新卒で転職するのは難しい?早期転職を成功させるタイミングやメリットを調査!

新卒で転職するのは難しい?早期転職を成功させるタイミングやメリットを調査!

新卒で就職をした後、思い描いた仕事ではないと転職を考える人が増えています。永年勤続が常識ではない今、転職をするのは個人の自由です。しかし、新卒後すぐの転職は簡単なものではありません。それでも転職をしたい人のために、新卒が転職に成功する秘訣をご紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.新卒で早期転職するメリット
  2. 2.新卒で早期転職するデメリット
  3. 3.新卒での早期転職を成功させるタイミング
  4. 4.新卒での早期転職を成功させるコツ
  5. 5.新卒での早期転職を成功させるための試験対策
  6. 6.新卒での早期転職が失敗するパターン
  7. 7.新卒で転職するためには志願動機とタイミングが大切!

新卒で早期転職するメリット

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永年勤続が常識という時代ではなくなった現代、転職をするということは珍しいことではありません。もちろん、若い世代でも自分の理想通りと仕事が続く人もいます。しかし、いざ会社に入社すると、会社内の問題点や自分との隔たりを感じることがあります。

新卒でも退職を決意し転職をする人は、決して少ないわけではありません。それでは、転職は一体いつ頃が適切なのでしょうか。就職後すぐでも可能でしょうか。就職後、最も早い時期に退職者が出るのはGW明けの5月、半年後の9月といいます。

1年以内では社会人として我慢ができないと思われるのでは、と不安になるかもしれません。しかし、早いほうが年齢的に若く、転職先で早く慣れる、前の会社のくせがなく、未経験の仕事でも始めやすいという利点があります。そこで、新卒すぐの転職のメリットのご紹介です。

転職先に慣れるのが早い

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会社には独自のルールがあり、長くいるとそのルールが当たり前となってしまう人がいます。ベテランの人は、経験はあっても転職した後、こういったルールに臨機応変に対応できず、新しい会社に馴染みにくいというデメリットがあります。

しかし、新卒者はまだこういったことに馴染んでいないため、新しい会社に転職しても慣れるのが早い、というメリットがあります。使う会社も不要なしがらみを抱えるベテランよりも、何もない新卒者の転職希望者のほうが、一から会社のことを教えることができます。

特に異業種であれば、前の業種の経験はあまり必要ありませんので、早いほど新卒の社員と一緒に教えることができます。新卒社員も6月、9月まで配属先が決まっていないこともあり、ほぼ同時進行で配属までの研修などができるため、転職先で慣れるのが早くなります。

未経験の仕事でも始めやすい

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新卒は学生の時、自分が研究していた内容に即した分野の業種を狙って、就活をする人もいます。しかし、いざ会社に入社したら、研究ではなく営業などに配属されてしまうこともあります。こういった場合は、自分の経験は役に立たないと失望するかもしれません。

しかし、それが社会です。逆に研究ができると勇んで入社したものの、周囲と合わずに退職する人もいます。このように、経験がすぐに会社に役立つというのは資格職でも難しいといいます。新卒の若い人は、未経験の仕事をすることが当たり前と会社も考えています。

新卒に近いほうが未経験の仕事を始めるためには、他の経験が長い人よりも、良いというメリットがあります。早いうちなら会社も未経験が当たり前と、一から学ぶ機会を与えてくれます。未経験だからと尻込みせず、新しいことに挑戦するという意欲を見せることも成功の秘訣です。

若さを求める企業に転職できる

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老舗の大会社からバブル期以降に出てきた大手企業、平成以降のベンチャーと様々な会社があります。いずれも若手が不足し、若い人材を欲しています。しかし、育てる時間や機関がないのが現状です。そのため、新卒の転職者を採用することに二の足を踏むのは事実です。

それは、新卒間もない転職というと、社会人としてのマナーができていないのではないかと思われるからです。そこで、社会人としてのマナーに問題がないことをアピールすることで、若さを求める企業への転職の成功へとつながることもあります。

例えば、新卒でも学生時代に、ホテル業や有名カフェなど、マナーの厳しいアルバイト経験がある人材は、企業にとって即戦力になります。ただがむしゃらに挑戦するのではなく、社会人の先輩に敬意を示す態度を持って、アピールするのも、新卒者の転職成功の秘訣です。

新卒で早期転職するデメリット

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転職サイトなどを見ると、ほとんどの企業は社会人経験1年以上、3年以上という条件があります。中には、新卒、既卒可となっていながらも、実際に電話で確認をすると、社会人経験がないということで断られることもあります。

さらに、新卒1年以内の転職は、長続きせずすぐに辞めてしまう人、と見られてしまうことも多々あります。また、面接で実務経験のアピールができないため、人材を育てる余裕がない企業にとっては、経験がない新卒より経験がある人材を求めています。

ほとんどの企業で転職者を求めるのは、実務経験が豊かで即戦力になる人です。そのため、実務経験が1年未満の新卒者は、辞めるタイミングや、転職するタイミングによっては、次の仕事先がなかなか見つからないというデメリットを抱えています。

すぐにやめると思われる

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新卒で社会人になって間もない時期の転職は、不利になる場合がほとんどです。明確な理由がないと、飽きやすい、仕事が長続きしない、本当は解雇なのでは、と思われてしまいます。新しい会社に入ってもすぐに辞めてしまうのではないか、と敬遠される理由になります。

そのため、就職一年以内の転職は難しいという人もいます。仕事はどんなものでも大変なものです。自分の主観で、今までの会社が過酷だったと思っても、他の会社が楽とは限らないのです。なぜ、今までの会社を辞めたいのかが明確でないと、転職しても続かないと思われます。

そのため、一年ももたない人間は、どんな会社に行っても「自分が理想としていた会社ではなかった」「過重労働だった」という理由では、新しい会社もすぐに辞めるのでは、と思われてしまいます。新卒で早期退職をするときはできるだけ、明確な理由を考えておきましょう。

実務経験のアピールはできない

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転職を成功する際、相手の企業に最もアピールできるのが実務経験になります。前職での経験や人脈は、新しい企業にとっても有益になることが多いものです。しかし、新卒の転職者には、こういったアピールをすることがほとんどできません。

新卒では事務経験も数か月、営業経験も先輩についていっただけで自分で案件をまとめた経験がないと、新しい会社は一から指導することになってしまいます。そのため、実務経験をアピールできないことは、転職にとってかなりのデメリットになります。

そのため逆に、今までの分野とは全く関係ない業種を選ぶという選択もあります。実務経験がアピールできない以上は、新しい分野で人材をしっかりと育ててくれる企業を探す、というのも一つの方法です。実務経験がないデメリットを生かす方法を考えましょう。

新卒での早期転職を成功させるタイミング

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新卒でも1年以内の転職はかなりのデメリットです。そこで、やむをえず退職する以外では、転職のタイミングを考えることが大切です。おすすめは3年目になります。転職サイトでも、求人のほとんどが実務経験1年以上、3年以上、社会人経験3年以上とあります。

そこで、自分が転職したい企業が中途採用を行っているなら、今の企業で似たような実務を3年、せめて1年以上経験することで、かなり成功率は上がります。また、違う業種でも社会人経験が1年以内よりは、3年以上あることで見方が変わってきます。

3年以降になった場合は、資格の取得や結婚、また自分が行きたいと思っていた企業の求人が出たときが、転職のタイミングになります。資格を取ることで、転職を繰り返すたびに良い職場に恵まれるということもあります。しっかりと計画をしみてましょう。

転職が成功しやすい勤務年数

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転職が最も成功しやすいタイミングの勤務年数は、3年です。社会人3年目になると会社内の様子もほぼわかるようになり、ある程度のキャリアも身についてきます。会社は新卒の社員を育てるのに、3年かかるといいます。

つまり、3年経つと事務でも営業でも一人前になるため、他の会社でも3年間の経験がある人材は、自社で育てることがなく、仕事をしてもらうことができる即戦力の存在となります。自身も新卒とはいっても、3年間で学んだことは別業種でも、糧となり自信をもって転職に挑めます。

また、配属先の転換、転勤、結婚や出産という個人的な変化もあります。様々な理由で退職、転職がしやすい年齢です。会社を辞める理由も、転職する理由も一番自然な形で説明することができます。転職先にも明確な理由で説明することができる、転職に一番良いタイミングになります。

3年目以降のタイミング

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3年過ぎても同じ会社にいたのに、なぜ今のタイミングで転職を希望しているのか、というのは採用先の会社でも疑問になります。確かに、3年以上キャリアを積んだ人材の転職は会社にとってもメリットになります。しかし、辞める理由によってはデメリットにもなるのです。

そこで、新卒から3年以降のタイミングでは、転職先の会社が不審に思わないような退職の理由をしっかりと考えましょう。また、タイミング的には新しい資格を取ったり、通信などで大学や大学院を卒業した、といった理由があるとアピールのポイントになります。

新卒で転職をする場合は、どれほど長くても10年以内にしましょう。3年以降なら5年、6年といった仕事の区切りがつきやすい時期や、転職する会社が新しいプロジェクトを立ち上げる時期がおすすめです。一番良いのは、転職先からアプローチがある時で、転職のベストタイミングとなります。

ブラック企業と分かったタイミング

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企業の中には、ブラック企業と呼ばれる会社があります。残業をしても残業代が出ない、意味のないいじめにあう、新卒の社員に責任を擦り付けるなどです。しかし、会社も利益がなければ給与は支払えません。会社が新卒社員の給与を支払って元を取るには3年かかるといわれています。

それでも、他の会社と比較し違和感を感じ、仕事中に理不尽な扱いを受けるようなことがあったら、無理に続けるのは得策ではありません。先輩の中には我慢して続けている人もいるかもしれませんが、続けることでいじめの悪循環になっている職場もあります。

新卒社員では改善することは難しいほど、違和感を感じる職場であれば続けることは危険です。自分の体や心の健康のためにも、明らかなブラック企業の場合は、転職をおすすめします。いつの間にか自分がそれを当たり前と思う前に、分かった時が転職のタイミングと考えましょう。

おすすめな転職時期

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新卒社員が仕事を退職する時期は様々です。最も多いのがGW明け、夏休み明けですが、さすがに会社も辞表をもらってすぐに辞めてもらうというわけにはいきません。会社の雇用は3か月前に辞表を提出したり、解雇を申し立てる必要があります。

それでも、我慢の限界になってしまった、新しい転職先が見つかったというタイミングで辞表を出すという人もいるようです。まず、転職活動をする場合、いつ会社を辞めるのがベストタイミングかを考えましょう。それに合わせて、会社にも辞めることを話す必要があります。

そのため、年度初めの4月は転職者の受け入れも多くなります。3月は退職者も増え、新入社員の他にもキャリアのある転職者を採用することがあります。また、新卒社員の配属が決まる9月頃の採用も募集がかかることがあります。おすすめな転職時期は、4月と9月、10月です。

4月入社が可能な時期

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仕事でも学校でも4半期に人の移動が行われます。1月、4月、7月、10月です。特に4月入学制度を利用する日本では、誕生月よりも3月の年度末に定年退職者が出ることが多く、4月に新しい人材を求めることがあります。

新卒社員はもちろんですが、一から指導する新卒社員だけでなく、即戦力になる転職者を歓迎する業種もあります。そのため、1月、2月頃になると新年度の4月から仕事をしてもらうことができる転職者の求人が多くなっていきます。中には、3月ギリギリに募集がかかることもあります。

しかし円満に退職するためには、できる限り在職中の会社との関係を良い状態で保ちつつ、新しい仕事ができるようにすることをおすすめします。そういう意味でも、人材が動く4月入社の転職は、早めに動くことで在職中の職場にも退職の意志表示ができるので、良いタイミングかもしれません。

9~10月入社が可能な時期

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新卒社員の配属が決まるのは、3か月後、半年後が一般的です。配属先が決まることで辞めてしまうという社員も多くいます。それが7月と10月になります。そのため、会社でも夏休みを過ぎた9月頃に既卒者で経験のある人の募集をかけることがあります。

他社で基本的なマナーを身に着け、そこで会社と相性がよくないと感じた新卒社員が転職活動を始めるからです。募集をかける会社も増えますが、その分転職希望者が多いのもこの時期です。なんとなく大変な会社だから辞めた、では新しい職場は決まりません。

特に、新卒で半年の転職希望者は1年持たなかった、というイメージがあります。1年以上、できれば働いて3年目に転職をする場合は、9月、10月は転職のベストタイミングとなります。9月~10月入社を希望するなら、6月、7月に就職活動をし、夏のボーナスをもらって前職を退職しましょう。

就職できない人の特徴や共通点とは?おすすめの転職エージェントもチェック!のイメージ
就職できない人の特徴や共通点とは?おすすめの転職エージェントもチェック!
就職するために頑張っている人や、いつでも就職できるからと余裕で構えている人もいます。しかし、何もしないで就職できるという訳ではありません。就職できない人には共通点があります。今回は、就職できない人の特徴や共通点、おすすめの転職エージェントについてご紹介します。

新卒での早期転職を成功させるコツ

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新卒で入社した会社が自分と合わない、ブラック企業など違和感を抱えながらずっと仕事を続けるのは、心身共に不健康になってしまいます。そこで、できる限り早期転職をしたいと希望することをおすすめします。

しかし、早期転職といっても、学校の紹介や知人のコネクションで入った会社は最低でも3年は続けてほしいといいます。こういった理由以外でも、3年続けることで会社の良い面、悪い面がわかってくるため、本当に自分に合わないと感じるのも、この3年目になります。

逆に、入社したての頃は自分には合わないと思っていたのに、続けるうちに楽しいと感じてくることもあります。早期転職のもメリットはありますが、早期でも心労で体を壊すほどでない場合は、3年間を目安に転職のタイミングを考え、計画を立ててスケジュールを考えましょう。

転職までのスケジュールを考える

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今いる会社を長く続けるのは難しいと思ったら、転職活動を始めましょう。転職活動を始めたからといって、すぐに新しい会社が決まるわけではありません。また、新しい会社が本当に良い会社かどうかということもわからないのです。

まず転職をするまでのスケジュールを考えましょう。転職サイトなどに登録をするのも良いですが、自分がなぜ転職したいのかを明確にすることが第一です。同じ業種を選ぶ場合は経験を生かすことができますが、同じ悩みこともあります。経験を上手に生かし転職のメリットにしましょう。

違う業種を選ぶときは、必要な資格などを先に取ってから挑戦するという方法もあります。また、新しい業種に転職したい場合は、その業種が本当に自分に合っているのか、良い業種なのかを考えて選ぶことも大切です。好きなことを仕事にしたい、というだけでは失敗してしまいます。

忍耐力はあることをアピールする

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就職活動や転職活動をするとき、一番不利になる経歴が大検です。高校を辞めて大検で大学に進学し卒業しても、高校も続かないと思われてしまうことがあります。さらに転職活動となると、飽きやすい、一か所で長続きがしない、周囲と上手くやっていけないというイメージになります。

転職をするとき、前の仕事のキャリアだけでなく、学歴や経歴によっても飽きやすいと思われることがあります。そのようなときは、決して飽きて辞めるわけではないこと、自分に忍耐力があることをアピールしましょう。学生時代に同じアルバイトを4年間続けてきたことでもよいです。

サークルや部活動で代表を務めていたなどもアピールできるポイントになります。ただ今までの会社が我慢できないほど酷いところだったと、訴えるだけでは忍耐力に結びつかないこともあります。自分の忍耐力をどう上手くアピールするかを、考えておきましょう。

なぜ転職したいのか考える

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転職を繰り返す人の中には、ただ前の仕事が嫌になった、自分にこの仕事は向かないという理由で辞めてしまう人がいます。しかし、それではいつまでたっても、落ち着いて仕事を続けることができません。やがて企業側も採用を控えるようになってしまいます。

仕事は大変なものです。いつも楽しいばかりではありません。まず、なぜ転職をしたいのかをよく考えましょう。考えるうちに、今の職場は良い会社かもしれないと転職を思いとどまることもあります。転職活動をしても、よくよく考えて転職をせずそのまま残る人もいます。

ただ大変だから、向いていないからとすぐに転職に飛びつくのではなく、なぜこの会社を続けるのが難しいのか、どうして他の仕事に就きたいのかをしっかりと考えましょう。もちろん、転職活動や資格の勉強をしながらよく考えて結論を出すのも良いかもしれません。

少ない実務経験でも生かす方向で考える

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新卒から1年以内の転職は、キャリアが少なく実務経験を生かすことが難しいことがあります。しかし、そのわずかな期間でも自分が自身をもって話すことができる仕事や経験を見つけて、それをうまくアピールしましょう。

長く在籍しているからと、いい仕事をたくさんしているわけではありません。短い期間でも自分がしっかりと責任をもって行った仕事があれば、それを堂々とアピールすることも大切です。特に、新入社員でも色々なアイデアを取り上げる会社もあります。そういった経験もアピールしましょう。

また、転職先で使うことができる資格を取得し、それをアピールするということも成功の秘訣です。学生時代に勉強はしていたものの、資格を取ることができず、社会人になって取得したために、新たな会社で生かしたいというアピールはかなり高ポイントになります。

転職先の業界を研究する

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隣の芝生は美しく見えるもので、それは仕事も同じです。あこがれていた業界に入社できず、転職でチャンスが巡ってきたからと安易に飛びつかないようにしましょう。二つ返事で転職をしてから、痛い目に合うこともあります。

転職をしてから前の業種のほうが良かった、楽だったということは良くあることです。どんなにかっこよく見えても、あこがれていても入ってみたらがっかりということがないように、転職をする前に実際に仕事をしている人の話をしっかりと聞いてみましょう。

また、最近は会社の口コミサイトなどもあります。こういったところに書き込む人の多くは、辞めた人です。辞めた人がかつての職場に高い評価を付けることはありません。サイトの評価を鵜呑みにするのではなく、経済誌や業界誌など、様々な方向から業界の研究をしましょう。

新卒での早期転職を成功させるための試験対策

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大学を卒業後、すぐに就職が決まらず契約社員や派遣社員を続けたり、キャリアが少ないうちに転職をする人を第二新卒といいます。転職サイトを見ると第二新卒可と書いてありながら、キャリア1年以上、3年以上という条件が付いていることがよくあります。

そのため、まずはどんな会社でもいいから正社員で我慢をし、キャリアを積んで転職をしようという考えを持つ人もいるようです。しかし、転職をするということは、決してリスクがないわけではありません。まして、新卒の早期転職はエントリーシートの段階で断られることもあります。

それでも、今の仕事を長く続けることが難しいと思った時、転職を決めることもあります。転職に不利な第二新卒でも早期に転職を成功させる方法はあるのでしょうか。そこで、新卒1年以内、3年以内に転職を成功させるために、準備することを考えてみましょう。

退職理由の書き方・伝え方

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退職理由はしっかりと明確にします。明確といっても、転職前の会社の不正や人間関係を暴露するような内容ではありません。このように退職理由はネガティブなものを避けるようにしましょう。必ず転職することで、現状が改善されるような言葉に変えます。

ネガティブな意見ではなく、本当に新しい仕事や業種、会社に挑戦したいから退職する、というようなことです。ただ転職したいから前の仕事を辞めるというだけの理由もおすすめできません。なぜ転職したいのかがわかっていないと、退職理由がネガティブなものになります。

ポジティブな退職というのも難しいですが、資格取得のために前の会社を辞め、資格を取得したから生かせる会社に挑戦してみたいというのは明確です。得意分野の研究を続けることができる仕事に挑戦したかった、というように、前向きな退職、スキルアップにつながる退職理由を考えましょう。

志願動機の書き方・伝え方

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皆さんは転職するとき、新しい会社をどのように探しますか。現在在職している会社と同業種でも、待遇や規模の大きさでキャリアアップを考えるというのは、とても明確な志望動機になります。キャリアアップを考えて、ということをアピールしましょう。

しかし、まったく違う業種を選んだり、自分の学生時代の専門ではない業種にエントリーすると、何を考えているのか採用する側も困惑します。なぜその仕事に就きたいのか、一貫性がないと思われ企業はとても嫌います。そこで、異業種を選ぶときは、理由をはっきりと考えましょう。

憧れていた、楽しそうだったでは、会社に対して失礼ですし、逆に悪印象になってしまいます。前の会社の悪口も良いイメージになりません。志望動機でも、相手に良い印象を与えるような、ポジティブな回答を考えておきましょう。

職務経歴書の書き方・伝え方

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職歴経歴書は、新卒の学生には書くことができません。少しでも入社の経験がある人が書くようになっています。しかし、1年以上仕事をした経験がある第二新卒の人は、きちんと嘘のない職歴経歴書を書きましょう。

同業種であれば、さらにスキルアップするということがわかりますし、非正規雇用でも契約社員では、正社員を目指していることが明確になります。職歴経歴書では、ただその企業にいたではなく、詳細を書くことができます。どれくらいの仕事内容をしていたのか話せる範囲で書きましょう。

もちろん、前職の仕事の個人情報までは書けませんが、こういった営業で成績を上げた、プロジェクトでチームリーダーをしたということも書くことができます。職務経歴書を書くフォーマットのサイトもありますので、参考にしてみるとよいでしょう。

新卒での早期転職が失敗するパターン

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大学生が就職内定の会社が決まった後、すぐに転職サイトに登録をするという話が増えています。転職ありきの入社が当然のようになっているというのは、一昔前では考えられないことかもしれません。しかし、新卒すぐに会社の本当の姿というのはわかるものでしょうか。

就活中に面接を受け、会社の良い点に共感して入社を希望したのではないでしょうか。実際に入社すると自分が思ったような部署ではない、仕事内容ではないとがっかりしてあきらめ、転職を考えてはいないでしょうか。早期転職で失敗する人は、憧れと現実のギャップで退職しています。

はっきりとした目的意識をもって仕事に取り組めるまでには、どんな業種も3か月、3年といいます。仕事がつまらない、先輩が厳しい、規則が厳しいということだけで転職をしては、必ず失敗し後悔します。転職をする前には、必ず多角的な観点から冷静に考えて、転職活動をしましょう。

一時的なマイナス感情だけで退職する

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会社を辞める時、一時的な感情だけで辞めてしまうと、後で後悔することになります。転職したい、他の仕事のほうがよかったと思う瞬間は、仕事に行き詰った時です。しかし、それは一時なのか、ずっと続くのかをきちんと向き合って考えましょう。

その時は、退職したいと思っても、転職してから後悔することは良くあります。前の職場のほうがよかった、ということもあるのです。新卒社員がわずか1か月のGW明けに退職してしまう人がいますが、これは後々後悔することになります。

社会は学生と異なり大変なものです。厳しいアルバイト経験がないと、特に自分が入った会社は厳しすぎると思うかもしれません。しかし、どの会社も楽なところはありませんので、じっくりと考えて、なぜ転職をしたいのかを理解し、転職をすることを決めましょう。

自己分析が足りないまま退職する

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自分がやりたいことではない、自分には向いていないと転職をする人がいます。しかし、なぜその会社に入社したのでしょう。大学時代内定がなかなか取れず、妥協でその会社に入った、といいますが面接ではその会社の良い面を強調していたはずです。

それでも辞めてしまう、ということはしっかり自己分析をしていないのかもしれません。仕事は自分が好きなことをやる場所ではありません。誰もが自分に向いた仕事、学生時代に研究したものを生かした仕事に就けるわけではありません。まずは、自分に向きあってみませんか。

自己啓発の本やサイトに頼るだけでなく、先輩や恩師、家族と話しをしてみましょう。以外と自分よりも周囲の人のほうが、良く見えている部分もあります。そこで、改めて自分に向いている仕事や業界があり、資格が必要なら、仕事をしながら勉強をして転職を目指しましょう。

目的意識がないままに退職する

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元アスリートが、一般の食品業界に入社した時、知人から「サラリーマンはなんでもできる可能性がある」ということを言われ、それまで腐っていた感情が変わったという話をしています。今、彼は日本で最初のアスリートの食生活アドバイザーとして活躍しています。

自分が得意としていた分野ではない、好きな業界ではないと初めから諦めてしまったら、どの仕事に就いても失敗します。今の会社で何を目的としているかをまず考えてみましょう。それでも、改善点の見られない会社なら、他の会社で改善ができる可能性を考えてみましょう。

他業種でやってみたい自分の目的意識がはっきりすれば、転職活動も成功します。しかし、目的意識がないまま転職活動を何回しても、楽しくない、大変という理由だけで退職と転職を繰り返すことになります。きちんと自分と向き合って、目的意識を持つようにしましょう。

今までのキャリアが生かせない業種に転職する

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とりあえず今の仕事が嫌だから転職をする、という時に飛びつきやすいのが人材不足の業界です。しかし、人材不足の業界は理由があるから人材がいつも不足しているのです。ブラック業界という人もいますが、長く続ける人もいるので、向き不向きがはっきりしている業種といえます。

例えば、教員や保育士、医療、福祉の現場です。それまで普通の営業や事務職に就いていた人でも、資格を持っていた、資格を取ったからと転職することがあります。しかし、それまでの営業や事務とは全く異なる仕事になり、キャリアを生かすことはできません。

本当にやりたかったという気持ちがないと、異業種に転職するということは大変なことです。今までの仕事を続けるのは向いていない、と転職をし成功する人も大勢います。しかし、憧れだけで転職したものの、実際には向いていなかったということもありますので注意しましょう。

社会人としてのマナーがないままに転職する

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就活で失敗し、何とか就職したものの会社の雰囲気に合わず、すぐに転職を考えている人はいませんか。自分自身に非はありませんでしたか。まず、なぜ就活がうまくいかなかったのか、ということを考えてみましょう。

会社で仕事をするということは遊びではありません。社会人としてのマナーをしっかりと身に着けているでしょうか。社会人としてのマナーは、就職してから学ぶこともできますが、それ以前に普段の生活からも身についています。学生時代に敬語や挨拶、当たり前のことが身についていますか。

社会人としてのマナーが身についていないまま転職活動をしても失敗してしまいます。入社した会社が厳しく指導してくれる会社なら、そこでしっかりと身につけましょう。社会人としてのマナーがないままの転職は、どんな業種を選んでも失敗する原因となります。

新卒で転職するためには志願動機とタイミングが大切!

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新卒で転職するためには、ベテランの転職よりもリスクが高くなります。その中で自分の目的意識や退職理由を明確にし、転職に成功する人もいます。また、ある程度のキャリアを積んでそれを武器に転職する人もいます。

新卒、第二新卒、既卒の人は様々な理由で自分がいる現状を変えたいと考えています。なぜ変えたいのか、どうして今の仕事では自分が満足していないのか気が付いたら、しっかりと転職活動を始めてください。そして、転職のタイミングやデメリットもしっかりと考えましょう。

自分自身をしっかりと知る、退職理由をポジティブで明確なものにする、転職することでスキルアップにつなげる、と前向きな意見をまとめておきます。そして、しっかりとスケジュールを立てて、計画的な転職活動に挑戦しタイミングよく転職を成功させましょう。

こなみん
ライター

こなみん

こなみんです。趣味は推理小説を読むこと、アニソンを歌うことと、ビルの谷間を散歩すること、アメリカドラマを見ることです。生活や手芸、街紹介、税金・年金の記事の他に、アニメ・アニメ映画や漫画のネタバレ、アニソン記事を書いています。 ライター歴は3年目でまだまだ不慣れですが、よろしくお願いします。

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