常温保存できる牛乳「ロングライフ牛乳」が話題!日持ちする理由や味の評判は?

常温保存できる牛乳「ロングライフ牛乳」が話題!日持ちする理由や味の評判は?

常温保存ができる牛乳「ロングライフ牛乳」をご存知でしょうか。牛乳は通常冷蔵庫で保存しますが、ロングライフ牛乳は常温で長期間保存ができます。ロングライフ牛乳が常温保存できる理由や普通の牛乳との味の違い、製造法や特徴、おすすめの商品などを紹介します。

記事の目次

  1. 1.常温保存が可能な牛乳「ロングライフ牛乳」を紹介!
  2. 2.常温保存が可能な牛乳「ロングライフ牛乳」とは
  3. 3.牛乳を常温保存できる理由
  4. 4.常温保存できる牛乳の特徴
  5. 5.常温保存が可能なおすすめの「ロングライフ牛乳」
  6. 6.常温保存が可能なおすすめの「ロングライフ牛乳」一覧比較表
  7. 7.便利で美味しい常温保存できる牛乳を試してみよう!

常温保存が可能な牛乳「ロングライフ牛乳」を紹介!

牛乳
Photo byCouleur

牛乳は冷蔵庫で保存するのが常識になっていて、賞味期限が短いのが普通です。ところが、常温保存でしかも賞味期限が数ヶ月もある「ロングライフ牛乳」という常識を超えた牛乳があるのをご存知でしょうか。

牛乳を冷蔵庫で保存するのは、常温ではすぐに酸っぱくなるなど腐って飲めなくなるからです。しかしロングライフ牛乳は、常温保存でも腐ることがなく数か月間も味が変わらず日持ちします。しかも保存料などの添加物を一切加えていないのに常温で賞味期限が長い非常に優れものの牛乳です。

ロングライフ牛乳が常温保存できる理由や特徴、製造方法や便利な使い道、市販されているロングライフ牛乳のおすすめの商品などを紹介します。

常温保存が可能な牛乳「ロングライフ牛乳」とは

成長
Photo bynattanan23

牛乳はタンパク質やミネラルが豊富で、特に子供の成長期には欠かせない飲み物です。また様々な料理にも利用される美味しい優れた食品です。しかし傷みやすいので大量にストックすることができません。いざ飲みたい時にストックが切れていたり、賞味期限切れで使えないことがよくあります。

そんな時に、常温保存ができ大量にストック可能なロングライフ牛乳があれば非常に助かります。それではロングライフ牛乳とは一体どのような牛乳なのかを詳しく解説します。

ヨーロッパでは「ロングライフ牛乳」が主流

牛乳の消費量が日本と比べようがないくらいに多いヨーロッパでは、なんと「ロングライフ牛乳」が主流なのです。日本では冷蔵保存するいわゆる「フレッシュ牛乳」などが主流ですが、ヨーロッパでは、飲むだけでなく様々な家庭料理にも大量に牛乳を使うのでロングライフ牛乳が普及しています。

大量に消費するヨーロッパでは通常の冷蔵牛乳では、冷蔵庫がすぐ一杯になりストックが間に合わないのです。欧米のスーパーでは、常温の売り場にプラスティック容器に入ったロングライフ牛乳が倉庫のように山積みされて売られています。

食品添加物
Photo bystevepb

日本でも話題になり始めていますが、未だにロングライフ牛乳が普及しないのには、常温で痛まないのは保存料が入っていたり、味が違うののでは?という誤解や偏見があるからです。実際には保存料や添加物は一切入っておらず味も変わりありません。

逆に食の安全に敏感なヨーロッパで大量に利用されているロングライフ牛乳は安全とも言えます。これから紹介する常温保存可能な牛乳の、特徴や特性を参考にして便利に利用することをおすすめします。

アウトドアや災害時に便利

アウトドア
Photo by atk1983

キャンプやレジャーで、牛乳を持っていって飲みたいと思っても、冷蔵庫がないアウトドアでは普通の牛乳は危険です。そんな場合に常温保存可能な牛乳なら、安心して持っていくことができ非常に便利です。

また災害時の避難所などでは、冷蔵庫もなく配給される食料も限られています。そんな時にロングライフ牛乳は貴重な栄養源になります。また各家庭でも災害時には電気・ガス・水道のライフラインが止まってしまうことがよくあります。

冷蔵庫が止まってガスが出ないので調理も出来ない、そんな災害時に常温で腐らずにストックしてある牛乳は命をつなぐ役割も果たします。ロングライフ牛乳はアウトドアに便利なだけでなく、災害時のライフラインの助けにもなる牛乳と言えます。

牛乳を常温保存できる理由

温度
Photo bygeralt

普通の牛乳は冷蔵庫でも賞味期限が短いのに、ロングライフ牛乳が常温保存で日持ちするのはなぜでしょう。一般的に食品が腐る理由は、雑菌(腐敗菌)が一定量以上に大量に増殖すると、食品の味や色を変化させ嫌な異臭を発するようになるので食べられなくなります。普通の牛乳も同じ理由で腐ります。

雑菌が最も繁殖するスピードが早くなるのは30℃〜40℃の温度帯です。温度が低くなれば増殖のスピードがグーンと落ちるので、冷蔵庫や冷凍庫では食品が長持ちするのです。夏場に食品が傷みやすいのも、気温が雑菌が最も好む30℃超えになるからです。

また雑菌が増殖するためには空気(酸素)が必要です。真空パックが腐らないのは空気を遮断しているからです。牛乳パックを開封すると傷みが早くなるのも同じ理由で、空気に多く触れるようになるからです。それではロングライフ牛乳が常温保存できる理由を説明します。

殺菌温度の違い

揚げ物
Photo by Dick Thomas Johnson

しぼりたての生の牛乳には、実は雑菌が非常に多くそのままでは飲むことができません。雑菌を死滅させるには薬品(殺菌剤)を使用するか熱を加えることが必要です。しかし食品(牛乳)に薬品は使えません。そのため通常の牛乳は120℃〜130℃の温度で1秒〜3秒滅菌してから出荷します。

ところがロングライフ牛乳は135℃〜150℃と通常より高い温度で滅菌するので、牛乳の中にいる雑菌の絶対数を極端に減らすことができるのです。煮物より揚げ物の方が日持ちする理由と同じです。煮物は100℃で揚げ物は170℃〜180℃で処理するので雑菌の数が減ります。

しかし牛乳を150℃以上の高温で処理すれば焦げ臭くなる可能性があります。つまり味が変化しない栄養素も壊さない限界の温度でロングライフ牛乳は滅菌処理をしています。

牛乳を入れる容器の違い

紙パック
Photo by june29

ロングライフ牛乳の賞味期限が長い理由に、牛乳を入れる容器の違いがあります。ロングライフ牛乳の場合は、入れる容器を徹底的に無菌の状態にして充填しています。つまり雑菌の数を徹底的に減らす努力をしているので常温保存が可能になります。

また日本の場合ヨーロッパやアメリカのように牛乳パックのプラスティックはあまり使用しません。日本ではリサイクル(資源ごみ)を考えて紙パックが主流です。

そのため日本のロングライフ牛乳は紙容器の内側にアルミ箔を貼り合わせてあり、光が当たって内部の温度が上がるのを防ぐと同時に、アルミ箔が空気を遮断する密封性を高める効果により長期保存ができます。

充填する環境の違い

牧場
フリー写真素材ぱくたそ

ロングライフ牛乳を充填する工場の環境にも徹底した衛生管理が施されています。牛乳を絞る牧場と工場との距離があれば、工場に運ぶまでの段階で雑菌が増えてしまいます。

また普通の牛乳の場合、工場で充填された牛乳を消費者の多い都会まで短時間で届けるためには、流通経路や工場の立地場所も重要になります。

流通
Photo by Tamago Moffle

どんなに衛生的に管理された工場で充填されても、消費者に届くまでに輸送や流通で時間がかかれば、普通の牛乳の場合は雑菌が増殖してしまいます。これが賞味期限が短い理由です。

ところが熱処理の仕方や容器の工夫に加え、工場内の温度や無菌対策など徹底した衛生管理をしたロングライフ牛乳は、含まれる雑菌数が極端に少ないので常温保存ができます。賞味期限が長いので流通過程での劣化を防ぐことができ安全に消費者まで届けることができるのです。

常温保存できる牛乳の特徴

特徴
Photo bygeralt

常温保存できるロングライフ牛乳は、通常の牛乳より高い熱で滅菌処理をし、容器の内側にはアルミ箔が貼られているのが特徴ですが、味や風味に変化はないのでしょうか。

賞味期限が長く保存料や添加物は一切使用されていないというのですが、実際には常温でどのくらいの期間日持ちするのでしょう。また開封後の飲み方など、ロングライフ牛乳の特徴をこれから紹介します。

濃厚でクリームのような風味

クリーミー
Photo by akira yamada

常温保存できるロングライフ牛乳は、超高温加熱により「栄養素が変わっているのでは?」とか「美味しくないのでは?」という疑問や噂がありますが、栄養学的には栄養素に変化がないことは化学的に証明されています。

味や風味については、かつては「タンパク質の焦げ臭がする」と評されたことがありましたが、現在のロングライフ牛乳は「濃厚でクリームのような風味があり」むしろ普通の牛乳より美味しいという特徴があります。

135℃〜150℃の高温加熱処理をすることで不要な雑菌が除去され、長時間の常温保存が可能になり牛乳が熟成されて濃厚で美味しくなるのかも知れません。

ラクダ
Photo byNamibianHeart

濃厚な味で知られるチーズは、昔ラクダの背中に牛乳を革袋に入れて、長時間運んだ際に偶然できた産物と言われています。またチーズ以外にも熟成で美味しくなる食品や飲み物にワインやお酒、日本では味噌や醤油があります。

また肉や魚も熟成することでタンパク質のアミノ酸が旨みの成分に変わり美味しくなると言われています。チーズや他の熟成製品と製法こそ違いますが、ロングライフ牛乳は高温処理により余計な雑菌が滅菌され、常温で熟成されることで濃厚なクリームのようなコクのある風味がが生まれるのかも知れません。

賞味期限は2ヶ月~3ヶ月

カレンダー
フリー写真素材ぱくたそ

ロングライフ牛乳の賞味期限は、常温で2ヶ月〜3ヶ月と言われています。常温とは外気の温度という意味なので、通常の気温の中でなら2ヶ月〜3ヶ月間日持ちがするということです。

しかし、窓を閉め切った灼熱の車の中に放置したり、真夏の直射日光が当たるところに長時間おけば、牛乳パック内の温度がかなり高くなるので賞味期限は保証できません。

真夏でも持ち歩く分には問題ないので、キャンプやアウトドアに安心して持っていくことができ便利なのが特徴ですが、逆に気温が低く凍ってしまうと分離する特徴があるので、冬場で気温が0℃以下に下がる日には気をつけましょう。

開封後は早く飲みきる

冷蔵庫
Photo by つんつん

ただし賞味期限が2ヶ月〜3ヶ月あるといっても、開封すれば普通の牛乳と同じになり冷蔵庫に入れておかないと傷んでしまいます。開封後はそれまで密封性を高めていたアルミ箔の効果が半減し細菌の増殖に必要な空気と触れ合ってしまいます。

つまり開封後はロングライフ牛乳といっても、普通の牛乳と全く変わらない条件になるので、冷蔵庫に入れてなるべく早く飲むか使い切るようにしましょう。

常温保存が可能なおすすめの「ロングライフ牛乳」

常温保存が可能で賞味期限が2ヶ月〜3ヶ月と長い「ロングライフ牛乳」は、大量に買い置きすることができ、いざという時に大変便利です。またキャンプやアウトドアのレジャーに持っていくことも可能で、災害時に備えた備蓄にもなります。

それでは現在市販されているロングライフ牛乳の中から、おすすめの3点を選び商品の特徴やおすすめの理由などを紹介します。

①明治 北海道牛乳

明治 北海道牛乳

参考価格: 2,462円

出典: 楽天
楽天2,462円

明治乳業の「北海道牛乳」は見た目は普通の牛乳のようなパケージなのでロングライフ牛乳と気づかない方も多いのですが実はロングライフ牛乳なのです。

ロングライフ牛乳は常温で長期保存ができますが、開封後は普通の牛乳と消費期限が変わりません。1本に入っている量が多すぎると飲みきれないという方におすすめなのがこの商品です。

1本が200ml入りでちょうどコップ1杯分の飲みきりサイズです。そのまま飲んでも料理に使っても使い切れるのが特徴です。24本入りなので毎日フレッシュな牛乳を飲みたい人におすすめの商品です。

内容量200ml×24本
賞味期限約40日前後
原材料生乳100%
乳脂肪分3.6%以上

②森永 ピクニック ロングライフ牛乳

森永 ピクニック ロングライフ牛乳

参考価格: 2,500円

出典: 楽天
楽天2,500円

こちらは森永乳業より発売されているロングライフ牛乳で、1本の内容量が200mlと使いきりサイズで前述の「北海道牛乳」と同じタイプですが、パッケージの形が手のひらにフィットしやすく、開封時に中身がこぼれにくい工夫がしてあるのが特徴です。

商品の名前にもあるように、ピクニックやアウトドアなどにぴったりのおすすめ商品です。もちろん常温保存ができるので家庭での収容場所にも困らずにすみます。通販で気軽に購入できるのも助かります。

内容量200ml×24本
賞味期限製造日より60日間
原材料生乳100%
乳脂肪分3.5%以上

③らくのうマザーズ 大阿蘇牛乳

らくのうマザーズ 大阿蘇牛乳

参考価格: 2,840円

出典: 楽天
出典: 楽天
楽天2,840円

こちらの牛乳も通販でも購入できるロングライフ牛乳で家族の人数が多く、朝はみんなで牛乳を飲むなど一度に大量に消費する方におすすめの商品です。1000ml入りなので1本でカップ約5杯分の容量があります。

少人数では使い切りにくい部分もありますが、総内容量で比べると1000ml×12本=12000mlで前述の使い切りサイズの総量4800mlの2.5倍もありながら値段はさほど変わらないので断然お得です。収納スペースに余裕があり大量に牛乳を消費するご家庭におすすめの商品です。

内容量1000ml×12本
賞味期限箱に記載通り(製造日より90日)
原材料生乳100%
乳脂肪分3.6%以上

常温保存が可能なおすすめの「ロングライフ牛乳」一覧比較表

スクロールできます

商品
商品名明治 北海道牛乳森永 ピクニック ロングライフ牛乳らくのうマザーズ 大阿蘇牛乳
価格2,462円2,500円2,840円
内容量200ml×24本200ml×24本1000ml×12本
賞味期限約40日前後製造日より60日間箱に記載通り(製造日より90日)
原材料生乳100%生乳100%生乳100%
乳脂肪分3.6%以上3.5%以上3.6%以上
商品リンク
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便利で美味しい常温保存できる牛乳を試してみよう!

牛乳
Photo by Masaru Kamikura

ロングライフ牛乳は、常温保存で賞味期限が長く栄養素も味も普通の牛乳と変わらない優れた牛乳です。キャンプやアウトドアにも安心して持っていくことができ、災害時の備蓄にもなる便利な牛乳です。

ここまでロングライフ牛乳の特徴や、常温保存できる理由、おすすめの商品などを紹介してきました。まだ日本では知らない人が多いので普及がイマイチですが、ヨーローッパでは主流の牛乳になっています。

常温で長期保存ができるので安心して買い置きができ、いざという時に慌てないで済む便利で美味しい栄養価の高いロングライフ牛乳をぜひ試してみましょう。

Eiji0601
ライター

Eiji0601

元ミュージッシャン&調理師。現在はフリーのコンサート企画やチラシ等のデザイナーをやっています。音楽のジャンルはクラシックからジャズ&ポップス、特に’60年代〜’80年代ポップスが大好きです。料理は和食が得意な年齢不詳の独身男性です。

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