「辛辣」の意味と使い方を例文付きで紹介!類義語と対義語もチェック!

「辛辣」の意味と使い方を例文付きで紹介!類義語と対義語もチェック!

「辛辣」という言葉は単に「厳しい」という意味だけではない重要な意味が隠されています。一見相手を非難する悪い意味の言葉だと思われがちですがそれは間違いです。この記事では「辛辣」という言葉の意味や使い方、類義語や対義語をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.辛辣の意味とは?
  2. 2.辛辣の由来
  3. 3.辛辣の特徴
  4. 4.辛辣の類義語と対義語
  5. 5.辛辣の使い方
  6. 6.辛辣の注意点
  7. 7.辛辣は「非常に手厳しい」という意味

辛辣の意味とは?

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辛辣という言葉には2つの意味があります。1つ目は「非常に手厳しい様」という意味で、2つ目は「味が極めて辛いこと」という意味があります。この記事ではそんな「辛辣」という言葉の由来や類義語対義語、英語表現、例文を使った「辛辣」の使い方をご紹介します。

「辛辣」という言葉を使う時は主に1つ目の「非常に手厳しい」という意味で使われることがほとんどです。しかし「辛辣」という言葉は単に厳しいという意味ではない重要な意味合いが隠されています。

「相手を非難する言葉=辛辣」と思われがちですがそうではありません。批判や誹謗中傷という言葉と違い、辛辣には「相手を思って」という意思が込められた言葉なのです。

辛辣の由来

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「辛辣」という言葉の由来は中国語から来ています。中国語で「辛(シン)」「辣(ラー)」という漢字には「辛い」という意味があります。中国語にも「辛辣」という単語があり、その意味は日本と同じで「辛い、厳しい」です。

「辛辣」という言葉は「辛い」という意味の言葉が2つ続くことによって「非常に辛い、厳しい」という強調の言葉になっています。

辛辣の特徴

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「辛辣」という言葉には似た表現である「批判」や「誹謗中傷」とは違う特徴を持った言葉です。ここでは「辛辣」という言葉が持つ特徴をご紹介します。

私達は普段何気なく使っている「辛辣」という表現は「批判」「クレーム」と同じような扱いをしていますが実はそれは間違いです。「辛辣」という言葉には正しい使い方があります。

他人の行動や言動に対して使う言葉

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「辛辣」という言葉は「他人の行動や言動に対して手厳しいこと」を意味します。一見「批判」や「誹謗中傷」と同じように思われますが、「辛辣」には「相手に対する思いやり」の意思が込められています。

ここにはある種の指導や教育としての厳しさがあり、あえて相手に対して厳しくすることで成長を促すという目的があります。例に挙げるなら、新人がミスをして上司に怒られることは「辛辣」と言えます。

対して「批判」や「誹謗中傷」は、単純に相手を傷つけたり否定するという意味の言葉です。良い意味での厳しさは「辛辣」で、悪い意味での厳しさは「批判」「誹謗中傷」と表現します。

単に辛い物を指す意味もある

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日本では日常的にはあまり使われませんが、辛い料理や食べ物を指す言葉として「辛辣」と表現することもあります。

会話よりも本や小説で多用されることが多いですが、「辛辣」という言葉の由来となった中国では辛い物を表現する時には日常的に使われます。日本では「激辛」と表現することがほとんどなので「とても辛い」という意味ではあまり使われなくなりました。

辛辣の意味の英語表現

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「辛辣」とう言葉を英語で表現する時には主に2つの表現があります。「辛辣」には「非常に手厳しい」という意味と「非常に味が辛い」という意味があるので、英語ではそれぞれの意味に適した表現をする必要があります。

日本では「辛口な意見」とあるように、厳しいことと味が辛いことを掛け合わせた言葉として「辛辣」という言葉がありますが、英語では2つの意味が掛け合った言葉が存在しません。なので別々で表現する必要があります。

harsh

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英語で「harsh」とは「手厳しい」という意味があります。例文にすると「Iwastooharsh(厳しくしすぎた)」というように形容詞として使われます。

似た表現に「strict」という英語もありますが、こちらは「ルール等の制限が厳しい」という意味なので「harsh」とは少しニュアンスが異なります。

spicy

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英語で「spicy」は「香辛料がよく効いている」「辛い」という意味があります。日本でもよく使われる表現です。「味が辛い」という意味での「辛辣」と同じ意味を持ちます。「スパイシーなカレー」というと「辛口のカレー」と同じ意味があります。

辛辣の類義語と対義語

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「辛辣」という言葉には数多くの類義語や対義語が存在します。「厳しいさま」という意味を持つ言葉には、その厳しさの程度や意図によって様々な表現に分かれます。ここでは「辛辣」の類義語や対義語での表現をご紹介します。

「辛辣」には「非常に手厳しいさま」という意味があるのでその対義語なら「穏やかで優しいさま」となります。

痛烈

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「痛烈」という言葉には「勢いが非常に激しいさま」「手心を加えない厳しさ」という意味があります。「とても厳しい」という意味では「辛辣」の類義語と呼べますが、「痛烈」の方がより厳しさが強い時に使われます。

また、「痛烈」は「辛辣」と比べると「相手への思いやり」がない点から「辛辣」とはニュアンスが少し異なります。類義語ではありますが使い方には微妙な違いがあります。

峻険

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「峻険(しゅんけん)」という言葉は「山が高く険しいこと」「態度が厳しくて近寄りがたいこと」を意味します。「非常に厳しい」という意味で「峻険」は「辛辣」の類義語と呼べます。

ただ、「辛辣」は意見や態度のことを表現する時に使われる言葉ですが、「峻険」はその様子や人物を表現する時に使われる言葉です。言葉の使い方としては「辛辣」と峻険」には微妙な違いがあります。

穏和

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「辛辣」の対義語として「穏和」という言葉が挙げられます。「穏和」には「落ち着きがあり優しく穏やかなこと」「物事が角立たずに受け入れやすいこと」という意味があります。「穏和な表現」「穏和な人柄」等と表現します。

「厳しい」の対義語は「優しい」です。なので「穏和」という言葉は「辛辣」の対義語と呼べます。「辛辣な意見」も相手を思っているという点では優しさとも言えますが、「手厳しい」という意味では「辛辣」と「穏和」は対義語同士です。

柔和

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「柔和」も「辛辣」の対義語の1つとして挙げられます。「柔和」には「態度や言動がものやわらかであること」という意味があるので、「厳しい」という意味の「辛辣」とは全く反対の言葉の対義語と呼べます。

辛辣の使い方

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「辛辣」という言葉には適した使い方があります。「辛辣」は単純に厳しいという意味ではなく、相手を思ってあえて厳しくすることを意味しているので、相手を非難する時の言葉として使うのは間違いです。

ここでは「辛辣」の使い方を例文を交えてご紹介します。「辛辣」は基本的に悪い意味で使う言葉ではない点に注意しましょう。

例文①彼は誰に対しても辛辣な態度をとる

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この例文では「辛辣」という言葉の「非常に手厳しいさま」という意味での使い方をした例文です。「辛辣な態度」という表現は「容赦なく厳しい態度」という意味ですが、単に冷たいという訳ではなく、教育や指導の面で厳しいという意味があります。

例文②君のためを思って辛辣な意見を言ってるんだ

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この例文では「辛辣」の「非常に手厳しいさま」という意味を使っています。「辛辣な意見」は一見、悪口やクレーム等の相手を非難する攻撃的な言葉と思われがちですがそうではありません。「辛辣な意見」の正確な意味には指導や教育的な意味での厳しさが含まれています。

例文③このコメンテーターは辛辣な批評をすることで有名だ

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この例文での「辛辣」には「非常に手厳しい」という意味以外にも「むごい」というニュアンスが含まれています。「辛辣」には何かを評価する時の使い方と話す時の言葉遣いでの使い方があります。後者では「厳しい」「むごい」という意味があります。

例文④辛辣な料理と言えば麻婆豆腐だよね

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この例文での「辛辣」は、「非常に味が辛い」という意味での使い方をしています。この意味での「辛辣」は使い方こそ正しいですが、日常会話ではほとんど使われることがありません。主に小説な本等で使われる表現です。

辛辣の注意点

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「辛辣」という言葉を使う時は、注意しなければならない点があります。「辛辣」には「厳しい」「辛い」という意味がありますが、単純に厳しいだけなのは「辛辣」とは呼べません。ここでは「辛辣」という言葉を使う時の注意点をご紹介します。

批判や誹謗中傷という意味ではない

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先ほどでも触れていますが、「辛辣」という言葉は「批判」や「誹謗中傷」とはニュアンスが異なります。「批判」や「誹謗中傷」は「厳しい」という意味こそ「辛辣」と同じですが、相手への思いやりがない単に傷つけるだけの言葉として使われます。

しかし「辛辣」には相手への思いやりとして「厳しく」していること意味する言葉なので、両者は全く違う意味を持つ言葉だと言えます。

辛辣は「非常に手厳しい」という意味

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「辛辣」という言葉には「非常に手厳しいさま」という意味があります。しかし「辛辣」は悪い意味の言葉ではなく相手を思ってあえて厳しくするという良い意味で使われる言葉です。

ネット上や日常会話では悪い意味の言葉として使われることが多いですがそれは間違いです。単純に相手を傷つけるだけの言葉は「誹謗中傷」や「クレーム」と言います。正し使い方で「辛辣」という言葉を使うようにしましょう。

どっこい
ライター

どっこい

会社員兼個人投資家の27歳。趣味は中国の地方料理やシンガポールなどのマニアックな料理の研究、映画鑑賞。 仕事とデイトレードをこなしながら、スクレイピングなどのプログラミング知識も習得中。 横のつながりを大切することをモットーとして頑張ります。

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