自分を許す方法とは？許せない人の心理や後悔しないためにすべきことを解説！

人間は誰でも日常生活を送るにあたり、自分が行った行動・他人に発した言葉に対して後悔をしたり、嘆いたりする事があるのではないでしょうか。そんな時に考えたい、自分を許す事について、そして自分をなかなか許せない人が後悔しないようにするための方法をご紹介します。

そもそも「自分を許す」とは、どういう事を指すのでしょうか。一般的に「許す」とは、他人の過ちを許すなど、他人に対して使う事が多い言葉です。

今回テーマの自分を許すとは、自分が過去に行った行動・発した言葉に対して後悔をし、それを自ら許すという意味になります。

自分を許すイコール、自分に対して怒りの感情を向けなくなるという事なので、自分に対して優しくなれる事をいいます。

怒りと優しさは、真逆の意味になります。怒りとは、破壊したい・否定したいといった存在否定を表しますが、優しさは肯定したいという存在肯定を表します。

自分を許す事について、スピリチュアル的観点から見ると「自分を愛する」という事です。宗教的な言葉に聞こえるかもしれませんが、自分の短所・コンプレックスも含めて受け入れ、自分を愛するという事がスピリチュアルな意味になります。

そもそも人間には、本来自己肯定の心理は備わっているものです。しかしながら、生活している環境の中でいつしか自信を無くし自分に対して厳しくなり、結果自分を許す事が出来なくなっている人が多く存在しています。

そんな自分の嫌いな部分を受け入れることで、自信・自己肯定感を取り戻す事ができます。それがスピリチュアルの観点からみた自分を許すメリットと言えるでしょう。スピリチュアル的に考えると、後悔したり悔やんだ辛い気持ちが楽になれるかもしれません。

自分を許す事ができない人の心理について、それは自分に対しての怒りが収まらないという意味になります。他人を許せない心理と同様、怒りの矛先が自分に向いている状態です。

心理学的に見ると、自分を許す事が出来ない事を「罪悪感」と呼ぶこともありますが、要するに自分はマイナスを背負って生きているという感覚に陥っている心理状態です。

自分を許す事が出来ない事は、自分自身に対し、幸せになる許可を出せていない事とも言えます。つまり自分を許さない限り、永遠に幸せになる事が出来ないのです。

例えば他人から感謝の気持ちを伝えられたり、プレゼントを渡されたとしても、本来であれば嬉しいはずなのに素直に受け取る事が出来ない時、それは受け取る資格がないと思っている証拠です。

人は自分の未熟さや能力が欠如している事に気が付いた時、自分を許す事が出来ないと強く思うことがあります。他人の能力と比べたり、人の期待に応えられなかったり等自分の未熟さ、能力に失望してしまうのです。

結果、自己嫌悪や自己否定の心理に苛まれ自分が嫌いになってしまい、最終的には自分の存在否定の感情が生まれます。「自分なんて」という気持ちです。特に性格が真面目であったり、完璧主義の人は注意した方が良いでしょう。

自分の未熟さや能力のなさが許せないと感じる人は、人にもよりますがプライドが高い傾向もあります。それなりのプライドがある分、自分が他人より欠如している部分がある事に対し、自分自身が許せないのです。

どうして他人が出来る事が自分には出来ないのだろう、自分はダメな人間だとマイナス思考になってしまい、なかなかプラスに考える事が出来ません。

スピリチュアル的な観点から述べると、そんなダメな自分も肯定して好きになろうという事ですが、生真面目な人から見れば、そんな甘い考えなんて簡単に出来ないと思ってしまうでしょう。

自分を許すことができない人の心理として、自分の過去の失敗や過ちを後悔してしまうこともあります。あの人を傷付けてしまった、馬鹿な事をしてしまった等自分が失敗したと感じる過去の出来事を克服する事ができません。

自分が立てていた計画が成し遂げられなかったり、思い通りに物事が進まなかった時、やらなくてはいけなかったのに行動に移せなかったりなど、自分の満足がいく結果にならなかったことに対して自分自身への後悔・罪悪感・無力感が生まれます。

自分でも決して過去には戻れないのは分かっているものの、あの時こうしてれば良かったと強く思うのです。反省という言葉は未来に生かせる希望がありますが、自分を許すことが出来ない人は、過去ばかりを考えてしまい立ち止まったままの状態です。

内閣府の統計では、各国13歳から29歳の男女を対象に「今の自分に満足していますか」というアンケートをもとに自己肯定感を測ったところ、日本人は諸外国の人々と比較し、自己肯定感が圧倒的に低い結果が出ました。

日本人は約45パーセントの人しか自分に満足をしていませんでした。スピリチュアル的に述べると、自分を許せていない人が多く存在するという事になります。例えば数値が一番近い韓国と比較しても、日本人は25.7パーセントも自己肯定感が低いことが分かっています。

日本人は自分に対しての評価が厳しかったり、自信がない傾向もあるのでしょう。逆にアメリカやイギリス、ドイツにフランスのアンケートでは、80パーセント以上の人間が、自分に満足しているという結果でした。

自分を許すことが出来ない人は、過去のことばかりを考え、過去の自分イコール悪と考えが固まってしまっているため、例えば周りの人が励ましたり慰めてあげた場合でも、現状が良い方向にいかない限り、なかなか心を緩和するのが難しいです。

全員が同じ特徴があるとは限りませんが、自分を許すことが出来ない人は、前述した通り、真面目で完璧主義である人が多いです。自分の言動について常日頃考えている人だからこそ、間違いがあると、自分のミスに対し厳しくなってしまうようです。

スピリチュアル的な観点から見て、過去の過ちは魂の成長だと言われています。問題が解決した時にはそう考えられるようになる可能性もありますが、時間がかかるでしょう。自分を許すことが出来ない人の特徴は、他に下記の点があげられます。

自分を許すことが出来ない人の特徴の一つは、自分を責めてばかりいることです。例えば、他人と自分を比較したり、自分の嫌な部分を見た時、物事が上手くいかない時、他人から言われた事を真に受けて自分を責めたり等、様々です。

多くが過去の嫌な記憶を思い出し自分を責めることが多いでしょう。自分を責めれば責めるほど、自信を失くし自己評価が下がり、パワーを失ってしまいます。どうして自分はあんな事をしてしまったのだろうと、暗い気持ちが続いてしまうのです。

自分を許す事は決して簡単な事ではありませんが、自分を責め続けてしまうと結果自分のことが嫌いになり、周りの人々までもを遠ざけてしまう可能性があります。自分を許すのと同時に、反省しまた次頑張ろうと前向きに考えられたら希望が見えてくるでしょう。

人間は、自分の中にある「見たくない部分」をジャッジし、裁いてしまうことがあります。自分の許せない部分を責め続け、自分の好きな部分にのみ許可を出す習慣が続くと、心の分離感に悩まされてしまいます。

何かするにしても自分の中で葛藤があったり直ぐに動けなくなったり、精神的負担が大きくなります。何故かと言うと、失敗する自分を許す事は出来ないからです。成功する自分だけが、正しいと思い込んでいるのです。

スピリチュアル的に言うと、成功する自分でないと、自分を愛することが出来ないのです。プレッシャーや葛藤が起き、失敗を恐れてやりたい事にチャレンジできなくなります。自分の中で良い・悪いを独自に判断している傾向があると言えるでしょう。

自分を許すことが出来ない人は、自分に対して厳しい人でありますが、実は他人の弱さも許せないという特徴があります。人は日常の中で他人と接し、相手の不誠実さ・いい加減さ・勝手さ等、マイナスの部分を受けることがあることでしょう。

他人の嫌な部分を見た時「許せない」と思うかもしれません。しかし人の弱さを許せない事は、自分の弱さでもある事を覚えておきましょう。人の弱さを許せる人間になりたいと思った時、第一の方法は、自分の弱さを認め、自分を許すことです。

自分の人格を磨き、他人の弱さまでも許せるようになった時には、スピリチュアル的に言うと他人を愛すという事になるでしょう。他人の批判ばかりしている人は、今後言葉に気をつけて他人の長所を見つけられるよう努めてみてはいかがでしょうか。

自分を許すことが出来ない人は、幸せを自ら遠ざけている傾向があります。何故なら、自分が幸せになることを許せない・許可をしていないからです。

勿論、言葉では幸せになりたいと言っていますし、心底そう思っていることでしょう。しかし自分を責めることを続けていると、無意識に裏目に出る選択ばかりをしてしまいます。

自分を許すことが出来ない人の環境が、自然と改善していくことがあるでしょうか。自分自身が自分のことを常に攻めているという事は、自分が自分の敵の状態になっているのに気付くことが大切です。

そのような心理状態で幸せになれるはずがありません。幸せになりたいのであれば、まずは自分を許すこと、自分のことを好きにならない事には始まりません。

次に、自分を許す方法をお伝えいたします。自分を許すということは、自分自身を受け入れる事、自分自身への憎しみや自責の念を捨てることを指します。自分の行いに後悔する事が癖になっている人にとっては、自分を許す事は難しいと思っていませんか。

しかし自分を許す方法は、意外とシンプルなのです。幼い頃、友達と喧嘩して相手から謝られた時「いいよ」とあっさりと許した経験はないでしょうか。大人になった今、内容は複雑になっているかと思いますが、そのサッパリとした気持ちを思い出してみませんか。

自分の嫌な部分を無理に好きになる必要はありません。ただ憎むことをやめることが大切です。自分の嫌な部分を1つ1つ許して自責の念を手放していきましょう。自分を許すとメリットも多くありますので、少しでも楽になれる方法を考えていきましょう。

自分を許す方法の1つ目は過去の自分の努力・頑張りを認めるということです。過去の自分を振り返ると未熟で愚かに感じるかもしれませんが、当時の自分の決断を責めるのは酷だと思いませんか。

また過去の自分はきっとベストを尽くしていたのではないでしょうか。過去の自分の言動は無駄でも損失でもありません。

過去の自分はその時の知恵を精一杯使って頑張っていたはずです。結果が例え良い方向にいかなかったとしても、そこから学び、成長の糧とすることが出来ます。

スピリチュアル的にも、過去の自分の事も含めて愛することが大切でしょう。自分を許すための第一歩は、過去の自分を認める方法から始めてみてはいかがでしょうか。

2つ目の方法は、言葉に出す方法です。自分を許すと実際に声に出して言ってみて下さい。言霊という言葉がある通り、言葉に出すことは効果的な方法と言われています。

言葉にしても何も感情に変化が無い時や抵抗がある際は「自分を許せない自分を許します」と言葉にしてみてください。一度や二度だけではなく、効果があるまで続けることが大切です。

自分を許すと言葉にしたからといって、必ずしも効果があるとは言えません。効果があった場合「優しさ」という感情が芽生えます。自分の感情を随時チェックする必要があります。

優しさが芽生えるまで、口に出す方法を続けて試してみてください。優しい感情になった時、スピリチュアル的に言うと魂が成長した証と言えるでしょう。

自分を許す3つ目の方法として自分の良い点を見つけて評価することが大切です。人間の記憶は曖昧なもので、何回も思い出す度に少しずつ記憶の形が変わる性質があります。自分を許すことが出来ない人は、自分を偏って評価しているケースが多いです。

歪んだ記憶をいくら思い返しても、悪い事しか思い出せないので自分に対してデメリットしかなく、マイナスの評価しかできません。心を落ち着かせ、冷静になり過去の自分を探してみてはいかがでしょうか。

まずは自分の記憶は歪んでいて曖昧だという事を前提に、もう一度自分を振り返ってみる事をおすすめいたします。よくよく過去を思い返してみると、今まで忘れていて見逃していた自分の良い所が見つかるかもしれません。

自分を許すことの効果は大きいです。自分を許すことにより、自分だけではなく、自分の周りの人々までもをハッピーにする効果もあるのです。スピリチュアル的な観点からもみて、自分を許すことの効果は下記があげられます。

自分を許すことにより、自信を持つことが出来ます。スピリチュアル的に言うと波動が上がります。後悔や悲しみ等のマイナスの気持ちを無くすと心が前向きになり、嫌な自分を受け入れることができるからです。

自信があることや幸せという感情を持っていると、スピリチュアルの世界では波動が上がります。逆に後悔をしていたり自信がない等の否定的な心理では波動が下がると言われています。とても単純な仕組みです。

皆さんが少しでも自信を持ち、自分を許すことが出来れば波動が上がり、自然と幸せが舞い込んでくるかもしれません。前述した通り「私は幸せ」と日常的に言葉にするだけで、それが実際のものになる可能性もあります。

自分を許すことが出来ると、スピリチュアルの世界で言う引き寄せの法則で、自分を許すことのできる同類の人物を引き寄せます。類は友を呼ぶという言葉がある通り、波動が上がっている状態で引き寄せる人間は、自分を許せる自信のある人ということになります。

後悔をし続けマイナスの波動の状態では、同じような人を引き寄せ、自分にとってプラスになることはありません。傷の舐め合いをしているようなものです。自分が幸せになるためには、プラスのエネルギーを持つ人達と付き合うことをおすすめいたします。

あなたが前向きで幸せそうな人と付き合いたいと思ったら、まず自分が理想の人間になれるよう、自分を許すことから始めてみてください。明るい心で入れば、自然と周りの人達も笑顔でいることが多いことでしょう。

いつも笑顔で明るい人は、周りに多くの友人に囲まれているイメージがありませんか。自分を許すことが出来て前向きな気持ちでいると、多くの人に好かれる傾向があります。心が健康な人と一緒にいると、周りもプラスになると自然と察するからです。

自分を許すことが出来る人は、自分の短所も含めて受け入れているので自分に自信があります。そのため他人を見て嫉妬をしたり劣等感を抱く心理が生まれることは少ないです。自分と他人を引き離して考えられており、他人の幸せを喜ぶことが出来ます。

そういう前向きな人と、友達になりたいと思いませんか。妬まれたり幸せを祈ってくれない人とは一緒にいたいと誰も思えません。自分が他人だったら、自分と友達になりたいと思えるような人間になれるよう、少しずつ自分を許す事を始めてみましょう。

最後に、自分を許すため、自分を変えたいと思った時に参考にして欲しい本をご紹介いたします。自分を許すことが出来ない人は、実は自分に期待をしていた人なのです。自分に裏切られたという言葉が適切です。

人が幸せになるためには自分を好きでいることが大前提ではないでしょうか。一人で悩まず、出来れば周りの人に相談したいところですが、自分を許せない人は、なかなか友達などに胸の内を話せない人もいるでしょう。

そんな時におすすめしたいのは、読んでいて少しでも気持ちが楽になり前向きになれる本です。世の中には様々な自己啓発本などが販売されていますが、幸せになりたいと思った時、下記の本をご覧になってみて下さい。

まずは、心屋仁之助さんの「望んでいるものが手に入らない本当の理由」という本です。当記事でもお伝えした通り、ありのままの自分は長所も短所も1セットになっている事を理解し受け入れる大切さを説明しています。

ありのままの自分を受け入れてこそ、自分に自信が持てて変われると述べています。自分に自信がない時、過去の自分に対し後悔し、これから良い方向に人生を変えたいと思った時に手にとって欲しい本です。

読み進めるうちに、いつの間にか胸にあったモヤモヤがほぐれていく一冊です。店頭だけではなく、amazonや楽天などのインターネットでも購入することが出来るので、興味がある方はチェックしてみてください。

次におすすめなのは、加藤 諦三さんの「自分に気づく心理学」です。結局人間は自分が気が付かないところで色々と苦労をしており、こういう感情になる人は、こういう事を自分に隠しているのではないか、という事を具体的に書かれています。

自分に気づく日は、自分が生まれ変われる日、今自分が悩んでいる理由は、過去の自分のこんな影響があったから、ということに気が付かされる一冊です。例えば人付き合いが苦しい理由、小さい事で不機嫌になる心理等様々です。

また自分に自信が持てないのは、自分の欠点ではない事も述べています。この本を読んで救われた、涙が出たという読者もいるほどなので、悩んでいる方、一度読んでみてはいかがでしょうか。インターネットでも購入可能です。

いかがでしたか。今回は、自分を許す方法や、許せない人の心理や後悔しないためにすべきことを解説いたしました。人間誰でも、失敗と後悔の積み重ねかと思いますが、自分を許すことが出来れば、とても生きやすいでしょう。皆さんに明るい未来が待っていますように。