考える必要があり、結婚式・披露宴準備で大変な作業のひとつと言えるでしょう。
上司を呼ぶのが嫌
昨今は結婚は「個人と個人の結びつき」と考える人が増えていたり、結婚はあくまでプライベートのイベントなので、勤務先の人間を必ずしも呼ぶ必要はないと考える人も増えています。
しかしそれでもやはり、まだまだ親世代を中心に「結婚式には勤務先の上司や同僚も招待するもの」と考える人も一定数いることも事実です。
勤務先の上司を呼ぶとなると、他の招待客とのバランスや、席次にも気を配る必要がありますし、挨拶をお願いする人はどうするか?パートナー側の招待客とのバランス等神経を使わなければいけないことが山ほどあり、めんどくさいと感じてしまう人がたくさんいるのも無理はないでしょう。
親族や勤務先、自分の友人関係と相手側の招待客とのバランスと、多方面の人間関係をどう調整するか等デリケートな場面に対処するスキルが要求される等、「めんどくさい」と感じる原因となっていることは間違いないでしょう。
親戚と疎遠だから
親族と一口に言っても、その付き合いの度合いや範囲はその家にもよって違うので一概にここまでの関係は呼ぶ!という線引きが難しいでしょう。
例えば両親に兄弟姉妹が多い場合はおじおばにあたる人だけでもとても多くなりますが、中にはもともと親戚が少なかったり、あるいは両親が離別していたりというケースでは、親族の繋がりもそれほど強くなく、疎遠なケースもあるでしょう。
招待された方もお祝いを包んで来るということを考慮すると、いくら親戚とは言えども披露宴に呼ぶために声をかけるのもなかなか大変なものです。親族だからこそ余計に気を遣わなければと考えてしまうのも、結婚式や披露宴を「面倒だ」と感じてしまう原因の可能性もあります。
結婚式がめんどくさいと思う女性の心理
一般的に女性は「結婚式」や「花嫁姿」に対して憧れを抱いている人が多いと言われています。しかし、皆が皆そういう訳ではありません。女性でも結婚式に対して「めんどくさい」という思いを抱く人は一定の割合でいるのは事実のようです。
それでは、花嫁となる女性に対して、結婚式や披露宴を「めんどくさい」と思わせてしまう原因はどのようなところにあるのでしょうか?
多額の費用が掛かる
結婚披露宴はとにかく多額の費用がかかります。人生で一番大きな出費の1つといっても過言ではありません。挙式や披露宴にかかるお金は勿論、衣装や食事、会場の装飾(花やテーブル等)にもお金がかかり、更にこうしたいという希望でオプションを付けると瞬く間に費用は跳ね上がっていきます。
結婚披露宴というスペシャルイベントを前にお財布の紐も緩みがちなので、金銭感覚が狂い多額の出費となるケースが多いです。「とにかくお金がかかる」という事実が結婚式に対するモチベーションを下げる原因となっている可能性があります。
しかし、全ての新郎新婦がこうした多額のお金をかけて披露宴を行う意味があると考えているわけではなく、「結婚披露宴にお金をかけるなら、その分を新生活にかかる費用にしたい」「結婚披露宴よりも新婚旅行にお金をかけたい」という価値観の人もいるでしょう。
またそもそも貯金が少なかったり、あるいは全くなかったりするケースもありますし、更に近年は非正規雇用者の増大で仕事も安定せず、所得が低下している若年層も増えています。従って披露宴を挙げる余裕がないという人も最近では珍しくありません。
披露宴などが恥ずかしい
「女性の夢は結婚する時に披露宴でウェディングドレスを着て花嫁姿を見せること」とよく言われたりしますが、全ての女性がそのような「お姫様」的な願望を持っている訳ではありません。
むしろ、披露宴のような改まった場でたくさんの人の前で着飾った姿を披露するのがめんどくさいというだけではなく、恥ずかしい思いをさせられて苦痛に感じてしまうタイプの人もいます。
緊張する
披露宴に限らず、たくさんの人の前で目立つイベントだと極度に緊張してしまうあがり症の人にとっては、結婚披露宴のように「極度に」自分たちが主役で目立つイベントは、常に緊張を強いられて心理的に大きな苦痛を感じる人もいます。
人前に出る機会のあるイベントの中でも、結婚披露宴では新郎新婦は常に周りから注目されて視線が注がれ、緊張しやすい人にとっては「公開処刑だ」というような言葉も出るくらいです。
結婚式がめんどくさい時の対策
結婚式を「めんどくさい」と感じる原因は色々あります。しかし自分のパートナーが結婚式や披露宴を挙げたいと考えていたり、自分の親も結婚式での自分の子供の晴れ姿を見るのを楽しみにしていることを考えると、「めんどくさい」とは言っていられないケースも多いでしょう。
ではどうしたら「めんどくさい」と思う気持ちに打ち勝って、結婚式や披露宴に向けての準備に前向きな気持ちになれるのでしょうか?ここからは結婚準備を面倒がらず、前向きに取り組めるようにするための具体的な方法や対策、また心理面での対策もご紹介していきます。
ブライダルフェアへの参加
「めんどくさい」と感じてしまう気持ちに対する対策のひとつとしては、結婚式場が定期的に開催しているブライダルフェアに参加してみることです。
結婚式場はその式場毎に様々なコンセプトがありますが、このブライダルフェアに参加することにより、披露宴の疑似体験をすることができるのです。もしかすると「披露宴なんて所詮あんな感じなんでしょ?」と考えていた人も、披露宴を「体験」してみることで考えが変わるかもしれません。
披露宴で出される料理の試食等をしているうちに実際の披露宴に対するイメージが具体的に湧いたり、また美味しい料理を試食することで、結婚式や披露宴に対するモチベーションが高くなるなんてこともあるかもしれません。
友人の結婚式の動画を見る
もしあなたの周りで既に結婚式を挙げた友人がいるのなら、友人に結婚式のムービーや動画を見せてくれるようにお願いしてみるのはどうでしょうか?
結婚式をめんどくさいと感じる原因のひとつは、結婚式のイメージがわかず、結婚式を仰仰しいものとして感じてしまっているか、または「結婚式とはこういうものだ」という思い込みがあり、そのイメージが自分の好みでないからである可能性があります。
友人の結婚式のムービー等を見せてもらうことで、結婚式のイメージがわいたり、どんな準備が必要かという事がわかり、対策法として役立つのは勿論、幸せそうな友人やその家族の表情を見られることで、自分も両親や家族を喜ばせたい!という気持ちを盛り上げるのに役立ちます。
様々な人を巻き込む
結婚を周りの友人達に報告して「結婚式楽しみにしてるね!」と言われたら悪い気がする人はいません。結婚式を行うのは、自分達の人生の節目として行う儀式的な要素もありますが、家族や友人、仕事でお世話になっている人達にお披露目して自分達の門出を祝ってもらう場でもあります。
結婚式の準備を「めんどくさい」と感じる気持ちを緩和させる対策として、自分達の晴れの日を喜んでくれる人のために結婚式の準備を楽しみながら頑張る!という考えで行うのも方法の一つです。
結婚式がめんどくさいと感じる時の準備の方法
結婚式の準備に限らず、一度何かに対して「めんどくさい」と感じてしまうと、そのことに対するモチベーションまで下がってしまいがちです。
先に述べた「自分達の晴れの日を喜んでくれる人のために」準備を頑張るモチベーションにするというのも対策の一つですが、「結婚式」は自分達のためのイベントでもあります。では、「めんどくさい」という気持ちに打ち勝つためには、どのような心持ちで準備に挑むべきなのでしょうか?
丸投げはせずに相手に決定権を渡す
「めんどくさい」と感じるからといって相手に結婚式の準備を丸投げしたりすると、2人の間には諍いが生じやすくなって関係が悪くなり、心理的にもギスギスした状態が続いてしまいます。「めんどくさい」と感じてしまったり、結婚式の準備が大変なのは2人とも当事者ですからお互い様です。
ここで大切なのは「めんどくさい」と感じることを2人で共有して、とことん話し合いながら進めていくのが有効な対策となります。そして一大決定を下す場面では、「これまでこうしようと話し合ってきたけど、どうしようか?」という具合に相手にさり気なく決定権を渡してみるのが賢明です。
それにより、決定権を渡された方は相手に対して「めんどくさいことに一緒に取り組んでくれて、そして大切なことを決めるのを任せてくれた」という信頼感を抱いてくれる可能性が高いです。
「めんどくさい」と感じることでも、互いに「共有する」という姿勢が心理的にもお互いの信頼関係を深めることに役立つのです。
相手の意見に共感してみる
「めんどくさい」と考えてしまいがちな結婚式やその準備ですが、考え方によっては、その「めんどくさい」ことを一緒にやり遂げてこそ、2人の絆が深まるのではないでしょうか?
仕事や日々の生活でも間違いなく「めんどくさい」とか「やりたくない」と思うことは存在します。しかし、困難な仕事を一緒に乗り越えた仲間というのは、同志というか、心理的な面でも独特の連帯感を感じたこともあるという人も少なくはないでしょう。
共感してもらっていると感じることで自分の話を聞いてくれていると思い、心理的にも相手への信頼感が増してくるのではないでしょうか?
相談に乗りながら最終決定は相手に委ねる
先にも述べたように「めんどくさい」と感じることは2人で共有し、対策を立てることが重要です。特に結婚式の準備段階は色々と細かいことを限られた時間の中で決めていかないといけないので、どれだけ相手に相談しながら準備をしていくことができるかがカギとなります。
2人で相談して何を、どうしていくかという方向性を定め、最終的な決定権を相手に渡す対応がスマートです。決定権を渡された人間の心理は、相手が自分に絶大な信頼を寄せてくれていると感じることが多いです。これはお互いの信頼関係の構築の上で、非常に良い影響を及ぼすことでしょう。
結婚式はめんどくさいと感じずに思い出をつくろう!
結婚式や披露宴の準備の過程は時間も労力もかかりますし、招待者を決める際の親族や友人、職場の人間関係の調整や披露宴への出席を打診したりなど、「めんどくさい」と感じることは多いです。準備段階を通して価値観の違いが浮き彫りになることもあり、時には喧嘩となることもあるでしょう。
しかし、それは裏を返せば「結婚式・披露宴」という共通のミッションに向かって同じ時間を共有することで、お互いの新たな面を発見できたり、躓いた時には一緒に対策を考えたりと、新たな関係を作り上げるチャンスのある機会であるとも考えることもできるのではないでしょうか。
忙しい日々の中で時間をやりくりしながら準備した結婚式・披露宴を無事にやり遂げることができた時の感動や達成感は大きいですし、一生消えない素晴らしい思い出となります。新たな門出を迎える2人の最初の共同作業、思い出いっぱいの結婚式のために2人で協力して準備を楽しみましょう。