結婚式の蝶ネクタイの種類
結婚式で新郎がタキシードなどに合わせて蝶ネクタイを使うのは珍しくありません。でも結婚式にゲストとして招かれた男性が蝶ネクタイを使ってももちろんOKです。
本来蝶ネクタイは礼装に用いられるものでフォーマルなネクタイですから、結婚式のようなフォーマルな場面に蝶ネクタイはまさにピッタリなものと言えます。
蝶ネクタイはとてもおしゃれな感じを出せるので、結婚式で蝶ネクタイはおしゃれ好きな男性にはお勧めのアイテムです。そのおしゃれな蝶ネクタイにも実はいろいろな種類があるのです。以下に4種類の形の違う蝶ネクタイをご紹介します。
バタフライ
この蝶ネクタイは縦方向の長さが十分に長く、まるで蝶々のような形をしているので「バタフライ」という名前が付いています。見た目が大きくちょっと大げさな感じがするかもしれません。
しかし実は結婚式にはたいへん適切な蝶ネクタイなのです。というのは、いろいろな形の蝶ネクタイのうちでこのバタフライという蝶ネクタイが一番フォーマルな形とされているからです。
従って結婚式と言うおめでたい上に極めて厳粛な式であるフォーマルな場にはまさにピッタリの蝶ネクタイと言うべきです。結婚式には自信をもって使えます。
セミバタフライ
この蝶ネクタイはバタフライと形は同じですが大きさがバタフライより一回り小さくできている蝶ネクタイです。バタフライと同じ形なのでこれもやはりフォーマルな蝶ネクタイです。
従ってフォーマルな場である結婚式にはこの蝶ネクタイも適切です。しかも形が程よい大きさなのでたいへん使いやすく最も多く使われている人気商品です。これも結婚式にはおすすめの蝶ネクタイです。
結婚式にこの蝶ネクタイを使う場合には後に述べるように結婚式の場に相応しい色があります。この点にも気を配りながら自信をもってこの蝶ネクタイを使いましょう。
ストレートエンド
これは縦方向の長さが小さく横長タイプの形をした蝶ネクタイです。この形は蝙蝠の羽に似ているので「バットウィング」とも呼ばれます。蝙蝠の英語はバット(Bat)です。年配の方なら「黄金バット」を思い出されるかもしれません。
上に述べたバタフライやセミバタフライに比べるとややカジュアルな趣はありますが、おしゃれな形が使いやすいので結婚式の場においてもなかなかよく使われる蝶ネクタイです。これも色に注意すれば結婚式のマナーにも適うので結婚式にも十分おすすめできます。
ポインテッド
この蝶ネクタイは上の画像の通り両端が矢印のように尖った形をしています。英語のポインテッド(pointed)はまさに「先が尖った」という意味です。この形は最もカジュアルとも言えますが、また最もおしゃれな感じでもあります。
この蝶ネクタイも色に注意すれば結婚式のマナーに反するわけではありません。おしゃれ好きな方には結婚式で使うことをおすすめできる蝶ネクタイです。
結婚式の蝶ネクタイにふさわしい色やマナー
先ほど蝶ネクタイはたいへんフォーマルなものなので、フォーマルな場である結婚式には相応しいと申しました。しかし蝶ネクタイを結婚式で使う場合には、やはり結婚式に相応しい色とかマナーがあります。これからその点を取り上げて行きたいと思います。
白・シルバーが良い
結婚式に相応しいネクタイの色といえば、蝶ネクタイの場合もやはり白またはシルバーが定番です。結婚式の新郎が選ぶ色は白が多いので、それとかち合わないためにはシルバーにしておけば安心です。
あるいはパステルカラーの淡い色調の蝶ネクタイもおしゃれな感じで結婚式でも大丈夫です。そして素材は光沢のあるもの、たとえばシルクなどが、フォーマルな結婚式には相応しいです。
普通のネクタイとの違い
蝶ネクタイの色については結婚式のマナーとして普通のネクタイの色とは違う点があります。それは黒でも良いという点です。普通のネクタイの場合は黒はお葬式や法事に使う色として結婚式ではとんでもないマナー違反になってしまいます。
しかし蝶ネクタイに限って結婚式でも黒という色がマナー違反にならないのです。むしろ黒の蝶ネクタイは最もフォーマルなものとされているのです。
結婚式の蝶ネクタイの結び方
結婚式に蝶ネクタイを使うなら、その蝶ネクタイの結び方にも結婚式のマナーに適ったコーデの一つとして結婚式のようなフォーマルな場に相応しい結び方というものがあります。そういう結び方の内でも最も簡単な結び方をこれからご紹介します。
手順①片方を長くしてセットする
蝶ネクタイというものは結んだ状態で売っているのではなく、ボウタイという1枚の棒状で先の付近が少し太くなった布地を自分で蝶ネクタイの形を作るような結び方で結ぶのです。
結婚式に相応しい結び方の手順の第1は、ボウタイを首に巻いて片方を数cm長くした状態にします。このとき首にしっかりと着いた状態にすることが必要です。
手順②ネクタイをクロス
結婚式に相応しい結び方の手順の第2は、ボウタイの両端を両手に持って交叉(クロス)させます。このとき先ほど申し上げた長い方が上になるように交叉させることが大事です。
ボウタイの両端付近に少し太くなった部分があります。短い方(下に来ている)の太い部分の真ん中に長い方(上に来ている)の太い部分の根元のあたりが重なるようにすると良いのです。
手順③1回目の結び
結婚式に相応しい結び方の手順の第3は1回目の結びです。上に来ている長い方のボウタイを下の短い方のボウタイの下をくぐらせるように巻いて1度結んでおきます。
後で調節できるように、きつくなく少し緩めに結ぶのが良いです。そして再び上に出て来た長い方のボウタイはシャツの前のボタンの列に沿うようにしてまっすぐに垂らしておきます。
手順④短い方を折る
結婚式に相応しい結び方の手順の第4は短い方のボウタイを折ることです。短い方の太い部分を真中で折って、その折り目が蝶ネクタイのリボンの向かって右側の端になるようにします。
いよいよ蝶ネクタイのコーデの形が現れて来ます。これを折る段階で初めに折り目にクセをつけておくといいです。こうすると形が作り易くなります。
手順⑤長い方を折る
結婚式に相応しい結び方の手順の第5は長い方のボウタイを折ることです。長い方の太い部分も中心に折り目をつけてリボンの前から見て左の端を形作るようにします。
この時手順の第4で折った短い方は下に置いて、手で押さえておくとよいです。蝶ネクタイのコーデの形がますますはっきりして来ました。
手順⑥長い方を輪の間に通して整える
結婚式に相応しい結び方の手順の第6は長い方を輪の間に通し、形を整えることです。いよいよ最終段階です。長い方のボウタイの先、つまり上の手順の第5で太い部分を中心で折ってリボンの左の端に形作ったところです。
これを、リボンの中心になる輪の間に通します。これで蝶ネクタイを形作るコーデの完成です。その後は左右のバランスを整えたり、両側のボリューム感を整えれば終了です。
結婚式のネクタイのおしゃれコーデ
蝶ネクタイというものは結婚式のようなフォーマルな場にたいへん相応しいフォーマルなネクタイで、しかもたいへんおしゃれなネクタイです。
そしておしゃれなネクタイだからこそ、これを着こなすにはスーツなどとのコーデには気を遣います。それも結婚式に相応しいコーデを考えなければなりません。
蝶ネクタイにはベストが最適!
結婚式に蝶ネクタイを使う場合、蝶ネクタイは首のところだけに位置を占める小さなネクタイなので、胸元のスペースが空いてしまう感じは否めません。しかしその点はベストでカバーできます。そしてもし蝶ネクタイに柄物を選んでいたらスーツやベストはシンプルにすると良いです。
ポケットチーフと色を合わせてもOK!
結婚式に蝶ネクタイを使う場合の他の部分とのコーデの問題ですが、何もスーツやベストだけがコーデの対象に限られる訳ではありません。
意外と気付かれないコーデの対象があります。それはポケットチーフです。結婚式では胸のポケットにポケットチーフを挿すことが多いです。これと蝶ネクタイの色を合わせるとしっくりと決まります。
結婚式の蝶ネクタイでおしゃれを楽しもう!
以上に結婚式で蝶ネクタイを使う場合についていろいろな注意点を挙げて来ました。結婚式に相応しい峰ネクタイにはどんなものがあるか、結婚式に相応しい蝶ネクタイの色、結婚式に相応しい蝶ネクタイの結び方、結婚式に相応しい蝶ネクタイのおしゃれなコーデの仕方などです。
そもそも蝶ネクタイというものはたいへんフォーマルなネクタイなので、結婚式の場にこれを使うのはたいへん適切な選択です。しかもたいへんおしゃれなネクタイですから、結婚式に相応しい使い方をして大いにおしゃれを楽しみましょう。