【戌の日】安産祈願におすすめの服装を男性・女性・季節別で紹介!注意点は?

【戌の日】安産祈願におすすめの服装を男性・女性・季節別で紹介!注意点は?

戌の日の服装は、どのようなものが良いのでしょうか。安産祈願の戌の日に着ていく服装が分からないという妊婦さんも多いようです。戌の日の安産祈願に着ていく男性と女性の季節別のおすすめの服装や安産祈願の際の様々な注意点など、戌の日の安産祈願についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.戌の日の安産祈願ではどんな服装をすればいいの?
  2. 2.戌の日とは
  3. 3.季節別・戌の日の安産祈願でおすすめの女性の服装
  4. 4.季節別・戌の日の安産祈願でおすすめの男性の服装
  5. 5.戌の日の安産祈願で祖父母・子供の服装は?
  6. 6.戌の日の安産祈願での服装の注意点
  7. 7.戌の日はふさわしい服装で安産祈願をしよう!

戌の日の安産祈願ではどんな服装をすればいいの?

Photo by hiroooooki

日本の伝統行事は沢山あります。その一つに、戌の日の帯祝いというものがあります。中国などから伝来した習慣が日本に根付くことがよく見られますが、この儀式はヨーロッパや中国などには見られない日本独自の慣習といわれています。初めての妊娠であれば、不安なことばかりです。

元気な赤ちゃんを産みたいと思う気持ちは古今東西変わりませんが、誰にどこでどうやってお祈りすればよいのかさえ、よく分からないという新米ママは多いはずです。戌の日の帯祝いとは何か、また安産祈願にはどのような服装が適しているのか、注意点は何かなどについて、ご紹介します。

戌の日とは

Photo by yto

帯祝いという言い方が本来の言い方ですが、一般的には戌の日ともいわれます。腹帯をした妊婦が安産祈願の神社に行って、お祈りするという儀式です。江戸時代中期以降に定着した習慣で、着帯式と呼ばれることもあります。使用する帯は岩田帯といわれる専用の帯です。

戌の日の安産祈願の由来には諸説ありますが、犬は安産だから戌の日にお祈りするというものや、犬は神聖な動物であるからという説が有名です。帯を巻く理由には、神聖な色である白色の岩田帯で胎児を守るためという説や古事記に出てくる神功皇后が使ったからとの説もあります。

戌の日の数え方

Photo byCommanderClive

十二支と同じように、12日ごとに回ってくるのが戌の日です。2020年の場合、1月8日が戌の日でした。友引や赤口などの「六曜」とは無関係なので仏滅の日の戌の日に参拝しても良いのですが、縁起を担いで大安の戌の日を選んで安産祈願に参拝する妊婦も多いようです。

戌の日の安産祈願といわれる帯祝いは、妊娠五か月目の戌の日に行います。妊娠五か月を過ぎると安定期に入ることも多いので、こうした行事を行うのではないかともいわれます。現在は、戌の日にしても妊娠五か月にしても、あくまでも目安とするケースが多いようです。

戌の日にすること

Photo by yamakazz

戌の日の安産祈願は、神社によって、また地域や個人によって様々です。一般的には妊娠五か月目の戌の日に岩田帯とも呼ばれる腹帯を巻いて、安産祈願するのです。帯は親族から送られる場合や、神社でお祓いをしたものが贈られる場合などもあります。

お食い初めなどの子供に関する日本行事では、儀式の後に祝い膳を囲む習慣があります。戌の日の安産祈願も、祈祷が終わり妊婦が帯を巻いた後は親戚一同で食事会をしていましたが、昨今では夫婦だけで安産祈願だけで済ませることもままあるようです。

季節別・戌の日の安産祈願でおすすめの女性の服装

Photo byCommanderClive

安産祈願に参拝する妊婦の服装での最大の注意点は、妊婦の体調です。苦しくなる服装は絶対に避けなければなりません。大きな神社で戌の日の祈祷を行うときは、複数のご家庭を一度に祈祷することもあります。長時間になることもあるので、考慮しましょう。

次に大切なのは、伝統儀式であるということです。神社にあわない、あまりにも普段着すぎる服装は避けましょう。露出の多い服やアクセサリーを過度に身に着けることは避けましょう。儀式だからといって堅苦しくする必要はありませんが、神聖な場所にいくことを意識しましょう。

春の服装

戌の日の安産祈願が春の季節場合、おすすめの女性の服装はニットのワンピースやカーディガンなどです。三寒四温で気温の変動が分からないことも多く、調整がきくものにしましょう。注意点はお腹周りを締め付けず、腰が冷えないことです。ひざ掛けやストールも用意しましょう。

マタニティ用ワンピースやマタニティタイツなどは、妊婦が楽に感じるように作られているので安心です。長袖ワンピースにレギンスなどは、春の季節の基本スタイルといえるでしょう。お腹が苦しくなければパンツスタイルでも大丈夫です。シックな色のスニーカーでも問題ありません。

夏の服装

戌の日の安産祈願が夏の季節場合、おすすめの女性の服装は半そでのワンピースや半そでのブラウスを基本として、暑さとエアコンの効きすぎに注意します。注意点としてはボトムも七分丈のレギンスやロングスカートなどでエアコンの冷えすぎ対策をとります。

暑い日が続くのであれば、ノースリーブやキャミソールでも構いませんが、必ず上に落ち着いた色のボレロやカーディガンを用意しておきます。儀式の間は羽織るようにすれば、戌の日の安産祈願でもおかしな服装ではありません。ただし、素足にサンダルはご法度です。

秋の服装

戌の日の安産祈願が秋の季節場合、おすすめの女性の服装は春の服装に似ています。春の季節と同じように、天候が変わりやすいからです。やはりワンピースとカーディガンとレギンスが基本となるでしょう。残暑が続くときはトップスを半そでにして、長袖の羽織るものを用意します。

妊婦の体調は何かのきっかけで悪くなることもあります。注意点としては、暑く感じていたのが急に涼しく感じることもあるので、調整ができる服装にすることです。腰回りは冷えすぎると胎児にも影響するので、温かくしておきましょう。落ち着いた色遣いをすれば秋を楽しめます。

冬の服装

戌の日の安産祈願が冬の寒い季節場合、おすすめの女性の服装は何よりも防寒対策です。注意点は、身体を冷やさないように十分に気をつけることです。神社の中は寒いことが多く、長時間の待ち時間や祈祷となるときを考えてひざ掛けやマフラーなどを準備しておきましょう。

おすすめの服装は温かいニットとマタニティパンツです。首周りの防寒対策も忘れないようにしてください。足元も温かいボアブーツなどがおすすめです。境内が広い場合、駐車場から長時間歩くこともあります。ロングコートなども用意した方が良いこともあります。

季節別・戌の日の安産祈願でおすすめの男性の服装

Photo by potaufeu

戌の日の安産祈願は妊婦が中心となる伝統行事ですが、妊婦が一人で参拝することは非常に珍しい行事です。戌の日の安産祈願といえば、両家がそろってお祝いするか、最低でも夫婦で参拝することが普通です。そうなると、男性の戌の日の安産祈願の日の服装も注意します。

女性と同じように、あくまでも日本の伝統行事であることを意識しなければなりません。神社に参拝することを念頭におけば、あまり奇抜な格好にはなるはずがありません。女性の服装と同様、ジーンズやジャージなどの部屋着などはご法度です。

春の服装

戌の日の安産祈願で神社に参拝する男性の服装で、一番簡単なものは仕事用のスーツです。どの季節であっても、仕事用のスーツであれば問題はありません。ただし、お祓いしてもらう妊婦とのバランスがあるので、注意します。あくまでも妊婦のためのお祝いです。目立ちすぎてはいけません。

カジュアルでも、例えば襟付きの長そでシャツとスラックスなどおすすめです。春らしい色遣いのシャツと薄手のジャケットなどで温度調整しましょう。足元もローファーやカジュアルシューズで落ち着いたかんじを演出しましょう。

夏の服装

戌の日の安産祈願が夏の暑い季節場合、男性のおすすめ服装は半そでポロシャツにスラックスです。日差しが強くない時期であればジャケットなどがあっても良いでしょう。重要なのは襟付きである点です。略式とはいえ、やはり神社に参拝するにふさわしい格好をします。

ネクタイまで着用する必要はありませんが、失礼のないような恰好が一番です。生活感があり、落ち着いた見栄えができるのであればティーシャツやハーフパンツという選択もありますが、どうしても崩れすぎて見えるのであまりおすすめできません。靴もサンダルなどはご法度です。

秋の服装

戌の日の安産祈願が秋の季節場合、男性のおすすめ服装は春や夏と同じく、長袖シャツにスラックスと革靴です。つまり、ビジネス姿が一番無難でおすすめということです。残暑が厳しい時期であれば半そでという選択もありますし、涼しくなってくればジャケットを羽織りましょう。

ジャケットを羽織ればデニムでもさっぱりとした格好に見えることがありますが、やはり参拝ということを考えるとスラックスが無難です。間違ってもダメージデニムなどの、カジュアルすぎる恰好だけは避けましょう。足元も汚れたスニーカーやロゴが派手なスニーカーは避けましょう。

冬の服装

戌の日の安産祈願が冬の寒い季節場合、男性のおすすめ服装はやはりスーツ姿です。ただし、防寒対策がしっかりとれるアウターが必要です。最新設備が整った新しい境内であれば冷暖房完備ですが、古い小さな神社では寒さが身に沁みます。コートなどしっかり準備しましょう。

多くの妊婦を一度に祈祷する場合、順番待ちの時間が長いときがままあります。また妊婦以外は外で待機させられる神社もあります。あらかじめこうしたことを調べておき、必要であればインナーも防寒対策しておきます。靴は黒系のシンプルな革靴が無難です。

戌の日の安産祈願で祖父母・子供の服装は?

フリー写真素材ぱくたそ

戌の日とも呼ばれる帯祝いは本来、着帯の儀式を終えた後に参列した親族一同と食事会をします。両家の両親と、夫婦が無事に生まれてくることを祈って、会食するというのが古くからの習わしです。現在では両親が遠く離れて住んでいることもままあるので、夫婦だけということもあります。

遠くから出向いた両親たちの場合、服装にも注意してもらう必要があります。その他、妊娠しているのが第二子以上である場合、帯同する子供たちの服装も神社にふさわしい格好をさせるのが無難です。参列する全員が神聖な気持ちで、無事出産することを祈りたいものです。

祖父母の服装

生まれてくる子供の祖父母たちが、若い場合は気を付ける必要があるかもしれません。また、離れて住んでいて、この日のために集まってくれる場合も注意しておく必要があるかもしれません。祖父母たちは人生の先輩なので常識はわきまえているとはいえ、全員がちぐはぐでは問題です。

このため、ある程度の服装のコーディネートは必要でしょう。互いの両親に対して、どのような色遣いのどのような服装で参拝するのかだけでも伝えておけば、最悪の事態は避けられるはずです。神社に参拝するにふさわしい、落ち着いた服装であることは両親たちにも当然要求されます。

子供の服装

一番難しいのが帯同する子供たちの服装です。安産祈願という大事な儀式に参列するということは、子供にとっても貴重な経験にはなるでしょう。そういった視点からは、子供たちにもぜひフォーマルな格好をさせたいものです。普段とは違う襟付きの恰好などが良いでしょう。

注意点としては、ある程度の時間に耐えられる格好なのかということです。苦しすぎる恰好は子供に長時間堪えさせることは厳しいですし、境内の気温なども考慮しなければなりません。お出かけ用のワンピースや七五三の恰好など、普段とは違うきちんとした服を選んでください。

戌の日の安産祈願での服装の注意点

Photo byClker-Free-Vector-Images

結婚式や七五三などのように決まったことをする儀式と違い、戌の日の安産祈願は様々な形があります。このため、服装における注意点が多岐にわたってしまうことがあります。それでも、神聖な神社に参拝するということが大事な注意点です。

つまり、神社に戌の日の安産祈願のために参拝するということは、買い物のついでにお祈りするのとは違うのです。あくまでも神社に参拝するにふさわしい格好をすべきです。ここではこれまでとは逆に、参拝にはふさわしくない服装について、ご紹介します。

派手な色の服装

Photo byLoggaWiggler

男性も女性も、ともに派手な色遣いの服装は神社にはご法度です。原色の強い色遣いの色は、神社では浮きます。赤系の服装も、神社では使わない方が良いでしょう。花柄やアニマル系のプリントなどの服装も避けましょう。あくまでもシンプルで、無地のシックな服装がふさわしいです。

神聖な場所に参拝するということを意識するため、アクセサリーは男性も女性も必要最小限にとどめておきましょう。女性も一つだけ、という程度にしておくのが無難です。若いカップルであっても、穴あきデニムなどは絶対に避けてください。

肌の露出が多い服装

フリー写真素材ぱくたそ

ダメージデニムと同じく、男性も女性も、肌の露出が多い服装は神社にはふさわしくありません。夏であれば涼しさを優先してタンクトップやオフショルダーのトップスを着たいところですが、神社で肌の露出は絶対に禁止です。巫女さんたちの服装を思い出せば理解できます。

男性も、胸元が開きすぎているシャツは、たとえ襟付きだからといっても神社にはふさわしくありません。ハーフパンツでも清潔感があればいいといわれますが、たいていの場合は避けた方が無難です。夫婦でバランスの取れた、落ち着いた色の服装を意識してください。

カジュアル過ぎる服装

フリー写真素材ぱくたそ

男性も女性も、そして一緒に参列する両親や子供たちも、例えばジャージだったり、スエットなどの普段着ではいけません。戌の日にわざわざ安産祈願にくるということは、買い物ついでのお参りとは意味が違います。戌の日を選んで安産を祈願するということをしっかり認識しましょう。

神社に戌の日の安産祈願をお願いしたときに、神社側からカジュアルな格好でもいいですよといわれることがあります。しかしたいていの場合は社交辞令であり、参列する人たちは皆きちんとした格好であることが多いです。生まれてくる子供の無事の出産をきちんとした格好で祈りましょう。

足元も注意しよう

Photo by nakimusi

男性も女性も、意外と盲点なのが足元です。服装と合わせれば、きちんとした靴を選択するのが良いということは理解できます。男性が革靴を選択するのは当然の結果です。清潔感のあるスニーカーでも良いといわれることがありますが、服装に合わせてきちんと見えることが前提です。

女性の場合は、もう一つ注意点が加わります。それは歩きやすさです。妊婦ですから、転んでしまっては大変です。神社は何段もの階段がある神社もありますし、玉石が沢山敷き詰められている境内を歩く神社もあります。高いヒールの靴は危険なのです。

戌の日はふさわしい服装で安産祈願をしよう!

フリー写真素材ぱくたそ

戌の日の安産祈願は、赤ちゃん一人一人にとっては一生に一度きりの機会です。生まれてから、話す機会もあるでしょう。そのときの写真を見せることもあるでしょう。その写真をみた子供が「きちんと安産祈願をしてくれたんだ」と感じるには、服装も大事ということです。

戌の日の帯祝いは、地域や時代などによって様々です。まずは両家の両親に相談してみましょう。次に安産祈願をお願いしたい神社に相談してみましょう。大事な赤ちゃんのための、大切な日本の伝統行事です。きちんとした格好で、きちんと祈ってあげましょう。

てぃーえむ
ライター

てぃーえむ

アメリカ在住のシニアライター。音楽と料理と酒を愛する、ばりばりインドア人間。伝えることと知ることは、すなわち勉強。人間、一生勉強です。そんなことを、つまみを作りながら、最高の音楽を聴きながら、酔っ払って思っています。

関連するまとめ

人気の記事