「より一層」の意味と使い方は?ビジネスで使える例文や英語表現も確認!

「より一層」の意味と使い方は?ビジネスで使える例文や英語表現も確認!

「より一層」は、ビジネスシーンや祝いの席など多く使われる言葉です。今回は、この「より一層」とい言葉について、意味や使い方、また、様々な場面で使うことができる例文をご紹介します。「より一層」を場面に合わせて使うことができるためにも、知っておくと良いでしょう。

記事の目次

  1. 1.「より一層」の意味は?
  2. 2.「より一層」の類語
  3. 3.「より一層」の使い方・例文
  4. 4.「より一層」と「一層」の違い
  5. 5.「より一層」の英語表記
  6. 6.「より一層」の漢字
  7. 7.「より一層」は「これまで以上に」という意味

「より一層」の意味は?

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「より一層」という言葉よは、よく耳にする機会が多い言葉です。ビジネスシーンや手紙、メールなどでよく使われるため、「より一層」を使った経験がある、「より一層」を言われた経験があるという方は多いでしょう。

しかし、自分の「より一層」という言葉の使い方が間違っていないと自身を持って言える方はどのくらいいるでしょうか。

今回は、「より一層」という言葉の意味やビジネスシーンなど場面に合わせて使える例文など「より一層」という言葉を間違いなく使うための知識をご紹介します。

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まず、「より一層」の意味をご紹介します。「より一層」は「よりいっそう」と読みます。「より一層」の意味は、「これまで以上に」という意味を指します。

「より一層」の「より」は、「さらに」という意味があり、「AはBより大きい」「〇は△より速い」などのように比較の意味があります。

「一層」にも「前よりも程度が増すこと」という比較の意味があります。どちらも単体で使うことができますが、合わせることによって比較の意味を強調することができます。

また「より一層」は、「今まで以上に」という言葉を丁寧に表現した言葉であり、ビジネスシーンなど改まった場面で使われることが多く、口頭でもメールや手紙などの文面でも問題なく使われます。

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また、「より一層」の意味には、ポジティブな意味が含まれます。そのため、否定的な文面で「より一層」を使うことはありまん。

「より一層」を使た例文では、「より一層精進する」「より一層好きになる」などがあり、例文のような使われ方をします。「より一層」には、物事をプラスにとらえる意味が含まれているのです。

「より一層」は重言ではない

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まず「重言」は「じゅうげん」と読みます。「重言」とは、同じ意味である言葉を重ねた表現のことです。重言である言葉とは、例えば「馬が落馬する」「腹痛でお腹が痛い」「頭痛が痛い」などの表現です。

同じ意味の言葉を重ねて表現する場合は、間違った使い方をしている場合もあります。「より一層」も「より」と「一層」は、どちらも同じように比較の意味があり、言葉の強調を意味する言葉なので、同じ意味である言葉を重ねた表現という意味では、重言ということができます。

しかし、「より」と「一層」を重ねることで、単体で使うよりもさらなる強調をすることができるので、間違った表現には当たらないのです。

これらのことから、「より一層」は、重言であはありますが、間違った表現ではないので、問題なく使うことができる言葉ということになります。

「より一層」の類語

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類語とは、類義語と同じ意味の言葉であり、「意味が似ている言葉のこと」を指します。「より一層」にも類語が存在します。ここでは。「より一層」の言葉の意味に近い類語や「より一層」の代わりに使うことができる表現の言葉をご紹介していきます。

「より一層」の類語、言い換えることができる表現はたくさんあります。「より一層」の類語を知ることで、様々な場面で、「より一層」という言葉の意味を使うことができます。また、場面に合わせて使い分けることができるので、ぜひ覚えておきたいものです。

なお一層

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「より一層」の類語として「なお一層」があります。「なお一層」は、「前よりも程度が増すこと」という意味があります。

「より一層」の意味と変わらず、「なお一層精進します」「なお一層好きになる」などのような同じような使い方をすることができます。

「より」と「なお」の強調度合いにも違いはなく、文面のバランスや使う場面に合わせて「より一層」を使うか「なお一層」を使うかを選んで使ってください。

さらに

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「より一層」の類語として「さらに」があります。「さらに」は、「ますます」「もっと」という比較表現を意味する言葉であり、「より一層」の類語です。

日常の会話の中でも使うことができるフランクな言葉であり、「より一層」より、気軽に使うことができます。例文「顧客の希望にさらに答えるには、どのようなことが必要でしょうか」「さらに精進して参ります」などといった使い方をすることができます。

これまで以上に

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「より一層」の類語に「これまで以上に」があります。「これまで以上に」は、前にもお伝えしましたが、丁寧な言葉に直すと「より一層」という言葉で表すことができます。

同じ比較の言葉であり、「これまで以上に」という言葉も物事をプラスの意味にとらえる表現言葉です。口頭表現でも使われることが多く「より一層」よりもフランクに使うことができる言葉です。

例文「これまで以上に努力を重ねる所存です」「これまで以上に、活躍を期待する」などといった使い方をすることができます。

ますます

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「より一層」の類語に「ますます」があります。「ますます」は、漢字で書くと「益々」と書きます。「ますます」は「いよいよ」「その程度がさらに高まる」という意味があります。

「ますます」の後に付く言葉を強調する言葉であり、「より一層」の類語になります。少しかしこまった表現を表す言葉であり、メールや手紙、ビジネスシーンなどでよく使われます。

例文「本年も、ますますご活躍のことと存じます」「ますますのご発展のこととお慶び申し上げます」などといった使い方がをすることができます。

輪にかけて

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「より一層」の類語に「輪にかけて」があります。「輪にかけて」は、「現状に比べ、程度が激しくなる」意味を表します。「より一層」の「前より程度が増すこと」という比較の意味に類似している類語に当たります。

「輪にかけて」も「ますます」同様かしこまった表現の言葉なので、メールなどの文書やスピーチなどに使われる言葉です。例文「好景気に乗り、輪にかけて業績を伸ばしている」「この子は綺麗だが、彼女の姉は輪にかけて綺麗でした」などといった使い方をすることができます。

ネガティブな意味の類語

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前にお伝えした通り、「より一層」はポジティブな意味を含むため、物事をプラスにとらえる場面で言葉の強調をする意味で使われます。しかし、「より一層」の類語では、マイナスの意味でも使う類語が存在します。

「さらに状況が悪化した」「ますます経営が難しくなった」などのように「より一層」の類語でも、ネガティブ感を増す表現の使い方をする例文があります。

このようなネガティブな使い方をするという点は、プラスにとらえる場面で使われる「より一層」という言葉の使い方とは異なります。

また、「最近、ますます体調が悪化してきた」「希望の大学に合格するためには、さらに勉強が必要だ」などの例文のようにネガティブな使い方があります。

いやましに

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悲しい出来事やお悔やみなどネガティブな言葉表現に使うことができる「より一層」の類語として「いやましに」があります。あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、漢字で書くと「弥増しに」と書きます。この「いやましに」は「ますます多くなる様子」の意味があります。

「いやましに」に続ける言葉は「ますます、もっと」という表現を続けることが一般的であるため、マイナスな意味で使うことが望ましいです。例文「いやましに惜しまれてならなかった」「彼女の病気がいやましに悔やまれてならなかった」などといった使い方があります。

「より一層」の使い方・例文

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「より一層」の様々な場面に合わせた使い方をご紹介します。かしこまった場面である、ビジネスシーンでの使い方を中心にご紹介していきます。

「より一層」はビジネスシーン以外にも祝いの場面やかしこまった場面でも使うことができ、様々な場面で使うことができます。「より一層」の場面に合った使い方を覚え、自分の思いを具体的に相手に伝えましょう。

例文①

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「より一層」の使い方1つ目は「自分の頑張りを表現する」使い方です。ビジネスシーンや祝いの席などで、人に褒められたり、感謝をされたりする場面には多々遭遇します。

その場面で、「ありがとうございます」などと感謝の言葉を言うだけでは、相手の気持ちにしっかり答えるには足りない場合があります。そのようなときに、今後の目標や更なる努力に向けた意気込みなどを「より一層」を使って表現すると良いでしょう。

ただし、今後の意気込みや目標を相手に伝えた場合は、しっかりその言葉を実現させるような行動を行うことが必要です。

「より一層」を使った意気込みの言葉だけで、行動が伴わない場合は、言葉の信頼性が弱くなってしまうので、「より一層」を使った意気込み、目標を表現した際は、それに見合った行動への決意も必要です。

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自分の頑張りを表現する例文をご紹介します。例文「皆さんのお祝の言葉、とても嬉しく、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも大きく成長できるようより一層精進してまいりますので、よろしくお願いします。

このように、「より一層」を含む文章は、これからの意気込みをより強いものとして表現することができます。自分の頑張りを表現したい時には、「精進」「努力」などの言葉を「より一層」に付けることで表現できます。

例文②

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「より一層」の使い方2つ目は、「相手への期待を表現する」使い方です。主にビジネスシーンで使うことが多いですが、別れの場面や新年の挨拶、祝い事の場面でも使う場面が多くあります。

「より一層」という言葉を使うことで、相手の発展、活躍などを期待を高く持っているという気持ちを強調して相手に伝えることができます。

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相手に対しての期待の気持ちを表現した例文をご紹介します。例文「皆様のより一層のご活躍をされますことを、心よりお祈り申し上げます」「何卒ご自愛の上、より一層のご活躍をお期待しております」このように「より一層」を用いた文章は、相手への期待を強調させた使い方もあります。

例文③

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「より一層」の使い方3つ目は、「相手に感謝の気持ちを表現する」使い方です。社会は、多くの人々の協力で成り立っています。その他にも、多くの人の協力の下、成り立っていることは多く存在します。分かりやすいものが、ビジネスです。

ビジネスでは、自分の会社の従業員や他の会社などが協力し合うことで成り立ちます。その成り立ちの中には、相手の協力をねぎらい、感謝をする気持ちが重要です。そのような場面でも「より一層」という言葉を使うことができます。

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相手に対して強い感謝の気持ちを表現した例文をご紹介します。例文「より一層、ご支援を賜り、ありがとうございました」「より一層のお力添えに感謝いたします」このように相手の協力への感謝の気持ちを表現する使い方もあります。

例文④

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「より一層」の使い方4つ目は、「自分のミスにより、相手に謝罪の気持ちを表現する」使い方です。自分の不注意で、相手に迷惑をかけてしまった場合、心を込めて相手に謝罪する必要があります。

人間ですので、ミスの内容に注意していても、ミスをしてしまうこともあります。その場合に「より一層」を使い、今後ミスのないよう細心の注意を払うことを約束することで、心のこもった謝罪にすることができます。

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相手に対しての謝罪の気持ちを表した例文をご紹介します。例文「先日は、私の不注意により、大変ご迷惑をかけました。今後はこのようなことがないよう、より一層細かい部分まで注意してまいります」

このように、謝罪の言葉の後に、具体的にどのようなことを努力するかを合わせることで、反省の気持ちを強調して表現することができます。

「より一層」の年賀状の使い方

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「より一層」は、年賀状でよく使われます。年賀状で使える「より一層」を使った挨拶例文をご紹介します。ビジネスでお世話になっている方や上司などにも使うことができるので、お勧めです。

例文、「昨年は、大変お世話になりました。本年は、昨年より、より一層努力して参ります」「○○様におきましては、お元気に過ごされていることと存じます。

何卒ご自愛の上、本年もより一層のご活躍を期待しております」のような使い方ができます。「より一層」を使うことで、目上の方への丁寧な年賀状にすることができます。

「より一層」の相手別の使い方

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「より一層」は「これまで以上に」「さらに」などといった「より一層」の類語の言葉に比べ、丁寧な言葉遣いです。また、「感謝の気持ちの表現」「期待する気持ちの表現」

「自分の頑張りの表現」「謝罪の気持ちの表現」など様々な気持ちを強調して表現する際に使える言葉です。この「より一層」は誰が相手でも使うことができるのでしょうか。

目上の方に対して

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「より一層」は目上の方に使っても問題なく使うことができます。「より一層」という言葉は丁寧ば言葉遣いであるため、目上の方のに使っても失礼には当たりません。「より一層」を使うと「より一層、尽力して参りますので、よろしくお願いします」のようになります。

また、仕事でお世話になっている取引先の方へのメールや手紙などに使っても失礼に当たらない丁寧な言葉です。「より一層」を取り入れ、相手を気遣う言葉として使うと、より相手との良好な関係を築くことができるので、目上の方や取引先の方へ使う言葉としては、お勧めです。

同僚や目下の方に対して

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「より一層」は同僚や部下などの目下の方に対しても問題なく使うことができます。「より一層」を使ったアドバイスや励ましの言葉を伝えると、相手に期待している気持ちが協調することができます。

「より一層」を使うと「より一層、今後の頑張りに期待しています」のようになります。また、「より一層」という言葉は丁寧な表現をすることができるので、目下の人に対しても敬意を払っている表現にすることができます。

これらのことから、目下の方へ使うのには問題ありませんし、アドバイスや励ましの言葉を伝える際に使うことがお勧めです。

「より一層」と「一層」の違い

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「より一層」と「一層」という言葉の意味に違いはありません。「より一層」は「一層」という言葉を強調させる表現なので、ビジネスシーンでは、言葉の意味が強調される「より一層」を使うことをおすすめします。

例えば「精進します」という言葉を強調させるために「一層精進します」と「より一層精進します」とでは、「よし一層精進します」の方が「精進する」という言葉の意味の強調のされ方が強く、相手に気持ちが伝わりやすくなります。

「より一層」の英語表記

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「より一層」はビジネスシーンで使われることが多いため、英語で表現する場面も出てくるかもしれません。英語ではどのように表現することができるのか、頭の片隅に知識として入れておくと良いでしょう。

「より一層」を表現する英語表記はいくつか存在します。今回お伝えする英語表現は「even more」、「future」、「much」の英語表現をご紹介します。1つずつ例文を含めてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

even more

Photo byWhite77

「より一層」の英語表現「even more」をご紹介します。英語「even more」には、日本語で「さらに」という意味があります。

英語表現例文「Even at the new place of assignment,I will continue to work even more diligently」日本語では「新しい場所でも、より一層気を引き締めて業務に取り組んでまいります」という意味になります。

future

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「より一層」の英語表現「future」をご紹介します。英語で「future」には日本語で「未来、行く末」という意味があります。

英語表現の例文「I will make future efforts to satisfy our customers」日本語では「私は、お客様に満足していただけるよう、より一層努力して参ります」という意味になります。

much

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「より一層」の英語表現「much」をご紹介します。英語で「much」には日本語では「たくさん、多くの」という意味を持ちます。

英語表現例文「It makes your life much more exciting to do what you're really passionate about」日本語では「自分の情熱を感じることをしたら、人生はより一層面白くなります」という意味になります。

「より一層」の漢字

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「より一層」の「一層」は「いっそう」と読みますが、「いっそう」と読む漢字は他にも「一掃」や「一双」があります。ひらがなで書くと、「一掃」も「一双」も「いっそう」と読み、読み方が一緒なので注意が必要です。

「一掃」とは、「残らず、払いのけること」「取り除くこと」を表す言葉であり、「一層」とは全く違う意味を持ちます。また「一双」とは、「2つで1組をなすもの」を表す言葉であり、軍手の数え方などにも使われます。

「一双」もまた「一層」の意味とは全く違う意味になります。どちらも意味が全く違うので、文面の前後を確認することで、間違えを防ぐことはできます。

「より一層」は「これまで以上に」という意味

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今回は、「より一層」という言葉の意味や類語、使い方などをおご紹介してきましたが、ご理解いただけたでしょうか。「より一層」とは「これまで以上に」という意味があり、「前よりも程度が増すこと」を指し、相手に敬意を払う丁寧な言葉表現です。

そのため、目上の相手やビジネスでお世話になっている方などに使うことができます。また、目下の方に対しても敬意を払った丁寧な言葉としてアドバイスや激励の言葉として使うことができます。また、ビジネスシーンやかしこまった場面でも使うことができます。

様々な場面に合わせて使うことができるので、ぜひ覚えておきたい言葉です。また、「より一層」の類語もたくさんあるので、知識として知っておくと、さらに場面合わせた使い方をすることができます。ぜひ、「より一層」の使い方、類語を覚え、場面に合わせた使い方をしてみてください。

f.lite
ライター

f.lite

普段は介護業界働いており、高齢者の日常生活のお手伝いをさせていただいています。人と関わることが好きなので、毎日楽しく働かせていただいています。休みの日は、映画鑑賞をしたり、時間が取れれば旅行に行ったりしています。ライターのお仕事は、まだ不慣れな点も多いですが、自分の言葉でわかりやすく伝えられるように一生懸命頑張ります。

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