髪のレイヤーとは?取り入れるメリットや効果・シャギーとの違いを詳しく解説!

髪のレイヤーとは?取り入れるメリットや効果・シャギーとの違いを詳しく解説!

美容室で毎回どのようなカットにするか希望を注文する際に、美容師さんが髪にレイヤーをいれますかと聞かれることがあります。いまいちレイヤーが何の意味なのか分からないという方へ、今回は髪にレイヤーを入れる意味について解説していきます。

記事の目次

  1. 1.髪のレイヤーカットで効果を発揮!
  2. 2.髪のレイヤーカットの種類と効果
  3. 3.髪にレイヤーを入れるメリットとデメリット
  4. 4.レイヤーを入れたレングス別の髪型
  5. 5.髪のレイヤーとシャギーの違い
  6. 6.髪にレイヤーを入れてスッキリさせよう!

髪のレイヤーカットで効果を発揮!

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まず最初にレイヤーとは、カットの技法です。レイヤーという言い方だけではなく、レイヤーデザインやレイヤーカットなどとも呼ばれていますがすべてレイヤーと一緒の意味になります。レイヤーを英語でいうと「層」という意味で、髪に段差をつけるカットということになります。

レイヤーを入れる際には、髪を横に引き伸ばしながらカットしていき、上にくる髪が短く、下にくる髪を長くカットしてその髪を下におろすと、そのレイヤーを入れた毛束に大きく段差がついて髪の厚みが減って、髪に動きを出すことができます。

つまり、カットをする際に髪に軽さや動きをだして、ボリュームが少ない髪型に立体感をつけたい場合にレイヤーを取り入れる場合があります。

髪のレイヤーカットの種類と効果

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先ほども、レイヤーのカット技法について説明しましたが、レイヤーを入れる際にも上の髪と下の髪の長短のつけ方で、出来上がりにかなりの差が出てきます。

このレイヤーの長短のつけ方によって、ハイレイヤー、ローレイヤー、セイムレイヤー、インナーレイヤーと種類が分かれています。このレイヤー入れ方の種類で、髪型の雰囲気がかなり変わってきますので、もう少しレイヤーを深堀して4種類のレイヤーの種類と効果を解説します。

ハイレイヤー

髪の軽さを表現できるレイヤーの中でも、ハイレイヤーは一番軽さの表現できるカットです。頭のトップの部分の髪を短めに切って、下に行くにつれて長めになるように大きく段差をつけるレイヤーカットの方法です。髪の重みがなくなり、かなり軽さを出すことができます。

ウルフヘアーなどの、縦長のシルエットで使われるテクニックです。ハイレイヤーで大きく段差ができるため、小顔効果もある髪型です。

ウルフヘアーは、サイドと襟足の部分に、インナーカラーといった内側にハイトーンカラーを入れて外側のカラーと内側のカラーのコントラストで立体感をさらに表現するカットとカラーが最近ではよく見られます。

ウルフヘアーは、モード系の白黒のスタイルやロック系などの辛口テイストを取り入れたい場合には、とても似合う髪型です。

ローレイヤー

軽さを出すレイヤーの中でも、一番重さとナチュラルな軽み出るレイヤーです。段差をつける際に、上の髪と下の髪の段差を少し入れるレイヤーの入れ方です。落ち着いた印象になり、毛先の軽さを出したいという場合に、よく使われるレイヤーのカット方法です。

ローレイヤーはショート、ボブ、ミディアムなどさまざまな種類の髪型に取り入れられるレイヤーカットで、毛先の広がりを押さえ、コテを使わなくても扱いやすい髪を作ることができます。

ロングやセミロングの毛先にローレイヤーをいれて、毛先にヘアアイロンでカールを入れると女性らしいふんわりとした軽さをだして大人可愛いヘアーが叶います。

毛先だけにハイトーンのカラーを入れるグラデーションカラーを取り入れても、ローレイヤーのナチュラルな軽さと動きをよく引き立たせるスタイルができます。

セイムレイヤー

優しくふんわりとした印象に仕上がるセイムレイヤーは、頭の丸みに沿ったシルエットに仕上げるレイヤーカットです。

セイムの意味は英語のsameで容量、質量、程度などが同じといった意味で、レイヤーカットの際にトップ、前髪から襟足までの引き出した上の髪と下の髪を同じ長さにカットをして、自然な段差をつけるレイヤーカットの方法です。

セイムレイヤーは、ナチュラルに動きのあるふんわりとした髪型になります。カットする際の長さを変えることにより、ショートからロングまでざまざまな種類の髪型に応用が利くため、男性でも女性でも性別を問わないカットのデザインをつくることができます。

インナーレイヤー

基本のカットが終った後、ちょうどよく重みを残しつつ動きを出す際にインナーレイヤーを入れます。髪の内側にセニングシザーをいれてボリュームを押さえ毛量を調整するカットの方法です。セニングシザーとは、ハサミの動く刃の部分がくし状になっている、いわゆるすきばさみです。

セミロングやロングの際に、オールバックで結んだときに見えるおくれ毛のようなふんわり感と軽さを出せるスタイルができるため、大人の可愛さを出すこともできます。このおくれ毛があるのとないのでは、可愛いの見え方にはっきりとした差が出てきます。

髪にレイヤーを入れるメリットとデメリット

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前項ではレイヤーの種類とレイヤーでできるスタイルに関して解説しました。髪に軽さと動きを出せるレイヤーカットは、レイヤーを入れることによって表現できるスタイルの種類と幅が広がりふんわり感と可愛さを引き出せる髪型ができます。

ただし、頭の形や毛のくせの種類や生え方は、みんな同じではありません。一度レイヤーを入れてしまうと、次のやりたい髪型がレイヤーが入ってることによって再現が難しいという場合もあります。ここからはレイヤーを入れることによって生じるメリットとデメリットについて解説します。

メリット

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レイヤーを入れることの一番のメリットは、髪に軽さをだしつつボリュームの調整ができるという点です。重たい髪に、レイヤーを入れることによって、動きがでて軽くスタイリングしやすい髪型ができます。

どのような種類の髪型にも、レイヤーを入れることによってふんわり感や女の子らしさを表現できるカットの方法ですので、垢ぬけた感が出せるのもレイヤーを入れることによって得られる効果です。

デメリット

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このレイヤーを入れることのメリットとして説明した、軽さを出せ動きのあるスタイルができるという点は、逆に言うと頭の形や髪質によっては広がっているような感じに見えたりするという効果もあるということです。

とくに髪のボリュームがある方がロングにしたいのに毛量調整の際に、強めのレイヤーをいれて毎回カットをするとします。そうすると、短い毛が多くなりトップの部分が変に浮いた状態で襟足やサイドの毛量が少ないといった、バランスの悪い髪型に見えてしまうことがあります。

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ある程度髪が伸びてきて、次のロングを目指したにしようと思ったときに長さが出ないので、サイドや襟足のボリュームが足りなくなるという可能性もあります。

また、自分の髪質によってはレイヤーを入れるとパサついた状態になって、傷んで見える可能性もあります。ですので、レイヤーを入れる際には、今後の理想の髪型やレイヤーを入れたことによってどのような効果がでるか、美容師の方と相談しながらレイヤーを入れていきましょう。

レイヤーを入れたレングス別の髪型

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ここでは、ショートヘアー、ボブヘアー、ミディアムヘアー、ロングヘアーのヘアースタイル別のレイヤーカットを取り入れたスタイルに関して紹介します。

レイヤーカットのデザインは、軽さや動きを見せるスタイルとして、ふんわりとした女性らしさが目立つデザインが完成します。美容室での注文の際にも参考にしてみてください。

ショートレイヤー

レイヤーカットで動きと軽さを存分に出したショートヘアースタイルです。レイヤーカットを入れると、ふんわりとしたスタイルができるので、ショートヘアーでもウブで可愛らしい印象を取り入れられます。

ショートレイヤースタイルは、毛先をスタイリングすると動きとエアリー感がでるので、ストレートアイロンや26㎜のコテで毛先をはねさせて、仕上げは軽めのワックスで仕上げてみてもおすすめです。

レイヤーボブ

垢ぬけ感がでるふんわりとした女の子らしいボブスタイルです。ボブは肩までの長さで、毛先が外にはねて癖がついてしまいますが、その外はねの癖を生かしたレイヤーボブスタイルです。

レイヤーカットによって、ボリューム調整もされているので毎朝のスタイリングしやすい髪型です。コテやストレートアイロンを使ってカールを入れるとぐっとこなれた感じが出せて可愛いスタイリングができます。

クールなミディアム

おでこを出したクールなミディアムスタイルで、ちょっと大人めの可愛らしさを表現したスタイルです。カジュアルで動きのあるスタイルがレイヤーを入れることによって、ミディアムの長さでも叶います。

コテで髪を巻いた後に束感のでるオイル系のワックスで、ウェット感を出して旬のエアリースタイルを楽しみましょう。

くびれロング

もたっとしてしまうロングヘアーもレイヤーを入れることによって軽さと動きがでます。髪をかきあげた時にも、軽さを生かした動きが出て女性らしい色っぽい感じを出すことができます。

また、ブリーチでハイライトを入れて、カラーリングを使うと、カラーの色の違いが立体感ができて、カジュアルでおしゃれな外国人風の雰囲気を出すことができます。

髪のレイヤーとシャギーの違い

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これまでは、レイヤーカットの解説をしていきました。一昔前にシャギーカットという言葉がありました。現在では、あまり使われない言葉ですが、シャギーカットの存在を知っている方は、レイヤーカットとシャギーカットが同じ意味だと勘違いされている方もいるかもしれません。

たまに、シャギーカットとレイヤーカットが同じ意味だと認識している方が、美容室でもレイヤーカットのつもりで「シャギーカット」という言葉を使っていたという方が少なからずあるとききます。ここでは、シャギーカットの解説をしてレイヤーカットとの違いを理解しましょう。

シャギーとは?

シャギーとは、毛先が軽く見えるように削ぐカットの技法です。ただ単にむやみやたらに毛先を削げばいいのかということではなく、軽く見えるように削ぐというのがとても重要になってきます。

軽く見せるといった点では、シャギーもレイヤーも同じように見えますが、髪を引き延ばして長短をつけるようにカットするレイヤーカットとは、カットの方法も効果も違います。

全体的なカットが終ったあと、もう少し毛先に軽さをつけたいという場合に、シャギーカットを取り入れるパターンがあります。

シャギーカットの髪型

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シャギーとはでも説明した通り、シャギーはカットの方法ですので髪型を指す言葉ではありません。ロング、ミディアム、ボブ、ショートの髪型でどんなレイヤーを入れていても毛先を軽く見せる際に使うカットの方法です。

ここからは、シャギーを取り入れた髪型について解説します。求める髪型によって、シャギーを入れる効果は大きく分けて2つに分かれます。1つ目は、シャギーの説明でも紹介しましたが、出来上がった髪型に軽さを入れるためにシャギーを入れるということです。

2つ目は、軽さを出す効果ではなく毛量が多くシルエットが膨らみすぎるためにボリュームダウンで内側にシャギーを入れて調整するというかたちで、扱いやすい髪型にするといった効果でシャギーを入れるということです。

ショート

ショートにシャギーカットを取り入れた大人っぽいフェミニンな印象を与える髪型です。輪郭回りの毛先を軽くすることによって輪郭が強調されず小顔効果があります。

ショートヘアは簡単にセットできるのも魅力です。マットなワックスで無造作に手ぐしでセットすると簡単におしゃれな髪型が完成します。

ボブ

ボブのシャギーカットでふんわり感と軽さを出してセクシーさを存分に引き出したスタイルです。輪郭の長さで顔をすっきり見せて、サイドにふんわり感と軽さがでるので求心顔の方や丸顔の方でも小顔効果が狙えます。

28~32㎜のコテでカールをいれて、さらにふんわり感を演出すると女の子らしいかわいらしさと、クールさを両立した欲張りなスタイリングが完成します。

ミディアム

ウルフカットと、シャギーカットを取り入れた無造作で軽さを感じる動きのあるスタイルです。大人の雰囲気を出して、落ち着いたカッコよさを求める方へおすすめの髪型です。

ダブルカラーで絶妙な寒色系のカラーを表現していて、さらにウルフカットのカッコよさを引き出して、おしゃれな感じを最大限にだしています。

ロング

ロングヘアーの毛先にシャギーカットを入れて、エアリー感と遊びを持たせたスタイルです。重たくなりがちなロングヘアーの髪型の毛先にシャギーカットを入れると、軽さを出して動きのある髪型を作ることができます。

コテでカールを入れて外す際に、さらに髪を巻きつけながら外していくとツイスト巻きといったナチュラルなくせ毛のようなセットができますので、シャギーを入れた髪型にもおすすめです。

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髪にレイヤーを入れてスッキリさせよう!

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レイヤーを取り入れたスタイルは、髪をふんわり軽くさせてエアリー感が出る効果があります。レイヤーカットのメリットとデメリットを理解することによって、美容師さんへの注文も具体性のある説明ができるため、自分が注文した内容と違ったなどのことがすくなくなります。

レイヤーカットにも髪型別でさまざまな種類があり、自分が求める髪型によって色々なパターンのレイヤーカットがありますので美容師さんと相談しながら自分が似合う髪型を探してみてください。

森田 しずく
ライター

森田 しずく

北海道生まれの30代、会社員として働き、兼業でライターをしています。ネットショッピングや美味しい食べ方を見つけること、筋トレにはまってます。過度な糖質制限ダイエットで1年で12キロの減量に成功し、継続の大切さを学びました。が、その後体調を崩し6キロのリバウンドし、健康の大切さを学びました。日々挑戦と失敗しながら学びを得ています。

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