ディアウォールで夢の壁掛けテレビを実現!
ディアウォールと言えば賃貸など壁に傷をつけてはいけない場所でDIYする際に用いられることの多い素材です。一般的には収納スペースをおしゃれに彩るアイテムとして知名度が高いですが、実は工夫次第で壁掛けテレビを設置するための素材としても活用することができます。
更にディアウォールの使い方によってはデザイン性溢れる個性的でおしゃれな壁掛けテレビを設置することも可能です。今回はディアウォールで簡単にDIYできる壁掛けテレビの設置方法を解説していきましょう。
ディアウォールの選び方
壁掛けテレビを設置する際に注意すべきなのはやはり素材です。テレビも設置するものよって多少は変動しますが、家電のなかでも大きなサイズものが多いため、DIYするうえでは強度は特にこだわった方が良いポイントと言えます。
またディアウォールにも幾つか種類がありますので、強度以外にも自分がつくりたいデザインよって選び方のポイントは異なってきます。その選ぶ基準として、種類や強度についても理解を深めていきましょう。
種類
ディアウォールの基本的な機能は木材に設置する器具のことを言います。設置することで突っ張り棒のような役目を果たしてくれます。
そういった仕組みから、ディアウォールはある程度の強度を持っており、壁掛けテレビなどをDIYする際のアイテムとしてもおすすめです。一般的にはキャットタワーや収納棚をDIYする時に用いられることが多い素材となっています。
ディアウォールの種類は大きく分けて2×4(ツーバイフォー)、1×4(ワンバイフォー)、2×6(ツーバイシックス)、1×6(ワンバイシックス)の4種類があります。
最も小さいサイズのディアウォールである2×4(ツーバイフォー)はR・Sと更にサイズ別に商品が販売されていることから、DIYしたいスペースやデザインに合わせて素材を選ぶことが可能です。
また、色もホワイト・ライトブラウン・ダークブラウン・ブラックの4種類があるため、特にデザイン性のこだわっていきたい人にも最適なDIYアイテムと言えます。
種類もかなり多いので、壁掛けテレビをDIYする時は強度やおしゃれ以外にもスペースに合わせて選んでディアウォールを選んでいくと良いでしょう。
耐荷重・強度
ディアウォールの耐荷重・強度は使用状況や選んだアイテムによって異なることから、基本は自己判断とされています。選び方の基準としてはサイズが大きい2×6(ツーバイシックス)、1×6(ワンバイシックス)が強度が高いと考えられます。
しかし設置するスペースによってディアウォールが使用できないケースも考えられますので、その場合は別のアイテムで強度を高めることを前提にDIYしていく必要があると言えるでしょう。
テレビの重さも設置する種類によって異なりますが、だいたい40インチで10キロから15キロと言われています。壁掛けは宙に浮いていることから、設置する際の強度はかなり重要な要素です。
この強度が不足していると、落下などの原因となってしまうので注意が必要です。そのため、ディアウォールを選ぶ時は設置するテレビの重さを基準に選ぶのも良いでしょう。
ディアウォールでテレビの壁掛けに必要なもの
壁掛けテレビをDIYする時は、ディアウォールだけでは設置することはできません。特に強度を高めるにはその他のアイテムにもこだわっていく必要があります。
また強度以外にもおしゃれな壁掛けテレビをDIYしたい場合は必要なアイテムが異なってきます。DIYを始める前にしっかりディアウォール以外にも必要なものを準備しておきましょう。
テレビに合う壁掛け金具の用意
壁掛けテレビを上手にDIYするうえで大切なのは、「しっかり固定すること」です。これにより強度も高まり、落下などをのトラブルを防ぐことができます。
特にテレビは重いので、金具でしっかり固定する必要がありますので、必ず準備しておきましょう。金具はテレビの取り付け専用のものが販売されています。設置するテレビによって適切なものが異なるので、調べてから入手するようにしましょう。
ディアウォールで壁掛けテレビをDIYする時に必要な金具というのは、ディアウォールに設置する「専用金具」と、テレビ側に設置する「ブラケット」という金具が必要になってきます。
それぞれアーム付きや、傾きなど設置後にも調整が可能なタイプなど種類が豊富です。設置するディアウォールやテレビのサイズはもちろんのこと、自身の熟練度なども考慮しながら選んでいくと良いでしょう。
ディアウォール
壁掛けテレビをDIYするうえでメインとなるディアウォールもまた、必ず用意しておく必要があるアイテムです。特にテレビを設置する時の金具はネジで締める可能性があるため、場合によっては壁に穴をあける必要があります。
ディアウォールはそういった場所を傷つけずに、本格的でおしゃれなDIYができることが魅力のアイテムとなっています。選ぶ際はDIYするスペースだけでなく、強度などにもこだわってディアウォールを選んでいきましょう。
木材
木材はディアウォールで設置した柱に貼り付けるアイテムなどに使用します。またこの部分にテレビを固定するための金具を固定するので、ある程度こだわって選ぶ必要が出てきます。
また、木材はその配置次第によってはおしゃれなデザインにすることも可能です。用意するポイントとしては、あらかじめ床から天井までの長さを計測しておくとスムーズに準備することができます。
もしおしゃれに板壁風にDIYした場合は、多めに木材を準備しておきましょう。また木材だけでなく有孔ボードを代用することも可能です。
塗装する場合は紙やすり・塗料
もし木材をカットしたり、塗装する場合は紙やすりや塗料を準備しておきましょう。紙やすりを木材に使用することで、すべすべとして手触りになり、見た目も美しくなります。
また、塗料を塗る場合は凸凹がある状態だとムラができてしまいますので、やすりにかけて表面を滑らかにする前準備をすることで綺麗でおしゃれに仕上げることができます。
塗料にも大きく分けて油性・水性がありますが、使用する木材によっては使用できない種類もありますので、用意する場合はあらかじめ確認する必要があります。
初心者には水性塗料がおすすめです。ただ木材は劣化しやすい素材なので、屋内で使用するうえでも防水タイプの塗料を使用するとおしゃれに仕上がるだけでなく、長持ちさせることができます。
ドライバー
壁掛けテレビをDIYするうえで忘れてはならないのが、ドライバーです。ドライバーはディアウォールで壁掛けテレビをDIYするうえで、金具の固定や穴をあける時に使用してます。
特にディアウォールで壁掛けテレビをDIYする時はテレビを固定する金具をネジをとめる工程が必須となります。そのためドライバーがないと設置することができませんので注意しましょう。
ドライバーの選び方については市販されているものを使用しても問題ありません。初心者の人や力が弱い人は、ドリルドライバーを使用すると効率よくDIYできます。
ディアウォールでおしゃれな壁掛けテレビのDIY例
ディアウォールを使用して壁掛けテレビをDIYする場合、工夫次第によってはおしゃれなデザインにすることができます。特にテレビは配線など見えてしまうと見栄えが悪くなる要素も含んでいますから、その点も考えながら設置していく必要があります。
ディアウォールを使用したおしゃれな壁掛けテレビのDIY例を参考にしながら、デザインを考えていきましょう。
配線を完全に隠す
テレビと言えばどうしても配線を繋げる必要がある家電であることから、ディアウォールで壁掛けテレビを設置する場合に見た目が悪くなる要因になりやすいポイントです。
配線を完全に隠す場合は、ディアウォールでつくった柱に木材や板を打ち付けて、そのなかのスペースに配線を収納してみましょう。そうすると見た目も綺麗に仕上がります。
上級者のテクニックとして、更にディアウォールに設置した木材や板に塗料やシートなどを塗ることでよりおしゃれな見た目になります。
段違いの板で見た目をおしゃれに!
もし壁掛けテレビを設置するスペースに余裕があるのなら、ディアウォールに貼り付ける木材の位置をずらして配置してみるのも良いでしょう。
段違いに配置することで収納スペースになるだけでなく、個性的でおしゃれなデザインにすることができます。またこの時に、木材や板同士に隙間を空けて配置していくのもおすすめです。
また隙間を空ける以外にも左右で位置を不均一にするテクニックもあります。隙間つくればそこに配線を収納することもできるため、おしゃれなだけでなく綺麗にテレビを配置することができます。
2本の柱で支える
すっきりとしたデザインで壁掛けテレビをDIYしたいと考えている人は、ディアウォールと柱のみを使用する方法もおすすめです。具体的にはディアウォールで2本以上の柱をつくり、そこにテレビを固定する金具を取り付けます。
強度が心配な人や大きなテレビを設置したい人にはおすすめできませんが、すっきりとした印象で部屋全体のまとまりを意識してDIYしたい人におすすめのデザインです。
すのこ風アレンジ
ディアウォールでつくった柱に設置する木材や板の配置をうまくアレンジすることで、すのこ風にDIYすることもできます。ポイントとしては、実際のすのことのように木材や板の間に少しずつ間隔を空けて設置することです。
これにはディアウォールで設置している柱への負荷を軽減するメリットもあります。また収納スペースを作成することもできます。デザイン性だけでなく、収納面についてもこだわりたい人に最適なデザインです。
収納場所の目隠し
壁掛けテレビのメリットはどこでも好きな場所に設置が可能な点です。そのため例えばもともとあった収納場所を覆うように設置すれば、しまっている荷物などを簡単に隠すことができます。
また隠すだけでなく、新たに収納場所を作成することも可能です。もちろん収納以外にも、自分がコレクションしているアイテムを飾る場所や自転車など大きめのものをしまう場所を作成したいなど必要に応じてアレンジできます。
ディアウォールと素材の使い方次第で、テレビを設置する以外にも色んな活用ができるというのもDIYの魅力と言えます。
有孔ボードの壁で落ち着いた雰囲気
ディアウォールを使ったスタンダードな壁掛けテレビの作り方は、ディアウォールの柱に木材や板と金具を取り付けてテレビを固定します。しかしこの時に木材や板として有孔ボードを使用するのもまた一風変わった見た目となるのでおすすめです。
ディアウォールの柱を2本使用したDIY例と同じようにすっきりとした印象になりますが、加えて有孔ボードを使用することでより洗練されたおしゃれな見た目に仕上がります。
また有孔ボードは穴が開いていることが特徴で、そこにS字フックなどをかけることでちょっとした小物を飾ることもでき、よりおしゃれな見た目に力を入れることができます。
ディアウォールで壁掛けテレビにする手順!
ディアウォールで壁掛けテレビを上手にDIYするには、正しい手順で設置していくことも大切です。その手順も専門的な知識を必要としないため、DIY初心者も簡単に設置することができます。
失敗してしまうと落下などの原因となってしまいますから、しっかりテレビを固定できるように、正しい手順を理解しておきましょう。
①柱を立てる
ディアウォールで壁掛けテレビをDIYする最初の手順として、柱を立てます。手順としては切り取った木材の両端にディアウォールをはめることから始めましょう。このとき、設置するディアウォールは1つずつで問題ありません。
ディアウォールをはめ終わったら、設置する場所に立てます。この時、上部からはめていくと上手に柱をたてることができます。下部からはめるとうまくはまらない原因となることもありますので注意しましょう。
また、使用する木材をカットする必要がある場合は、ディアウォールや金具を設置するスペースを設ける必要があるために少し余裕を持った方が良いでしょう。
基準としては天井の高さよりも30mmから40mmほど短くした方が良いとされています。はまるのであればより短くカットしても構いませんが、柱を立てる際にかなりの力が必要となります。
そしてかなりしっかりと固定されるため、場所をずらすのが難しくなってしまうので注意しましょう。しっかり固定されるということは強度も高まりますので、それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで調整してください。
②ブラケットをテレビに取り付け
ディアウォールを使用して柱の設置が完了したら、次にテレビを固定するブラケットという金具を取り付けます。テレビによって適切な金具が異なることから、設置方法も異なるので注意しましょう。
もし設置するテレビの後ろに出っ張りがある場合は、金具とぶつかってしまう可能性がありますので、スペーサーと呼ばれる専用のネジを使用して固定していく必要があります。
スペーサーはそのほかにも配線端子を隠してしまう場合などにおいても使用することができますので、使用するテレビとブラケットの装着位置を確認しておきましょう。
スペーサーの使い方は、真ん中に穴の開いた金具となっており、その上から設置個所にネジでしめていきます。ネジをとめる時は一般的なドライバーを使用しても問題ありません。
また先にブラケットに金具を取り付けてからテレビを固定することも可能ですので、手順を入れ替えても構いません。
③柱にテレビ壁掛け金具を取り付ける
ブラケットをテレビに取り付けたら、ディアウォールでたてた柱に金具の設置を行います。この時に注意しておきたいのは、水平に固定することです。
曲がってしまうと見栄えが悪くなってしまうので、水平器などを用いながら調節していくと上手に設置することができます。手順としては、設置したい場所にテレビを固定し、ドリルドライバーなどで下穴をあけて、そこにネジをとめていきます。
この時に注意しておきたいのは、使用する金具によってはかなりの重量があるので、無理をしないことです。もし可能であれば、金具を支えてくれる人とネジをとめる人といったように複数人で手分けして行うとスムーズに設置することができます。
また金具によってはボルトをレンチで緩めることで後で微調整できるタイプもありますので、DIY初心者や技術に不安がある人はあらかじめそちらを用意しておくと、失敗した時にカバーできます。
④柱とテレビの金具を引っかけて完成
テレビとディアウォールでたてた柱、それぞれに専用の金具を取り付けたらいよいよテレビの設置を行っていきます。使用する金具によって手順は多少異なることもありますが、基本はテレビの金具とディアウォールでたてた金具をひっかけていきます。
それぞれの金具をしっかりひっかけることができたら、次にネジでしっかり固定していきます。この手順を忘れてしまうとテレビが落下したり、傾いてしまう原因となりますので忘れないようにしましょう。
注意すべきポイントは、ネジをしっかりしめて固定することです。使用する金具にもよりますが、ブラケットと金具が設置する箇所はテレビを支える部分になるわけですから、そこを緩めにとめてしまうと落下してしまう可能性がありますので注意しましょう。
手順としてはそこまで難しくはないですが、特に力が必要となる工程になります。初心者や力のない人は誰かに手伝ってもらうと良いでしょう。
ディアウォールで壁掛けテレビにする際の注意点
ディアウォールを使用した壁掛けテレビは、DIY初心者でも比較的簡単に設置することができます。必要なものもホームセンターなどで入手可能ですが、DIYする際は注意すべき点が幾つかあります。
壁掛けテレビは宙に浮いている状態で、通常よりも支えがないので特に強度などはしっかり考えてDIYしていく必要があります。失敗しないために、注意点についても理解していきましょう。
ディアウォールでの壁掛けは推奨されていない
ディアウォールで壁掛けテレビを設置するうえで注意しておきたいのは、適切なアイテムとして推奨されていないということです。ディアウォールが耐えきれる重さというのは、公式サイトにおいても「自己判断」というアナウンスがされています。
そのため、あまりにも大きなテレビをディアウォールで設置しようとするには避けた方が良いでしょう。またディアウォールでテレビを設置する際は、壁や木材など他のアイテムで補強することを考える必要もあります。
どうしても大型テレビをディアウォールで設置したい場合の対策としては、脚付きの収納スペースを作成することです。重さの比重で前に倒れてしまう可能性が高いため、収納スペースをつくることでカバーすることができます。
しかしディアウォールの強度を考えるのであれば、あまり大きめのテレビは選ばないようにするのが無難でしょう。
力がない人は助っ人が必要の場合も
ディアウォールで壁掛けテレビを設置する時に、金具の取り付けはかなり重要な部分になってきます。この金具というのがかなりの重さがあるため、並行して下穴をあけたり、ネジを止めるのはかなりの力が必要です。
そのため、DIY初心者の人や力に自信がない人はあらかじめ誰かと一緒に設置を進めていくと効率よくテレビを設置することができます。
ディアウォールでおしゃれにテレビを設置しよう!
壁掛けテレビはディアウォールを使用することで簡単にDIYすることができます。ディアウォールは壁に傷をつけずに柱を設置することができるのがメリットで、賃貸に住んでいる人もDIYできるアイテムとして人気です。
そのため、賃貸などを理由に壁を傷つけたくはないけど壁掛けテレビをDIYしたい人にも、ディアウォールを使用したDIYはおすすめです。
使用する木材や板、配置などによっても個性的でおしゃれなデザインに変身させることができます。ディアウォールを活用して素敵な壁掛けテレビをDIYしていきましょう。