お体に気をつけての使い方まとめ!敬語の意味・例文や類語も紹介!

お体に気をつけての使い方まとめ!敬語の意味・例文や類語も紹介!

「お体に気をつけて」。多くの人が一度は使ったこと、または聞いたことがある表現です。しかし、この表現を正しく使えている自信はありますか?正しい表現で気持ちを伝えられるよう、今回は「お体に気をつけて」の意味や類語、敬語表現の見直し、使い方と例文を見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.「お体に気をつけて」の意味
  2. 2.「お体に気をつけて」の類語
  3. 3.「お体に気をつけて」の敬語表現
  4. 4.「お体に気をつけて」の使い方と例文
  5. 5.「お体に気をつけて」は相手の健康を願うこと

「お体に気をつけて」の意味

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まずは「お体に気をつけて」の意味を確認しましょう。ビジネスシーンや普段の会話、手紙のやり取りの中で使われる「お体に気をつけて」という表現。シーンは異なっても、相手を気遣ってのものであることには変わりありません。

しかし、使い方を間違えるとその気遣いが伝わらず、逆に相手に不快な思いをさせてしまうこともあります。相手の健康を願っているのに、その思いが伝わらないのは悲しいことです。

そこで今一度、「お体に気をつけて」の意味を確認、理解してあなたの思いをしっかりと届けましょう!

相手の健康やご自愛を願っていること

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「お体に気をつけて」はその言葉の通り、「(あなた自身の)体に気をつけてほしい」、つまり「自身の体調に注意し、健康でいてください」という相手の健康を祈る意味です。

ここで「お体に気をつけて」に関する2つの違いについても触れておきましょう。1つは「体」と「身体」の違い、もう1つは「体」と「体調」の違いについてです。

まず1つ目について触れます。「体」は肉体を指し、「身体」は精神的な意味を含む「からだ」のことを指します。「身体」だと精神的なことも含むため、心身のことを案ずるには「身体」の文字を使用する方が良いでしょう。

2つ目の「体」と「体調」の違いについてですが「体」は前述した通り肉体を指し、「体調」はからだの調子や状態を指します。体調を崩している人に対しての言葉としては「体調」を使うと、からだの調子を心配する気持ちが出ます。

「お体に気をつけて」の類語

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「お体に気をつけて」の意味を前項で確認しました。「体」、「身体」、「体調」と3種類の言葉が出てきましたが、(公的な文章ではない限り)どの言葉も使えますので、相手の状況によって変えたりするのも良いでしょう。

では次に「お体に気をつけて」の類語には何があるのか、見ていきましょう。メールや手紙で使う文語のものや、口頭で使う口語のものなど様々ありますが、ここでは代表的なものを2つご紹介します。「お体に気をつけて」の類語を知って、様々な表現や挨拶が出来るようにしましょう!

ご自愛ください

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口頭では聞いたことがない「ご自愛ください」ですが、手紙やメールではよく見かける「お体に気をつけて」の類語です。意味は「お体に気をつけて」と同じく、「ご自身(の心身)を大事になさってください」です。

「~ください」は相手に要求や頼みごとをする際に使われる表現で、人によっては命令されているように感じることもありましたが、昨今は「ご自愛ください」という1つの表現として使われているので、目上の方に対しても使えます。

ただこの表現を使用する際に、注意点があります。それは、「お体」や「お身体」をつけないことです。「自愛」には自身、つまり「自分のからだ(心身)」という意味が含まれています。

ですので、「お体」や「お身体」をつけてしまうと、2重になってしまいます。シンプルに「ご自愛ください」とだけ使うようにしましょう。

お大事にしてください

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病院で診察が終わった後などに、「お大事に」と聞くことがあります。よく使う方もいるでしょう。これは「お大事にしてください」の省略で、目上の人に伝える際は、「お大事になさってください」という正しい敬語表現にしましょう。

ちなみに「お体に気をつけて」の類語としてこれを紹介しましたが、「お体に気をつけて」はこれと同じタイミングでは使わないので、注意してください。なぜなら「お体に気をつけて」は、現時点で体調が良くない人に対しては使わないからです。

「お体に気をつけて」はこれからも体調を崩さないようにという気遣いの表現です。「お体に気をつけて」と似たような意味ではありますが、使うシーンを考えて相手に言葉をかけましょう。

「お体に気をつけて」の敬語表現

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「お体に気をつけて」の類語といえど、使うシーンが少し異なっていたりと、考えて声をかけなければならないことがわかりました。正しいタイミングで正しい言葉をかけることが出来れば、より相手に気遣いの気持ちが伝わるでしょう。

そして前項で敬語表現について触れました。そこで疑問に思うのが「お体に気をつけて」はそもそも敬語表現になっているのか?、ということです。

「お体に気をつけて」は敬語表現として正しいのか、敬語表現の見直しと、「お体に気をつけて」を使用するシーン(目上の人に使う場合、手紙やメールで使う場合)に合わせた敬語表現を確認しましょう。

敬語として使用できる?

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まず「お体に気をつけて」がそのまま敬語として使えるのかどうかを確認しましょう。「お」がついているので敬語では?と思う人もいるでしょう。残念ながらそれだけでは正しい敬語表現にはなりません。

なぜなら、全体の表現が相手の受け取り方によっては、「お体に気をつけて」は命令されているように捉えられてしまうからです。特に目上の人に対して「お体に気をつけて」をそのまま使用するのは避けた方が良いでしょう。

目上の人に使う場合

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では、目上の人に対して「お体に気をつけて」を使う場合はどうすれば良いのでしょうか?実際に目上の人に使う際は、「お体に気をつけてくださいませ」と、「~くださいませ」をつけましょう。そうすることでより丁寧な表現になり、目上の人に失礼がないものになります。

また、「お体に気をつけて」の前に「くれぐれも」、「何卒」、「どうぞ」などを付けて、「くれぐれもお体に気をつけて、元気にお過ごしください」などと、柔らかく相手を気遣っている気持ちを伝えるのも良いでしょう。

そしてもう1つ、「気をつけて」に「お」をつけると正しい敬語表現となることも知っておきましょう。「お体にお気をつけて」と言うことが出来ます。

手紙やメールで使う場合

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手紙やメールでは文末の締めの挨拶として「お体に気をつけて」が入った文を使用します。その際には「お体に気をつけて」の前後に、その時の季節に合った言葉や相手を気遣う気持ちも添えてください。

また、「お体に気をつけて」を「お体にお気をつけて」とし、「秋風を感じる頃はまだ少し先になりそうですが、~様もお体にお気をつけて残暑を乗り切ってください」と、より丁寧にするのも良いでしょう。

「お体に気をつけて」の使い方と例文

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「お体に気をつけて」はそのままでは正しい敬語表現にはならず、人によっては命令されているように捉えてしまうという、本来の気持ちとは真逆の意味で伝わってしまう危うさを含んでいることがわかりました。

相手のことを気遣って使ったはずなのに、失礼だと思われてしまうのはとても悲しいことです。そのようなことがないよう、それぞれのシーンで「お体に気をつけて」をどのように使うのか見てみましょう!

仕事で使う場合

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仕事では、退職や転職、異動する相手に対して「お体に気をつけて」を使います。体調の気遣いはもちろん、「これからも頑張ってください」といった応援する気持ちも伝えることが出来ます。「お体に気をつけて」のビジネスバージョンとして、例文を2つ挙げます。

「これまで大変お世話になりました。今後もお体に気をつけて頑張ってください」。仕事でお世話になった方に対して使う文です。

「どうぞお体に気をつけて、新天地でさらなるご活躍をお祈り申し上げます」。後半の言葉からわかるように、相手が転職などで活躍する場が変わる際に使う文です。

メールで使う場合

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メールで使う場合の例文としてオーソドックスなのは「まだまだ寒い日が続きます。くれぐれもお体に気をつけてお元気でお過ごしくださいませ」といった、季節に合った言葉を使って締めるものです。

また、もう少しかしこまった文にしたいのなら、「末筆ながら、~様のご健康のほど、心よりお祈り申し上げます」といった、「お体に気をつけて」の意味を含む表現で、「申し上げます」などの敬語表現を入れるとかしこまった雰囲気になります。

手紙で使う場合

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手紙で使う場合の例文は、「今年もどうかお体に気をつけて、良い一年をお過ごしください」。これは年賀状でよく使われる表現ですが、頻繁に手紙のやり取りが出来ない方にはこのように長い期間の健康を祈る表現にすると、より気持ちが伝わります。

また、普通の手紙の場合は「寒暖の差が激しいですが、くれぐれもお体に気をつけてくださいませ」という文章だと、季節の変わり目に使えます。

「お体に気をつけて」は相手の健康を願うこと

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「お体に気をつけて」の意味や使い方などをご紹介しました。「お体に気をつけて」の正しい使い方、敬語表現、類語や例文を知り、相手の健康を願っていることがしっかり伝えられるようにすると素敵です。

シーンによっては、使い方で悩むこともあるでしょう。ですがそんな時はこの記事を思い出して、使い方や例文を参考にし、相手の健康を祈って「お体に気をつけて」という言葉をかけましょう。

melover
ライター

melover

meloverと申します。 恋愛やグルメ、英語や本、筋トレや実況動画など、興味の幅が広いのが強みです。それについての考えを自分の言葉で書いて表すことが好きで、文章を書き始めました。 未熟な点もありますが、未熟なりに頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。

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