定年後の生活を楽しみたい!生活費はいくら必要・残りの人生設計の仕方は?

定年後の生活を楽しみたい!生活費はいくら必要・残りの人生設計の仕方は?

定年後の生活を、今から楽しみにされている方は多いと思います。夫婦で旅行に出掛けたり、趣味に没頭することも出来るでしょう。そんな定年後の生活を楽しむために、今後の人生設計について徹底解説します。定年後の生活費や収入に関しても、詳しくご紹介します。

記事の目次

  1. 1.定年後の生活を楽しむ!【資金】
  2. 2.定年後の生活を楽しむ!【生活費】
  3. 3.定年後の生活を楽しむ!【健康】
  4. 4.定年後の生活を楽しむ!【住居】
  5. 5.定年後の生活を楽しむ!【過ごし方】
  6. 6.定年後の生活を楽しむには早くから準備が必要!

定年後の生活を楽しむ!【資金】

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定年後の生活を楽しむには、何はさておきお金が必要です。子供の独立などで生活費としての出費は減少するかもしれませんが、退職によって収入そのものも減るわけです。定年後の生活を不安なく過ごすためには、独身でも夫婦でもしっかりと生活設計をしておくことが大切です。老後を考えるにあたってチェックしておくべき項目を、詳しくご紹介しましょう。

老後資金を考えた生活設計

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定年後の生活で自分がどれだけのお金を手に出来るのか、ご存知でしょうか。それを知っておくのは、老後資金について考えるのにとても重要です。今現在の生活を見直すと共に、将来的にどれくらいの収入を得られるのか、きちんと把握しておきましょう。それを踏まえた上で生活設計を立てるのが、老後資金を考えるスタートラインです。

自分の退職金を知っておく

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退職金を当てにして、定年後の趣味や旅行への希望を膨らませ過ぎてはいませんか。退職金制度は、どの会社にもあるとは限りません。自分の勤め先に退職金の制度があるかどうかは、就業規則にある退職金の項目をチェックしましょう。金額を確認すると共に、受け取り方も知っておくといいでしょう。そのことで、定年後の生活もイメージしやすくなります。

年金のもらえる額を知っておく

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年金の受給額は、実は人それぞれなのです。例えば自営業者の場合、原則60歳まで国民年金の保険料を支払い、65歳からの基礎年金の受け取りが月額56,000円程度だと言われています。会社員や公務員は厚生年金にも加入しているので、これに上乗せがあります。厚生年金に加入している夫を持つ専業主婦も、65歳から基礎年金の受給が始まります。

年金を増やす方法を考える

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年金を増やす方法はいくつかあります。最近よく言われるのが、繰り下げ受給です。年金を増額する方法の中では、最もその割合が大きいと言われています。この方法で受給額は増えても、長生きしないと元が取れないリスクがあるのが弱点です。定年後も再雇用制度を利用して働くのも、厚生年金の加入期間が延びるために年金の増額に繋がります。

まだ働いていて収入に余裕があるなら、任意で「個人年金保険」に加入するのもおすすめです。このように、様々な方法で年金を増やすことは可能です。どのパターンが自分の人生設計に組み込めそうか、一度考えてみましょう。

70歳まで収入を得る仕事を探す

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70歳まで働ける仕事を探すのは、実は意外に難しいことです。会社の中には定年を廃止している所もありますが、まだまだ一般的ではありません。再雇用されたとしても、65歳で定年を迎えます。出来れば70歳で年金をもらいたい場合は、どのようにして70歳まで働ける場所を見付ければいいのでしょうか。

鍵は「シニア起業」にあり!

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近頃は、60歳で定年後に「起業」という選択する人が増えているといいます。自ら興した会社なら定年はありませんので、70歳まで働くのも可能になります。また、年を重ねたからこそ起業に活かせることもあります。長年の経験やノウハウ、今までの仕事で得た人脈などは、若い起業家が欲しくても手に入れられない貴重なものなのです。

ただし、シニア起業は長く安定して続けられることを目標にしましょう。若者の起業のように、行き当たりばったりでは意味がありません。若い頃ほどのエネルギーがない分、知識や経験で補うのです。リスクの少ない仕事を選ぶのも、シニア起業には大切なことです。

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定年後の生活を楽しむ!【生活費】

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趣味などにお金を使わなくても、生きている限り必ず掛かるのが生活費です。定年後の生活は年金が頼りですが、どのくらいの生活費が掛かるのか不安が募ります。生活費の額は、当然ながら夫婦であるか独身であるかによって変わってきます。定年後の生活を楽しむために、それぞれどの程度の生活費が必要になるのかを解説します。

定年後の生活費

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生活費というのは、その人のライフスタイルによって大きく変わるものです。家賃が掛かる住まいか持ち家なのか、外食にはよく行くのか、病気がちかそうでないのかなど、生活費の額を左右する要因はたくさんあります。そんな生活費に関してここでは、公益財団法人の「生命保険文化センター」の試算によるデータをご紹介します。

夫婦二人の平均22万円

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生命保険文化センターによれば、夫婦2人世帯の1か月に掛かる生活費は22万円だそうです。これに対し、24万であるという総務省調べによるデータもあります。これは、定年前後を想定した生活においてどんな出費があるかというシミュレーションから叩き出された数字です。さらにゆとりを持とうというなら、30万は必要であるとも言われています。

独身の平均15万円

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独身の場合には、どれくらいの生活費が掛かるのでしょうか。こちらは総務省の試算で、月15万程度必要になると考えられています。夫婦なら1人あたり11万円であることを考えると、多少の割高感はあります。独身者の場合も余裕のある生活を目指すなら、もう少しは欲しいと感じるようです。

趣味を楽しむにはプラス10~15万円

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定年後の生活では、仕事をしていた頃に出来なかったことをやろうと計画されている方も多いでしょう。夫婦で趣味や旅行を楽しんだりすることも出来ます。孫と三世代で出掛け、費用は自分たちが持つということもあるでしょう。そんな理想を現実にするためには、先ほど挙げた生活費に10万から15万の上乗せがあるといいと言われています。

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定年後の生活を楽しむ!【健康】

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定年後の生活を楽しく過ごせるかは、健康にその時を迎えられるかどうかで変わってきます。仕事に縛られなくなっても、代わりに病院通いすることになると意味がありません。仕事を辞めてから健康になろうとするのでは、既に遅いこともあるのです。悠々自適な生活を望むなら、定年までの時間も大切に使うべきなのです。

日頃からしっかり健康管理

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日頃から、スポーツなどで適度に体を動かしておくのが重要です。その時間が取れないようなら、なるべく体を労って過ごすことを心掛けましょう。喫煙の習慣があるなら、定年後の生活に向けてきっぱり止めることも選択肢のひとつです。煙草はどんどん値上がりしています。その出費が減ることは、老後のゆとりにも繋がります。

在職中に健康診断をしっかり受診

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会社勤めなら、毎年健康診断の日が設けてあるはずです。任意だったとしても、必ず受けておきます。自営業者の場合は、時間を取って健康診断に出掛けます。自分は健康だし大丈夫だという考えは、何の得にもなりません。健康診断は、大きな病気を早期に発見するチャンスだとも言えます。定年後の生活を楽しみにしているなら、健康診断はマストです。

生命保険の見直し

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定年を迎える頃には、おそらく子供も独立しているはずです。そのタイミングで、生命保険を見直してみましょう。特に高い死亡保障を掛けている場合は、本当にそれが必要なのか考えてみる必要があります。老後においての死亡保障の保険金は、亡くなった時の葬儀代くらいに考えておくのが妥当です。金額では200万から500万程度を考える人が多いようです。

定年後の生活を楽しむ!【住居】

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定年後にも、慣れ親しんだ家に住みたいと思うのは当然です。しかし、ライフスタイルが確実に変化するのもまた事実なのです。子供がいたり働いていた頃は利便性を求めて住居を選びますが、定年後の生活では、それらが必要でないこともあります。定年を迎えるにあたって、住まいについても考え直すことをしてみてはいかがでしょうか。

住居の住み替え

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60代になってからの住み替えを考えた時、資金のことが頭をよぎるはずです。収入がなくなることや年金への不安で、なかなか一歩を踏み出せないものです。しかし、まったくゼロから新しく住居を購入するわけではないということをお忘れではないですか。今あるものを売ったり賃貸に回したりして、資金を作ることは可能なのです。

資金の不安がなくなれば、次に考えるのは、どのような住まいが自分に相応しいのかという点です。一戸建て、マンション。夫婦か独身かによっても変わりますし、どちらを選ぶにしても利点や欠点はあります。それぞれの住まいの特徴について、詳しく見ていきましょう。

一戸建て

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周りを気にしたくないという理由から、夫婦2人でも一戸建てを希望する人は多いです。マンションだと上階の音が気になるところですし、自分たちが下に迷惑を掛けていないかも心配しなくてはなりません。部屋が余っていても、子供が孫と遊びに来た時に使えます。管理費などといった名目での毎月の出費がないのも、一戸建てが好まれる理由です。

マンション

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マンションも、定年後の生活には便利な住まいです。夫婦2人なので、一戸建ては必要ないと考えるのも当然です。家が広いと、その分修繕費も高くなります。オートロックのマンションなら、セキュリティの心配が少なくなるという利点があります。上階に住んでもエレベーターがありますし、バリアフリー化の進んだマンションを選ぶことも出来るでしょう。

中には、お隣に誰かがいた方が安心だと考える人もいます。独身あるいは死に別れて独り身になった人が、半強制的にでも誰かと繋がっていることは大切だと考えられています。老後に向けて持ち物を少なくし、コンパクトに生活したい人にもマンションは好評です。

住居の場所

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次に関心が出て来るのは、どこに住まいを構えようかということです。今まであくせく働いて来たから、定年後は田舎でゆっくりとした生活を求める人もいるでしょう。老後を過ごすからこそ、利便性のある街中に住みたいという人もいるでしょう。都市部と郊外、それぞれのメリットとデメリットについて見てみましょう。

都市部

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都市部に住まうメリットは、何もかもが近くにあって便利だという点にあります。交通網の発達もそうです。今までは車で移動していても、いずれは免許の返納も考えなくてはなりません。買い物をする場所や娯楽を楽しむ場も、都市部ならたくさんあります。老後は病院に掛かることも多くなるので、比較的大きな病院がある都市部での生活を望む人は多いです。

便利な反面、コンパクトな中にいろいろ詰まり過ぎている息苦しさは否めません。利便性と喧騒は、都市部では背中合わせに存在しているのです。定年後の生活はゆっくりと過ごしたいと考えている人には、都市部での生活は向かない可能性があります。

郊外

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定年後は田舎でゆっくりしたいという声も、定年を迎えた人からよく聞かれます。定年後の田舎暮らしを扱った本やTV番組もたくさんあることから、その関心の高さが窺えます。郊外で暮らすメリットは、自然が多く静かに暮らせる点にあります。郊外に行けば行くほど土地の値段も安くなり、都市部では持てなかった一戸建てを購入することも夢ではありません。

デメリットは、不便が多いことです。買い物に行くのも車がないと行けなかったり、大きな病気になっても診療所しかないといったことも挙げられます。都会特有の喧騒はなくても、ご近所付き合いが濃密過ぎて辛いと感じる人もいます。

家族との距離

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定年後の住まいを考える時には、子供の家族との距離も加味することになります。今は老後の世話をしてもらう時代ではなくなってきましたが、遠くよりは近くに住んでいたいと思う人がほとんどです。子供家族と近くに住む方法としては、大きく見て2つあります。その方法を、次にご紹介します。

同居・二世帯住宅

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同居および二世帯住宅という住み方には、お互いに利点があります。子供世代は、家事を手助けしてもらって負担が減ったり、子供の面倒を見てもらうことも出来ます。親世代は孫の近くにいることが出来ます。また、頼ってもらうことでそれが生き甲斐になる場合もあります。自分たちが体を壊した時に、対応してもらえるという安心感もあります。

その反面、近くにい過ぎるのはストレスが溜まる原因にもなります。子供と親の世代間には、考え方の違いもあります。親世代からかつての常識を押し付けられて息苦しく感じることもあれば、若い世代のやり方に疑問を感じることも出てきます。

近くに別居

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一緒に住むことは出来なくても、お互いに頼り合う関係は作れます。それが「近居」という方法です。同居ではなく、近くに別居するのが近居の特徴です。いざという時にお互いが助け合える距離に住むなら、近過ぎることで生じるストレスとも無縁です。ほどよい距離感を感じられる、新しい住み方と言えるでしょう。

定年後の生活を楽しむ!【過ごし方】

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定年後の生活をどう過ごすか、考えたことはありますか?老後資金のこと、健康面のこと、住まいのことなど、不安は尽きないものです。そうではあっても、誰もが気持ち良く幸せに過ごしたいと考えています。過ごし方には、男女の違いも見られるようです。男性と女性で、どんな過ごし方の違いが出て来るのかを見てみましょう。

男性の過ごし方

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定年後の夫や父親が、特に趣味もなく家でブラブラするばかりで困るというのはよく聞く話です。仕事一本でバリバリやってきた人の中には、定年後に糸が切れたようになってしまうことも多いのです。だからといって何もせずに、家族に厄介者として見られるのは悲しいことです。ここは思い切って、新しいことにチャレンジしてみるのもひとつの方法です。

そのことで、全く興味のなかった分野にのめり込むようになる人もいます。男性は、年老いてこんなことをするのは恥ずかしいという考えに囚われがちです。そんな価値観は、まずはリセットするのです。そうすれば、思いもよらなかった趣味に出会えるかもしれません。

女性の過ごし方

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男性に比べ、女性は環境に順応しやすい生き物です。定年後は趣味に没頭するぞと、今から人生設計に励む人もいるでしょう。専業主婦の場合、夫の定年後に働きに出る人もいます。四六時中家にいる夫と顔を合わせるより、外で働くことで気晴らしをしたいと感じるからとも言われています。働けば収入もあるので、生活にも少しはゆとりが生まれます。

そんな女性には、なるべく長く続けられる仕事を選ぶことが重要とされています。年齢を重ねてから採用される仕事も少ないですし、無理をして働く意味はありません。収入の高さよりも、ストレスなく働ける場所を探しましょう。

定年後の生活を楽しむには早くから準備が必要!

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定年してからその後のことを考えていては、遅いことも多いです。独身であろうと夫婦であろうと、早いうちから定年後の生活設計を考えておく必要があります。そういう設計のあるなしが、定年後の生活を楽しめるかどうかに関わってくるのです。まだ早いと思わずに、楽しいことを中心に定年後について考えてみてはいかがでしょうか。

エタミケイ
ライター

エタミケイ

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