「共々」の意味と使い方を解説!敬語として使うときの注意点や例文も紹介!

「共々」の意味と使い方を解説!敬語として使うときの注意点や例文も紹介!

「親子共々」などという言い方をすることがありますが、「共々」とはいったいどういう意味なのでしょうか。「共々」の意味と使い方や「共々」の類語、「共々」という言葉を敬語として使う時の注意点や「共々」の例文など、「共々」についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.「共々」の意味
  2. 2.「共々」の類語
  3. 3.「共々」の使い方
  4. 4.「共々」のビジネスシーンでの例文
  5. 5.「共々」の一般的な使い方の例文
  6. 6.「共々」の敬語表現
  7. 7.「共々」は一緒に同じ行動をすること

「共々」の意味

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「親子共々」などという言い方をすることがありますが、「共々」とはいったいどういう意味なのか、はっきりとその意味を答えられる人は意外に少ないです。それは、「共々」はあまり頻繁に使う言葉ではないからです。

日常生活の中で「共々」という言葉を使うのは、年に一度の年賀状の文面やビジネスシーンでの挨拶メールなど、ごく限られた場面ですので、「共々」はあまり使われない言葉だと言えます。

使われる場面が限られていてあまり使う機会のない「共々」という言葉の意味とはいったいどういう意味なのか、「共々」の意味についてご紹介しましょう。

一緒に同じ行動をすること

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「共々」の意味の一つ目は、「一緒に同じ行動をすること」という意味です。「共々」という言葉は「親子共々」などという言い方に使われますので、親子などに対してしか使われないと思われがちですがそうではありません。

一緒に同じ行動をするというのは、他人同士でもできることですので、「共々」という言葉は他人同士であっても使うことができると言えます。

そろって

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「共々」の意味の二つ目は、「そろって」という意味です。一つ目の意味「一緒に同じ行動をすること」とは違い、とてもシンプルで分かりやすいですので、「共々」はこちらの意味で使われることが多いと言えます。

「親子共々」などという言葉は「一緒に同じ行動をすること」という意味で使われることはあまりなく、「そろって」という意味で使われることが多いでしょう。

ですが「共々」の意味は基本的には「一緒に同じ行動をすること」という意味ですので、「共々」には「そろって」以外にも「一緒に同じ行動をすること」という意味があるのだと覚えておきましょう。

「共々」の類語

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「共々」の意味についてご紹介しましたので、次は「共々」の類語についてご紹介します。「共々」の意味は「一緒に同じ行動をすること」「そろって」という意味ですので、これに似た意味を持つ言葉が類語になります。

「そろって」という意味なら似た意味を持つ類語を思いつく人は多いですが、「一緒に同じ行動をすること」という意味では類語が思い浮かばないという人も多いはずです。

ですが、「共々」の類語はそう難しくありません。この記事では「共々」の類語にはどのような言葉があるのかについてご紹介しましょう。

共に

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「共々」の類語の一つ目は、「共に」です。「共に」の意味は「一緒に」「同時に」「どちらも」といった意味ですが、実は「共に」は「共々」の類語であると言える、「共々」との大きな共通点があります。

「共々」には自らをへりくだるようなニュアンスがありますが、「共に」にも「共々」と同じように自らをへりくだるようなニュアンスがあります。

そのため、「共に」という言葉は意味的に「共々」の類語であるというだけではなく、ニュアンス的にも「共々」の類語であると言うことができます。

一緒に

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「共々」の類語の二つ目は、「一緒に」です。「一緒に」の意味は「同時に」「同じく」「合わせて」という意味ですので、「一緒に」は「共々」と似た意味を持つと言えます。そのため「一緒に」は「共々」の類語になります。

ですが「一緒に」は先にご紹介した「共々」の類語「共に」とは違って、自らをへりくだるようなニュアンスはありません。

そういった点では「一緒に」は「共々」とは少し違いますが、意味的には似ていますので「一緒に」も「共々」の類語ということになります。

連れ立って

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「共々」の類語の三つ目は「連れ立って」です。「連れ立って」の意味は「一緒に」「伴って」という意味ですので、「共々」と似た意味を持ち、「共々」の類語「一緒に」と同じ意味を持つと言えます。

そのため「連れ立って」は「共々」の類語と言えますが、大きな違いもあります。それは「連れ立って」は「行く」にかかる言葉だからです。

「共々」は何かを一緒にする時なら何をする時にも使えますが、「連れ立って」は「行く」限定ですので、そういった点では「連れ立って」は「共々」とは少し違うと言えます。

「共々」の使い方

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「共々」の類語についてご紹介しましたので、次は「共々」の使い方についてご紹介します。「共々」という言葉は色々な場面で使うことができますが、実はその使い方にはちょっとした注意点もあります。

「親子共々」などという言い方で使われることが多い「共々」ですが、ビジネスなどで使う場合には注意点があります。

「共々」を使う場合にはどのような注意点があるのか、ここからは「共々」の使い方についてご紹介しましょう。

目上の人を含めてはいけない

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「共々」の使い方の一つ目は、「共々」に目上の人を含めてはいけないということです。「共々」は「一緒に同じ行動をすること」という意味ですが、「同じ行動」に目上の人を含めてはいけないという注意点があります。

「共々」という言葉は身内に対して使う言葉ですので、目上の人を「共々」の中に含めると、相手に対して失礼に当たります。

「共々」はあくまでも身内に対して使う言葉ですので、目上の人に対して「ご夫婦共々いらしてください」などという使い方はできないということです。

目上の人への挨拶には使用可能

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「共々」の使い方の二つ目は、目上の人への挨拶には使用可能だということです。「共々」に目上の人を含めてはいけませんが、目上の人に対して挨拶する場合に自らに対して「共々」と使うんら大丈夫です。

「親子共々よろしくお願い致します」「夫婦共々よろしくお願い致します」などというように、自分に対して「共々」を使うことには全く問題はありません。

仲人さんなどに対して「夫婦共々よろしくお願い致します」などと挨拶することは多いですが、こういった「共々」の使い方は正しいと言えます。

「共々」のビジネスシーンでの例文

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「共々」の使い方についてご紹介しましたので、次は「共々」のビジネスシーンでの例文についてご紹介します。「共々」という言葉は、ビジネスシーンなどでも挨拶をする時に結構使われる言葉です。

取引先などに出向いて挨拶をする場合などには「共々」という言葉はかなり良く使われますので、ビジネスシーンでの「共々」の使い方を覚えておくと役に立ちます。

ビジネスシーンで「共々」をどのように使えば良いのか、「共々」のビジネスシーンでの例文についてご紹介しましょう。

身内を紹介する場合

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「共々」のビジネスシーンでの例文の一つ目は、身内を紹介する場合の例文です。会社における同僚などは、取引先などを相手に挨拶する場合には「身内」ということになりますので、「共々」を使うことができます。

身内を紹介する場合の「共々」の使い方の例文として、「営業部のA共々、今後共宜しくお願い致します」という例文が挙げられます。

この例文では同じ会社の仲間を身内として、「営業部のA」という人と共によろしくお願いするという挨拶をしています。

関連会社・子会社を紹介する場合

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「共々」のビジネスシーンでの例文の二つ目は、関連会社や子会社を紹介する場合の例文です。取引先の相手に対して、自分の会社の関連会社や子会社を紹介する場合にも「共々」という言葉を使うことができます。

関連会社や子会社を紹介する場合の「共々」の使い方の例文として「弊社共々、B社をよろしくお願い致します」という例文が挙げられます。

この例文は、B社という関連会社を取引先に紹介する場合の例文で、「弊社共々」という言い方はビジネスシーンで結構使われますので覚えておきましょう。

「社長共々」は正しい言い方

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「共々」のビジネスシーンでの例文の三つ目は、「社長共々」です。「共々」の使い方のところで、「共々」は目上の人を含めてはいけないとご紹介しましたが、取引先相手に対する時には目上を含んでも構いません。

なぜなら、取引先相手に挨拶などをする場合に最も敬わなければならないのは取引先だからです。その相手に対してなら、自社の社長も自分の身内として「共々」を使うことができます。

「社長共々よろしくお願い致します」というのは正しい言い方ですので、こちらもビジネスシーンでの「共々」の使い方として覚えておきましょう。

「共々」の一般的な使い方の例文

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「共々」のビジネスシーンでの例文についてご紹介しましたので、次は「共々」の一般的な使い方の例文についてご紹介します。「共々」という言葉はビジネスシーンばかりではなく一般的にも使うことができます。

先にも少し触れたように、「共々」という言葉は年賀状の中などでも使われることが多く、一般的にも使える言葉であると言えます。

「共々」を一般的な使い方で使う場合にはどのような使い方をするのか、「共々」の一般的な使い方の例文についてご紹介しましょう。

共々よろしく

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「共々」の一般的な使い方の例文の一つ目は、「共々よろしく」です。「共々よろしく」を使った例文として、年賀状などで家族のことを「家族共々よろしくお願い致します」を言う例文が挙げられます。

「共々」と言う場合には、自分以外の誰かを含めますので、家族や仲間など自分と自分以外の誰かをよろしくと言う時に「共々よろしく」という言い方ができます。

年賀状だけではなく、メールやその他の挨拶文などにおいて「共々よろしく」という言い方は結構良く使われています。

親子共々嬉しく思う

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「共々」の一般的な使い方の例文の二つ目は、「親子共々嬉しく思う」という例文です。「親子共々嬉しく思う」を使った例文として「C様からのお気遣いに、親子共々嬉しく思っております」という例文が挙げられます。

「共々」という言い方は家族に対して使われることが多いですが、特に良く使われるのは「親子共々」だと言えます。

親子揃って世話になっている相手などに対する年賀状などの挨拶文において、「親子共々」という使い方をすることができます。

今年も家族共々よろしくお願いします

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「共々」の一般的な使い方の例文の三つ目は、「今年も家族共々よろしくお願いします」という例文です。「共々」は家族などに対して使うことが多いですので、年賀状などでこのような挨拶文に使うことが多いです。

「今年も家族共々よろしくお願いします」という例文は、そのまま年賀状に使える例文です。「よろしくお願いします」を「よろしくお願い致します」に変えても良いでしょう。

「共々」は自分と自分以外の身内に対して使うことができますので、年賀状やその他の挨拶文などに広く使われていると言えます。

「共々」の敬語表現

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「共々」の一般的な使い方の例文についてご紹介しましたので、次は「共々」の敬語表現についてご紹介します。「共々」という言い方はちょっと堅い言い方のようですが、実は敬語表現ではありません。

取引先などに対して「私共」という言い方をする場合には謙譲語的な表現になりますが、「共々」は敬語的な意味を持った言葉ではありません。

「共々」だけでは謙譲語にはならない

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「共々」という言葉はそれ自体には敬語的なものが含まれていませんので、「共々」だけでは謙譲語にはならないという特徴があります。「共々」を敬語として使う場合には、「共々」以外に謙譲語的な言葉を使う必要があります。

確かに「共々」と言うとちょっと堅いイメージがありますので、「共々」自体が敬語表現のようですが、「共々」は敬語ではありません。

「共々」を使えば敬語表現になると勘違いしている人もいますが、「共々」は敬語表現ではないということですので、「共々」を使う場合には注意が必要です。

敬語表現の例文

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それでは、「共々」を使った敬語表現の例文についてご紹介します。「共々」には敬語的な意味は全くありませんので、それ以外の言葉を敬語にすることによって、「共々」を敬語的にする必要があります。

ですが「共々」を他の言葉を使って敬語表現をすることは、それほど難しいことではありません。「共々」と一緒に使う言葉を丁寧語や謙譲語にすれば良いだけの話です。

「共々」を使って敬語表現をするにはどうすれば良いのか、「共々」を使った敬語表現の例文についてご紹介しましょう。

丁寧語を使った表現

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「共々」を使った敬語表現の例文の一つ目は、丁寧語を使った表現です。丁寧語を使った「共々」を使った敬語表現の例文としてまず、「弊社共々D社もよろしくお願いします」という例文が挙げられます。

「よろしくお願いします」という言い方は丁寧な言い方ですので、「よろしくお願いします」を「共々」と一緒に使うことによって、「共々」は敬語表現になります。

「共々」の後ろにどのような言い方をするかによって、「共々」は敬語表現にすることもできるということです。

謙譲語をつかった表現

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「共々」を使った敬語表現の例文の二つ目は、謙譲語を使った表現です。謙譲語を使った「共々」を使った敬語表現の例文として、「弊社共々D社をよろしくお願い致します」という例文が挙げられます。

先にご紹介した丁寧語の表現の「よろしくお願いします」を「よろしくお願い致します」に変えただけで、「共々」は謙譲語的表現になります。

「共々」という言葉の後にどのような言い方を続けるかが、「共々」を敬語表現するうえでのポイントになりますので、覚えておきましょう。

「共々」は一緒に同じ行動をすること

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「共々」の意味や「共々」の類語や使い方の例文などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。「共々」の意味は「一緒に同じ行動をすること」ですので、「共々」を正しい意味で正しく使いましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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