「お構いなく」の意味とは?使い方・例文・類語や目上の人への敬語表現も紹介

「お構いなく」の意味とは?使い方・例文・類語や目上の人への敬語表現も紹介

「お構いなく」という言葉の正しい使い方や類語について解説しています。その他、「お構いなく」を用いた例文や目上の方に対して使うに相応しい敬語表現もご紹介します。言葉の正しい意味や使い方について深く理解することでスムーズなコミュニケーションを図ることを目指します。

記事の目次

  1. 1. 「お構いなく」は目上の人に失礼?言葉の意味
  2. 2. 「お構いなく」の類語は?
  3. 3. 「お構いなく」の使い方
  4. 4. お構いなくの表現を多言語で見た場合は?
  5. 5. お構いなくは注意して使う必要がある!

「お構いなく」は目上の人に失礼?言葉の意味

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「お構いなく」とは相手に何かをしてもらった際に、その親切な行動に対して遠慮する意思をやんわりと伝えるときに使われる言葉です。例えば、訪問先でおもてなしを受けた時などに「たいした客ではないのだから気を使わないように」という意味合いで「お構いなく」が使用されます。

「お構いなく」は日本語らしい柔らかな響きで丁寧な物言いの印象がありますが、「お構いなく」という言葉ははたしてビジネスシーン、特に目上の方へ用いるのに適した言葉なのでしょうか。

「お構いなく」の正しい意味や使い方を類語や例文を用いながら検証することで、TPOにあった言葉の使い分けができるようになります。この項目では「お構いなく」の意味、聞き手が感じる言葉のニュアンス、敬語として相応しい言葉であるかどうかについてご説明します。

「構う」と「無い」の意味が合わさった言葉

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「お構いなく」の成り立ちを見てみると「構う」+「無い」に分解できます。「構う」とは「相手をする、世話をする」という意味で、その後ろに打消し語である「無い」と合わさって「世話を焼かなくて結構」という意味合いとなります。

「構う」の前の「お」は漢字にすると「御」で、これは美化語という物事を綺麗に表現することによって自らの品格を保持する役割を果たします。つまりは「お構いなく」は敬語であるということが分かります。

素っ気ない言葉の意味として捉われることも

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すでにご説明した通り「お構いなく」は敬語であるため、相手に対して敬意を示す意味合いが含まれていることは言うまでもありません。

しかし、この「お構いなく」という言葉は、聞き手によって「こちらに一切構わないでください、どうか放っておいてください」というような素っ気ない言葉として受け取られる場合もあるようです。

「お構いなく」の言葉の印象がこのように捉われてしまう理由は、目上の方へ使う敬語表現とも繋がってくるところですので、次の項目で詳しくご説明します。

目上の人に対する敬語表現

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「お構いなく」は敬語である一方で、目上の方、特にビジネスシーンで用いるのは相応しくないという意見があります。

それは上記の項目で説明した『「お構いなく」は聞き手によっては素っ気ない言葉として捉われる』場合があることと、「お構いなく」には動詞が省略されていることが理由として挙げられます。

簡潔明瞭な言葉遣いや文章が求められるビジネスシーンでは「お構いなく」はどこか不完全な印象を与えてしまうことは事実です。そのため、「お構いなく」に当たる類語に置き換えて敬語を表現することがミスコミュニケーションを防ぐ最適な方法であると言えます。

「お構いなく」の類語は?

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ここでは「お構いなく」と同様の意味合いを含む類語をご紹介します。「お構いなく」に代わる類語を上手く使い分けすることで、相手の方、特に目上の方に不快感を与えることなく自らの意思を伝えることができます。それぞれの類語に対して意味と例文を挙げてご説明します。

お気になさらず

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「お気になさらず」は「気になる」の敬語表現に打消し語が合わさった「心配しないでください」という意味合いの言葉です。「お構いなく」と同様に相手から気遣いを受けた際に使用できる他、謝罪に対して返答する言葉としても用いられます。

「こちらのことは、どうぞお気になさらないでください。」「なさる」は「~する」の尊敬語であり、相手に深い敬意を示しています。「お構いなく」と比較すると「お気になさらず」の方がより丁寧であると言えます。

お気遣いなく

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「お気遣いなく」とは尊敬を表す接頭辞の「お」+「気遣う」+打消し語で成り立っている言葉です。言葉の通り「気を使わないでください」という意味で、相手の気遣いや配慮に対して無下にせずやんわりと伝えることができます。

「お気遣いなく」単体だと「お構いなく」と同様、何処となく素っ気ない印象を与えてしまう恐れがあるため、感謝の気持ちを添えたり、他の言葉と組み合わせたりして使うことで相手にこちらの誠意が伝わりやすくなります。

例文を挙げるとすると、食事会などで相手の料理が先に来た時、「どうぞお気遣いなくお召し上がりください。」のような言い回しがあります。

結構です

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「結構です」の「結構」は「それ以上必要としないさま、十分」という意味です。上記の「お構いなく」「お気になさらず」「お気遣いなく」と比較しても自らの意思をはっきり伝えるニュアンスの強い言葉であると言えます。

また「結構です」という言葉そのものでは相手を気遣う気持ちや敬意が伝わりづらく、一方的に主張している印象を与えてしまう恐れがあるため、扱いには十分注意が必要です。なかなかこちらの意思が伝わらない時や、悪徳セールスなどに対してきっぱりお断りをする際に用いるのが適しています。

またこの言葉は否定と肯定双方の意味合いが含まれているため、誤解のない言葉選びや表現が必要です。それぞれ例文を挙げると、前者は「食事量は十分でしたので、これ以上は結構です。」後者は「連絡はメールで結構です。」となります

「お構いなく」の使い方

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以上の例文のように「お構いなく」に代わる類語は数多く存在します。それぞれを正しく理解し、状況に応じて使い分けることで自信を持ってコミュニケーションを取ることができます。この項目では「お構いなく」を用いるに相応しい場面と具体的な例文をご紹介します。

メールの場合におけるお構いなくの使い方

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「お構いなく」という言葉は冒頭でもご説明した通り、「お構いなく」単独で使用することは推奨できません。本来「お構いなく」という言葉は訪問先でのもてなす側ともてなされる側の間で交わされる言葉です。

互いの表情が見えないメールの文面では「お構いなく」よりも、上記で挙げた「お気になさらず」「お気遣いなく」「結構です」のような類語で置き換えることが無難でしょう。

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