自分を愛する方法とは？今すぐに実践できる習慣や為になる名言を紹介！

恋愛指南書や自己啓発書にはよく「自分を愛さなければ、他人から愛されない」や「自分を愛することで、幸せをつかむことができます」といった文章が書かれています。

「自分を愛する」と聞くと、スピリチュアルなものを連想するかもしれませんが、実際はスピリチュアルとは異なるものです。スピリチュアルとは、霊体験やオカルト、占いなど沢山の意味を持ちますが、そういった体験をする必要はありません。

スピリチュアルを「自分の本質を知り、生命エネルギーのままに生きること」といった考え方をしている方もいます。この考え方からすると、自分を愛することはスピリチュアルと繋がることとなるのかもしれません。

ですが、実際に自分を愛するとはどういったことをすれば良いのでしょうか。自分の本質を知ると聞くと、難しいことをしなければならないのかと想像してしまう方もいるかもしれませんが、今日から実践できることなので、難しいことは何もなく習慣にしやすいものばかりです。

実は、生きづらさを感じている方のほとんどは、自分を愛することを理解していないため、無意識に自分を蔑ろにしてしまっています。

自分を愛することとは、自分勝手に振る舞うことではありません。しかし、イメージが掴めないことには実践するのも難しいでしょう。まずは、自分を愛することができる人の特徴について解説していきます。

自分を愛することができる人は、自己肯定感が高いです。自己肯定感とは、「調子が良いときも悪いときもある。どんな私でも良いんだ」「私は私のままで良いんだ」と自分の存在価値を認め、肯定することによりしなやかで芯の強い生き方ができます。

逆に自己肯定感が低い人は、事実よりも自分を過小評価してしまいます。「自分はダメな人間だ」と自らを責め続けたり、自分のミスを指摘されると、自分を否定されたと感じて自己防衛のために逆ギレしてしまったりと、トラブルに繋がるケースもあります。

自己肯定感が高い人は、自分の可能性を信じることができるので、目標に向かって積極的に行動できます。例えば、新しいことを始めるときに、「自分は失敗なんかしない！」という過信ではなく、失敗に終わったとしても結果に依存していないため、事実を受け入れ、次に生かすことができるのです。

自分を愛することで、自分で自分の心が満たされていくため、他人に何かを求めたり、振り回されたりすることがなくなります。

例えば、辛いことがあって誰かに共感してほしいときに、相手に期待していた反応や慰めの言葉をかけてもらえず、落胆してしまったことはありませんか。相手に期待して落ち込んでしまう原因は「心の安定を他人に依存させている」からです。

自分を愛することができれば、自分が求めているものを与えられるので、自分で心を満たすことができるようになります。

自分を愛することで、人の不完全さを受け入れ、愛することができるようになります。人には長所も短所もあるのが当たり前のことなのに、どうしても自分や近しい人の欠点は目についてしまい、感情的になってしまうものです。

自分のマイナス面も、自分の一面であると受け入れて愛することのできる人には、他人にも同ようにその人の弱さやマイナス面を受け入れられる器が形成されます。また、自己肯定感を持つことで、「ありのままの本当の自分」を表現することができます。

自分を愛することができる人の特徴を知ることで、今の自分に何が足りなかったのか気付けた方もいるかもしれません。

自分を愛するということは決してスピリチュアルなことでもなく、難しいことでもありませんが、習慣として続けていくことがとても大切です。さっそく今日から実践して、習慣にしていきましょう。

日常生活は、同じことの繰り返しになるため、自分を愛することができない人は負のスパイラルに陥りがちです。その連鎖を断ち切るために、何か新しい事に挑戦してみましょう。

例えば、朝少しだけ早く起きて読書をしてみたり、夜に日記を書いてみたりというささやかなことから、思い切って習い事を始めてみるのもおすすめです。

大切なのは、続けることです。定期的に新しいことに挑戦し続けることで、自分の強みが理解できるようになります。

自分に自信が持てない人は、他人の評価や反応によって自分の存在価値を決めているところがあります。誰かに認められることに縛られてしまうと、認めて貰えなくなると自信を喪失してしまいます。

また、誰かに認められることは嬉しいことですが、認められたことに対して「この人に見捨てられないように、期待に応え続けないといけない」というプレッシャーを自分で背負ってしまい、苦しくなってしまいます。他人の反応にとらわれる必要はありません。

自分を愛することができない人は、自分の軸がないために他人の影響を受けやすいです。特に、長い時間を共にする人物から受ける影響はとても大きく、自分の想像以上に家族や友人などから影響を受けています。

悪い影響を受けてしまうと、自分を愛するどころではなくなるため、一緒にいて違和感のある人とは離れて、近付かないようにしましょう。悪い影響を与える人とは離れることで、心をすり減らさなくなっていくので、自分が大切にしたい・自分を大切にしてくれる人と縁が繋がりやすくなります。

「新しい事に挑戦してみる」ことをおすすめしましたが、何を始めたらいいのかわからない、挑戦することそのものにハードルを感じてしまうという方は、まずは「周りの人に合わせることを止めてみる」ことから始めてみましょう。

人に合わせることが習慣になると、自分の気持ちがわからなくなってしまいます。自分の気持ちを認識するために「周りに合わせること」を止めてみるところから始めましょう。自分が何を感じているかを認識するということは、とても大切な工程です。

突然ですが、あなたは自分の体に触れていますか。顔や体を洗ったり、ムダ毛のお手入れをしたりと、日常生活で必要な時以外では、意外と自分の体に触れる機会はないという方もいるのではないでしょうか。

生まれてから何年もずっと一緒に生きてきてくれた、大切な体です。体に無理を強いることはあっても、自分の心身を積極的に労わろうと思う人は、多くはないのが現実です。人は人に触れると安心感を得られますが、その対象が自分自身でも同様の効果を得られます。

電車に乗ったときはスマートフォンを見たり、テレビを見ながらご飯を食べたりと、私たちの意識は外に向いている時間が多いです。周りからどう見られているかを気にして、常に外からの情報を得ようとしています。

そのため、1日30分でも自分の時間を確保し、自分の内面に目を向けてあげることで、普段は気付けなかった自分の体のちょっとした変化や、心の変化に気付くことができます。

瞑想と聞くと難しいと感じますが、例えば何もせずにぼんやりと過ごしてみたり、思っていることをひたすら書き出してみたりと、自分に意識を集中させられることなら何でも問題ありません。自分を愛することのできる人は、自分と向き合うための時間を確保しているのです。

自分を愛するために、人に話を聞いてもらうという方法もおすすめです。友人や身近な人に話すのが苦手であれば、話を聞くプロのカウンセラーに話を聞いてもらうのも良いでしょう。また、話す相手は、あなたに優しい言葉をかけてくれる人や似た体験をしたことのある人にお願いしましょう。

自分を愛する方法がわかり、それを実践して習慣づけることに成功しても、効果を実感できないという方は、もしかすると自分に厳しすぎて自己否定を続けている方なのかもしれません。ここからは、自分を愛するために必要な考え方をご紹介していきます。

もしかすると、自分のことが嫌いだから自分を愛することは難しいと感じている方がいるかもしれませんが、自分を嫌いでも問題はありません。また、自分を好きになる必要も、自分が好きか嫌いなのかを考える必要もありません。

他の誰かに変わることはできません。自分のことが嫌いなまま、自分の心の声に従って生きていくことが、自分を愛するために必要です。

あなたは、自分がどんなことに興味を持ち、どんなことが不満に感じるのか、本当はどんなふうに生きたいのかを考えたことはあるでしょうか。

些細なことでも、ことあるごとに「自分は本当はどうしたいのだろうか？」と自問することで、本当の望みが見えてきます。モヤモヤしたり違和感があったりするものは、あなたが望んでいないことです。

何か間違いを犯してしまったときに、そのことで自分を責めることに意味はありません。誰だって間違うことはありますし、それを人生の一部として受け入れる必要があります。

間違えないことに越したことはないですが、どんな間違いの裏にも学ぶ機会があります。間違いを理由に自分を責めるより、反省し次に生かすようにしましょう。

私たちは生まれてから家庭環境や社会との関わりの中で、「しなけばならない」「すべき」という固定観念を無意識に覚えて生きています。それに当てはまらない感情や行動を、無自覚のうちにダメなことだとジャッジして、抑圧しています。

ありのままの自分を愛することを恐れたまま自分を愛すると決めても、ポジティブな面だけを愛することしかできません。

生命は生存することが一番最初の欲求であり、生き残るためには危機回避をする必要があるため、「回避したいもの」に目を向けていく必要があります。しかし、現代の日本ではその能力はさほど必要ではなくなりました。

「ないものを探す方法」よりも「既に満たされているもの」や「備わっている能力」に目を向けることは、自分を愛するために必要な能力です。

「やりたいこと」と聞くと、大きい目標や実現の難しい夢などを想像するかもしれません。例えば「おいしい紅茶が飲みたい」や「今日は早く眠りたい」など、ささやかなことから叶えていくことが自分を愛するために大切な考え方です。

普段面倒だと感じて諦めてしまっていることを、ひとつずつ叶えていくことが自分を愛する方法をスムーズに行える秘訣です。

自分を愛することは、他人を愛するよりも難しいことです。そういったときには、偉人や著名人の名言を読んでみることで新しい価値観を得ることができるかもしれません。ここからは、自分を愛するために参考になる名言をご紹介していきます。

名言を知ることで、何かがあったときに心を支えるお守りになります。ここでご紹介するのは一部ですが、興味のある方は他の名言も調べてみてください。

「もし今日が人生最後の日だとしたら、今やろうとしていることは本当に自分のやりたいことだろうか？」という言葉は、アップル創業者であるスティーブ・ジョブズが遺したもので、自分の素直な心に従うべきというメッセージが込められています。

大正時代の作家である有島武郎の「惜しみなく愛は奪ふ」には、「私は私のもの、私のただ一つのもの、私は私自身を何者にも代え難く愛することから始めねばならない。」という言葉があります。

私たちは、他の誰とも代われない唯一無二の人生を生きています。他の誰でもなく自分を愛して生きていかないといけないというメッセージが込められています。

自分を愛することはスピリチュアルなことではなく、植物を育てるのと同じで自分の心に水をあげていくことの積み重ねになります。自分を愛する方法を知り、習慣にしていくことで自信を持つことができたり、今よりも生きやすくなります。

大人になると自分よりも他人を優先してしまいがちですが、自分を愛する心や行動を忘れずに、少しずつ自分が生きやすくなるように人生を変えていきましょう。