「バイブル」の意味まとめ!語源や使い方の例文・類語もチェック!

「バイブル」の意味まとめ!語源や使い方の例文・類語もチェック!

「バイブル」とはキリスト教の聖書の意味ですが、最近ではそこから派生し、人生の指針となるような重要なものの意味としての使い方をしているのが一般的です。そこで「バイブル」の意味や使い方を例文で解説するとともに「バイブル」の類語や語源にまで遡りご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.バイブルの意味とは?
  2. 2.バイブルの類語
  3. 3.バイブルの使い方・例文
  4. 4.バイブルの語源・歴史
  5. 5.バイブルの英語表記
  6. 6.バイブルは指針という意味

バイブルの意味とは?

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バイブルとは、本来キリスト教の聖書という意味となります。聖書には「旧約聖書」と「新約聖書」がありますが、キリスト教においては聖書とは最も重要な書物です。

しかし、現代ではそこから転じて「特定の分野において重要な書物」という意味となりました。さらに「人生の指針となるような大切な物」という意味でも「バイブル」という使い方をするようになります。

現代社会における「バイブル」は書物だけとは限りません。映画や音楽、果てはゲームの参考本など、その人の人生で最も大切な拠り所となるもの、それが現代の「バイブル」なのです。

聖書とは

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聖書とはキリスト教やユダヤ教の聖典で、旧約聖書と新約聖書から成り立っています。ユダヤ教にとっては旧約聖書が唯一の聖典となりますが、キリスト教は旧約聖書、新約聖書の双方を聖典としています。

現在販売されているものは一冊の本として装丁されていますが、具体的には66巻の書物から成り立ち、前半の39巻を「旧約聖書」と呼び、後半の27巻を「新約聖書」と呼びます。

旧約とはイエス・キリスト以前の預言者と神の契約を言い、キリスト以降のキリストによる言葉や奇蹟をキリストの死後、弟子たちが書いたものを新約聖書と称しています。

40人以上の著者が書き記し、1500年以上の歳月をかけて作成されたという壮大な書物となっています。聖書は世界で一番読まれている本として、永遠のベストセラーと呼ばれています。

バイブルサイズの手帳の意味

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一般の「バイブル」の意味から離れますが、システム手帳に「バイブルサイズ」というのがあります。カバーの大きさがB6サイズと携帯性に富んだ大きさの手帳です。中のリフィルのサイズを「バイブルサイズ」にしてあるということです。

バイブルサイズとは聖書の大きさに由来しているということで、世界的に長く愛用されている聖書のサイズに作られた手帳です。聖書のように常に持参して持ち歩ける最適なサイズという意味で作られたといいます。システム手帳のスタンダードといわれるサイズです。

バイブルの類語

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「バイブル」の類語は、元の意味から辿れば「聖書」「経典」となりますが、ここではそこから派生した「人生の拠り所」という意味の「バイブル」の類語を書き出してみましょう。「バイブル」の類語としてあげられる言葉は「指針」「羅針盤」「拠り所」「手引書」「座右の書」などです。

バイブルの類語・指針の意味

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「指針」には2つの意味があり、ひとつは磁石盤、時計、各種メーターなどについている針という意味があります。もうひとつの意味は、物事を進めるうえで便りになるもの、参考となる基本的な方針という意味があります。「バイブル」の類語としては後者の意味での使い方となります。
 

バイブルの類語・羅針盤の意味

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羅針盤の意味とは、磁石の針が南北を指すことを利用して船舶や航空機の方位・進路を測る器械、コンパス、羅盤、羅針儀という意味となります。船舶や航空機の進路を決めるうえで大切な器械ですが、転じて人の人生の進路を測る上で大切なものという意味で使われます。

バイブルの類語・拠り所の意味

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拠り所とは「よりどころ」と読み、頼みとするところ、支えてくれるものという意味となります。ある物事が成り立つものとなるもの、根拠という意味もありますが、バイブルの類語としては、前者の「支えてくれるもの」という意味が正しいものでしょう。

バイブルの類語・手引書の意味

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手引書とは手引きをする書物、案内書、入門書、マニュアルという意味となります。物事を行うためにそのやり方を指南する指導書という意味合いです。学校へ入学するための案内や物事を行おうとする時にそのやり方を教えてくれるものです。

バイブルの類語・座右の書の意味

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座右の書(ざゆうのしょ)とは、常に自分の手元に置いておき、その内容をいつでも引くことができるようにしてある本、自分にとって参考になったり、励みになったりする本のこととなっています。人生において心の支えとなる大切な書物で、その人にとってなくてならない本となります。

バイブルの使い方・例文

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「バイブル」は人生に大きな影響を与えたものを指します。「人生のバイブル」という使い方をしますが、「バイブル」は人によってさまざまです。また、同じ人でも年の経過によって「バイブル」は違ってきます。

例えば学生の頃の「バイブル」は受験に必要な参考書であるということもあるでしょう。恋愛に悩む年頃になれば、青春物のマンガが「恋愛のバイブル」になるかもしれません。

音楽を志す人にとっては著名な音楽家の作品が「バイブル」となり得ます。そんなさまざまな場面においての「バイブル」の使い方を例文でみていきましょう。

例文①

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一冊の本との出会いが人生を変えることがあります。「私はこの本と出会って人生観がすっかり変わった。今でもこの本は私の人生のバイブルである」

「暗闇の中で一つの光明を得た思いがした。この本が人生のバイブルとなっている」バイブルの使い方の一例ですが、人生を変えるほどの本に出会いたいものです。

例文②

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人生のバイブルとなる本は何も難しい哲学の本ばかりではありません。他人が見たら何だと思うものでも、その人にとって大切な人生の指針となるものもあります。

「この漫画本は私たち漫画家が理想とする漫画界のバイブルだ」「この映画は私たちの世代にとって恋愛のバイブルとなっている」など、漫画本や映画もその人にとっては大切なバイブルとなり得ます。

例文③

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「憧れの大選手が残した言葉は私たちスポーツを志す者の大切なバイブルとなっている」「創業者の残した言葉は今でも全従業員の大切なバイブルとなっている」という使い方もあります。過去の実力者の残した言葉も人生のバイブルとなります。

例文④

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「この参考書は受験生のバイブルとも呼ばれる貴重なものです」「この本はこれからピアニストになろうとしている者にはバイブルとも位置付けられる手引書です」

この例で示すように「バイブル」はその道を極めようとしている人たちに方向性を示してあげる羅針盤でもあるのです。

バイブルの語源・歴史

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英語の「バイブル(bible)」はキリスト教の聖書を意味します。日本でいうところのバイブルと同じように聖書以外のものにもバイブルという言い方もします。

聖書としてのバイブルは「the Bible」または「a Bible」と最初を大文字で表現し、その他の意味で使う場合は「(冠詞)+bible」と小文字で表現するのが一般的です。この「bible」がバイブルの語源と思いきや、実は語源は他にあったのです。今度はバイブルの語源に想いを馳せてみましょう。

語源

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バイブルの語源はギリシャ語の「biblia(ビブリア)」からきているとされています。ビブリアとはパルピスという植物の茎の内皮を意味する「biblos(ビブロス)」の複数形であるといます。

パルピスは紙の原料として使われているもので、その関係から「biblia(ビブリア)」が小冊子や本の一部という意味で使われ、その後聖書を意味する固有名詞となったと言われています。

歴史

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バイブルの語源となったパルピスは、エジプトのナイル川流域に多く自生している草で、そのパルピス草の茎の髄を薄く裂いて紙の原料とされました。

その髄の部分を「biblia(ビブリア)」と言ったことから書物を意味するようになり、聖書の語源となったと言われています。

パルピスは古代エジプト人にとって重要なもので、書物を作る紙の他にも茎は食料となり、皮でマットや籠、帆、ロープやサンダルまでを作り、さらには茎を束ねて舟まで作るというという生活に欠かせないものであったといいます。

バイブルの英語表記

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英語での一般的な表記は「Bible」となります。キリスト教の聖書という意味では「The Bible」と最初のBを大文字で表現します。聖書以外でのバイブルという時には小文字で「bible」と表記します。

ちなみに育児法のバイブルという場合は「a bible of child care」と表記します。海員のバイブルは「a seaman's bible」と書きます。

バイブルは指針という意味

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バイブルとは聖書の枠を飛び越えて、今では人生の指針という意味を持ちます。それによって人生を変えられたというような、その人にとって重要なものという意味で使われる言葉です。

バイブルは、必ずしも書物ばかりではなく、心に響いた言葉や映画などの作品であることもあります。あなたも心を揺るがすような「人生のバイブル」を探してみませんか。

ポン子
ライター

ポン子

少女時代は小説家に憧れて原稿用紙をいつも傍らに置いていました。 今は定年退職した主人と月に一度の小旅行に行くのが楽しみとなりました。 ケーキと北海道犬と西郷輝彦が大好きなお気楽主婦です。

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