「リフレクト(reflect)」の意味とは?使い方・例文・語源も紹介!

「リフレクト(reflect)」の意味とは?使い方・例文・語源も紹介!

「リフレクト」という言葉の意味を、皆さんご存知でしょうか?歌の歌詞や様々な用語でも使われることのある「リフレクト」ですが、曖昧なまま使用している場合も多くあります。この記事では「リフレクト」の意味や使い方を解説していきます。

記事の目次

  1. 1.「リフレクト(reflect)」の意味とは?
  2. 2.「リフレクト(reflect)」の語源
  3. 3.「リフレクト(reflect)」の派生語と意味
  4. 4.「リフレクト(reflect)」の使い方
  5. 5.サッカーにおける「リフレクト(reflect)」の意味
  6. 6.「リフレクト(reflect)」は「反射」「熟考」という意味

「リフレクト(reflect)」の意味とは?

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「リフレクト(reflect)」という言葉を耳にする機会は誰しも一度はあるのではないでしょうか。一方で、「リフレクト(reflect)」を聞いたことはあるけれど何となくイメージでしか把握していなくて詳しい意味はわからない、どんな語源なのか知らない、そんな場合も多々あります。

この記事では「リフレクト(reflect)」の様々な意味、使い方、語源を説明していきます。今まで曖昧なままにしていた方も、是非ここで「リフレクト(reflect)」をしっかりと理解しましょう。

物理的に使われる「リフレクト(reflect)」

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「リフレクト(reflect)」には、「反射する」「反響する」という意味があります。これは例えば、物質に光や熱が当たって跳ね返る様子や壁に音が当たって響き渡る様子などを表す言葉です。

加えて「リフレクト(reflect)」には、鏡や水面などに像が反射して「映る」「映っている」といった意味もあります。この意味に類似した単語に「ミラー(mirror)」がありますが、「リフレクト(reflect)」とニュアンスの違いがあるので使い方には注意が必要です。

「リフレクト(reflect)」は映された像が歪んでいたり、色味が違っていても「映っている」状態であればどのような場合でも使うことができます。ですが「ミラー(mirror)」の場合は、像が元の人やものを正確に映している状態でなければ使うことができません。注意しましょう。

心情的な意味の「リフレクト(reflect)」

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一方で「リフレクト(reflect)」には物理的な意味とは他に、人の心の状態を表す意味も含まれています。「リフレクト(reflect)」の物理的な意味から繋がって、心の中や頭の中で考えていることが「反射する」「反響する」イメージ、つまり「熟考する」「よく考える」「思案する」といった意味になるのです。

また、「リフレクト(reflect)」反射する、跳ね返ってくるというイメージから「(結果、意見を)反映する」「影響を与える」といった意味でも使われます。

このように「リフレクト(reflect)」には物理的な意味の他に、人間の内面の様子を表す言葉としても使うことができるので覚えておきましょう。

「リフレクト(reflect)」の語源

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「反射する」という意味のある英単語「リフレクト(reflect)」の語源は、ラテン語の「レデフレクト(reflecto)」に由来しています。

ラテン語は古代ローマ共和国の公用語として用いられていた言語で、ロマンス語と呼ばれる「イタリア語」「フランス語」「スペイン語」の起源となった言語です。英語は直接ラテン語を起源としてはいないのですが、フランス語を経由してその語彙を多く取り入れています。

ラテン語で「re-」は「再び、〜の後ろへ」、「flecto」は「曲がる」を意味します。これらの意味を合わせて「後ろへ曲がる」から転じ、「リフレクト(reflect)」は「反射する」という意味になりました。

「リフレクト(reflect)」と同じ語源を持つ単語

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「リフレクト(reflect)」と同じ語源を持つ言葉は他にも多数あります。先ほどの「リフレクト(reflect)」の語源の意味と合わせて、こちらも覚えておきましょう。

1つ目は「デフレクト(deflect)」です。「de(離れる)」と「flect(曲げる)」から成り立ち、「(向きを)そらせる」「(思考を)偏らせる」といった意味があります。

2つ目は「フレキシブル(flexible)」です。「flex(曲がる)」と「ible(可能、できる)」という語源から、「曲げやすい」「柔軟性のある」といった意味になります。

「リフレクト(reflect)」の派生語と意味

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「リフレクト(reflect)」には単語の形を少し変え、別の使い方をする「派生語」というものがあります。「リフレクト(reflect)」と似た意味の単語なので、覚えておきましょう。

「リフレクト(reflect)」の意味と近しい意味の単語ばかりなので、使い方を例文と一緒に解説していきます。

「リフレクション(reflection)」

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「リフレクト(reflect)」の派生語1つ目は名詞「リフレクション(reflection)」です。「反射」「反響」「熟考」という意味があります。発音記号は【riflékʃən】です。

日本語ではそのまま「リフレクション」としてビジネスの現場で使われることが多い言葉です。人材育成の分野において「自分自身の仕事や業務から一度離れてみて、仕事の流れや考え方・行動などを客観的に振り返ること」というような意味で使われます。

ビジネスシーンにおいては「反省」よりも「内省」という意味合いが強く、より客観的な視点で自分のことを見つめ直すというニュアンスで用いられます。「リフレクト(reflect)」の意味と合わせて覚えておきましょう。

「リフレクティブ(reflective)」

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「リフレクト(reflect)」の派生語2つ目は形容詞「リフレクティブ(reflective)」です。「反射する」「熟考する」という意味があります。動詞「リフレクト(reflect)」と同じような意味です。

「He likes to wear reflective sunglasses.(彼は反射するサングラスをつけるのが好きだ。)」や「This mirror is not very reflective.(この鏡はあまり反射しない。)」など形容詞として用いることができます。

一方で「I’m reflective. 」とすると、直訳「私は熟慮する」から「私は考えがち(な性格)だ」という意味としても使うことができます。動詞の「リフレクト(reflect)」の意味から連想はできますが、少しニュアンスが変わるので注意しましょう。

「リフレクト(reflect)」の使い方

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さて、ここまでは「リフレクト(reflect)」の意味や、それにまつわる単語を解説してきました。ここからは、解説してきた単語をどのような使い方をするのか例文を交えて解説していきます。

様々な意味を持つ「リフレクト(reflect)」を、しっかり理解して上手に使いこなせるようにしていきましょう。

例文①

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再びになりますが、「リフレクト(reflect)」という動詞には「反射する」という意味がありました。この意味で「リフレクト(reflect)」を用いた例文を二つご紹介します。

「The water reflected the sunlight.(水面が日光を反射していた。)」「​The looking glass reflected her figure. (姿見は彼女の姿を映していた。)」

これらは、先に解説していたように「はっきりと映った像」と「ぼんやりと映った像」どちらにも使うことができる「リフレクト(reflect)」の特徴を表した例文です。

例文②

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二つ目の例文は「You should reflect on that.(あなたはそれを反省するべきです。)」です。これは「リフレクト(reflect)」が心情的な意味で用いられた例です。

「reflect on(リフレクト・オン〜)」の形で「〜について熟考する」という意味になります。ですがほかにも「~に悪影響を及ぼす」「~の不名誉になる」などの意味があります。

つまり「It will reflect on your honor.」は「それは君の名誉を傷つけるだろう。」という意味になります。文脈によっては全く違う意味になるので注意が必要です。

例文③

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三つ目の例文は「To reflect users' needs in a website.(ウェブサイトに、ユーザーのニーズを反映させる。)」です。このような文章は、ビジネスの現場で使われることが多いのではないでしょうか。

「反映する」という意味での「リフレクト(reflect)」はビジネスシーンで使用されることが多いので、覚えておくと良いでしょう。

例文④

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「リフレクト(reflect)」の名詞形「リフレクション(reflection)」を用いた表現をご紹介します。「リフレクション(reflection)」には「熟考する」という意味がありました。

「without(〜なしに)」と合わせて使うことで、「without reflection」直訳で「熟考なしに」という意味になります。直訳から少し意味を変えて「よく考えもしないで、軽々しく」という意味で使うことができます。

「熟慮する」だけでなく「軽々しく考える」という意味合いとしても使うことができる表現になるので、覚えておきましょう。

サッカーにおける「リフレクト(reflect)」の意味

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様々な意味を持つ英単語「リフレクト(reflect)」ですが、この単語は業界によって独特の意味で使われる場合もあります。その代表的な業界はサッカーです。

日本のサッカー中継ではあまり耳にしないかもしれませんが、海外のサッカー中継では耳にする機会もあるかもしれません。例えば、サッカーの試合中、フリーキックやシュートをしたとき相手選手にボールがぶつかり、軌道が変わることがあります。

大きく軌道が変わった場合「(ボールやシュートが)リフレクトした」と言います。ですが、足などをかすめて多少軌道が変わった程度の場合は、サッカーにおいて「デフレクト」と呼びます。

「リフレクト(reflect)」は「反射」「熟考」という意味

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「リフレクト(reflect)」には様々な意味があることを解説してきました。物理的な意味、心情的な意味を持っています。また、語源から派生した言葉も多数あり、合わせて覚えることでボキャブラリーを増やすことができるのでしっかり理解しておきましょう。

サッカーでのリフレクトは、英語から連想させたものの、限定的な使い方をするので注意が必要です。デフレクトという言葉もサッカーでは用いられています。サッカー好きの方は覚えておいて損はありません。

ですが、言葉の語源、元となるイメージは一つです。「反射」「熟慮」といった基本的な意味をしっかり理解して、上手に使い分けができるようになりましょう。

満畑ペチカ
ライター

満畑ペチカ

フリーWebライター|調理師 美味しいものとお家で過ごす時間が大好き。趣味は料理とお菓子作り、写真。「興味があることはとりあえずやってみる」がモットーの24歳です。お仕事は誠実に、丁寧に、素直に。わかりやすく、ためになる記事をお届けします。

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