「知る」の敬語表現と正しい使い方まとめ!例文や言い換え方もチェック!

「知る」の敬語表現と正しい使い方まとめ!例文や言い換え方もチェック!

「知る」という言葉は日常生活でも結構良く使う言葉ですが、この「知る」の敬語表現を知らないという人も結構多く、ビジネスシーンなどで困る人もいます。「知る」という言葉の謙譲語や尊敬語や丁寧語などの敬語表現について、例文を挙げて詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.「知る」の敬語表現を覚えよう!
  2. 2.「知る」の敬語表現
  3. 3.「知る」の敬語表現・謙譲語の使い方と例文
  4. 4.「知る」の敬語表現・尊敬語の使い方と例文
  5. 5.「知る」の敬語表現・丁寧語の使い方と例文
  6. 6.「知る」の言い換え表現は?
  7. 7.「知る」の敬語表現を覚えて正しく使おう!

「知る」の敬語表現を覚えよう!

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「知る」という言葉は一般的な日常生活の中でも結構良く使われる言葉で、「ねえねえあれ知ってる?」「そんなの知るわけないじゃん」などというようにごく普通の会話の中でごく当たり前のように使われています。

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ですがこの「知る」という言葉の敬語表現は何かと問われると答えられない人は意外に多く、「知る」の謙譲語は何かということや「知る」の尊敬語は何かなど、使い分けができない人はかなり多いと言えます。

「知る」の敬語表現を覚えればビジネスシーンなどで上司や取引先などと会話をする時に非常に役に立つ場合もありますので、「知る」の敬語表現を覚えておけば損はありません。「知る」の敬語表現を是非覚えましょう。

「知る」の敬語表現

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それではまず「知る」の敬語表現にはどのようなものがあるかについてご紹介します。敬語表現には「謙譲語」「尊敬語」「丁寧語」の三つがあるということは知っている人が多いですが、それぞれどのように使い分けるのかについては知らない人も多いです。

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謙遜して自分をへりくだった言い方をするのが「謙譲語」で、相手を尊敬して敬意を表す言い方をするのが「尊敬語」、相手に対して直接敬意を表す言い方が「丁寧語」になり、それぞれ相手に対する敬意の示し方が違います。

こういった使い分けができればビジネスシーンなどでかなり自分の株を上げることもできますので、敬語表現を使いこなせるようになると良いでしょう。

「知る」の敬語表現にはいったいどのような敬語表現があるのか、「知る」の敬語表現について詳しくご紹介しましょう。

謙譲語「存じる」「存じ上げる」

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「知る」の敬語表現の一つ目は、「知る」の謙譲語です。「知る」の謙譲語での敬語表現は「存じる」「存じ上げる」の二つです。「知る」を自分をへりくだった謙譲語で言う場合には「存じる」「存じ上げる」になります。

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「知る」の謙譲語での敬語表現は「存じる」「存じ上げる」ですが、実際に会話の中などで使う場合には「存じております」「存じ上げております」というように後ろに「おります」という言葉をつけるのが一般的です。

時代劇の中などでは侍が「存じておる」「存じ上げる」などという言い方をしますが、現代でこのような言い方をするとかなり失礼な物言いになります。

現代で「知る」の謙譲語を使う場合には「存じております」「存じ上げております」というような言い方で使うようにしましょう。

「承知する」という表現もある

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「知る」の謙譲語での敬語表現は「存じる」「存じ上げる」ですが、もう一つ「承知する」という言い方も「知る」の謙譲語での敬語表現になります。「承知する」は「わかりました」という返事をする際に使われますが、「知る」という意味でも使われます。

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もちろん「承知する」という形でそのまま使うのではなく、こちらも「承知しております」「承知しておりました」というように形を変えて使わなければなりません。

「知る」の謙譲語での敬語表現には「存じる」「存じ上げる」「承知する」の三つの敬語表現があり、それぞれ「存じております」「存じ上げております」「承知いたしました」という使い方をするということを覚えておきましょう。

尊敬語「ご存じ」「お知りになる」「知られる」

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「知る」の敬語表現の二つ目は、「知る」の尊敬語です。「知る」の尊敬語は意外に難しく、「ご存じ」「お知りになる」「知られる」の三つが挙げられます。「ご存じ」などは特に、謙譲語と間違っている人が多いので注意が必要です。

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「知る」の尊敬語での敬語表現「ご存じ」「お知りになる」「知られる」は使い方も意外に難しく、きちんと使いこなせる人はそう多くありません。特に「お知りになる」と「知られる」の正しい使い方ができる人は少ないと言えます。

「ご存じ」は「ご存じでしょうか」などという正しい使い方で使っている人も多いですが、「お知りになる」「知られる」は正しい使い方ができない人も多いです。

「お知りになる」は「お知りになっていらっしゃったのですね」などという使い方で、「知られる」は「知られていらっしゃいます」などという使い方をします。

丁寧語「知ります」「知っています」

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「知る」の敬語表現の三つ目は、「知る」の丁寧語です。「知る」の丁寧語はちゃんと知っている人も多いでしょう。「知る」の丁寧語での敬語表現は「知ります」「知っています」で、小学生でも正しい使い方を知っている敬語表現です。

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「知る」の謙譲語での敬語表現や尊敬語での敬語表現を知らない人は、大人であっても「知ります」「知っています」という丁寧語での敬語表現を使いがちですが、丁寧語での敬語表現でも失礼には当たりません。

ですが社会人になれば出来る限り「存じております」「存じ上げております」「承知いたしました」という謙譲語での敬語表現か、「ご存じ」「お知りになる」「知られる」という尊敬語での敬語表現を使いましょう。

「知る」の敬語表現・謙譲語の使い方と例文

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「知る」の敬語表現についてご紹介しましたので、次は「知る」の敬語表現の謙譲語の使い方と例文についてご紹介します。「知る」の謙譲語は「存じる」「存じ上げる」「承知する」だとわかっても、使い方が分からない人もいるでしょう。

敬語表現で最も難しいと思われがちなのが謙譲語ですが、謙譲語でも使い方が難しい言葉と使い方はそう難しくない言葉があります。

「存じる」「存じ上げる」「承知する」の使い方はそう難しくはありませんので、例文をいくつか見れば簡単に使えるようになる人が多いです。

「知る」の謙譲語である「存じる」と「存じ上げる」「承知する」はいったいどのような使い方をすれば良いのか、「知る」の敬語表現の謙譲語の使い方と例文についてご紹介しましょう。

謙譲語の使い方

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「知る」の敬語表現の謙譲語の使い方と例文の一つ目は、謙譲語の使い方です。謙譲語は謙遜して自分をへりくだる言い方ですが、実はそれだけではありません。

謙譲語は謙遜して自分をへりくだることによって相手を高めて敬う言い方で、こういった言い方は日本語ならではだと言えます。

外国語にはこのように自分をへりくだって相手を高めて敬うという敬語表現はないのに、なぜ日本語には謙譲語という敬語表現があるのかと言えば、それは控えめで相手を立てるのが美徳である日本人の国民性だと言えます。

自分のことは謙遜して相手を立てて尊敬する、日本語独特の敬語表現である謙譲語をしっかりと使いこなせるようになりましょう。

「存じる」の例文

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「知る」の敬語表現の謙譲語の使い方と例文の二つ目は、「存じる」の例文です。「存じる」を使った例文として「そのプロジェクトの件はもちろん存じております」という例文が挙げられます。

ビジネスシーンなどにおいて、自分が何かを知っているということを目上の相手などに言いたい場合には「存じております」という言い方が一般的です。

「知る」の謙譲語である「存じる」は、自分が何かを知っていることを相手に伝える言い方で、この例文を「知っています」というように言い換えても構いませんが、それでは社会人としては少し足りないイメージになります。

この例文は「自分が知っている」ことを相手に伝える例文なので、この例文を尊敬語である「ご存じ」「お知りになる」「知られる」と言い換えることはできません。

「存じ上げる」の例文

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「知る」の敬語表現の謙譲語の使い方と例文の三つ目は、「存じ上げる」の例文です。「存じ上げる」を使った例文として「営業部長のA様ですね、もちろん存じ上げております」という例文が挙げられます。

「知る」の謙譲語である「存じ上げる」は主に人を知っているという場合に使われますので、人に対して「存じ上げております」という使い方をします。

人を知っているということを言いたい時には「存じる」という言葉を使うことはできません。誰かのことを「存じております」と言うと失礼に当たります。

この例文を「知っています」と言い換えても構いませんが、やはり丁寧語ではビジネスシーンなどにおいては少し足りませんので、取引先の相手などに「知っている」と言いたい場合には「存じ上げております」と言いましょう。

「承知する」の例文

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「知る」の敬語表現の謙譲語の使い方と例文の四つ目は、「承知する」の例文です。「承知する」を使った例文として「この件について知っていたの?」「はい、承知しておりました」という例文が挙げられます。

「承知する」は上司などから何かを頼まれたりした時に「わかりました」という意味で「承知いたしました」という使い方をすることが多いですが、このように「知っていました」という意味で「承知しておりました」という使い方をすることもあります。

何かについて知っているのかどうかを目上の相手や上司などから尋ねられた場合には、「承知しておりました」「承知しておりませんでした」などと答えます。

「知る」の謙譲語である「存じる」「存じ上げる」「承知する」はこのような使い方をしますので、例文を参考にして是非使ってみましょう。

「知る」の敬語表現・尊敬語の使い方と例文

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「知る」の敬語表現の謙譲語の使い方と例文についてご紹介しましたので、次は「知る」の敬語表現の尊敬語の使い方と例文についてご紹介します。「知る」の謙譲語の使い方は簡単ですが、尊敬語は意外に使い方が難しいです。

「知る」の尊敬語は「ご存じ」「お知りになる」「知られる」の三つですが、「ご存じ」の使い方は何となくわかっていても、「お知りになる」「知られる」の使い方は知らない人が多いと言えます。

「知る」の尊敬語「ご存じ」「お知りになる」「知られる」はいったいどのような使い方をすれば良いのか、「知る」の敬語表現の尊敬語の使い方と例文についてご紹介しましょう。

尊敬語の使い方

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「知る」の敬語表現の尊敬語の使い方と例文の一つ目は、尊敬語の使い方です。尊敬語は相手を高めて尊敬する言い方で、相手自身だけではなく相手の持ち物や相手の行動などに対して高めて尊敬するという言い方になります。

また尊敬語は相手が何かをするという場合に動作などに対して使われる言い方で、それが「お知りになる」「知られる」になりますが、この「お知りになる」「知られる」の使い方が分からない人は結構多いです。

「知る」の謙譲語「存じる」「存じ上げる」「承知する」の使い方の方がむしろ簡単で一般的と言えますので、「お知りになる」「知られる」の方が使い方は難しいと言えます。

「ご存じ」の例文

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「知る」の敬語表現の尊敬語の使い方と例文の二つ目は、「ご存じ」の例文です。「ご存じ」を使った例文として「あの件だけではなくこの件についてもご存じでしたか」という例文が挙げられます。

「ご存じ」は謙譲語だと誤解している人も多いですが実は尊敬語で、「ご存じです」「ご存じでしょう」「ご存じでした」といった言い方で使われます。

「ご存じ」はこれ単品で使われることもあり、「ご存じ○○の」などという言い方でテレビでタレントさんなどが使うこともあり、この場合「皆様ご存じでいらっしゃる」という意味で使われています。

「お知りになる」の例文

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「知る」の敬語表現の尊敬語の使い方と例文の三つ目は、「お知りになる」の例文です。「お知りになる」を使った例文として「例の件に関していったいどこでお知りになられましたか」という例文が挙げられます。

「お知りになる」の使い方は結構難しく、「お知りになっていらっしゃいました」などというような使い方をする人もいますが、こういった使い方をすると二重敬語になってしまいます。

「お知りになる」は「お知りになられる」だけで尊敬語になりますので、「お知りになられましたか」というようなシンプルな言い方でOKです。

「知られる」の例文

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「知る」の敬語表現の尊敬語の使い方と例文の四つ目は、「知られる」の例文です。「知られる」を使った例文として「明日の会合について知っていらっしゃいましたか」という例文が挙げられます。

この例文では「知っていましたか」ということを尊敬語で言い換えて、「知っていらっしゃいましたか」という言い方をしています。

「知られる」の使い方は「お知りになる」と同じく結構難しく、「知られる」は「誰かに何かを知られてしまう」といった意味での使い方だと勘違いする人がかなり多いですが、「お知りになる」も「知る」の立派な尊敬語の一つです。

「知られる」を実際に尊敬語として使う場合には「知っていらっしゃいます」といった言い方で使いますので、「知られる」の使い方も覚えておきましょう。

「知る」の敬語表現・丁寧語の使い方と例文

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「知る」の敬語表現の尊敬語の使い方と例文についてご紹介しましたので、次は「知る」の敬語表現の丁寧語の使い方と例文についてご紹介します。

「知る」の丁寧語は「知ります」「知っています」で、ビジネスシーンなどではなく学校などの中でも使われていて、かなりなじみが深い言葉だと言えますので、使い方がわからない人はほぼいないでしょう。

「知る」の丁寧語「知ります」「知っています」はいったいどのように使えば良いのか、「知る」の敬語表現の丁寧語の使い方と例文についてご紹介しましょう。

丁寧語の使い方

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「知る」の敬語表現の丁寧語の使い方と例文の一つ目は、丁寧語の使い方です。丁寧語は相手に対して直接敬意を表す言い方ですが、使う相手は目上でも目下でも構いませんのでかなり使いやすい敬語表現だと言えます。

文末に「です」や「ます」をつければそれだけで丁寧語になりますので、小学校に入学したら国語の授業で習い、すぐに使えるようになる子供も多いでしょう。

小学生でも使えるような敬語表現なので、社会人になると使う機会は少なくなりますが、目下であっても敬語で会話するような会社などの場合は丁寧語を使う機会もかなり多いと言えます。

「知ります」の例文

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「知る」の敬語表現の丁寧語の使い方と例文の二つ目は、「知ります」の例文です。「知ります」を使った例文として「その件に関しては私は全く知りませんでした」という例文が挙げられます。

「知る」の丁寧語は「知ります」ですが、「知ります」をそのまま使うことはほぼありません。「知ります」をそのまま使うのは作文などの文章の中が多く、口頭で「知ります」という言い方をすることはほぼないと言えます。

口頭で「知ります」を使う場合には「知りませんでした」といった言い方が多く、謙譲語で言い換えれば「存じませんでした」「承知しておりませんでした」になります。

ビジネスシーンなどにおいて「知りませんでした」と言っても失礼ではありませんが、やはり謙譲語などで言い換える方が無難です。

「知っています」の例文

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「知る」の敬語表現の丁寧語の使い方と例文の三つ目は、「知っています」の例文です。「知っています」を使った例文として「開発部長の連絡先を知っていますか」という例文が挙げられます。

他に「この計画の件でしたら私も知っています」というような使い方もでき、「知っています」は色々な使い方ができると言えます。

「知ります」も「知っています」も丁寧語なのでビジネスシーンなどでも使うことは可能ですが、できれば謙譲語や尊敬語などで言い換えた方が相手に与える印象も良くなりますので、丁寧語よりは謙譲語や尊敬語を使うようにしましょう。

「知る」の言い換え表現は?

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「知る」の敬語表現の丁寧語の使い方と例文についてご紹介しましたので、次は「知る」の言い換え表現についてご紹介します。「知る」は謙譲語や尊敬語や丁寧語で言い換えることができますが、他にも言い換え表現はあります。

「知る」の謙譲語は「存じる」「存じ上げる」で、これらの言葉は時代劇などの中でも良く使われる言葉ですが、「存じる」「存じ上げる」と同じように時代劇の中などで良く使われる「知る」の言い換え表現に当たる言葉もあります。

「知る」の言い換え表現には謙譲語や尊敬語や丁寧語の他にいったいどのような言葉があるのか、「知る」の言い換え表現についてもご紹介しましょう。

言い換え表現「心得る」

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「知る」の言い換え表現は、「心得る」という言葉です。「心得る」の意味は「理解する」「飲み込む」「事情を知って引き受ける」「承知する」などの意味で、一見すると「知る」とは意味的に異なる言葉のようですが実は「知る」の言い換えに使うことができます。

「心得る」の意味の中に「承知する」という意味がありますが、この「承知する」は「知る」の謙譲語の中にもありますので、ここが「心得る」が「知る」の言い換えに使うことができるという大きなポイントになります。

「心得る」は時代劇の中で誰かに何かを言われた後の返事として「心得た」などという言い方で使われますが、この場合は「理解した」「承知した」といった意味で使われています。

「心得る」の例文

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それでは「知る」の言い換え表現として使える「心得る」の使い方の例文についてご紹介します。「心得る」の使い方の例文として、「重機の扱いは心得ておりますので、お任せください」という例文が挙げられます。

本来「心得る」は「理解する」といった意味なので「知る」より一段深い意味を持つ言葉になりますが、この例文は「重機の扱いは存じておりますので、お任せください」と言い換えることができます。

「心得る」は基本的には「理解する」という意味ですが、「存じる」の言い換えに使うことができ、「存じる」の言い換えに使っても全く違和感はないと言えます。

「知る」の敬語表現を覚えて正しく使おう!

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「知る」の敬語表現について謙譲語と尊敬語と丁寧語のそれぞれの使い方の例文などについて色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。

「知る」の謙譲語は「存じる」「存じ上げる」、尊敬語は「ご存じ」「お知りになる」「知られる」、丁寧語は「知ります」「知っています」なので、「知る」の敬語表現を覚えて正しく使いましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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