独学で登録販売者に合格するために!効果的な勉強法・勉強時間・対策を紹介!

独学で登録販売者に合格するために!効果的な勉強法・勉強時間・対策を紹介!

「登録販売者」という資格職はご存知でしょうか。「登録販売者」がいないとドラッグストアなとで市販薬の販売が禁止されているという重要な資格職です。試験も決して簡単とは言えませんが、独学で合格している人もたくさんいます。独学のコツなどはあるのでしょうか。

記事の目次

  1. 1.独学で登録販売者に合格するための勉強法は?
  2. 2.登録販売者とは
  3. 3.独学で登録販売者試験に合格するための勉強時間
  4. 4.独学で登録販売者試験に合格するためのスケジュール
  5. 5.独学で登録販売者試験に合格するための傾向と対策
  6. 6.登録販売者の試験日と合格率
  7. 7.登録販売者試験に独学で合格しよう!

独学で登録販売者に合格するための勉強法は?

Photo byVacho

みなさんは「登録販売者」という資格職はご存知でしょうか。まだまだ認知度が低い新しい資格ではありますが、実は非常に重要な資格でもあります。試験も国家試験ですので難易度は非常に低いとは言えません。しかしながら独学で合格することは十分に可能です。

今回は「登録販売者」の試験に独学で合格するための勉強法、スケジュールの組み方や試験の傾向と対策、更には合格率に関してもご説明していきましょう。しっかり勉強すれば、問題の傾向とそれに対する対策も把握できますので、独学でも十分に合格する事が出来ます。頑張りましょう!

登録販売者とは

フリー写真素材ぱくたそ

まだまだ認知度が低い「登録販売者」という資格ですが、一体どのような資格なのでしょうか。そしてどのように私たちの生活に役に立ってもらえる資格なのでしょうか。ここでは「登録販売者」という資格について、詳しくご説明していきましょう。

一般用医薬品を販売するための専門資格

Photo bystevepb

「登録販売者」とは、2009年に作られた比較的新しい資格です。その定義は「風邪薬や鎮痛剤、胃腸薬、目薬などの一般用医薬品の販売を行うための専門資格」となっています。一般用医薬品とは、処方箋がなくても購入出来る医薬品です。

普通に店頭に並んでいるお薬と考えていただければ簡単です。一般用医薬品には第一類から第三類まであり、登録販売者は第二類、第三類を販売することができます。この2種類だけで市販薬の90%以上となりますので、この登録販売者という資格の重要さがご理解いただけるのではないでしょうか。

薬剤師との違いは?

フリー写真素材ぱくたそ

何だか薬剤師みたいな資格ですが、薬剤師とは明確な違いがあります。その違いについてご説明いたします。まずは薬剤「販売できる医薬品」が違います。市販薬の中でも第一類と要指導医薬品は薬剤師しか販売することができません。次に「調剤ができるかどうか」です。

薬剤師は処方箋を基に薬の調剤をすることが出来ますが、登録販売者は出来ません。登録販売者は薬剤師よりも制限はありますが、登録販売者も医薬品や薬理作用について知識がある、私たちの健康において重要な存在なのです。

独学でも資格は取れる?

Photo byJESHOOTS-com

登録販売者の資格は独学でも取得は可能なのでしょうか。講座に通ったり、通信教育などを利用した場合、4万円〜6万円ほどの費用がかかってしまいますが、独学の場合は約2,000円ほどのテキストと問題集の購入で、4,000円ほどの費用となります。

これに過去問題集を購入したとしても1万円もかかりません。やはり独学のほうな圧倒的にお手軽です。ですが独学ですと、どうしてもだらけがちになるのが欠点です。ですので自分自身でスケジュールなどをしっかりと管理できる方であれば、難易度を考えても独学で資格の取得は可能です。

主婦に人気の資格11選!独学でも取得しやすいものや社会復帰に役立つものもありのイメージ
主婦に人気の資格11選!独学でも取得しやすいものや社会復帰に役立つものもあり
働きに出たいと考えている主婦は少なくないでしょう。再就職前におすすめなのが資格取得です。資格を得るには独学で大丈夫か、役立つと人気の学校に通うべきか迷う人も多いことでしょう。どんな資格が人気なのか、また主婦が取りたい資格について見ていきましょう。

独学で登録販売者試験に合格するための勉強時間

Photo byFree-Photos

独学で登録販売者の資格を取得するためには、果たしてどれくらいの勉強時間が必要となるのでしょうか。働きながら資格取得を目指す方や、子育てしながら勉強する方などは勉強時間も気になってくるのではないでしょうか。ここでは登録販売者の資格取得のために必要になる勉強時間をご紹介していきましょう。

一般的な勉強時間は400時間前後

Photo byMorningbirdPhoto

登録販売者の資格取得のために必要な勉強時間は一般的に約400時間といわれています。もちろん個人差がありますので、もっと必要になる方もいればもっと少なくても大丈夫な方もいます。400時間となると、1日2時間勉強したとして200日が必要となるわけです。

資格取得に必要な勉強時間は約400時間といいましたが、これは一通り勉強した場合の時間です。長期間勉強していると、初めの頃に学んだ事を忘れてしまうこともあります。ですので復習することも考慮すれば、もう少し多めに時間が欲しいところでしょう。

独学で登録販売者試験に合格するためのスケジュール

Photo bytookapic

ここからは独学で登録販売者試験に合格するためのスケジュールの組み方をご紹介していきましょう。登録販売者試験に合格するためには、最低でも400時間が必要とされていますので、長期間に渡って試験勉強をすることになります。ですので初期・中期・後期の3期に分けてご説明いたします。

初期

Photo bylil_foot_

まずは登録販売者試験についてご説明しましょう。登録販売者試験の科目は5つあります。「医薬品に共通する特性と基本的な知識」「人体の働きと医薬品」「主な医薬品とその作用」「薬事関係法規・制度」「医薬品の適正使用・安全対策」の5科目です。

登録販売者試験の独学での勉強スケジュール初期は、まず「主な医薬品とその作用」から始めていきましょう。独学ですと、ついつい問題集の順番通りに第一章の「医薬品に共通する特製と基本的な知識」から始めてしまいがちです。

ですが、登録販売者試験で一番多く出題され、一番多く暗記しなければならないのが第三章の「主な医薬品とその作用」です。ですので、まずはここから始めていきましょう。同時に他の章の勉強も進めていきましょう。

中期

Photo byDariuszSankowski

次は独学での中期の勉強の進め方をご紹介いたします。中期とは問題集を一周終わった状態となります。問題集を使った勉強を一通り終えたら、過去問に挑戦していきましょう。独学では出来るだけ多くの過去問を解くのが良いでしょう。

間違えても良いし、分からないところは飛ばしても良いのでどんどん解きましょう。そうすることで、今まで勉強してきてどれくらい理解することが出来たのかを知ることが出来ます。またなるべく多くの過去問を解くことで登録販売者試験の問題に慣れますし、傾向と対策も見えてきます。

そして間違えたところや、分からなかったところはしっかりと理解できるまで復習をしましょう。多くの過去問を間違えても分からなくても、たくさん解いていくと自分の弱点や苦手な点が分かるので、その後の独学での勉強にとても役に立ちます。

後期

Photo byMediamodifier

次は独学での後期の勉強の進め方をご紹介いたします。登録販売者試験の勉強も後期になる頃には、いよいよ本番が迫ってきてる時期となっていることでしょう。そして登録販売者試験に挑戦するための知識も定着してきたのではないでしょうか。

試験当日まで、気を緩めずにしっかりと勉強を続けましょう。後期の独学でも過去問を中心に勉強を進めていきましょう。ですが中期の独学と違う点は「時間」です。中期では過去問に挑む際、じっくりと考えて答えを出してもOKでした。

ですが後期ではなるべく短い時間で問題を解くようにしなければいけません。目安としては1問につき2分で問題を解いていきましょう。休みの日など時間が多く取れる時には、出来るだけ長時間、過去問を解きましょう。

独学で登録販売者試験に合格するための傾向と対策

Photo byWokandapix

ここからは独学で登録販売者試験に合格するための、傾向と対策をご紹介していきましょう。テキストの選び方や勉強の進め方のポイントなど、いくつかご紹介していきますので、参考にしていただいて頑張っていきましょう。では最初はテキストや問題集の選び方についてです。

自分に合ったテキストを準備する

Photo byHermann

まずはテキストや問題集を選んで購入しましょう。とはいっても、書店に行ってみると実にたくさんの「登録販売者試験」のテキストや問題集があって、どれを選んだら良いのか悩んでしまうのではないでしょうか。

登録販売者試験は、厚生労働省が出している「登録販売者試験問題作成に関する手引き」という冊子から問題が出されます。ですので、その手引きをテキストにして独学で勉強を始めても構いませんが、決して読みやすいとはいえないので、この方法は独学ではおすすめ出来ません。

「分かりやすい」「見やすい」と感じるポイントは人によって違いますが、一般的に「図解が多い」「カラーである」ほうが理解しやすい傾向にあるようです。ですので色々と実際に読んでみて、「分かりやすい」と感じたものを購入しましょう。独学では、ここで時間を惜しんではいけません。

ノーとは取らずテキストに書き込み

Photo byOpenClipart-Vectors

次にご紹介する独学のポイントは「ノートは取らないで、直接テキストに書き込んでいく」ことです。ここで疑問を感じる方も多いのではないでしょうか。勉強というとテキストを読んで、その内容をノートにまとめて、というイメージが強いです。確かにその方法も間違いではありません。

ですが、登録販売者試験の勉強で覚えなくてはならないことは、非常に多いです。そしてそのほとんどは今まで聞いた事もないようなものばかりです。そんなものをノートにまとめていたら、いくら時間があっても足りません。

ですのでテキストにマーカーをしたり、赤ペンでちょっとした要点を書きこんだりして独学での勉強を進めていきましょう。ノートにまとめるのは「過去問で何度も間違えてしまったこと」や「自分で内容をイラストにしてみる」程度にしておきましょう。

過去問題は3年分解く

フリー写真素材ぱくたそ

次にご紹介する独学のポイントは「過去問は最低でも3年分解く」ということです。3年といいましたが、それは「最低でも」です。解けば解くほど傾向と対策が分かってくるので効果的なのです。どれくらい過去問を解いたかで、合否が決まってくるといっても過言ではないでしょう。

出来るだけ多くの過去問を解くことで問題に慣れ、何となく登録販売者試験の問題の傾向と対策が見えてきます。そうなるまでは最低でも3年分の過去問を解く必要があるのです。テキストで勉強して過去問を解く、そして問題の傾向と対策を知ることを繰り返しましょう。

今はネットでも登録販売者試験の過去問を解くことは出来ます。ですが正解・不正解は分かっても「解説」が無い事がほとんどです。問題を解いても解説が無かったら、解く意味がありません。きちんと解説もついている登録販売者試験の過去問題集を購入することを、おすすめします。

要点・詳細を押さえながら勉強

Photo byFree-Photos

次にご紹介する独学のポイントは、要点と詳細をしっかりと押さえながら勉強を進めていくことです。登録販売者試験はテキストの全てを覚えれば、必ず合格出来ます。ですが、先ほども申し上げたように登録販売者試験で覚えなければならない事は膨大な量です。

それを全て覚えることは、よほどの天才でなければ無理な話です。ですので全てを暗記しようとせずに、要点をしっかりと押さえることが大切です。過去問を解いていくにしたがって、自然と覚えなければいけない要点が分かってくるはずです。その要点とその詳細をしっかりと覚えましょう。

解説動画の映像教材の利用もおすすめ

Photo byOpenClipart-Vectors

次にご紹介する独学のポイントは解説動画の映像教材も積極的に利用していくことです。ネット上には独学で資格取得を目指している人に向けて、様々なサービスやネットスクールが存在しています。その中で自分に合ったものを見つけて利用するもの良いでしょう。

独学だと、文字や図解だけでは理解できないところも出てきます。そんな時に映像で解説してもらえると、非常に分かりやすく勉強も捗り、理解もより深まります。テキストや問題集での勉強に行き詰った際、独学に役立つネットスクールの利用も考えてみてはいかがでしょうか。

登録販売者の試験日と合格率

Photo bygeralt

ここからは登録販売者試験の試験日と合格率をご紹介していきましょう。独学で合格を目指すにはゴール地点をしっかりと把握しておかなければいけません。ですので、まずは自分の都道府県の試験日をチェックしましょう。

そうすれば、いつから独学での勉強を始めればよいのか明確になります。更に合格率も併せて知っておきましょう。そうすれば独学で登録販売者試験の合格を目指すには、どれくらい勉強しなければいけないのか分かってくるはずです。

例年8月中旬~12月上旬頃に実施

Photo byPeggy_Marco

登録販売者試験は、例年8月中旬~12月上旬頃に実施されます。各都道府県で実施される日が違いますので注意と確認が必要です。2019年を例にとってみますと、一番早く実施されたのが奈良県で8月20日、一番遅く実施されたのが九州・沖縄で12月8日でした。

近年の受験者数と合格率

フリー写真素材ぱくたそ

次に登録販売者試験の近年の受験者数と合格率をご紹介していきましょう。2017年は受験者数が61,126人で合格率は43.5%、2018年は受験者数が65,433人で合格率は41.3%、2019年は受験者数が65,288人で合格率は43.4%でした。

ここ数年は約6万人ほどが受験して、2万5千人から2万8千人ほどが合格しているようです。ちなみに2013年は受験者数が28,527人でしたので、たった6年で受験者数が倍以上になっていることになります。いかに注目されている資格なのか、ご理解いただけるのではないでしょうか。

登録販売者試験の難易度は?

フリー写真素材ぱくたそ

では登録販売者試験の難易度は、どのくらいなのでしょうか。登録販売者は「国家資格」です。そのことを考えると難易度はそれほど高くはないといえるでしょう。他の国家資格に比べると難易度が低めなので、比較的取得しやすくなっています。

受験資格も無く、難易度もそれほど高くないので合格すれば登録販売者の資格を取得することが出来ます。ですが、ここで1つ注意点があります。例え登録販売者の試験に合格し資格を取得しても実務経験が2年以上ないと「研修中」となります。

「研修中」の間は登録販売者としての役目である「医薬品の販売」が出来ません。ですがもちろん実務経験が2年以上となれば「研修中」ではなくなり、一人でいても医薬品を販売することが出来るようになります。

Photo bytjevans

確かに登録販売者試験の合格率は、他の国家試験と比べると高いですし難易度もそれほど高くはありません。ですが、ここで落とし穴です。登録販売者の試験には、いわゆる「足切り」があります。「足切り」とは一定の要件を満たさなかった場合、不合格が確定となってしまう制度のことです。

この「足切り」のせいで登録販売者試験の難易度は上がってしまいます。何度もいうように、他の国家試験と比べると難易度は高くはないのです。ですがこの「足切り」が登録販売者試験の難易度を上げてしまうのです。

登録販売者試験の場合、全体の70%の得点かつ各章で35~40%以上の正答率が合格ラインとなっています。例えば120問中84点以上の得点を取っていても、どこかの章が35%以下の正答率であったなら、その時点で不合格となってしまうのです。なのでバランス良く勉強する必要があります。

登録販売者試験に独学で合格しよう!

Photo by duvsbefilmoc

今回は独学で登録販売者試験に合格するための勉強法や大切なポイント、傾向と対策、試験問題の傾向を把握するコツなど、独学で登録販売者の資格取得を目指している方にご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

登録販売者の資格は国家資格の中でも難易度もそれほど高くなく、比較的取得しやすい資格です。独学で資格取得を実現させている人もたくさんいます。ですが既にご説明したように比較的簡単だからといっても「足切り」などもありますので、油断は禁物です。

第一章から第五章までまんべんなく勉強して、足切りに遭ってしまわないように気を付けましょう。そして登録販売者試験には覚える事がたくさんあり、ややこしいカタカナもたくさん出てきます。ですので要点を絞って、傾向と対策をしっかりと押さえ、独学での合格を目指してください。

しまねこ
ライター

しまねこ

現在、登録販売者として勤務しているパート社員&ライターです。趣味は昔の洋楽観賞とアニメ、漫画、英会話です。曲がったことが大嫌い、楽しいことが大好きです。皆様に少しでも楽しんで読んでいただけるように頑張ります!どうぞよろしくお願いします。

関連するまとめ

人気の記事