苔の種類は豊富にある!見分け方や育て方の違いなどを詳しく解説!

苔の種類は豊富にある!見分け方や育て方の違いなどを詳しく解説!

苔テラリウムや苔玉で、近年人気を集めている苔。ひっそりとした美しさに魅了される人が増えています。身近にある苔ですが、その種類はとても豊富です。知ろうとすると奥深い苔。この記事では、苔の種類や見分け方、育て方についてまとめました。

記事の目次

  1. 1.苔の種類や見分け方を紹介!
  2. 2.苔の種類
  3. 3.苔の見分け方
  4. 4.人気の苔の値段・育て方のポイント
  5. 5.苔の楽しみ方
  6. 6.種類を覚えて人気の苔を育ててみよう!

苔の種類や見分け方を紹介!

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森や山、都会や家のそばなど、様々な場所に数多く生息し、身近に見かけることも多い苔。ひっそりとして目立つことの無かった苔に、近年ブームが来ています。

ブームの理由は、苔テラリウムや苔玉など。箱庭のような小さな世界で苔を楽しみ、インテリアとして飾る人が増えてきたのです。SNSで写真を見かけたことのある人も少なくないのではないでしょうか。

その静かでしっとりとした世界は多くの人を魅了。育ててみたい人も増え、手軽に手を出せる苔の栽培キットや、苔専門のブランドまで登場し、人気を集めています。この記事では、そんな苔の種類や見分け方、育て方についてまとめました。静かな苔の世界を、少しだけ覗いてみましょう。

苔の種類

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苔は身近な植物ですが、その生態についてはよく知らない方が多いのではないでしょうか。日本に生息する苔は1700種類と言われ、間近でよく観察して見るとその姿は様々です。せっかく育てるなら、好みの種類を選びたいところ。まずは苔の大まかな種類と、その生態の違いについてご紹介します。

種類①マゴケ植物門(蘚類)

まずはマゴケ植物門と呼ばれる苔の種類について。マゴケ植物門は苔の中で最も多いと言われる種類です。有名なものでは、スギゴケやミズゴケ、スナゴケなどの名前があがります。

日本に生息する1700種類の苔のうち、約1000種類がこのマゴケ植物門。葉に中肋(ちゅうろく)と呼ばれる主脈状の細胞群があり、植物の根のような仮根(かこん)を持つのが特徴です。

生育環境は、主には陸上です。温かく湿った土地を好む種類が多く生息していますが、乾いた地域に生息する種類も。森林を好みますが、土、岩場、畑や田んぼのそばなど、広い地域に生息します。

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霧のかかる森林で、このマゴケ植物門が多く発生することがあります。蘚苔林と呼ばれるこの森林では、岩や土、木の表面など一面に苔が広がり、木の枝からも苔が垂れ下がって独特の風景に。「もののけ姫」の森をイメージすると分かりやすいでしょうか。

観賞用としてのマゴケ植物門は、見た目が植物に近く美しいため人気が高く、苔テラリウムや苔玉、苔盆栽で主に使われています。

種類②ゼニゴケ植物門(苔類)

マゴケ植物門の次にポピュラーな種類が、ゼニゴケ植物門です。よく知られているものでは、ゼニゴケやジャゴケなどが有名。

多くは匍匐して這う形状のもので、葉に深い切れ込みが入る特徴があります。3列に並んだ葉のうち2列が特に発達し、平面に並びます。この2つを側葉と呼びますが、どちらかがどちらかの下に重なっていることも多く見られるのが特徴です。

生育環境は、マゴケ植物門とほとんど同じです。珍しいものには木の葉っぱの表面に生息するものがいますが、これはマゴケ植物門にはあまり見られません。その他には、水中に水草として生息するゼニゴケ植物門もいます。

ゼニゴケ植物門は観賞用としてはこれまで価値を見出されることはほとんどありませんでした。ゼニゴケなどは庭先にも生えることがありますが、あまり見た目が美しくないとして駆除の対象になることもしばしばです。

しかし近年の苔ブームに乗って、個性的な苔テラリウムの中を飾るものとしてゼニゴケ植物門の苔が選ばれるケースも出てきました。より広く多様な感性によって、これから注目を浴びる場面が増えてくるかもしれません。

種類③ツノゴケ植物門(ツノゴケ類)

マゴケ植物門、ゼニゴケ植物門、ツノゴケ植物門と大きく3つに分類される苔。その中でツノゴケ植物門はおよそ1%に満たないと言われています。発見、報告されたものの中からツノゴケ類と認められたものはわずかに150種。日本ではそのうち17種の生息が認められています。

ツノゴケ植物門はその名の通り、細長い角のようなものを持つのが最大の特徴です。温かい温帯から熱帯まで、世界中に広く生息。湿った地域を好みます。

園芸用に使われることはほとんどありません。SNSでもし見かけたら、なかなかレアな苔テラリウムと言えるでしょう。探してみるのも面白いかもしれません。

苔の見分け方

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苔を分類する3種類についてご紹介しました。なんとなく違いがお分かりいただけたでしょうか。次に、苔の種類の見分け方についてご説明していきます。代表的な苔を見分けられるようになれば、庭先に生える苔にも愛着がわいてくることでしょう。

葉の形で見分ける

苔を見分けるには、まずは葉の形から。葉と茎のようなものを持っている場合は、マゴケ植物門または、ゼニゴケ類以外のゼニゴケ植物門です。

べったりと地面を這い、葉と茎が見当たらないものはゼニゴケ植物門のゼニゴケ類、または角の出ていないツノゴケ植物部門と絞り込めます。このうち葉に大きく切れ込みの入っているものはゼニゴケ類である可能性が高いでしょう。

葉の生え方で見分ける

苔を見分けるためには、葉の生え方の違いについて理解しておくと良いでしょう。葉が密集して生えているのか、こん棒のような葉が生えているのか、折り重なるように生えているのか、特徴と種類を把握しておくと苔を見分けるのに役に立ちます。

中肋の有無で見分ける

苔を分類するには、中肋と呼ばれる葉脈のようなものの有無を見分けるのも大切です。ゼニゴケ植物門、ツノゴケ植物門には中肋が存在しない種類が多くあるので、中肋を見分けることができればかなり絞り込めるでしょう。ルーペがあると便利です。

見分け方のコツ

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苔は種類が大変多く、よく似た姿のものも多数存在するため、その見分けは専門家でも難しいと言われています。素人がその苔を判別したい場合、見分け方のコツはどういった点になるのでしょうか?ここでは、苔を見分ける際に知っておきたい知識についてまとめました。

葉の名前を知っておくと便利

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苔は葉の形の名前を知っておくと見分けやすくなります。線状披針形(せんじょうひしんけい)と呼ばれる先端に向かって細く尖る形や、披針形と呼ばれる丸くふくらんだ部分から針が伸びるような形、卵型や円形、楕円形などなど。

葉の形の種類は、普段耳慣れないような名前のものもあるので覚えにくいかもしれませんが、形を図にしてメモするなどしておくと役に立ちます。名前を覚えたら辞書と見比べつつ、苔を観察してみましょう。

ルーペで細部まで観察

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苔を見分ける際には、ルーペを持っておくと大変便利に使えます。読み物用に使う虫眼鏡は2倍程度のものが多いですが、植物用の10~40倍のルーペがあるとかなり詳細に観察を行えるのでおすすめ。まるで研究家になったような気分を味わえるのも楽しみのひとつです。

人気の苔の値段・育て方のポイント

苔の種類や生態、見分け方についてお伝えしてきました。気になる苔は見つかりましたか?お迎えするとなると、気になるのはお値段や育て方。ここからは人気の苔に焦点を絞り、お値段の目安や育て方についてご紹介していきます。

スギゴケ

その美しい姿で、寺院の苔庭から一般家庭の庭まで、広くあしらわれ人気を集めるスギゴケ。苔テラリウムや苔盆栽用としても高い人気を誇ります。明るく通気性の良い場所を好むので、密閉せず上部開放型の容器を使う育て方がおすすめ。気になるお値段は、1パック1,000円前後です。

タマゴケ

ぽんぽんとついた玉が愛らしく高い人気があるタマゴケ。密閉容器で育てやすい種類なので、苔テラリウムむき。暑さに弱く蒸れてしまうと玉が茶色く変色しがちなのがウィークポイントです。

育て方としては、容器内に湿気や水が溜まらないよう気を付けること、日中は直射日光の当たらない場所へ置くことが大切。お値段は1パック600~800円程度です。

ハイゴケ

這うように成長してふわふわと地面を覆うハイゴケ。明るい草地を好み、ほかの植物と共生させやすいため、苔玉用としてとても人気の高い種類です。通気性の高い場所を好み、蒸れに弱いので苔テラリウムでは上部開放型の容器を使う育て方で。お値段はパック500円程度とプチプラです。

ホソバオキナゴケ

モフモフとしたボリュームとビロードのような質感、手触りの良さで人気を集めるホソバオキナゴケ。密閉容器で育てやすいので苔テラリウムに向いています。育てやすく初心者さんにおすすめ。育て方のポイントは、水をあげすぎないこと、濡らしすぎないこと。お値段は1,500円前後です。

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苔の栽培方法・育て方をチェック!初心者でもできる増やすポイントも!
苔は、深い緑から明るい緑まで多くの種類があり、色々な栽培方法や育て方も楽しめる植物です。屋外ですくすくを栽培したり、水槽などの室内で栽培するのも素敵です。この記事では、初心者でも分かりやすい苔についての育て方や栽培方法などの知識を詳しく紹介します。

苔の楽しみ方

Photo by prelude2000

多種多様な姿と美しい緑色で静かにファンを増やしている苔。以前は苔というとお寺などの日本庭園が主なイメージでしたが、近年は苔テラリウムや苔玉など、一般家庭でカジュアルに観賞を楽しむようになりました。ここでは、苔の楽しみ方をご紹介していきます。

苔玉

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苔に興味のない人でも、苔玉という名前を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。植物の根を土でくるみ、苔で覆った苔玉は、その独特のフォルムと存在感で人気を博しています。

苔玉用として人気があるのはハイゴケやスナゴケなど。植物・苔・土・器が一体になってひとつの世界を構築する苔は、多くの人を魅了しています。

苔テラリウム

苔玉と並び、苔テラリウムという名前も、広く浸透してきました。透明な器の中を箱庭として、苔や土、砂などを自由に配置して楽しむ苔テラリウム。静かで美しいミクロの世界に癒される人が後を絶ちません。100均の材料などで手軽に作れるのも魅力です。

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苔玉の作り方・育て方ガイド!管理方法や水やりの仕方などをチェック!
ぽってりと愛らしい姿で癒し系インテリアとして人気のある苔玉。盆栽なので作るのは難しそうに見えますが、作り方は案外簡単です。この記事では、苔玉の作り方と育て方、飾り方などについてまとめました。かわいい手作り苔玉と一緒に癒しのグリーンライフを始めませんか?

種類を覚えて人気の苔を育ててみよう!

Photo byadege

種類が多く、知ろうとすると奥深い世界が広がる苔。苔テラリウムや苔玉は多くの人を魅了し、日本のみならず海外でも人気を集めています。この記事では、苔の名前や見分け方、お値段、育て方などについてお伝えしました。苔の種類を覚えて、人気のかわいい苔を育ててみましょう!

Dahlia
ライター

Dahlia

おうちで過ごすことが何より好きなWEBライター。インテリアや整理整頓の知識、文房具や雑貨が大好きです。古い美しいものに目がなく、本物のアンティーク家具を買うために貯蓄中。趣味は書くこと、読むこと、歌うこと。「暮らしを整える」をテーマに、心地よい暮らしのヒントをお届けしていきます。

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