空回りする人の特徴・共通点に注目!
この記事では「空回り」という困った事態を取り上げます。空回りとは何かということは次章でご説明しますが、空回りという状態は、本人が言わば無意識にやっていることで、しかも本人にとっても困った事態を引き起こし、また周囲の人たちも困る事態となります。
次章では空回りとは何か、をご説明します。その次の章では空回りする人の特徴と心理についてご説明します。その次の章では空回りしてしまう原因についてご説明します。更にその次の章では仕事で空回りしないための対処法についてご説明します。
そもそも「空回り」とは
この章では、そもそも空回りとはどういう状態を指して言うのか、ということをご説明いたします。空回りとは、本来は人ではなく、何か回転するものについて言われる状態です。しかし、その空回りという言葉が、人の状態についても比喩的に使われる場合があります。
以下に、先ず空回りの本来の意味、すなわち回転するものについて言われる「空回り」の意味、次に人の状態について言われる「空回り」の意味を解説いたします。この記事のテーマは、人の状態について言われる「空回り」です。
本来の意味
先ず、空回りの本来の意味、すなわち回転するものについて言われる、空回りとはどういう状態なのかご説明いたします。
例えば自動車の車輪は回転することによって、路面との摩擦により車体を前に進ませる役割を持っています。ところが凍った路面や雪が積もった路面などでは、摩擦力が働かないので、車輪がその場で無駄に回転するだけで、車体は前に進みません。これが車輪の空回りです。
またモーターなどの回転する機械は、歯車やベルトを通してその回転を他の部分に伝えて機械全体を動かす役割を持っています。ところがベルトや歯車がはずれてしまい、自身の回転が他の部分に伝わらず、それだけが回転している状態が、モーターの空回りです。
人に対して使われる場合の意味
今度は人に対して空回りという言葉が使われるのは、どんな状態を指しているのか、その場合の空回りの意味をご説明いたします。
例えば人が仕事ですごく頑張って努力しているが、何か進む方向の見当が違っているか、やり方が間違えていて、少しも仕事の成果が挙がらない、というように努力が無駄になっている状態を指して空回りしている、と言います。
また学生が勉強に精出して努力しているが、何かやり方に誤りがあり、いくら勉強しても成績が一向に上がらない、というような場合にも、空回りの勉強をしていると言われます。
空回りする人の特徴・心理
前の章では、そもそも空回りとはどういう状態を指して言われる言葉か、ということを、空回りという言葉が使われる本来の場合と、人に対して使われる場合について、分けてご説明しました。
この章では空回りする人の特徴と心理を9つの項目を挙げてご説明いたします。これらはいずれも空回りする人の共通点として見られる特徴と心理です。
丁寧過ぎる
空回りする人の共通点となっている特徴・心理として第1に挙げるのは「丁寧過ぎる」ことです。仕事をしている場合でも、重要な仕事と重要でもない仕事の区別がつかず、全部の仕事に同じ努力を注いでしまうと、仕事の成果が挙がらず無駄な努力となって空回りに終わる原因となります。
頑張り過ぎる
空回りする人の共通点となっている特徴・心理として第2に挙げるのは「頑張り過ぎる」ことです。頑張ることは決して悪いことでもなく、間違ったことでもないのですが、方向が間違えている場合にも、見直しもせずひたすら努力を続けるのは空回りの原因になってしまいます。
自分で判断するのが苦手
空回りする人の共通点となっている特徴・心理として第3に挙げるのは「自分で判断するのが苦手」なことです。自分でやるべき仕事や進む方向について判断する自信がないと、努力はしていても迷いが出て来て、その努力を中断してしまい、結局何も成果が出ず空回りに終わります。
間違いを認めることができない
空回りする人の共通点となっている特徴・心理として第4に挙げるのは「間違いを認めることができない」ことです。空回りしている状態は、間違えた方向に無駄な努力を注いでいる状態です。他人から間違いを指摘されても認めない人は、空回りから抜け出せません。
気持ちばかり焦ってしまう
空回りする人の共通点となっている特徴・心理として第5に挙げるのは「気持ちばかりが焦ってしまう」ことです。必要もないのに気持ちばかりが焦ると、正しい方向を見誤ったり、自分の間違えた方法にも気付き難くなり、空回りに陥る原因になります。
些細なことにとらわれやすい
空回りする人の共通点となっている特徴・心理として第6に挙げるのは「些細なことにとらわれやすい」ことです。全体的に見るとあまり重要ではない些細なことにとらわれてしまうと、全体的に見て正しい方向や方法を見失い、空回りに陥り勝ちになります。
一度決めたことを変えることができない
空回りする人の共通点となっている特徴・心理として第7に挙げるのは「一度決めたことを変えることができない」ことです。こうなると、たとえ自分の選んだ方向や方法が間違えていても、それを認めようとしないので軌道修正ができず、やはり空回りに陥る原因になります。
リサーチや分析のし過ぎ
空回りする人の共通点となっている特徴・心理として第8に挙げるのは「リサーチや分析のし過ぎ」です。リサーチや分析は必要なことではありますが、それにとらわれ過ぎて完璧を期すると、行動が伴わなくなり、仕事が進まず空回りになってしまいます。
他人から認められたい
空回りする人の共通点となっている特徴・心理として第9に挙げるのは「他人から認められたい」という思いが強いことです。この願望が強過ぎると焦りが出て来て冷静さを失い、奮闘努力の方向や、やり方を間違えてしまうことになりかねません。
空回りしてしまう原因
前の章では、空回りする人に共通に見られる特徴や心理を9つ挙げました。この章では折角の奮闘努力が空回りに終わってしまう原因を3つ挙げます。どうして空回りになってしまうのか、その原因を突き止めれば、空回りから脱出することもできます。
頑固
空回りしてしまう原因として第1に挙げるのは「頑固」であることです。一生懸命頑張っても、その方向や方法が間違えていると成果が挙がりません。そういう時は、自分のとって来たやり方を見直して間違いを正す必要がありますが、頑固な人にはこれができません。
プライドが高い
空回りしてしまう原因として第2に挙げるのは「プライドが高い」ことです。プライドが高い人は、自分のやり方が最も優れているという思いにとらわれて、自分で反省して間違いを認めることもしないし、また他人の忠告にも耳を貸しません。これが空回りの原因になるのです。
頭でっかち
空回りしてしまう原因として第3に挙げるのは「頭でっかち」であることです。頭でっかちとは、知識ばかり豊富で、行動が伴わない人のことを言います。知識や情報収集、分析などは仕事を進めて成果を挙げるために必要なことですが、行動が伴わないと空回りに終わります。
仕事で空回りしないための対処法
これまでに、空回りしてしまう人の特徴や心理と、空回りしてしまう原因を見て来ました。この章では、原因を知った上で、それではどう対処したらよいのか、空回りしないための対処法を解説いたします。この対処法を知ることが解決につながります。
落ち着くことが重要
仕事で空回りしないための対処法として第1に挙げるのは「落ち着くことが重要」です。前に空回りする人の特徴や心理の5番目に「気持ちばかりが焦ってしまう」ことを挙げました。気持ちが焦っていては自分のとって来たやり方の誤りも見つかりません。
ゆっくり落ち着いて、これまで自分がとって来たやり方や方向などに、何か間違ったところはないか、反省してみると、改善の手がかりが掴めます。
優先順位を決める
仕事で空回りしないための対処法として第2に挙げるのは「優先順位を決める」ことです。今、最も必要なことは何かを見極めて、それに努力を集中すれば仕事の成果に結びつきます。今、あまり必要ではないことに努力を注いでいると空回りになってしまいます。
自分の行動を客観的に見てみる
仕事で空回りしないための対処法として第3に挙げるのは「自分の行動を客観的に見てみる」ことです。一生懸命努力しているのに、成果が挙がらない時には、自分のやり方や選んだ方向などに何か間違いがあるものです。自分の行動を客観的に見れば、その間違いにも気付くことができます。
自分の行動を見直して空回りを防ごう!
空回りとは、一生懸命努力して仕事をしていても、一向に成果が挙がらない状態のことです。それは、今、自分が頑張ってやっている、そのやり方か、目指す方向が間違えている場合に起こるのですが、自分ではなかなかその間違いに気付き難いものです。
この記事では空回りする人の特徴や心理、空回りしてしまう原因、仕事で空回りしないための対処法などをご紹介しました。自分の行動を見直して空回りを防ぐための、ご参考にしていただければ幸いです。