大正時代の服装の特徴は洋服?貴族や庶民たちのコーデ特集!

大正時代の服装の特徴は洋服?貴族や庶民たちのコーデ特集!

激動の時代として知られている大正時代の服装をご存じでしょうか?実は洋服が日本に普及され始めた時代でもあり、新しい時代を象徴するかのように女性も職業に就くようになりました。そこでこの記事では大正時代の貴族や庶民の服装の特徴やコーデをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.大正時代の服装にはロマンがいっぱい
  2. 2.大正時代の特徴は?
  3. 3.大正時代の服装【貴族】
  4. 4.大正時代の服装【庶民】
  5. 5.大正時代の服装【学生】
  6. 6.大正時代の服装の移り変わり
  7. 7.大正時代の服装を取り入れるのもあり!

大正時代の服装にはロマンがいっぱい

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大正時代と聞くと大正ロマンと言う言葉を連想するかもしれませんが、まさしく大正時代はロマンにあふれた新しい時代でした。次々と海外からの文化が流れ込み、ついには庶民にまで洋服が取り入れられるようになりました。

やはり大正時代はまだ完全に洋服文化に染まりきっているわけではなく、着物と合わせた和洋折衷スタイルを好んでいる人もいました。こういった過渡期にあたる服装にロマンを感じている人も数多くいます。

そこでこの記事ではそんなロマンの溢れている大正時代の服装を貴族や庶民に分けて取り上げていきます。合わせて大正時代の学生の服装について説明していくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

大正時代の特徴は?

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大正時代は様々な変化が起こった時代として知られていますが、たった15年しかなかった激動の時代と言うことができます。とりわけ第一次世界大戦が起こった時代でもあるので、本当に人々は否応なく変化を強いられました。

思想面では大正デモクラシーで民主主義や自由主義を重視する風潮が流れ始め、第一世界大戦によって物価も異常なほど上昇したのです。なんと物価の上昇によって、かの有名な米騒動と呼ばれる暴動も多発するようになりました。

さらには大正時代は関東大震災まで発生した時代として知られていますが、国内に多大なる混乱を与えました。大正時代は本当に特筆すべき特徴が数多くあるのですが、次の項目からはそんな特徴を詳しく説明していきます。

変化の激しい時代

上記でも軽く触れましたが、大正時代は基本的に思想面や経済、政治といった様々な領域において変化の激しい時代となっています。それまでには考えられなかった出来事がいくつも重なり、やはり明るさ一辺倒ではいきませんでした。

一方で、女性がエレベーターガールや教師、事務員といった職業に就くようになったことで知られている時代でもあります。やはりそれまでは女性が社会進出するのは憚られていたのですが、一気に道が開けたということもできます。

もしかしたら「モダンガール」という言葉を聞いたことのあるひともいるかもしれませんが、まさしく象徴的な大正時代の女性です。若い女性を中心として、どんどん自立しているような女性像が広まっていきました。

洋風の文化の影響

大正時代は暗い出来事と女性の社会進出が特徴的ですが、なんといっても洋風の文化が流れ込んできた時代としても知られています。もちろん服装はだんだんと洋風になっていき、なんと洋風のメイクも一般的に使われるようになりました。

基本的に和洋折衷を好むような女性が数多くいたものの、洋服でひざ下やミディアムを取り入れる人も数多くいました。上記でも軽く触れたような「モダンガール」がそういった洋風の格好を好み、だんだんと軽やかな服装に変化していくのです。

もちろん大人だけでなく、学生も洋風の文化の影響を受けて服装に変化をもたらしていきました。この記事ではそんな大正時代の学生の服装の特徴も取り上げていくので、気になる人は合わせて参考にしてみてください。

服装も和洋折衷

もしかしたら「ハイカラさん」という言葉を聞いたことのある人もいるかもしれませんが、まさしく大正時代の象徴と言えます。女子の学生は洋物を入れた和装を好むようになり、まさしくロマンを感じさせる服装に昇華されていきます。

大正時代でも着物は一般的だったのですが、とりわけ袴に編み上げブーツといった和洋折衷の服装がとても人気がありました。今でも大正時代のこの服装はとても人気があり、中には卒業式に取り入れる人だっています。

実は大正時代はまだ制服が定まっている学校の方が少なく、制服があればセーラー服といった服装をしているのが特徴的です。次の項目からは大正時代の貴族の服装について取り上げていくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

大正時代の服装【貴族】

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大正時代にはまだ貴族制度があったわけですが、やはり貴族は独自の服装のスタイルを作り出しています。簡潔に言えば、動きづらい着物から動きやすい洋服といった服装を好むようになり、なんと蝶ネクタイに丸メガネといったアイテムまで登場するようになります。

基本的には女性は着物を着ていることが多かったものの、パーティなどではパーティドレスを着ていることが特徴的です。なんと貴族の使用人の服装として知られているメイド服は大正時代から使われ始めたものとなっています。

より便利な服装に

基本的に大正時代の貴族の男性は、がらりと和装の着物からだんだんと洋服を好むようになったことが特徴となっています。男性の中には警察官の方もいたわけですが、とりわけ床を擦らなくても動きやすい服装を求めているうちに洋服に変化したわけです。

もしかしたら大正時代をモチーフとする作品でスーツに吊りバンド、ネクタイといった服装を見たことのある人も多いかもしれません。こういった清潔感のある服装はまさしく大正時代に好まれていて、髪型を七三に分けるのも特徴的です。

メガネやネクタイの流行

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上記でも軽く触れましたが、大正時代の貴族男性の間ではスーツに吊りバンド、ネクタイといった服装が流行していました。なんと大正時代も時が進むとともにスーツにハット、蝶ネクタイ、丸メガネといった特徴的な服装に変化していきます。

スーツの中にベストを着込むのも一般的となっていて、基本的に貴族男性は清潔感のある服装を好んで着ていました。貴族男性はそこまで洋服の種類はないものの、基本的に正装としてスーツなどの洋服を好んでいたのです。

女性は和服が中心

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大正時代の女性と言えば、「ハイカラ」や「モダンガール」を想像する人は多いかもしれません。実はそういった方は基本的に庶民の女性の特徴として知られていて、とりわけ貴族女性はまだまだ和装を好んで着ていたのです。

大正時代の貴族女性が和装を好んでいたと言っても、だんだんとヘアスタイルなどに変化を持たせるなどしておしゃれを楽しんでいました。もちろん貴族女性も学生のうちは、自分好みの和洋折衷の服装を組み合わせて独自のおしゃれをしていたのです。

パーティドレスの着用

やはり大正時代の貴族女性と切っても切れぬ縁にあるのがパーティですが、こういった場ではパーティドレスを着用するのが特徴的です。今ではおしゃれで可愛らしいドレスを着用する人は多いものの、大正時代のパーティドレスは一風変わっています。

とりわけ足が完全に隠れるようなスカート丈や首回りを覆うようなデザイン、長そでといった服装が好まれて社交の場で着られていました。他の部分で華やかになるようにつばの広い帽子を被ったり、大きめの扇子を持ちながらパーティに出席したのです。

なんと大正時代の女性達はそれまで付けたことのなかったコルセットでウエストを絞ってまでパーティドレスを着ていました。やはり華やかなイメージのあるパーティドレスですが、慣れないことは数多くあったのかもしれません。

大正時代の服装【庶民】

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大正時代は貴族と庶民の差がはっきりとしているものの、庶民は男女関係なく新しい風を吹き込んだ服装をしているのが特徴かもしれません。庶民はそこまで服装にお金をかける余裕はなかったものの、現代の人がロマンを感じさせるようなスタイルを確立しました。

今では一般的なサラリーマンも大正時代に生まれたことで知られていて、なんと女性が愛用しているアイシャドウもこの時代に流れ込みました。次の項目からはそんな大正時代の庶民の服装を取り上げていくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

サラリーマンの誕生

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大正時代には様々な職業が存在したものの、基本的に工事現場で働いている人は薄青色の作業服といった服装が支給されていました。やはり農作業をしている人はそこまで服装は変わらないものの、会社に勤める男性の服装はがらりと変化したのです。

なんと会社では和装をすることを許されていなかったので、会社では必然的にスーツといった服装を強いられていました。大正時代の洋服は基本的に高価なものだったので、庶民は家では和装といった服装をしていることがほとんどとなっています。

今ではどのような男性もスーツも洋服も着ることができますが、こういった事実に時代を感じるかもしれません。大正時代の男性の洋服は数はないものの、本当に清潔感があって人気があったのです。

女性はリボンなどを取り入れた

大正時代のファッションの中でリボンを用いたものにロマンを感じる人は多いわけですが、なんと庶民にも取り入れられていました。やはりリボンはその当時高価なものだったので、庶民の女性は余った布地などで手作りリボンを作っていたのです。

基本的に庶民の女性は洋服までも手作りできる余裕はなく、リボンと着物を組み合わせた和洋折衷な服装をしていました。もしかしたらこういった庶民の服装にロマンを感じるかもしれませんが、案外時代背景を映していると言えるかもしれません。

アイシャドウの流行

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基本的にメイクはどのような時代、国に関係なく存在してきたものですが、なんとアイシャドウは大正時代に日本に取り込まれました。とりわけチークや棒状の口紅、アイシャドウといったコンパクトなタイプのメイクアイテムが使われるようになってます。

庶民は比較的余裕のない生活を余儀なくされていたものの、できる限りの範囲でおしゃれを楽しんでいました。次の項目からは大正時代の学生の服装を詳しく取り上げていくので、まさしくロマンにあふれている服装を参考にしてみてください。

大正時代の服装【学生】

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やはり大正時代の学生の服装にロマンを感じている人は多いかもしれません。基本的に男性は「バンカラ」、女性は「ハイカラ」と呼ばれる服装を好んでいたのですが、やはり大正時代の特徴的な服装の代表と言うことができます。

もちろんこういった服装だけでなく、制服の指定がある学校はセーラー服などの着用をしていたことでも知られています。大正時代の学生の服装は本当にロマンにあふれているので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

男子学生はバンカラ

基本的に男子学生は「バンカラ」と呼ばれていたのですが、やはり特徴的なマントが印象に残っている人も多いかもしれません。ずばり学ランにバンカラマント、学生帽、下駄といった服装をしている学生の事を「バンカラ」と呼びます。

なんとフード付きのマントまで編み出されていたのですが、学生は学生なりにおしゃれを楽しんでいることがわかるのではないでしょうか?基本的に着崩した服装の中にきっちりとした感じを演出するのが大正時代の流行りと言えます。

女子学生はセーラーや洋小物

女子学生は着物や袴を愛用している方が多かったものの、制服の指定によってセーラー服の学校が増えていきました。とりわけこういったセーラー服への変化によって靴や小物、制服の着崩し、髪型に変化も出てきます。

なんと袴の時代には見られなかった三つ編みも登場するようになり、本当に様々な変化が生まれていきました。なんと今では見ることのないブルマもこの時代に編み出されていて、大正時代の女子学生はブルマを履いて体操をしていたことでも知られています。

ブルマは昭和時代まで使われていたものの、今では一般的なハーフパンツが体操服には使われています。一方でセーラー服は使われている学校も多いので、比較的親近感の湧きやすい服装の一つかもしれません。

ハイカラの流行

セーラー服はだんだんと多くの学校に浸透していったものの、やはり「ハイカラ」を外すことはできません。袴に編み上げブーツといった和洋折衷の服装が特徴的ですが、大正時代の服装の中で一番ロマンを感じるのではないでしょうか?

とりわけ髪型にも変化があるのですが、髪の毛は下ろして半ポニーやポンパドールにするのが流行りでした。こういった「ハイカラ」の服装は卒業式でも好まれているので、気になる人は自分の大切な節目に大正時代の服装を取り入れるのもおすすめです。

「ハイカラ」はどのような柄の袴でもいいのですが、矢羽根柄を取り入れることによって一層おしゃれに仕上がります。今ではコスプレなどで楽しんでいる人もいるので、気になる人は卒業式以外でもぜひ体験してみてください。

大正時代の服装の移り変わり

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ここまでロマンにあふれている大正時代の服装を数多く紹介してきましたが、最後に大正時代の服装の移り変わりを取り上げていきます。やはり激動の時代と言われるだけあって、シンプルにロマンだけがある時代ではないのです。

とりわけ服装に合わせてカタカナの言葉が誕生したことや、貧しい中での工夫、小物使いといったポイントについて説明していきます。もしも大正時代に興味があるのであれば、ぜひこういった細かい特徴まで参考にしてみてください。

服に合わせてカタカナの言葉が多く誕生

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基本的に大正時代は明治時代とは全くもって様子が異なっていて、飲み物や食べ物、言葉までもが変化していきました。今では人気のあるビーフシチューやカレーライス、オムライス、パスタといったカタカナが大正時代に入ってきたのです。

上記でも軽く触れましたが、大正時代はハイカラやモダンボーイ、モダンガールといったカタカナが多く誕生しました。大正時代はとにかく西洋の文化を取り込んでいたので、必然的に言葉にも変化が出たのです。

貧しい中での工夫

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やはり大正時代の庶民は貧しい生活を強いられていたわけですが、庶民でも十分におしゃれを楽しんでいました。基本的に使い古した服や余った布地などで小物を一から作るといったことが流行しているのが特徴です。

やはりまるまる洋服を作るのが至難の業だったため、基本的に和洋折衷の服装を好んで着ていました。現代の人がロマンを感じるような服装は、その当時の庶民が必死になって貧しい中で工夫をしたものと言ってもいいかもしれません。

小物使いもおしゃれ

基本的に大正時代の女性は和装や洋服に関係なく、指輪やネックレスといった小物を合わせるのが流行りとなっていました。今では様々なサイズの小物が販売されていますが、大正時代はとりわけ大ぶりの宝石が人気でした。

もちろん、「モダンガール」などは帽子といった小物を使って、もともとおしゃれな服装をワンランク上に仕上げていました。大正時代の女性は、本当に小物使いがうまかったと言っても過言ではありません。

イヤリングの登場

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今では親しまれているイヤリングといったアクセサリーは、大正時代以前には考えられないものでした。やはり耳に穴を開けるといった発想はまだなかったものの、だんだんと斬新なイヤリングが流行り始めたのです。

とりわけ大粒の宝石を使ったイヤリングが人気があるのですが、もしかしたら写真や絵で見たことのある人もいるかもしれません。もしも大正時代のイヤリングが気になるのであれば、こういった写真などを見てみるのもおすすめです。

耳隠しというヘアスタイルの流行

大正時代のファッションは本当に多種多様なのですが、とりわけ和装のときは「耳隠し」と呼ばれる耳を出さないまとめ髪が人気でした。「耳隠し」を施して、ポマードなどによって下の部分を重く固めることによって素敵な髪型になるのです。

なんと大正時代の20代から40代までの女性が取り入れていた髪型なので、本当に人気のある髪型と言ってもいいかもしれません。もしも今の時代に取り入れるのであれば、おしゃれにカチューシャやかんざしを合わせてみてください。

数多くのマントが登場

上記でも軽く触れましたが、大正時代の男子学生は「バンカラ」と呼ばれていました。簡潔に言えば、バンカラマント、学生帽、下駄といった服装を好んで着ていて、こういった服装にロマンを感じている人は少なくありません。

なんとこのバンカラマントはただの外套ではなく、フード付きといった種類も存在していました。基本的に外套は寒さしのぎとして使われることが多いものの、ある一種のファッションアイテムとして親しまれていたのです。

服装に合わせたメイク

上記でも軽く触れましたが、アイシャドウやコンパクトなメイクアイテムが入ってきたのは大正時代となっています。今では様々なカラーのアイシャドウが出ていますが、なんと大正時代はビビッドな青や紫といったカラーが人気がありました。

とりわけモダンガールには青や紫が好まれていたのですが、なかなかに目立つ単色使いが特徴的かもしれません。基本的にチークや口紅も濃い目に施すのが流行だったので、比較的ナチュラルからほど遠いメイクと言うことができます。

それでもこういったモダンガールにはどこかロマンがあり、ファッションと黒髪、赤い口紅、アイシャドウ、チークはとても合うのです。やはり今では通用しないかもしれませんが、その時代を表しているメイクと言うことができます。

アメリカからの影響

基本的に大正時代の服装はモダンガールが注目されがちですが、具体的にどこから影響を受けたかご存知でしょうか?ずばりアメリカなのですが、とりわけ華やかな1920年代に流行ったフラッパーガールやジャズエイジに影響を受けました。

なんとジャズエイジには高級感とフォーマルさのあるラグジュアリーが好まれていたのです。もしかしたら大正時代のモダンガールに華やかな印象を受けるかもしれませんが、まさしくこういったアメリカの文化から派生しています。

フラッパーはアメリカの中で新しい女性として知られていますが、比較的1920年代は女性の解放が進んだ時代と言えるかもしれません。大正時代は本当に斬新な服装が数多くあるので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

大正時代の服装を取り入れるのもあり!

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この記事では大正時代の貴族や庶民の服装の特徴やコーデを紹介してきました。大正時代は激動の時代として知られていますが、人々のファッションにも多大なる変化が生まれたのです。

合わせて大正時代の学生の服装の特徴やコーデを取り上げてきました。大正時代のコーデには今でも通用するものもあるので、もしも気になる服装があればぜひ取り入れてみてください。

aliceusa
ライター

aliceusa

ファッションやグルメ、ゲームなど様々なジャンルに興味を持っています。最新のトレンドに追いつけるように、日ごろからSNSなどをチェックしています。こういった知識を生かして、タメになるような楽しい記事を書いていきます!

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