「改めて」の意味と使い方まとめ!正しい敬語表現や類語も確認!

「改めて」の意味と使い方まとめ!正しい敬語表現や類語も確認!

「改めて」はビジネスでも日常でもよく使う言葉です。そんな「改めて」という言葉、複数の意味を持ちます。ここでは「改めて」の意味や、正しい使い方・敬語・類語・英語に至るまでの「改めて」の言葉についてチェックしていきます。よく使う言葉だからこそ、正しく使いましょう。

記事の目次

  1. 1.改めての意味とは?
  2. 2.改めての類語
  3. 3.改めての使い方・例文
  4. 4.改めてと改めましての違い
  5. 5.改めてを使う際の注意点
  6. 6.改めての由来・歴史
  7. 7.改めての英語表記
  8. 8.改めては「また今度」「新たに」という意味

改めての意味とは?

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「改めて」の意味は、大きく分けて2つの意味に分かれます。1つ目の意味は、「もう一度」という意味で「別の機会にまた」ということです。この使い方は、良く使う「改めて」の表現です。

もう1つの意味の「改めて」は、「初めての経験のように感じる」という意味です。新しく感じるという意味なので、漢字だと「新めて」と書きたいところですが、これは間違いです。漢字で「新」を使うならば正しくは「新たに」が正解です。

「改めて」を敬語にしたら「改めまして」という言葉があります。例えば、「詳細につきましては、改めましてご連絡させていただきます。」という使い方、よく目にします。「改めて」と「改めまして」は微妙に言葉の意味のニュアンスが違うので注意が必要です。

改めての類語

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次は「改めて」の類語を紹介します。「再度」「気を改めて」が初めての経験のように感じるという意味の類語に当たると言えます。

「もう一度」の意味での類語に当たるのは、「出直して」や「体制を立て直して」「新たに」がもう一度や、再度の意味での「改めて」の類語として置き換え可能な言葉になります。

「改めまして」も「改めて」の敬語には当たりますが、類語にも当たります。この場合は、新たに気持ちを切り替えるという意味のニュアンスです。

改めての使い方・例文

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今までは「改めて」の意味や類語について紹介してきました。次は、「改めて」の使い方を、意味の違いを含めた上で、4つの例文で紹介します。日常でよく耳にしたり目にしたりする言葉だからこそ、この機会にしっかり使い方のチェックをしていきましょう。

例文①

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「改めて」の例文1つ目です。「会議の日程につきましては、後日改めて、メールにてご連絡します。」よく目にする文面です。この場合の「改めて」の意味は、「別の機会にまたご連絡します。」という意味合いです。

置き換えると「会議の日程につきましては、後日別の機会にメールにてご連絡します。」となります。「改めて」を「別の機会に」という言葉に置き換えても、十分に意味が通じます。

この「改めて」を敬語にしての「改めまして」の置き換えも可能ですが、少しニュアンスが変わってきます。「会議の日程につきましては、後日改めましてメールにてご連絡します。」いいかがでしょうか?さっきよりかしこまった言い方になっています。

例文②

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「改めて」例文2つ目です。次は、「初めて経験する」意味で「改めて」を使ってみます。「親がしてくれたことは、当たり前に感じていたけど、子供を産んで育ててみて、改めて親のありがたさや苦労を知った。」これは、親の苦労やありがたさを再確認したという意味の使い方です。

例文③

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次は「改めて」例文3つ目です。「試験の合否につきましては、改めてメールでご連絡します。」この場合の「改めて」は「もう一度」の意味で使われています。

置き換えてみると、「試験の合否につきましては、もう一度メールでご連絡します。」になります。置き換えても意味が変わることなく使えます。「ご連絡」という言葉が敬語に思われがちですが、丁寧語なので間違えないようにしてください。

敬語に置き換えて「試験の合否につきましては、改めましてメールでご連絡します。」になってしまうとニュアンスが変わってしまいますので、適切とは言えません。この場合は、目上の人に伝える内容ではないので、「改めて」が適切な使い方になります。

例文④

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「改めて」の例文4つ目です。「彼女は、バレエが上手なことを噂では聞いていたが、実際にバレエしている姿を初めて見た。改めて彼女の才能のすごさを感じた。」この場合の「改めて」の意味は、「再確認した。」という意味で使われています。

改めてと改めましての違い

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「改めて」の敬語に当たる言葉は「改めまして」です。この「改めて」と「改めまして」の違いについてチェックしていきます。同じような意味だと思いがちですが、微妙にニュアンスが違って意味も異なってくるので、しっかり違いをチェックしていきましょう。

例えば、よく聞く言葉で「改めましてこんにちは。本日ご案内させて頂きます〇〇です。」ここでの「改めまして」の意味は、「仕切り直して」という意味で、「新たな気持ち」ということで「改めて」とは意味が違うので使うときには注意が必要です。

「改めまして」は「仕切り直して」「新たな気持ちで」という意味

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「改めて」の敬語に当たる「改めまして」の意味は、「仕切り直して」「新たな気持ちで」という意味です。気持ちの切り替えをして、再度始める時に「改めまして」を使います。「改めまして」は置き換えると、「そして」という意味でも使われます。

例えるなら、「改めまして皆さま、本日は足場の悪い中、お越しいただきまして誠にありがとうございます。」丁寧な言い回しをすることによって、今までの「改めて」と少し違ってくるので注意が必要です。

改めてを使う際の注意点

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次は、実際に「改めて」を使っていく上での注意点についてチェックしていきます。「改めて」という言葉は、使う状況によっては適切でない場合も考えられるので、しっかりチェックすることが必要になってきます。

例えば、「再度」を表す言葉なので、実際に日程が決まっているのに「改めて」は使いません。明日、明後日と反復することにも使えないので注意して下さい。次の章で使えない例を含めて説明していきます。

「反復すること」「日程が決まっていること」では使えない

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では、反復する場合は「改めて」を使えないとはどういう意味でしょうか?「改めて」を使う際には決まりがあります。例えば、毎日仕事に行くと、朝礼をする会社も多いです。その場合に、「明日も改めて朝礼を行います。」とは言いません。

ビジネスにおいても、「改めてご連絡致します。」は、「再度連絡する」という意味で、実際に日時や時間が決まっている場合は、「改めてご連絡致します。」ではなく、具体的な「〇月〇日にご連絡致します。」が、一般的な言い方になります。

改めての由来・歴史

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では、「改めて」はどのような由来と歴史から出来たのでしょうか?「改めて」とは、もともと「もう一度」や「再度」を置き換えて出来た言葉です。慣用的な使い方をする場合もあるので、使い分けに注意が必要となります。

口語的な言葉や、文学的な言葉だと「違った見方で」という意味でも使われています。そんな「改めて」の言葉の由来から紹介していきます。

由来

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初めに、「改めて」の由来からみていきます。「改めて」の由来は、もともと「変えて」の意味から出来ています。「再びもう一度」の言い換え表現から「改めて」という言葉が出来ました。

その敬語の「改めまして」は「改めて」に丁寧語の「ます」がついて「改めまして」となっています。「改めまして」の次には、主語と述語が続くのが特徴です。

歴史

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「改めて」という言葉は、前回でも説明した通り、「変えて」の意味で、「再度」「再び」「もう一度」の置き換え表現からよく用いられるようになりました。新しい視点で見たり、違った見方で見る時のシチュエーションとして使われることもしばしばあります。

改めての英語表記

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では、「改めて」を英語にしたらどのようになるのでしょうか?ビジネスや、日常会話でもよく「改めて」は、利用するので是非英語も覚えてください。

「別の機会にまた」という意味での「改めて」の英語は「some other time」です。例えば、「雨天のため、イベントは改めて実施いたします。」の場合は、「some other time」の英語を使います。

「初めて経験するように感じる」の意味での英語は「again」を使います。例えるなら、「子供と一緒に改めて勉強すると、新しい発見があった。」です。この場合の英語は「again」になります。

改めては「また今度」「新たに」という意味

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「改めて」の意味は、「また今度」や「新たに」という時に使います。反復する時や、日程が決まっている時には、使わないので間違えないで下さい。今日したことを明日もしなければならない場合は、「明日も改めてしなければならない。」とは言いません。この場合は、「明日もしましょう。」となります。

ビジネスで「改めまて」を使う場合には、「仕切り直して」という意味なので、必要以上に丁寧な言葉になる人は、意味をはき違えないように注意して下さい。

「改めて」は使いやすい言葉だからこそ、正しい意味を理解した上で、正しく使うように心掛けてみてはいかがでしょうか?そうすることで、スマートな日本語を使える人になります。

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ライター

thinkp1129

オシャレ大好き2児の姉妹の母です。出産前は美容部員をしており、現在はパートでメールを送信する仕事をしております。初めてのライターのお仕事でワクワクしております。いろいろな情報を吸収し、発信して楽しくお仕事できればと考えております。よろしくお願いいたします。

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