「グロス」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方やよくある間違いも解説!

「グロス」の意味とは?ビジネスシーンでの使い方やよくある間違いも解説!

「グロス」という言葉は、ビジネスシーンにおいて利用されることが多い言葉ですが、きちんと意味を理解していない方も多い言葉です。今回は、「グロス」の意味を正しく紹介します。ビジネスシーンにおける正しい使い方も事例を交えながら紹介します。

記事の目次

  1. 1.ビジネスシーンの「グロス」の意味知ってる?
  2. 2.「グロス」の意味
  3. 3.「グロス」の様々な使い方・意味
  4. 4.「グロス」と合わせて知っておきたい言葉
  5. 5.「グロス」の意味を正しく知っておこう!

ビジネスシーンの「グロス」の意味知ってる?

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今回は、「グロス」という言葉の意味について紹介をします。「グロス」という言葉は、主にビジネスシーンにおいて利用される言葉です。利用される機会は結構多いですが、きちんと意味を理解せず利用している方も多い言葉です。

ビジネスシーンにおいては、「グロス」という言葉を利用すると便利です。日本語よりもスムーズな意味の伝達が行える側面があります。ただ、なんとなく理解したままで使用していると誤解を生んでしまうことになるかもしれませんので注意しましょう。

様々なビジネスシーンにおける「グロス」の意味と使い方、由来は英語からであったこと、合わせて知っておきたい「ネット」や「マージン」という言葉の意味についてなど、紹介していきます。

「グロス」の意味

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そもそも「グロス」にはどんな意味があるのでしょうか。主にビジネスシーンで使用される場合の「グロス」とは違う意味で、「光沢」あるいは「艶」と意味を持っています。この場合の英語は「gloss」です。ビジネスシーンで使用する場合は「gross」が由来です。

ビジネスシーンで使用されることが多い「グロス」という言葉の意味を紹介します。様々な意味がありますが、最も多く使用されている「グロス」の意味は「全体」あるいは「総量」というものになります。

「グロス」の意味を正しく理解して、ビジネスにおいて使用すると相手に与える信用も上がり、効果が期待できます。「グロス」の意味の由来も合わせて紹介します。

ビジネスシーンでは「全体」の意味

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ビジネスシーンにおいて「グロス」という言葉は、「総量」あるいは「全体」という意味を表します。自社製品の売買において、商品自体の価格だけではなく、例えば梱包にかかる費用や運送費用、各種保険付保費用などの総額を「グロス」ということが多いです。

「例の新規案件においては、客先への見積提示金額は、すべての費用を加算したグロスで作成してみてください」などの例文が考えられます。実際のビジネスシーンにおいてもよく見られる使い方です。

経済用語においても、「グロス」が使用されている事例は多くみられます。例えばGDPは「Gross Domestic Production」といって、国内総生産という意味になります。経済ニュースなどで頻発する使い方です。

由来は英語

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「グロス」という言葉の意味の由来は、英語から来ています。英語で「グロス」を表現すると「gross」となります。前述のように、「gloss」と一文字違いで読みは同じ英語表現がありますが、これは意味がかなり異なるので注意しましょう。

「gross」という英語が定着して「グロス」の由来となったといわれています。英語が語源・由来ですが今では「グロス」という言葉自体が一般的な意味でビジネスシーンで利用される機会が多くなってきました。

英語の「gross」は、本来の意味は「全体の」などの形容詞としての使い方が一般的でしたが、日本語の「グロス」と使用される場合は「全体」あるいは「総量」などと名詞として使用されることが多くなっています。

「グロス」の様々な使い方・意味

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続いて、「グロス」という言葉のシーン別の意味、使い方を紹介していきます。ビジネスシーンで使用するといっても、業界によって意味やニュアンスには少しずつ差があります。使用する場面を想定した使用例を実例を交えて紹介していきます。

「グロス」という言葉は、様々な業界やシーンで使用されており、それぞれ意味や使い方、ニュアンスが異なることがあります。実際に使用する場面を考えて、正しく「グロス」という言葉を使えるようになると、意味の伝達がスムーズになりおすすめです。

広告業界のグロス

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第一に、広告業界における「グロス」の意味や使い方を紹介します。広告業界においては、広告自体を公開するために様々な諸経費や外注費用などが発生します。「グロス」といえば、これら諸経費をすべて含んだ金額を意味する言い方になります。

逆に、後述する「ネット」といえば、例えば広告掲載料のみをさしたりして、全体の経費や請求額の中の一部分を表す意味になります。きちんとそれぞれの意味を理解して、「グロス」という言葉を上手に使いこなせるようになりましょう。

広告業界におけるグロスの使用例

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広告業界における「グロス」という言葉を使った使用例を一つ紹介します。「先週の大手広告誌掲載にかかった費用を手数料や諸経費を含めたグロスの金額でまとめておいてください。」といった言い方は広告業界においては頻繁に見られます。

上司が、部下に対して実施した広告作業にかかる費用をすべてまとめてほしいという指示を出すときの例になります。「グロス」の意味をきちんと理解しておけば、かかった費用総額をまとめる指示が出たことが理解できるはずです。

不動産業界のグロス

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第二に、不動産業における「グロス」という言葉の意味と使い方を紹介します。不動産業において、各種不動産の数値を表現する際に不動産面積をすべて表示するのか、内寸に限定して表示するのかによって表現方法が変わってきます。

不動産業において「グロス」とは何を指しているのか、きちんと理解をしておかないと顧客との意見の相違が起こりやすくなります。また不動産物件を購入する際などにも意味を知っておいた方が安心して相談をすることができます。

不動産業界におけるグロスの使用例

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不動産業界における「グロス」という言葉の使用例と意味を紹介します。「お客様が契約されようとしている物件におけるグロス面積は以下になります。ネット面積はこちらになるので注意してください。」

ここでのグロス面積とは、専有部分だけではなく共有部分も含めた面積を意味します。トイレやふろを共有しているような物件だと、グロス面積が広いと思っても実際に住んでみると思ったより狭いということがあり得るということを意味しています。

その他業界で使われるグロスの意味

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第三に、その他の業界での「グロス」という言葉の意味と使用例について紹介をします。広告業と不動産業以外でも、様々な業界で「グロス」という言葉は使用されていて、それぞれの意味を持ちます。

物流業界においても「グロス」という言葉は頻繁に利用されます。数値の根拠として非常に重要な意味を持ちますので、物流業界に従事する方にとっては必須の知識といえます。

その他グロスの使用例

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物流業界における「グロス」という言葉と意味、使用例を紹介します。「当該貨物重量のグロス数値とネット数値をそれぞれ明記してください。見積金額提示の根拠として使用するために必要になります。」

この例文における「グロス」の意味は、貨物を梱包し、外装をすべて段取りした後の重量になります。これに対し、「ネット」の意味は、外装を除いた荷物だけの重量になります。物流業界においては「グロス」が数値根拠となるケースが多いです。

「グロス」と合わせて知っておきたい言葉

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最後に、「グロス」と合わせて知っておくべき言葉について紹介をします。前述のように、「グロス」は総量・全体の意味があります。各業界において様々な使い方がありますが、総数量や総売上金額を表すことが多いです。

これに対し、正味の金額や数量を表す言葉や、原価を表す言葉、あるいは粗利益を表す言葉を知っておくと、ビジネス面で非常に有効に活用することができます。

ネット

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「グロス」とともに知っておきたい言葉の一つ目は、「ネット」です。「ネット」の本来の意味は、「正味」あるいは「実質」という意味を持ちます。運送業において、貨物全体の重量をグロス重量と呼ぶのに対し、ネット重量とは商品だけの重量を表します。

そのほかの業界においては、グロスが売り上げ総額を表すのに対し、ネットといえば原価金額の意味になるケースが多くなります。

マージン

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「グロス」とともに知っておきたい言葉の二つ目は、「マージン」です。マージンとは、粗利益という意味を持ちます。前述の、総売り上げをグロス、原価をネットと表現する業界において、マージンとは、グロスとネットの差額の利益部分を意味します。

本来、マージンとは余白や余裕という意味を持ちます。ここから派生して、ビジネスシーンにおいては利益を意味する言葉として使用されるようになりました。

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「グロス」の意味を正しく知っておこう!

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以上、「グロス」という言葉の意味について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。「グロス」の言葉の由来や本来の意味、各業界における使用例を紹介し、「ネット」と「マージン」という合わせて理解しておくべき言葉についても紹介しました。

「グロス」はビジネスシーンにおいては非常に使用頻度が高い言葉です。正しく意味を理解して使用するようにしましょう。

yokatayama
ライター

yokatayama

サラリーマンとして得た知識と経験でわかりやすい記事を提供していきたいです。インターネット上にあふれる情報は信ぴょう性を確認することが難しいですが、可能な限り正確で時節に応じた内容の文章を提供します。

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