「四半期」「上期」「下期」の意味と区分をチェック!ビジネスの基本を学ぼう!

「四半期」「上期」「下期」の意味と区分をチェック!ビジネスの基本を学ぼう!

ビジネスにおいて、事業年度の区分として「四半期」や「上期」、「下期」といった言葉が頻繁に使用されます。正しく意味を理解しておかないと、誤解を生んでしまいかねないので注意が必要です。「四半期」と「上期」、「下期」の意味と区分を理解しましょう。

記事の目次

  1. 1.ビジネスの基本「四半期」「上期」「下期」を覚えよう!
  2. 2.「四半期」の意味
  3. 3.「上期」の意味
  4. 4.「下期」の意味
  5. 5.「四半期決算」「中間決算」の意味
  6. 6.「四半期」「上期」「下期」をビジネスで使いこなそう!

ビジネスの基本「四半期」「上期」「下期」を覚えよう!

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今回は、ビジネスにおける基本である「四半期」、「上期」、「下期」について解説をします。企業会計を考えるうえで、区切り目として区分を設定することは昔からの決まりとなっています。定めた期間・区分の中でどれだけの成果を上げたかを集計していきます。

ビジネス上の区分を考えるうえで、四半期や上期、下期の意味を理解することは非常に重要で、基本となります。四半期、上期、下期の意味や読み方、ビジネス上における意義などを紹介していきます。意味や読み方などをしっかりと理解し、実務上で活用しましょう。

「四半期」の意味

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まず、四半期の意味について紹介していきます。四半期とは、一つの会計期間を4等分したうちの一つという意味になります。読み方は、見慣れない方にとっては難しい読み方と感じるかもしれません。

四半期という会計区分は、上期や下期の区分と比べると、比較的最近開始された考え方です。特に証券市場上場の視点から、株主など利害関係者への情報開示の程度を高める意味合いで導入された区分だといわれています。

決算期、およびその区分を考えるうえで四半期を考慮することはもはや一般的で当たり前の時代になっています。きちんと意味や読み方を理解して正しくビジネス実務面で活用していきましょう。

「四半期」の読み方

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四半期という言葉は、「しはんき」という読み方になります。読み方を知らない方の中では、「よんはんき」などと誤った読み方をしてしまう方も多くいるので注意しましょう。

四半期は、一つの会計期間を四等分したその一つの区分のことを差します。第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期と4区分となり、「だいいちしはんき」といった読み方をします。

「しはんき」という読み方を間違えていると恥ずかしく非常識な印象を与えてしまうので、きちんと理解して正しく使用できるようになりましょう。

「四半期」の区分

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続いて、四半期の区分について解説します。四半期は、一つの会計期間を4等分すると述べましたが、一つの会計期間とは通常一年間を差します。会計期間の始まりは、企業によって異なりますが、4月1日から開始とする企業が大半になっています。

個人事業などを営む方にとっては、一つの会計期間は1月1日から開始するのが一般的です。したがって、例えば4月1日が会計期間の開始とすると、第1四半期は4月1日から6月30日の3か月ということになります。

第2四半期は7月1日から9月30日、第3四半期は10月1日から12月31日、第4四半期は1月1日から3月31日ということになります。

「四半期」を使った例文

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四半期という言葉を使った例文を紹介します。ビジネスシーンにおいては、一般的に使用される言葉ですし、日々のニュースにおいても使用される事例は多いです。

「当社の今期第1四半期の業績は、前期対比でおよそ10パーセントの増収増益となる見込みです。主要取扱分野である自動車販売のセグメントで前期同期対比で大幅な増収増益を見込んでいることが主な要因になっています。」

決算期のころに使用される事例が多いため、話題としても企業の決算発表と連動した内容であることが多いです。企業内の業績報告の際にも頻繁に使用される言葉となっています。

「上期」の意味

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続いて、「上期」の意味について紹介します。上期とは、一年間の会計期間のうち、前半の部分を指します。四半期の紹介の時に開設した通り、企業会計においては会計期間を一年間と定め、その中で区分を設けて決算発表などを行います。

上期は、一年間の会計期間のうち前半6か月の部分を表現しています。企業会計においては非常に基本的で当たり前に知っておくべき内容となっています。正確に理解して誤解を生まないようにしましょう。

上期の読み方や対象の期間、上期という言葉を使った例文を紹介していきます。実務で活用できる実践的な内容ですので是非参考にしてみてください。

「上期」の読み方

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まず、上期の読み方を紹介します。上期は「かみき」と読むことができます。間違いの事例としては、「じょうき」あるいは「うえき」という読み方が多くなっているので注意しましょう。上期は一年間の会計期間のうち前半を指しますが、上と下で半分ずつを表現しています。

様々な場面で話される言い回しですので、必ず読み方まで正確に覚えて使用するようにしましょう。誤った読み方をしていると、ビジネスマンとしての常識を疑われるほどの基本的な内容になっています。

「上期」の期間

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上期の区分としての期間は、一年間の会計期間の前半になります。会計期間は、4月1日から3月31日で設定している企業が多いことから、多くの企業で上期といえば4月1日から9月30日のことを指します。

もし、会計期間が1月1日から12月31日の企業の場合の上期といえば、1月1日から6月30日ということになるので注意しましょう。企業によって期間が異なるということは知っておきたいところです。

証券市場に上場している企業の多くが4月1日開始としていますが、異なる設定の企業も少なからずあるので、気を付けておきましょう。

「上期」を使った例文

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続いて、上期という言葉を使った例文を紹介します。四半期の時と同様、決算報告であるとか企業内の業績報告を行う際に使用される事例が多くなっています。今回の例文は、社内で業績を支店長あてに報告する際に使用される事例を紹介します。

「今期上期の当営業部の業績は、非常に悪いものになってしまいました。前期上期対比で、売り上げで12パーセントの減収、営業利益で25パーセントの減益となってしまいました。期初計画対比では、上期においてはほぼ同率の実績となっています。」

読み方や意味を含めて、正確に使用できるようになっておきましょう。正しく使用しないと相手に対して誤解を与えてしまいかねません。

「下期」の意味

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続いて、「下期」の言葉の意味について紹介します。下期とは、一年間の会計期間のうち、後半部分の区分を指します。多くの企業が4月1日から3月31日の一年間の会計期間を設定しているので、下期には10月1日から3月31日が該当する企業が多くなります。

企業会計においては、四半期・上期・下期すべてにおいて決算発表を行います。各期間ごとの企業実績や資産状況を公表する必要があります。

下期は特に年度の最後を締めくくる区分であるため、各関係者からの注目度も高いです。来期の概況も占う内容になるので、正確性が求められる部分といえます。

「下期」の読み方

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下期という言葉の読み方を解説します。下期は、「しもき」と読むことができます。誤りが多い例としては、「かき」や「したき」などが挙げられます。四半期や上期と同様、下期もビジネス上ではかなり基本的な事項になるので、読み方を間違えるのは避けたいところです。

四半期から上期、下期まですべての読み方をきちんと覚えておきましょう。ビジネス上での最低限の知識と考え、すぐにでも使用できるようになっておくことをおすすめします。

「下期」の期間

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続いて、下期の期間について紹介します。下期は、一年間の会計期間のうち、後半の半分の部分を差します。したがって、4月1日から3月31日の会計期間の企業の場合は、下期とは10月1日から3月31日の期間を指すことになります。

個人事業主の方などでは、基本的には1月1日から12月31日の決算処理をするので、下期といえば7月1日から12月31日のことを指します。業態や自社の決算会計期間を確認して、正確な下期の期間を把握するようにしましょう。

「下期」を使った例文

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下期という言葉を使った例文を紹介します。四半期や上期と同様、決算発表であるとか、社内の業績報告で利用されることが多い言葉になります。会社の業績や資産状況を報告するうえで欠かせない概念となります。

「当社の今期下期の業績は非常に良くなる見通しを持っています。新規大型顧客を獲得し、どんどん業態が拡大していく予想になっています。ぜひ新しい事業への投資の意思決定をしましょう。」などの例文が考えられます。

「四半期決算」「中間決算」の意味

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続いて、四半期や上期、下期という言葉から派生して利用することができる「四半期決算」や「中間決算」などの決算関連の言葉について説明をしていきます。会社の業績や資産状況を各関係者に報告することは、企業運営上の義務となっています。

特に証券市場に上場している企業においては、細かく定められたルールにのっとって報告内容をまとめる必要があります。現在においては、一年間の最後だけでなく、四半期や上期の後にも報告の義務が課せられています。

「四半期決算」とは

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まず、四半期決算という言葉について解説します。会社の期間を4つに等分して、第1四半期、第2四半期、第3四半期、第4四半期と分け、それぞれの期間ごとに決算報告をすることを四半期決算といいます。

4月1日に新年度を開始する企業の場合は、4月1日から6月30日の期間での企業の業績や資産の変動を報告する必要があります。3か月ごとに企業の活動を区切ってそれぞれの数値をまとめていく必要があります。

「中間決算」とは

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続いて、「中間決算」について解説します。中間決算とは、一年間の会計期間のうち、前半の半分の部分に関しての決算報告をすることになります。

すなわち、上期に限定して業績や資産の状況を報告することになります。年度末の期末決算に続いて重要とされている決算発表であり、より詳細な情報が求められます。株主など多くの利害関係者が注目する大きな指標を提示する決算発表となり、重要度が高いです。

「期末決算」とは

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続いて、「期末決算」の説明をします。期末決算とは、企業の一年間の会計期間中における業績や資産状況を決算として報告する活動のことです。一年間の業績が明確に示されるということで、非常に重要な内容となり、多くの注目が集まります。

発表対象の決算期間だけでなく、同時に次年度の決算予想についても盛り込む必要があります。株主にとって非常に注目度が高い決算発表となっており、発表後は株価が大幅に変動することもありうる大きなイベントとなります。

決算書の種類

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決算発表とは具体的にはどのような資料を提出することになるのでしょうか。非上場会社においては報告書作成の義務はありませんが、たいていの企業がほぼ定まった方式で決算発表を行います。

基本的に作成される報告書を4種類紹介します。企業の経理的な内容がすべて盛り込まれた内容になっていて、一企業のすべてが判明するといっても過言ではない重要な報告書になります。虚偽の内容が盛り込まれていると処罰の対象となる重要な資料です。

貸借対照表

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主な決算書類の一つ目は、貸借対照表といいます。これは、決算期間の最終日における資産や負債、資本の状況を数値で表した一覧表になります。企業の保有資産と負債の関係性や資本金及び剰余金の状況が一目瞭然になっています。

資産と負債のバランスを見て企業の安全性、財務的健全性をチェックされることが多い資料になります。設けているようでも負債が多すぎると企業として信頼性に欠けるという判断を下されることも多いです。

損益計算書

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主な決算書類の二つ目は、「損益計算書」です。これは、報告対象の会計期間における収益と費用をすべて盛り込んだ報告書になります。要するにいくら儲かったか、いくら稼いだのか、いくら赤字を出したのかが一目瞭然になる報告書です。

損益計算書の様式は基本的に定まっています。最初に収益が掲載され、費用と利益が順々に掲載されていきます。項目ごとの費用金額が明示されていて、どのような費用が掛かっているのかが明瞭になっています。

資本等変動計算書

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主な決算書類の三つめは、「資本等変動計算書」です。対象会計期間の間に、資本にかかわる部分がどのように変動したのかを報告する書類です。利益の類型である剰余金の処分方法、資本増資の程度、配当金の実施状況などが分かりやすく明示されている書類です。

キャッシュフロー計算書

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主な決算書類の4つ目は、「キャッシュフロー計算書」です。これは、対象の会計期間の間に、キャッシュがどのように変動したのかを表す報告書になります。

営業活動、投資活動、財務活動の3つの区分に分けてキャッシュの変動をまとめる資料になります。営業活動のキャッシュ獲得状況、借入金などの財務活動におけるキャッシュの動静などが明瞭に示される資料となります。

「四半期」「上期」「下期」をビジネスで使いこなそう!

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以上、四半期・上期・下期などの言葉について解説をしてきましたがいかがでしたでしょうか。それぞれの読み方や期間を紹介し、例文も交えて説明しました。

企業会計においては期間ごとに決算発表をすることは非常に重要です。その意味で、区分ごとの言葉の意味をよく理解することはビジネスマンとして基礎的な部分になりますので、きちんと理解して実務に活用しましょう。

yokatayama
ライター

yokatayama

サラリーマンとして得た知識と経験でわかりやすい記事を提供していきたいです。インターネット上にあふれる情報は信ぴょう性を確認することが難しいですが、可能な限り正確で時節に応じた内容の文章を提供します。

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