ペイントで背景を透過した素材を作るには?作成・保存方法について解説!

ペイントで背景を透過した素材を作るには?作成・保存方法について解説!

ペイントで背景を透過させ、画像として保存する方法についてご紹介します。Windows10搭載されているペイント3Dを使用することで、素材となる画像の背景を透過させることができます。背景を透過させた状態で保存する方法についてもご説明します。

記事の目次

  1. 1.ペイントで背景を透過する方法を紹介!
  2. 2.透過することによるメリット
  3. 3.ペイントで背景を透過【準備】
  4. 4.ペイントで背景を透過【縁取り手順】
  5. 5.ペイントで背景を透過【貼り付け】
  6. 6.ペイントで背景を透過【保存】
  7. 7.ペイント3Dを使って背景を透過させよう!

ペイントで背景を透過する方法を紹介!

Photo byrawpixel

こちらの記事では、ペイントで背景を透過する方法をご紹介します。これまでのWindows7に搭載されていた、「ペイントツール」ではできなかった画像処理が、Windows10に新しく搭載されたツールで可能となりました。こちらの記事では、これまでのペイントツールでできなかった透過処理や、画像の貼り付け方などをお伝えします。

画像に貼り付けして保存するための素材や、背景を探す方法についてもお伝えします。より表現力が豊かな透過画像を作成したいという方はこちらの記事を参考にしてみることをおすすめします。

ペイント3Dを利用

Photo bySoorelis

ペイントツールで背景を透過する方法は、意外と簡単に感じる方も多いかもしれません。ペイントツールを使用するといっても、これまでと同じペイントツールを使用しても背景の透過はできません。現在、Windows10に標準搭載されている画像編集ソフトは、「ペイント」と「ペイント3D」です。

3D画像にも着色することができる、Windows10から新しく搭載されたこちらのソフトを使用することで、画像の背景を透過することができます。画像の背景の透過は、これまでのペイントではきれいに透過させることができませんでした。

こちらの記事では、画像の背景を透過させることによって得られるメリットについてもご紹介しているので、そちらも合わせて御覧ください。

透過することによるメリット

画像の背景を透過することで得られるメリットについてご紹介します。画像の背景を透過して保存することで、他の画像を背景としたオリジナル画像を作成することができます。

その際の保存方法などは後ほどご紹介しますが、こちらの項目ではさらに、背景を透過して保存することのデメリットについてもご紹介します。背景の透過は、メリットが大きい反面、残念ながらデメリットも存在しています。こちらの内容についてしっかりとご紹介致します。

背景の好きな位置に画像を配置できる

Photo bycoyot

背景を透過することによって得られるメリットは、他の画像を背景として、好きな場所に配置することができるという点です。

また、背景を透過した状態で画像を保存することで、商品写真に使用することができるロゴなども作成することができます。ロゴを作成する方法は、後ほどご紹介する背景の透過作業を行ったあと、好きなフォントでのテキストと合わせるという方法があります。

残念ながら、半透過といった複雑なエフェクトを使用することはできませんが、商品画像と合わせれば、より素敵な商品画像に仕上がるでしょう。

背景を透過して保存することのデメリット

Photo byYuri_B

背景を透過した状態で画像を保存する場合、注意しなければならない点がいくつか存在します。そのうちの一つが保存形式です。

背景を透過した状態で画像を保存する場合、jpegという形式で保存してしまうと、背景の透過が解除されてしまいます。そのため、背景を透過させた状態で画像を保存する場合、pngという形式で保存しなくてはなりません。

pngで保存した画像は、jpegで保存した画像よりも比較的大きいデータ容量となってしまうので、たくさんの画像の保存に適した形式ではありません。このように、背景を透過して保存する場合にはデータ容量が大きくなってしまうということに注意しましょう。

ペイントで背景を透過【準備】

Photo byKleineganz

ペイントで背景を透過させるための下準備についてご紹介します。ペイントで背景を透過させるには、透過させるソフトがインストールされているPCや、環境などが必要となります。たくさんの準備物が必要となるわけではないので安心してください。

また、こちらでご紹介する準備物を揃えることができれば、何度でも画像の透過処理をすることが可能となります。背景の透過を実行する前に、準備するべきものをしっかりと確認しておくことをおすすめします。

Windows10インストール済みPC

Photo by Dennis S. Hurd

ペイントで背景を透過させるために必要な準備物をご紹介します。ペイントで背景の透過をする際に必要なものの1つ目は、Windows10インストール済みPCです。現在マイクロソフトから発売されているオペレーションソフトは、Window10が最新となっています。Windows10の1世代前のオペレーションソフトは、Windows7です。

1世代前ということで、Windows7でもペイントで背景ができると思われるかもしれませんが、残念ながらWindows7では背景の透過ができません。

その理由は、使用するソフトがペイントではなくペイント3Dであるということです。ペイント3Dは、オペレーションソフトであるWindows10がインストールされているPCでなければ作動させることができません。

ペイント3Dアプリ

Photo byCoxinhaFotos

ペイントで背景の透過をする際に必要なものの2つ目は、ペイント3Dアプリです。先程もご紹介したように、ペイント3DはオペレーションソフトであるWindows10がインストールされているPCでなければ作動できません。

Windows7では動かないので、ご注意ください。また似たアプリにペイントがあります。ペイントもペイント3Dと同じく画像編集ソフトになりますが、ペイント3Dと同様のエフェクトや、背景の透過といった処理ができないソフトになります。

間違えないように注意が必要となります。また、ペイント3DはWindows10において標準搭載されているソフトになります。削除していなければ、どのWindows10がインストールされているPCにも入っています。

背景を透過したい素材

Photo bychiplanay

ペイントで背景の透過をする際に必要なものの3つ目は、背景を透過したい画像です。背景を透過したい画像がなければ始まらないといっても過言ではありません。また、背景を透過したい画像が複数枚ある場合は、後ほどお伝えする処理を1枚ずつ行っていただく必要があります。

インターネット上に背景を透過した画像を掲載する場合、背景を透過する画像に著作権がないかや、誰かの肖像権を侵害する画像ではないかということに注意が必要です。

背景を透過する前に、注意する必要があります。また、背景を透過することで肖像権や著作権の侵害を避けることができる画像も存在します。これからペイントで背景の透過をするという方は、念のためにご自身の用意した画像を確認していただくことをおすすめします。

ペイントで背景を透過【縁取り手順】

Photo byrealworkhard

これまで、ペイントで背景を透過させるための準備物や、注意事項などをご紹介してきました。こちらの項目では、いよいよ画像を透過させるための手順をご紹介します。

ご用意頂いた画像素材の背景をきれいに透過させるためには、細かい調整が必要な場面が登場することもあるかもしれません。ときには根気が必要な作業が起こる場合もあるので、注意が必要です。それでは、ペイントで画像素材の背景を透過させる方法についてご紹介します。

①透過したい画像を開く

Photo byjarmoluk

ペイントで背景を透過させる方法を具体的にご紹介します。ペイントで背景を透過させるための最初の手順は、透過したい画像を開くことです。まず、PCに画像素材を保存します。次に、背景を透過させたい画像を右クリックします。背景を透過させたい素材を右クリックすると、縦長のメニューバーが表示されます。

表示されたメニューバーの中の「プログラムから開く」にマウスカーソルをあわせてください。そうすると、使用できるプログラムの項目が表示されます。プログラムの項目が表示されたら、「ペイント3D」をクリックしてください。

もしペイント3Dの項目が表示されない場合、プログラムの項目の一番下にある「プログラムから開く」をクリックし、ペイント3Dを選択する必要があります。

②「マジック選択」をクリック

Photo bybasker_dhandapani

ペイント3Dで背景を透過させたい素材を開いたら、ペイント3Dのウィンドウの真ん中に素材が表示されている状態となるでしょう。ペイントで背景を透過させるための2つ目のの手順は、「マジック選択」をクリックするということです。マジック選択は、ウィンドウの左上にあるメニューから数えて1段下の段に存在します。

選択やトリミングといったツールのさらに左にあるので、マジック選択を見つけてクリックしてください。マジック選択をクリックすれば、右側にマジック選択の使用方法が表示されます。こちらも参照に、これから輪郭の縁取りを行っていきます。

もしマジック選択というツールが表示されなかった場合は、一度ウィンドウを終了し、再度最初の手順からやり直していただくことをおすすめします。

③輪郭の縁取り

Photo byPexels

ペイントで背景を透過させるための3つ目の手順は、輪郭の縁取りです。これまでの手順をしっかりと踏んでいただければ、現在はマジック選択の説明画面が表示されている状態となっているでしょう。次は、真ん中に表示されている背景を透過させたいの縁に存在している、丸いポイントを使用します。

丸いポイントは合計で8個存在指定しますが、こちらをクリックし、クリックしたまま動かすことで背景を透過させたい範囲と、透過させない範囲の境界線を定めることができます。

背景を透過させる素材の背景にいろいろな色が存在していたり、背景を透過させたい画像の全体のピントがボケているという場合には、うまく透過させることができなこともあります。

④「切り抜きアイコン」をクリック

Photo byrawpixel

ペイントで背景を透過させるための4つ目の手順は、切り抜きアイコンをクリックすることです。ペイント3D上には切り抜きアイコンは存在していませんが、マジック選択の説明動画のすぐ下に「次へ」と書かれたボタンが存在しています。こちらをクリックすると、背景を透過させる部分が黒く、透過させない部分のみが明るく表示されます。

こちらの画面では、クリックしたままドラッグすることで背景を透過させたくない部分を指定することができます。また、右上の「追加」と「削除」を入れ替えることで、背景を透過させる範囲を細かく設定することができます。

縁取りした素材が保存される

Photo byDarkWorkX

背景を透過させる範囲が確定したら、「完了」をクリックします。そうすると、背景を透過させたい素材上で、背景が透過された画像が一緒に存在しています。背景を透過させた画像は、元の素材上で好きなように配置することができます。

その際は一度背景を透過させた画像をクリックし、再度クリックしたままドラッグすることで再配置が可能となります。一度マジック選択を完了した画像でも、再度マジック選択を適用することも可能です。背景の透過をやり直したいという方は、再度マジック選択をクリックしていただくことをおすすめします。

また、背景を透過させた画像を選択した状態で、右側にあるハサミのマークの「切り取り」をクリックすることで、こちらの画像が保存されます。

ペイントで背景を透過【貼り付け】

Photo byStockSnap

先程、背景を透過させたい素材の背景を透過させる方法についてご紹介しました。次にご紹介するのは、背景を透過させた画像を貼り付ける方法です。

背景を透過させた後、他の背景となる素材や、真っ白な背景に貼り付けたい場合には、こちらを参照していただくことをおすすめします。背景を透過させた画像は、背景を透過させる前よりも見栄えがはっきりとしているため、良い印象を与えることもあるかもしれません。

これまでの作業が難しいと感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、先程の作業より難しい作業はありませんのでご安心ください。

①新しいキャンパスを作成

Photo byBUMIPUTRA_ROCKERS

背景を透過させた後の不要な素材を一度消し、新しいキャンパスを作成する方法についてご紹介します。新しいキャンパスを作成して貼り付けることで、背景が真っ白な画像や、背景が透過している画像を保存し、SNSなどのアップロードすることも可能となります。

新しいキャンパスを作成する方法は、左上の「メニュー」をまずクリックしてください。次に左上の「戻る」の下にある、「新規作成」をクリックします。

その際、現在の素材を保存するかどうか聞かれるので、「保存しない」をクリックします。すると、まっさらなキャンパスがウィンドウの真ん中に現れるでしょう。こちらで新しいキャンパスの作成が完了となります。次はいよいよ、背景を透過させた画像の作成になります。

②貼り付けのアイコンをクリック

Photo by ken_c_lo

次にご紹介する作業は、新しいキャンパスに先程の画像を貼り付けるという作業です。新しいキャンパスに画像を貼り付ける場合は、右クリックを押し、表示された「貼り付け」のアイコンをクリックすることで完了します。

貼り付けをクリックすることで、先程のハサミのアイコンで「切り取り」をした画像が新しいキャンパスに貼り付けられます。貼り付けた画像がキャンパスからはみ出たり、キャンパスと比較くして小さい場合はキャンパスの大きさか、貼り付けた画像の大きさを変更してください。

次に、キャンパスの白い部分を一度クリックし、右側に出てくるキャンパスの設定のうち、「透明なキャンパス」を「オン」をクリックすると、キャンパスが透明に変化します。

ペイントで背景を透過【保存】

Photo by pika1935

それでは、これまでに作った画像を背景を透過させたまま保存する方法についてご紹介します。背景を透過させたまま画像を保存するためには、画像の保存形式にも注意する必要があることもご紹介してきました。

背景をとうかさせたまま保存するために必要な条件を、しっかりとご紹介します。こちらの方法をマスターしていただければ、どのような画像の背景も透過させることができます。とても重宝するスキルとなりますので、ぜひマスターしていただくことをおすすめします。

メニュー

Photo byrawpixel

背景を透過させた画像を保存するためには、まずウィンドウの左上にある「メニュー」をクリックします。先程新しいキャンパスを作成する際にもメニューをクリックしましたが、今度は「新規作成」を押してはいけません。

メニューは、画像の印刷や新しいキャンパスの作成、背景となる素材を新しく開く際にも使用するものになります。今回は一部の機能しか使うことはありませんが、覚えておくといいかもしれません。またこちらの作業で使用するのは、「名前をつけて保存」です。メニューの項目から、名前をつけて保存を選んでクリックしてください。

名前をつけて保存

Photo byDarkWorkX

名前をつけて保存を押すと、「コピーとして保存」と「ペイント3Dプロジェクトとして保存」が表示されます。今回は背景を透過させた画像の保存が目的なので、コピーとして保存の「画像」をクリックします。すると、保存をするためのウィンドウが展開します。ファイルの種類が「PNG」となっていることを確認し、右下の「保存」をクリックします。

すると、今度は画像にタイトルを付けて、どこに保存するのかを設定できる画面が開きます。保存場所に特に指定がなければ、デスクトップに保存されることをおすすめします。

ペイント3Dを使って背景を透過させよう!

ペイント3Dで素材の背景を透過させる方法についてご紹介しました。こちらの方法を応用すれば、合成画像やイマジネーションあふれる画像なども作成することができます。

これまでの画像編集ソフトであるペイントにはなかった機能が充実しているので、これから画像編集を勉強しようと考えている方にもおすすめの画像編集ソフトとなります。また、先程もご説明したように、画像をインターネット上にアップロードするといった際には、十分にご注意いただくことをおすすめします。

村上 貴洋
ライター

村上 貴洋

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