「ダンケ」の意味は?正しい使い方を知ってドイツ語で感謝を伝えよう!

「ダンケ」の意味は?正しい使い方を知ってドイツ語で感謝を伝えよう!

ダンケとは、ドイツ語で「ありがとう」という意味の言葉です。ドイツ語が話せなくても、この表現を知っているだけで相手に感謝を伝えることが出来ます。そんな便利なダンケについて、意味はもちろんのこと、詳しい使い方や表現方法をご紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.ダンケの意味とは?
  2. 2.ダンケの由来
  3. 3.ダンケへの返答表現
  4. 4.ダンケの使い方
  5. 5.ダンケと同じ意味の表現
  6. 6.ダンケはドイツ語で「ありがとう」という意味

ダンケの意味とは?

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「ダンケ」とは、ドイツ語で「ありがとう」の意味を持つ言葉です。ドイツ語を話せないままにドイツに行くとしても、これだけは知っておくといい言葉とも言えるでしょう。日本以上に、ドイツでダンケ、つまり「ありがとう」の表現を使う機会は多いのです。

ダンケは第一に感謝の意を表す言葉であり、他にも様々な使い方の出来る言葉です。ドイツやドイツ語に興味があるなら、まずはダンケから始めてみませんか。

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ちなみに、ドイツ語のアルファベットには、「ウムラウト」と呼ばれる独自の文字が混ざっています。ウムラウトは3種類あり、aとuとoの上に、それぞれ点が2つ並んだものです。記事を読まれる環境によっては、ウムラウトが文字化けする可能性もあります。

それを考慮して、それぞれのウムラウトを「ae」「ue」「oe」と置き換えさせていただきます。ダンケの意味を、正しくお伝えするための処置です。

ダンケの由来

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感謝の意味を持つダンケというドイツ語は、一体どんな由来を持つのでしょうか。ダンケは、ドイツ語で「Danke」と書きます。これで一言、ありがとうという意味になります。その由来は、ドイツ語の動詞に隠されています。

ドイツ語で感謝するという意味の単語に、「danken」というものがあります。表記そのままにダンケンと発音します。その音からも、ダンケが感謝を表す動詞から由来することが分かるでしょう。

ダンケという表現の意味の奥深さ

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ダンケの直接的な由来は、感謝するという意味のダンケンです。しかしさらに深く探っていくと、ダンケという言葉がとても奥深い意味を持ったドイツ語だということが分かるのです。感謝するというドイツ語のダンケンと似た発音の言葉に、「デンケン」というものが挙げられます。

denkenと書くこのドイツ語には、「考える」という意味が含まれています。一説では、ダンケの元となるダンケン(感謝する)とデンケン(考える)が、同じ語源から生じたと言われているのです。

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この説を元にして、「感謝する」と「考える」が同じ意味の言葉から生まれたと仮定すると、ありがとうを意味するダンケもまた、「相手のことを考えて感謝する」という意味を持っていても、何の不思議もありません。

日常的に使われるありがとうの意味のダンケには、実はこんなにも奥深い意味があったのです。この語源を含めた言葉の由来により、ダンケがより温かみのある言葉に聞こえるのではないでしょうか。

ダンケへの返答表現

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ドイツ語を使って誰かと話す時、相手からダンケと言われることもあるでしょう。ダンケの意味については知っていても、いざ言われたら、どのように返答すればいいのでしょう。ダンケが日常的で簡単な単語である以上、相手がそれを使って感謝してくることも普通に起こり得ます。

ダンケと言われてから慌てることのないように、ダンケに対する答え方もセットで頭に入れておくといいでしょう。その方が、よりコミュニケーションも円滑に進みます。

Bitte!(ビッテ)

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ダンケに対する一番簡単な返答方法は、ビッテと言えるでしょう。ダンケとビッテは、セットで覚えておくことをおすすめします。ビッテもダンケと同様、ドイツ語の中ではよく使われる言葉です。ダンケと言われればビッテが出るように、練習するといいでしょう。

ありがとうに対しての「どういたしまして」という意味になりますし、誰かに何かを渡す時に使う、英語のHere you are.と同じ「どうぞ」という意味も持っています。

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ビッテを使っての返答方法にも、いくつかパターンがあります。「ビッテ・シェーン」(Bitte schoen!)と言えば、ビッテのより丁寧な言い方になります。同じような言い回しに、「ビッテ・ゼア」(Bitte sehr!)というものもあります。

sehrは英語のveryにあたり、ビッテを強調した答え方になります。これら2つの言い方も、ダンケの返答としてよく使われます。こちらも、覚えておくといいでしょう。

Danke auch.(ダンケ・アオホ)

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相手にありがとうと言われた時、自分もありがとうを返したい場面もあるのではないでしょうか。そんな時に便利なのが、「ダンケ・アオホ」という表現です。auchには英語のtooと同様の意味があり、ダンケ・アオホで、「こちらこそありがとう」のような意味のドイツ語になります。

ダンケに対してダンケで返すのも、間違いではありません。しかし、このauchという単語一つをくっ付けるだけで、より会話らしい会話になることでしょう。

Keine Ursache!(カイネ・ウアザッヘ)

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ドイツ語のUrsacheという単語には、原因や理由といった意味が含まれています。keineというのは否定を表す言葉で、これらの単語を組み合わせて直訳すると、「理由はないよ」といった意味の言い回しになります。

つまり、ダンケと感謝された内容に対して、「お礼を言ってもらうほどの理由はないよ」「私がやったことに、それほどの理由はないんだよ」といったニュアンスを与えることになります。

Gern gemacht!(ゲアン・ゲマハト)

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こちらのドイツ語は、「喜んでやりました」というのが直訳になる言い回しです。英語で言うところの、It's my pleasure.です。かなり口語的な言い回しのため、ネイティブと会話する時に使うと、一目置いてもらえるでしょう。

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他にも、gernを使った「どういたしまして」の用法はあります。gernが元になった言い回しに、Gerne!というものがあります。単にこれを使うだけでも、どういたしましてという意味になるのです。他に挙げられるのは、Gern geschehen!(ゲアン・ゲシェーエン)というものです。

直訳すると「喜んで起こる」という意味のドイツ語なのですが、こちらの用法でもどういたしましてと感謝に対する返答にすることが出来ます。

ダンケの使い方

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日常の中で、「ありがとう」に触れる機会は数多くあります。ダンケは、実際にはどのような形で使われる表現なのでしょう。何かをしてもらってありがとうと感謝を示すのはもちろんのこと、どんな風にありがとうと言うかによって、ダンケの形も変わってきます。

こちらでは、ダンケの具体的な使い方について見ていきましょう。より多くの使い方パターンを知っておくと、ダンケへの理解も深まることでしょう。

例文①

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ダンケの一番メジャーな使い方に、「ダンケ・シェーン」(Danke schoen.)という使い方があります。ドイツ語のschoenには「美しい」という意味もありますが、この使い方では、ダンケをより強めた表現にしています。ダンケへの返答例に「ビッテ・シェーン」がありましたが、これと同じです。

単にダンケと言うよりも、ダンケ・シェーンと言った方が、より丁寧な表現になります。ドイツ語を話すなら、覚えておくべきダンケの使い方と言えるでしょう。

例文②

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ビジネス上でも、相手にありがとうを伝えるべき機会はたくさんあります。そこで使いたいのが、「ヘアツリッヒェン・ダンク」(Herzlichen Dank.)という表現です。herzlichenは心臓を意味する「ヘアツ」(Herz)から出来た単語で、「心から」「心より」といった意味を持っています。

この単語をダンケと組み合わせると、相手に対する感謝の気持ちがどれほど大きいかということを、より具体的に表現することも可能です。主に、書き言葉として使われています。

例文③

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ダンケ・シェーンと同じくらいよく使うのが、「フィーレン・ダンク」(Vielen Dank.)という使い方です。直訳すると「たくさんのありがとうを」という意味で、「どうもありがとう」と言いたい時に使えます。

気持ちの強さとしてはヘアツリッヒェン・ダンクと同じですが、より口語的な使い方です。どうもありがとうと言いたい時には、他に「ダンケ・ゼア」(Danke sehr.)という表現もあります。

例文④

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先にご紹介したフィーレン・ダンクは様々な言葉と組み合わせることで、特定のことに対して感謝の意味を表す時にとても役立ちます。「~をどうもありがとう」という意味にするには、「フィーレン・ダンク・フュア~」(Vielen Dank fuer~)という使い方をします。

こちらでは、フィーレン・ダンクを使った代表的な言い回しについて学んでみましょう。この使い方をマスターすると、より的確に感謝を表現することが出来るでしょう。

vielen Dankを使った表現とその意味

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「フィーレン・ダンク・フュア・イーレ・アウフメアクザムカイト」(Vielen Dank fuer Ihre Aufmerksamkeit.)という、ずいぶんと長々しい表現があります。これは決まりきった言い回しであり、「ご清聴ありがとうございました」という意味なのです。

直訳すると、「あなた方の注目にとても感謝しています」といった意味合いになります。プレゼンやスピーチの後に、必ずと言っていいほど聞かれる表現です。

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「心配してくれて、どうもありがとう」というフレーズは、日本でもよく聞かれます。ドイツでも同様に、そんな感謝の気持ちを伝えることがあるでしょう。その時に使えるのが、「フィーレン・ダンク・フュア・イーレ・ゾアゲ」(Vielen Dank fuer Ihre Sorge.)という表現です。

ゾアゲとは、ドイツ語で「心配」という意味を持つ単語です。フュアの後にこの言葉をくっ付けると、「ご心配していただき、どうもありがとうございます」となるのです。

ダンケと同じ意味の表現

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日本語の「ありがとう」にいろいろなニュアンスがあるのは、ドイツ語でも同じです。意味としては「ありがとう」と同じですが、より感謝の内容を込めた表現もあるのです。単にありがとうとお礼を言うよりも、「~してくれてありがとう」と言いたい場面はきっとあるはずです。

こちらでは、ありがとうと同じ意味ですが、ダンケとは違った言い回しについてご紹介しましょう。日常的に使われる便利な表現なので、覚えておいて損はないはずです。

意味は「ありがとう」と同じ

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ありがとうと同じ意味で使われる表現に、「ダス・イスト・ゼア・ネット・フォン・イーネン」(Das ist sehr nett von Ihnen.)というものがあります。nettは親切という意味のドイツ語です。日本語で言う、「ご親切にどうも」といった意味を持っています。

混んだレジで品物の少ない人に順番を譲るだとか、階段でベビーカーを運ぶのを手伝ったりだとか、そういう小さな親切が日常の中に浸透しているのがドイツです。

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日本人が手伝うべきかどうかと躊躇するようなことも、ドイツ人は当たり前のようにやってくれるのです。旅行や仕事でドイツを訪れ、そういう優しさに感動することもあるかもしれません。

そんな時に使いたいのが、親切という単語を用いたこの言い回しなのです。何か親切を受けた時に、ダンケと言っても間違いではありません。

ただこの表現を使うことで、相手が自分にしてくれたことを、とても親切に思ったという気持ちを込めることが出来るのです。そしてドイツでは、日本以上にそういう場面に出くわす可能性も高いと言えます。

日本人は優しくないのではなく、相手の気持ちを考えるがゆえに、行動にブレーキがかかることがあります。断られればそれとして、まずは動いてみるということも大切です。それが出来るドイツ人にぜひ、「ご親切にどうも」と感謝の気持ちを伝えてみましょう。

「ご親切にどうも」はとても便利!

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先ほどご紹介した「ご親切にどうも」は、丁寧な表現に当たります。この言い回しはとても便利で、形を変えれば親しい仲でも使うことが出来ます。

友達に対して言いたい場合には、「ダス・イスト・ゼア・ネット・フォン・ディアー」(Das ist sehr nett von dir.)と言えばいいのです。

イーネン(Ihnen)が「あなた」を表すのに対し、ディア―(dir)は「きみ」というように親しい相手を表します。落ちた本を拾ってくれたとか、靴ひもを結ぶ時に荷物を持ってくれただとか、そういうことをしてもらった時に使える言い回しです。

友達相手なら、「ネット・フォン・ディアー」(Nett von dir.)と大幅に省略して使うことも出来ます。気の置けない友達からちょっとした親切を受けた時に、さり気なく使いたい表現と言えるでしょう。

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ダンケはドイツ語で「ありがとう」という意味

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ダンケという短い言葉の中には、考えている以上の意味が含まれていることが分かりました。シンプルだからこそ、様々な言葉と組み合わせた使い方で、より分かりやすく感謝の気持ちを表すことも出来ます。ダンケの意味はもちろんのこと、具体的な使い方など、学んでいただけたでしょうか。

ドイツ語を話す機会があればぜひ、ダンケを使って「ありがとう」と言ってみましょう。たったそれだけでも、相手はあなたの気持ちをしっかり受け取ってくれることでしょう。

エタミケイ
ライター

エタミケイ

ドイツとドイツ語が大好きな、2人の子持ち母さんライターです。ドイツ留学&居住経験あり。食べることやハンドメイドも好きで、消しゴムハンコ歴は18年!自分の強みや興味関心を活かした記事を、みなさまにお届けできればと思っています。ミニマムな生活に憧れる一方、物に囲まれた生活を送っています。

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