「来訪」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方や例文もまとめて解説!

「来訪」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方や例文もまとめて解説!

来訪という言葉はよく聞く言葉ですが、似たような言葉がたくさんある中で、それぞれの意味を正しく把握しているでしょうか。今回は、来訪や訪問、往訪など、来訪に似た意味の言葉を含めて詳しく解説します。それぞれの違いを正確に確認するために活用して下さい。

記事の目次

  1. 1.来訪の意味とは?
  2. 2.来訪の類語
  3. 3.来訪の使い方・例文
  4. 4.来訪と訪問、来社の違い
  5. 5.来訪を使う際の注意点
  6. 6.来訪の英語表記
  7. 7.来訪とは「人が訪ねてくる」という意味

来訪の意味とは?

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ビジネスシーンではもちろんのこと、日常生活においても「来訪」という言葉を聞く機会というのは多いのではないでしょうか。「ご来訪いただく」「来訪する」などといった使い方をされることが多くあります。

ビジネスや普段の生活で、相手の方を呼び出す場面があった際、来ていただくことへのお願いや、来ていただいたこととへのお礼を述べることも多くあります。その様なときに「来訪」という言葉を使う機会があります。

今回は「来訪」の意味や使い方、類語や似た言葉との意味の違いを解説しますが、特に似た言葉との違いをしっかり確認していただき、間違った使い方をしないよう、気をつけてください。

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まずは「来訪」の読み方と意味について解説していきましょう。「来訪」は「らいほう」と読みます。漢字を分解して解説すると、「来」は音読みで「ライ」、訓読みで「くる・きたる」と読みます。「訪」は音読みで「ホウ」、訓読みで「おとずれる・たずねる」と読みます。

2つが合わさった「来訪」という言葉の意味は「おとずれてくる」。つまり「人が訪ねて来ること」を意味したことばということになります。注意点は、自分が訪問するのではなく「相手が」出向いてくることを意味する言葉である点です。

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相手が自社を訪れることも多いビジネスシーンで「来訪」という言葉がよく使われますが、「来訪」は相手が人の場合にだけ使われます。物に対して「来訪」という使い方はしませんので気をつけてください。

ちなみに「来訪」は、自宅や自社といった場所以外(例えば、外のお店などでの待ち合わせ)に来てもらう場合にも使うことが出来ます。

場所は限定されることなく、とにかく相手に「来てもらう」という場合に「来訪」という言葉を使うことが出来るという事を覚えておいてください。

来訪の類語

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「来訪」に似た言葉である、「来訪」の類語や対義語について紹介しておきましょう。類語というのは今回は「来訪」という言葉の意味と近い意味を持った言葉を指します。

類語の中には、同じ文章の中で「来訪」に置き換えて使うことが出来る言葉もありますが、置き換えることが出来ない言葉も含んでいます。単に言葉として置き換えられるか否か、という事ではなく意味として置き換えられるか否かの違いがあります。

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類語とはあくまでも「近い意味」の言葉なので、厳密には対象が違っていたり目的やニュアンスが違っていたりする場合が多くあります。類語の使い方には気をつけるようにしましょう。

なお、類語を学ぶことでボキャブラリーを増やすことに繋がるという利点があるのと、類語の意味を知ることで「来訪」との違い等を学び、より「来訪」という言葉への理解を深めることにも繋がります。「来訪」の類語について確認してみてください。

来訪の類語① 「ご足労」の意味

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まずは「来訪」の類語を紹介しましょう。1つめの類語は『ご足労(ごそくろう)』です。ご足労という言葉はほとんどの方が聞いたことがあるのではないでしょうか。

「ご足労」そのものは相手を敬った言い方で、「足を使って移動する労力」という意味を持っています。よく聞くフレーズを例文として紹介すると、『本日はご足労頂きありがとうございました』という使い方はよく聞くことがあるのではないでしょうか。

この例文は、『本日は、わざわざお越し頂きましてありがとうございました」という意味になります。これを「来訪」に置き換えることで『本日はご来訪頂きありがとうございました』と変換することが出来ます。

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「来訪」の類語である「ご足労」は「相手が訪れた後」に使う言葉であるのに対し、「来訪」は時点の制限がなくても使えるという点で使い方が異なっています。

「来訪」に関しては、相手が来る前の時点でも「来訪お待ちしております」という様な使い方をすることができます。一方、「ご足労お待ちしております」という使い方が出来ないという違いがあるのです。

来訪の類語② 「来社」の意味

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「来訪」の類語として紹介する2つめの言葉は『来社』です。『来社』と似た言葉の中でも同じように類語として位置づけられている言葉がたくさんあります。来社は「会社に訪ねる」という意味で使われます。

例文は『取引先の担当者が来社された』などで、取引先担当者が自分の会社を訪ねてきた、という意味になります。「来社」の「社」が会社を指していますので、この1文字を変えることで様々な言葉類語として成立することになります。

お店であれば「来店」、会場であれば「来場」、自宅であれば「来宅」など、先ほど紹介した「似た言葉」の中にあるいくつかの言葉は「来訪」の類語となります。この後、対義語を紹介した後に、類語をまとめて紹介しますので、参考にしてください。

来訪の対義語 「往訪」の意味

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「来訪」の類語や例文を紹介してきましたが、類語が比較的多くあるため、ここで対義語を1つ紹介した後にまとめて簡単に紹介します。

さて「来訪」の対義語については『往訪(おうほう)』を再度紹介しておきましょう。「往訪」は 「こちらから人を訪ねていくこと」という意味です。『本日15時に、○○社を往訪します』という例文は、「本日15時に、○○会社に行きます」という意味になります。

「来訪」が「人が訪ねてくる」のに対し、「往訪」は「自分が人を訪ねにいく」ことなので「来訪」の対義語であると言えます。

来訪の類語 「簡易まとめ」

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「来訪」の類語で、先ほど紹介しきれなかった言葉を紹介していきます。「類語①訪れる」意味:ある人のところへ行くこと。「類語②来臨」意味:ある人が何らかの催し等に出席することの尊敬語。「類語③面会」意味:人と直接会うこと。

「類語④来館」意味:図書館、美術館など〇〇館と呼ばれる場所に来ること。「類語⑤来航」意味:飛行機等で海外から来ること。「類語⑥慰問(いもん)」意味:苦しんでいる人を訪ねて慰めること。「類語⑦伺候 / 祗候(しこう)」意味:ご機嫌伺いをすること。

「類語⑧参上」意味:目上の人のところへ行くこと。「類語⑨赴く(おもむく)」意味:あるところへ行くこと。「類語⑩門戸を叩く」意味:あるところを訪ねること。「類語⑪足を運ぶ」意味:ある目的のために、出向くこと。このようにたくさんの類語があります。

来訪を含む熟語

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来訪の類語を確認したところで、来訪という言葉への理解もだいぶ深まったのではないでしょうか。そこで、来訪という言葉を使った熟語も紹介しておきます。「来訪」のあとに何らかの言葉がついて熟語となりますので、基本的にはその後に付いた言葉が「来訪」するという意味になります。

来訪を含む熟語① 「来訪者・来訪客」の意味

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最初の来訪を含む熟語は「来訪者」と「来訪客」です。どちらも「来訪してきた」「人物」か「お客様」のことをさした言葉になっています。この言葉を短縮したのが「来客」という言葉になります。

「来客」と比較すると、「来訪者」「来訪客」という使い方をした方が、より「遠方からわざわざ訪ねて来た人」というニュアンスが強くなります。

来訪を含む熟語② 「来訪神」の意味

続いての来訪を使った熟語は「来訪神(らいほうしん)」です。あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、「来訪神」は、「年に一回、決まった時期に人間の世界に来訪するといわれる神様」のことで、人々に幸福をもたらすとされています。

多くの場合、仮面で仮装した姿で現れ、豊饒や幸福をもたらすとされています。世界各地で行われていますが、日本では2018年に来訪神行事10件が「来訪神(仮面・仮装の神々)」としてユネスコ無形文化遺産に登録されました。

来訪の使い方・例文

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「来訪」の意味や使い方について解説していきましたが、似た言葉との違いや類語についてもご理解いただけたのではないでしょうか。さて「来訪」という言葉は、どちらかというとビジネスで使う機会が多い言葉なのではないでしょうか。取引先の方に来てもらって打合せをする。

そのような機会はビジネスをしていれば毎日、何回も行われている事象です。その様なときに使われる「来訪」は「相手に来てもらう」ことですから、そもそも来ていただくことを依頼する、そして来ていただいたことに対してお礼をすることも大切になります。

ここからは「来訪」にまつわる依頼やお礼、その他いくつかのシチュエーションで「来訪」を使う例文を紹介します。お礼については別のパートでも紹介していますので、ここでは簡単に触れる程度にしておきます。お礼が大事なのはビジネスも同様なので、確認してください。

例文①「来訪をお願いする」

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ビジネスにおいて、取引先に対して自社または他の場所で直接会って商談をする機会がたくさんあります。その様なアポイントメントを依頼する際、先方に来てもらうときの依頼における例文を紹介します。

「来訪」を使ったお願いの表現には「ご来訪くださいますようお願い申し上げます」や「ご来訪いただきたく存じ上げます」などの表現が使われます。いずれも「こちらに来てください」という意味です。

しかし、実際のビジネスの現場において、相手に来て欲しいと依頼するときに「来訪」という表現を使うことはほぼありません。大抵は「お打合せ」「ミーティング」「ご商談」などの言葉を使っています。

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メールでアポイントを取るにしても、電話で調整するにしても、ほとんどの場合にセットになる言葉が、「お忙しいところ申し訳ございませんが」「恐縮ではございますが」などの枕詞です。これらの表現を付けることで丁寧な印象を与えることが出来ます。

来訪を依頼する場合は、スケジュールの候補をいくつか提示し相手に選んでもらうようにしましょう。候補日は最低3つは挙げるようにしましょう。メールの場合、文末は「よろしくお願い申し上げます」などで締めくくるのが一般的です。

例文②「来訪の確認を行う」

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「来訪」の約束をメール等で行ったあとで、少し先のアポイントだった場合は特に、来訪予定数日前にアポイントをリマインドする意味を含めてメールを送るケースがあります。その様なときに使われるのが「ご来訪お待ちしております」というフレーズです。

確認メールは1週間前〜3日前に送るようにすると良く、再確認の意味で『場所、日付、時間』を入れるのは必須です。また、先方に資料を持参してもらうなどの依頼事項がある場合は、そのことについても明記するようにしましょう。

例文③「来訪の挨拶」

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いざお客様が「来訪」された時の挨拶は「ご来訪お待ちしておりました」となります。お客様が目上の方で、わざわざ自社に来ていただいたという様なケースでは、「ご来訪ありがとうございます」と言った感謝やお礼を述べるようにすると良いでしょう。

自分のお客様ではなく、他の方が約束している来訪者が到着した場合、そのことを担当者に伝える必要があります。その様な場合、担当者に対しては「◯◯様がご来訪になりました」と伝えると良いでしょう。

ビジネスで恥ずかしいのが二重敬語です。「ご来訪になられました」は二重敬語になってしまうので注意しましょう。「ご来訪」が敬語なので「ご来訪になりました」でOKです。

例文④「来訪のお礼」

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相手の方に来ていただくことになる「来訪」については、打合せや商談が終わった後にお礼をするのが良いでしょう。普段から取引が盛んな企業の担当者の場合は、毎回のようにお礼をすることもなくなりますが、特に目上の方や発商談後にはお礼メールが大切です。

お礼をするときに使うフレーズは「ご来訪ありがとうございました」となり、相手が来訪してくれたことに対して、当日中にお礼をするのがマナーです。お礼メールを送るのが遅れることもあるかもしれませんが、お礼なのでなるべく早く送るようにしましょう。

お礼に関しては「ご来訪ありがとうございました」の他にも、「ご足労いただき~」や「お越しいただき~」などの表現を使うこともできます。

例文⑤「来訪時に不在にしてしまった時のお詫び」

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アポイントが無くても、近くで別の仕事があったというような理由で不意に自分あての来訪客がある場合があります。しかし、その時に必ずしも自分が会社にいるわけではありません。その様な「来訪」があった際、自分が不在だったときのお詫びについて紹介します。

全員にお詫びのメールをする必要があるかは、来訪客との関係性にもよりますので言及しませんが、お詫びメールに明記する内容としては、『来訪していただいたことへのお礼』『不在にしていたことへの謝罪』『確認事項』となります。

お礼とお詫びをした後、来訪していただいた目的(用件)を確認しておきましょう。来訪時、何らかの書類等を預かっていれば受領の連絡を入れておくようにしましょう。

来訪と訪問、来社の違い

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来訪と似た言葉がたくさんあります。来訪は端的に言ってしまうと「人が来る」という事を意味している言葉でしたが、同じように人と行動を意味する言葉がたくさんあります。

今回は「来訪」の意味や使い方を紹介しますので、意味を正しく理解していただくために、これら似た言葉の意味をしっかり理解することで、「来訪」の意味をより正確に理解していただくことが出来ます。

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似た言葉というのは、使い方を間違えてしまうと全く違う意味になってしまうこともあります。特にビジネスなどで間違った言葉の使い方をしてしまったとき、大抵相手は訂正してくれることはありません。この言葉を知らないんだな、と思って終わりになってしまいます。

場合によっては、黙って間違いを認識したまま「知識が不足した力量不足な人」というレッテルを貼られ、大きな案件を出してもらえなくなる可能性もあります。

そんな目も当てられない状況を避けるためにも、ボキャブラリーは豊富に、そしてその意味を正しく理解しておくことが必要です。

「訪問」の意味と違い

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「来訪」と似た言葉の1つめは「訪問(ほうもん)」です。「訪問」は「人を訪ねる」という意味の言葉です。来訪は「人が来る」という意味でしたので、「訪問」は来訪の「対義語」という事になります。

「訪問」を使った例文は、『来週火曜の13時に訪問させていただきますので、よろしくお願いいたします。』『彼の自宅を訪問したが、留守にしている様だった』『明日彼女の実家を訪問するので、お土産の準備をしておかなければ』などの使い方をします。

「往訪」の意味と違い

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「来訪」に似た言葉の2つめは「往訪(おうほう)」です。普段あまり使うことも目にすることも少ない言葉かもしれません。「往訪」の意味は「自分が人を訪ねること」です。敬語としては使用しないという特徴があります。

「往訪」は「自分が人を訪ねること」という意味なので「来訪」の対義語になります。先ほど紹介した「訪問」の類語にあたりますが、「往訪」は「自分が」尋ねることに限定しているところが「訪問」と異なる点です。

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例えば、「訪問」については自分以外の行動についても使うことが出来ますので、「彼が彼女の家を訪問している最中、私は彼の家を往訪していた」という使い方が成立することになります。

なお、「往訪」という言葉をビジネスシーンで使用することはほとんどありません。ほとんどの場合、「訪問させていだきます」「お伺いさせていただきます」といった言葉に変えて使っています。

「来社」の意味と違い

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「来訪」に似た言葉3つめは「来社(らいしゃ)」です。来社は漢字を読んだままですが「人が会社に訪ねて来ること」を意味した言葉です。「来訪」も「来社」も、どちらも「相手が来ること」を意味する点では同じです。

先ほど紹介したように、「来訪」の場合は特に場所の指定が無く、会社でも構いませんし、外の喫茶店でもかまいません。場所に制限なく「来訪」という使い方をすることが出来ます。しかし「来社」の場合、場所がオフィスや事務所など「会社」に限定されます。ここが違いになります。

「来社」を使った例文は、『取引先の方が来社予定の為、準備が忙しい』『監査チームが来社しているため、いつもよりピリピリした空気が漂っている』この様な使い方をされます。この言葉はビジネス上よく使うので詳しい説明も不要かもしれません。

「来宅」の意味と違い

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「来訪」に似た言葉の4つ目は「来宅(らいたく)」という言葉です。来社が会社に人が来ることを意味していましたので、「社」が「宅」に変わったこの言葉の意味は「人が自分の家に来ること」ということになります。

来社同様、人が来ることに変わりはないのですが、人が来る場所が「自宅や自分の住まい」に限定されるところが「来訪」との違いになります。

「来宅」の例文は、『重要な話を相談したいので、来宅された際に相談させてください』『いつ彼女のお父さんが来宅しても良いようにキレイに掃除しておく』などの使い方をします。

「来場」の意味と違い

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「来訪」と似た言葉の5つ目は「来場(らいじょう)」という言葉です。意味は「その場所に来ること」です。「来場」の場合、来る場所は「ある会場や特定の場所」になり、幅広い使い方が可能です。

「来訪」の様に、相手が主語になるというような制限はなく、誰が主語でも使うことが出来る言葉です。では、「来場」を使った例文を確認していきましょう。

『ご来場、誠にありがとうございます』『当日は公共交通機関でのご来場をお願いいたします』『ご来場の皆様には、特別にプレゼントをお渡ししております』など、どこかの会場や特定の場所を訪れることを指しています。よく聞く言葉なので説明は不要かもしれません。

来訪を使う際の注意点

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来訪という言葉を使う際には、注意点がいくつかあります。敬語としての使い方と、来訪していただいた方に対するお礼です。特にお礼に関してはビジネスにおいても日常生活においても重要なマナーですので、多少遅れたとしてもお礼のメールは必ず出すようにしましょう。

「ご来訪される」では使えない

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来訪の敬語表現を紹介します。来訪の敬語表現は「ご来訪」となります。ちなみに「相手が来る」ことを意味する言葉なので謙譲語は存在しません。使い方としては「ご来訪いただく」「ご来訪になる」といった使い方をします。

ここで注意しておきたいのが二重敬語です。「ご来訪される」「ご来訪くださる」という言い方は間違っているので注意してください。「される」「くださる」を使いたい場合は「ご来訪」の「ご」を外して「来訪される」「来訪くださる」という使い方をしましょう。

来訪のお礼をする

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「来訪」していただいた際には、お礼を伝えるのがビジネスマナーです。わざわざ相手の時間や手間をかけて来てもらっているのが「来訪」なのでマナーとしてお礼の気持ちを伝えるべきです。メールの文脈としては、挨拶の文面に続いてお礼を述べるのが自然です。

気持ちの伝わるお礼メールを送る

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来訪いただいての打合せ等が終わった際、口頭でお礼を伝えつつ、お礼のメールも後で送ることがビジネスシーンでの通例になっています。メールには、打合せ等で感じた事や次に向けての想いなどを交えた内容にすると、気持ちを感じて貰えるメールが作れます。

例えば「貴重なお話を伺うことができ、本件の成功に向け、より一層気持ちを強く持つことが出来ました」などと書き加えると良いでしょう。お礼メールの書き方次第で、今後の相手との関係も変化することがありますので、自分が感じたことを正直に書くと良いでしょう。

お礼メールは当日に送る

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お礼メールを送る際の注意点として、メールを送るタイミングが挙げられます。お礼をするので、できる限り当日に送るのが理想です。しかし、事情によっては当日にお礼メールを打つのが難しい場合もありまうので、その場合は翌日の早い時間に送るのがマナーです。

お礼メールは、時間が経過すればするほど感謝の気持ちが伝わらなくなるものです。あまりに遅いお礼メールに関しては、むしろマイナスの印象を与える可能性があるので要注意です。

来訪の英語表記

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それでは最後に「来訪」を英語で表現するとどうなるのかを紹介しましょう。「来訪」を英語で表現しようとした場合、日本語ほどの細かい表現(主語の違い等)を厳密に表現するのが難しく、今回は「vist」という単語で表現します。

「visit」は、「来訪、訪れる」という意味の英語です。例文を使って紹介すると、『I appreciate your visiting today.』という使い方になります。

「appreciate」は「感謝する」という意味です。「I appreciate~」とすることで、同じように「感謝する」という意味で使われる「Thank you for~ing」より丁寧な印象を与えることができます。

より感謝を伝えたいと考える場合は、「I sincerely appreciate~」という使い方をすることで「心より感謝します」となります。

来訪とは「人が訪ねてくる」という意味

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いかがですか。「来訪」の意味は十分に理解していただけたでしょうか。「来訪」はビジネスで良く使われる言葉であり、「来訪」は相手に来てもらうという事になりますので、お礼をすることを忘れてはなりません。

こちらからの要件がある中で出向いてもらうことも多いでしょうし、来てもらったことへのお礼、要件を検討してもらうことへのお礼、そしてその依頼に最大限応えて欲しいという依頼を含めて、できればその方と会ったその日のうちにお礼をしておくのがベストです。

ビジネスも、本質的には人と人の信頼関係で成り立っているものですから、ちょっとしたお礼やお詫びなどが非常に重要になることが多いのが現実です。

Randkin
ライター

Randkin

世の中の様々な事に興味を持ち、自分から積極的に情報収集を行っています。読者の皆さんが、知っているようで知らない言葉や知識。今の生活がもっと便利になるアイデアをたくさん紹介していきます。

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