「大丈夫です」の敬語表現を解説!ビジネスでの使い方をしっかり理解しよう!

「大丈夫です」の敬語表現を解説!ビジネスでの使い方をしっかり理解しよう!

何か尋ねられた時に「大丈夫です」と答えている方は多いのではないでしょうか?正しい敬語と思っている方もいるかもしれませんが、実は注意しなければならないことがあります。ビジネスでも使える「大丈夫です」という敬語表現を徹底解説していきます!

記事の目次

  1. 1.「大丈夫です」の敬語表現
  2. 2.「大丈夫です」の敬語の注意点
  3. 3.「大丈夫です」の類語・言い換え
  4. 4.「大丈夫です」と似た表現
  5. 5.「大丈夫ではありません」の使い方
  6. 6.「大丈夫です」の英語表現
  7. 7.「大丈夫です」はビジネス・接客でよく誤解されやすい敬語表現

「大丈夫です」の敬語表現

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何かを尋ねられて答える時に、「大丈夫です」と答えている方も多いと思います。日常生活では使用する機会はあまり多くありませんが、ビジネスメールや接客時にお客様に対して使うのは不適切な表現です。

ビジネスにおいて認識のズレや誤解が生じると大変です。そこで、あいまいな表現の返答をして誤解を招くのを防ぐために、「大丈夫です」を言い換えた敬語表現をいくつかご紹介いたします。

復唱+かしこまりましたで誤解を防ぐ

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一つめの敬語表現は、相手から尋ねられたことを復唱し、かしこまりましたや承知いたしましたなどの受け入れの表現を付け加えることです。

飲食店などの接客がイメージしやすいのではないでしょうか?お客様が注文した内容を復唱して、間違いがないか確認していると思います。店員さんが接客時に「大丈夫ですか?」とお客様に対して確認をすることはまずあり得ません。

このように、ビジネスや接客時などの場面において、相手が尋ねてきた内容を復唱した上で受け入れた表現を付け加えれば、「大丈夫です」というあいまいな敬語表現を使うことなく、確実に相手に肯定の意思を伝えることができます。

要約+よろしいでしょうかで意味を確認する

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逆に、「大丈夫ですか?」と尋ねたい時もあると思います。そんな時に仕えるもう一つの敬語表現は、相手に尋ねたい内容を要約した上で、よろしいでしょうかや構いませんでしょうかと確認する表現です。

何について大丈夫なのか、という部分を明確にすることで、お互いの認識のズレや誤解を防ぐことができます。自分が尋ねる時も、「大丈夫ですか?」といったあいまいな表現は避けましょう。

「大丈夫です」の敬語の注意点

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最近、多くの方が使用するようになった「大丈夫です」という表現ですが、常に使っていると、知らないうちに相手に失礼な態度を取ってしまっている可能性もあります。

というのも、「大丈夫」という言葉自体は敬語の意味を持たないからです。そのため、「大丈夫です」という表現を目上の人に対して使うのは避けた方が賢明です。

ビジネスや接客時は、言葉遣いがその人やその人が働く店の印象を決めてしまうこともあります。そこで、ここからは、「大丈夫です」という表現を使う時の注意点を説明していきます。

使い方によって意味が変わることに注意

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「大丈夫です」という表現は肯定と拒否の2つの意味を持っています。つまり、何かを尋ねられた時に「大丈夫です」という返答のみだと、相手は肯定されたのか拒否されたのか分からないため、ビジネスシーンやお客様相手の接客時にはふさわしくありません。

使い方を間違えてしまうと、相手に非常にあいまいな返答として受け取られてしまう可能性があります。しっかり相手に自分の気持ちを伝えるためにも、「大丈夫です」のようなあいまいな返答は避けましょう。

「全然大丈夫」は間違い

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親しい間柄の人と話す時に、「全然大丈夫です」という表現を使ったことがある方も少なくないと思います。しかし、これは間違った表現です。

日本語において、「全然」という言葉の後ろには否定の意味を含む表現が続くというルールがあります。このように、敬語表現にたった一言付け加えるだけで、間違った表現になってしまう可能性もあるので注意しましょう。

目上の人には使いづらい

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前述したように、「全然大丈夫です」のような日本語として成立しない表現を目上の人に対して使ってしまうと、せっかく敬語を使おうとしたのに、失礼な態度と取られる可能性があります。

「全然大丈夫です」と似たような意味を持たせた表現を目上の人に対して使う際には、「全く問題ございません」や「全くご心配には及びません」と言い換えた敬語表現を使うようにしましょう。

一方的な表現に聞こえてしまう

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目上の人に対して使いづらい理由には、言い換えた結果一方的な表現に聞こえてしまうから、というものもあります。

「大丈夫です」を言い換えた言葉としてよく使われるものに「結構です」という表現がありますが、これは、一方的な表現に聞こえてしまいます。

「結構です」は、相手を許容する表現ですので、自分と同等もしくは下の立場の相手に対して使用するのは問題ありませんが、ビジネスメールや目上の人に対しては使うのは適切な表現ではありません。

お客様の電話・メールでの使用は誤解を招く

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電話は相手の表情や仕草が見えず、メールにおいては声のトーンから相手の気持ちを推し量ることも出来ないため、接客時での会話に比べて、より使う表現に気を付けなければなりません。

電話やメールで「大丈夫です」のようなあいまいな表現を使ってしまうと、認識のズレや誤解を招きやすいです。相手の様子が分からないからこそ、相手が正確に理解できるような伝え方をすることが大切です。

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「大丈夫です」の類語・言い換え

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先ほどご説明したように、「大丈夫です」という表現は肯定と拒否の相反する意味を持つため、ビジネスメールや接客時にはあまりふさわしくない表現です。

そこで、ビジネスメールや接客時でも使える、「大丈夫です」を言い換えた適切な敬語表現をご紹介いたします。

問題ありません

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「問題ありません」は、相手の意見や問いかけに対して賛成する場合に使う「大丈夫です」を言い換えた表現です。

この表現は「異論はない」「不便はない」という意味を持ち、目上の人に対しても使える敬語表現の一つです。

相手からしても、賛成してくれていることが明確に分かる表現ですので、認識のズレや誤解を防ぐことができる適切な表現と言えます。

同じ立場の人に対しては「問題ないです」

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「問題ないです」という表現は、「問題ありません」に比べて少しフランクな印象を与えます。そのため、目上の人に対してやメールでの使用には推奨できませんが、同じ立場の人に対して使う表現としては適切であると言えます。

親しい間柄の人に対しては「問題ありません」

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「問題ありません」は「問題ない」を丁寧語にした表現です。少し上から発言した印象を与えてしまう「問題ないです」と比べて、「問題ありません」はフランクな印象を与えにくいため、親しい間柄の上司に対しては使用することができます。

目上の人に対してやメールでの使用は「問題ございません」

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上記でご説明した2つの表現をさらに丁寧にした表現が、「問題ございません」です。目上の人に対してやビジネスメールで「問題ない」という意を伝えたい場合は、こちらの表現を使うことを推奨します。

しかし、親しい間柄の人同士で使ってしまうとよそよそしくなってしまい、自分と距離を取っていると思われてしまう可能性があるので注意しましょう。

差し支えございません

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「差し支え」という言葉には、「都合の悪い」・「妨げ」などの意味があります。つまり、「差し支えございません」という表現を使えば相手の問いかけに対して受け入れの意を伝えることができます。

ビジネスメールや目上の人に対して使う場合は問題ありませんが、相手や状況によって少し堅苦しすぎるかなと感じた場合は、「差し支えありません」や「支障ありません」などの表現を使いましょう。

構いません

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「構いません」は、少し「問題ありません」と意味が似ており、相手の問いかけに対して了承の意を伝える場合の「大丈夫です」を言い換えた表現です。

しかし、この「構いません」は、自分を基準とした立場からの表現であるため、ビジネスメールなどで使うには若干不適切な表現です。

たとえ、ビジネスにおいて自分に決定権があるとしても、相手が目上の人の場合は非常に失礼に当たりますので、使用する場合は注意が必要です。

お気遣いなく

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「お気遣いなく」は、相手からの申し出や配慮に対して、不快な思いをさせずにやんわりと断る場合に使う「大丈夫です」を言い換えた表現です。

「大丈夫です」に比べて、オブラートに包んでやんわりと断ることのできますので、相手に不快な思いをさせたり、お互いの関係が悪化したりすることを防ぐことができます。

遠慮しておきます

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この表現は上記の「お気遣いなく」と同じで、相手からの申し出や誘いをやんわりと断ることができる表現です。

さらに、「遠慮しておきます」の前後に「すみません」や「申し訳ございません」などの一言を付け加えることで、より丁寧な表現となります。

この表現をビジネスメールで使用したい時は、さらに丁寧な敬語表現である「遠慮いたします」や「ご遠慮申し上げます」を使いましょう。

お気持ちだけ頂戴します

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この表現が上記の「お気遣いなく」と「遠慮しておきます」とやんわりと断る表現と若干異なる点は、申し出を嬉しいと思っているということを相手に伝えることができる点です。

上司に使う表現としては、やや丁寧すぎると感じる方は、取引先などの社外の方とのメールで使用しましょう。

「大丈夫です」と似た表現

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「大丈夫です」のように、一見丁寧な表現を使っているように見えて、文法的に間違っていたり相手に失礼に当たる表現を使っていたりする場合があります。

そこで、ここからは「大丈夫です」のように、一見正しいようで実は間違っている敬語表現をいくつかご紹介していきます。

これを機会に、間違った敬語表現を使ってしまっているという方は、正しい敬語表現を身に付けましょう!

ご苦労様です

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「ご苦労様です」という表現を、相手を労う時に使っている方も多いのではないでしょうか。しかし、目上の人に対して使う表現としては不適切です。

「ご苦労」は「労わる」「労う」という意味を持ちますが、言葉をかける対象は目下の人になります。

「ご苦労様」という表現は上から目線の偉そうな印象を与えてしまいますので、目上の人に対して使うのは避けましょう。

お疲れ様です

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相手を労う言葉をかける場合は、ビジネスマナーとしても浸透している「お疲れ様です」という表現を使いましょう。

ビジネスでは様々なシーンで気軽に使うことができる表現ではありますが、相手によっては失礼と捉えられる可能性もありますので注意が必要です。

でよろしかったでしょうか

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「~でよろしかったでしょうか?」という表現は、相手に何かを確認する際に使用している方も多いと思います。

しかし、実はこの表現も文法的には間違いなんです。現在時制のことに対して過去形で尋ねるのは不適切です。「~でよろしいでしょうか」が適切な表現になります。

このルールは、もちろん他の表現にも当てはまります。敬語表現を使う際には、時制は現在形になることを覚えておきましょう。

どちらにいたしますか

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一見丁寧な表現に見えますが、「いたす」は「する」という言葉の謙譲語であるため、目上の人に対して使うのは不適切です。尊敬語の「なさる」を使った「どちらになさいますか」が正しい敬語表現となります。

参られる

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上記の「どちらにいたしますか」という表現と同じで、「参る」は謙譲語ですので、目上の人に対して使うのは不適切な表現となります。

「来る」の尊敬語である「いらっしゃる」を使用するのが正しい敬語表現です。接客する際に、まず「いらっしゃいませ」と言うのも、尊敬語の「いらっしゃる」が由来です。

謙譲語と尊敬語

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尊敬語は相手が主体の言葉で、相手を立てる時に使います。一方、謙譲語は自分が主体の言葉遣いで、自分をへりくだらせて使います。上記の「参られる」が不適切な表現となるのは、謙譲語は相手の行動に対しては使えないという理由からです。

お名前を頂戴できますか

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ビジネスにおいて電話の取次ぎや受付はもちろん、接客業の方も、相手の名前を尋ねなければならない状況はよくあります。

そんな時、「お名前を頂戴できますか」というフレーズを耳にしますが、これは誤った表現です。「お名前」と「頂戴する」はどちらも目上の人に対して使う表現としては適切なのですが、問題はその組み合わせです。

名前というものはもらったりあげたりするものではありません。「お名前を頂戴できますか」という表現は、「あなたの名前をもらう」という意味になりますので不適切な表現となります。

お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか

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相手の名前を尋ねる場合は、「お名前をお伺いしてもよろしいでしょうか」という表現が適切な敬語表現です。

「尋ねる」は自分が主体の言葉であり、目上の人に対して自分をへりくだらせて使うのが正しいので、謙譲語の「伺う」を使わなければなりません。

になります

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多くの方が間違って使用しているのが「~になります」という表現です。特に接客業ではお釣りを渡す際やメニューをお客様の元へ運んだ際に使っている方が多いのではないでしょうか。

「~になります」は文法的に間違っている、というわけではありません。この表現は、何かが変化した時や何かを変更させたときの結果を表します。

つまり、「~です」の丁寧な表現として使用するのは間違い、ということです。「です」をさらに丁寧に表現したい場合は、「でございます」を使うのが適切です。

となります

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「になります」と非常に似た表現に、「となります」という表現があります。意味に大きな違いはなく、基本的にどちらを使用しても間違い、というわけではありませんが、ニュアンスが若干違います。

「になります」は話し言葉として使われることが多く、「となります」は書き言葉として使われることが多いです。「になります」よりもやや硬く聞こえます。

「大丈夫ではありません」の使い方

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相手の問いかけに対して「大丈夫ではありません」と答えれば、正確に拒否の意味を伝えることができるのでは?と思う方もいるかもしれません。

しかし、この表現は目上の人に対して使うと非常に失礼に当たります。目上の人に対して拒否の意を伝える時は「~できません」や「~できかねます」といった表現を使うのが適切です。

ここからは、「大丈夫ではありません」の敬語表現をいくつかご紹介いたしますので、状況に応じて使い分けられるようにしましょう。

相手の言葉に反対する時の敬語

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相手の意見や発言に対して反対する場合は、「~できかねます」といった婉曲的な表現を使うのが適切です。

「かねる」は「~できない」や「~は難しい」という不可能を表し、少し硬い表現のため、ビジネスで使われることが多く、接客時や親しい間柄の上司に対してはあまり使われません。

相手の言葉が分からない時の敬語

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相手の質問の意図が「分からない」場合は、「承知する」の謙譲語である「存ずる」の否定、「存じ上げません」が適切な表現になります。また、先ほどご説明した「かねる」を使って「分かりかねます」と表現することもできます。

目上の人や接客時にお客様から何か尋ねられた場合に使用することで、丁寧な印象を与えることができます。

なにかができない時の敬語表現

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相手の要望に応えることができないと伝えたい場合は、「いたしかねます」や「できかねます」といった表現を使いましょう。

「する」の謙譲語である「いたす」に「かねる」を付けた丁寧な表現ですので、目上の人に対して使用しても問題ない敬語表現です。

「大丈夫です」の英語表現

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「大丈夫です」が肯定と拒否の2つの意味を持つように、英語でにおいても表現によって意味や用法が異なってきます。

ここまで、「大丈夫です」を言い換えた敬語表現や似た表現をご紹介してきましたが、ここからは「大丈夫です」の英語の敬語表現をご紹介していきたいと思います。

大丈夫ですの肯定的な英語の敬語表現

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肯定的な「大丈夫です」の英語の敬語表現としてよく使われるのは、”No problem.”や“I'm not a problem.”という表現です。

直訳すると、どちらも「問題ありません」という意味で、日本語と同じように言い換えられています。英単語が持つ意味や用法に注意しながら、状況に応じて表現を使い分けるようにしましょう。

fineを使った表現

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fineは「元気な」「見事な」などの意味を持ちます。「大丈夫です」と伝えたい時によく使用される英単語の一つです。いくつか例をご紹介したいと思います。

“~will be fine”は、相手を励ます時に使う「きっと大丈夫です」を言い換えた英語表現です。また、“will be”を“going to be”と言い換えることも可能です。

“That's fine.”は、相手の要望に応える時や了承する時に使うことができる英語表現です。「大丈夫です」という意味の表現ではありますが、言い方を間違えると渋々了承した印象を与えてしまう可能性がありますので注意しましょう。

all rightを使った表現

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all rightは、fineとほとんど同じ意味を持ちます。似た表記で“alright”が使われることがありますが、正しい表記ではありませんので、使う相手や状況に注意しましょう。では、いくつか例をご紹介いたします。

“~will be all right”は“~will be fine”と同じで、相手を励ます時に使う「大丈夫です」を言い換えた英語表現です。

“人+be all right”という表現は、その人の体調や精神状態を心配する時の「大丈夫ですか?」として使うことができます。主に、体調が優れない様子の人に対して使われる英語表現です。

OKを使った表現

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日本語での日常会話にもかなり浸透しているOKも、「大丈夫です」という意を伝える時に使うことができます。カジュアルな印象を与えてしまうので、使う相手には注意が必要です。それでは、例を一つご紹介します。

“It's OK.”は相手からの謝罪に対しての返答として使う「大丈夫です」を言い換えた英語表現です。ただ、親しい仲でのやり取りなら構いませんが、真剣に謝罪されている場面でこのようなカジュアルな返答は避けた方が賢明です。

大丈夫ですかの英語表現

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相手に「大丈夫ですか?」と尋ねる際によく使われる表現に、“Are you ok?”があります。しかし、この表現を使う時は注意しなければならないことがあります。

“Are you ok?”が相手を気遣っている「大丈夫ですか?」を言い換えた英語表現であるのに対して、“You ok?”にしてしまうと、「あなた、頭大丈夫?」という意味になってしまいます。

意図した上で、このような相手を馬鹿にする表現を使う方は少ないと思いますので、英語で「大丈夫ですか?」と尋ねる時はくれぐれも使わないように注意しましょう。

大丈夫ですの否定的な英語の敬語表現

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英語の肯定的な表現に対して、「大丈夫です」の否定的な表現は日本人が聞くと混乱することが多いです。日本語と同じように、ビジネスや日常生活において、できるだけ否定形を使わずに、相手に拒否や反対の意を伝えることが多いからです。

では、ここからは、否定的な「大丈夫です」の英語表現をご紹介していきたいと思います。実際に耳にした時に混乱しないように、しっかり使い分けられるようにしておきましょう。

I'm OK.

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日本人が聞いて、最も混乱する「大丈夫です」の英語表現が“I'm OK.”です。実際に話す時は、後ろにthanksという英単語を付け加えることが多いです。

“No thank you.”は少し嫌味っぽく聞こえてしまいますが、この表現を使うことで、やんわりと断ることができます。

日本語と英語で言語は違っても、なるべく相手を傷つけないように表現するという共通点があることが分かります。

否定形+worryを使った表現

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中には、「大丈夫です」と伝える際に、否定形を使っても相手に不快な思いをさせない表現もあります。それは、相手が心配してくれた時に安心させるための否定形とworryという英単語を使った表現です。では、一つ例をご紹介したいと思います。

“Don't worry.”は、ほとんどの方が聞いたことがある英語表現ではないでしょうか。この表現は「大丈夫です、心配しないでください」という意を相手に伝えることができます。

「大丈夫です」はビジネス・接客でよく誤解されやすい敬語表現

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ここまで説明してきましたように、「大丈夫です」という表現は非常にあいまいな返答であることが分かります。ビジネスメールで目上の人に対して使ったり接客時にお客様に対して使ったりする表現としては、認識のズレや誤解を生じやすいため不適切な表現と言えます。

誤解を招かないためにも、ビジネスメールや接客時には、「大丈夫です」を言い換えた敬語表現を使うことをおすすめいたします。

薊
ライター

シナリオライターとして働いております薊です。

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