「プレゼンス」の意味とは?使い方の例文や類語を知って正しく理解しよう!

「プレゼンス」の意味とは?使い方の例文や類語を知って正しく理解しよう!

「プレゼンス」という言葉をたまに見かけることがあるでしょう。ニュースや新聞などに登場するプレゼンスという言葉について、その意味や使い方、類語や対義語など、例文も踏まえてご紹介します。プレゼンスの意味を正しく理解しておきましょう。

記事の目次

  1. 1.プレゼンスの意味とは?
  2. 2.プレゼンスの対義語・類義語
  3. 3.プレゼンスの使い方・例文
  4. 4.プレゼンスを使う際の注意点
  5. 5.プレゼンスの由来・歴史
  6. 6.プレゼンスの英語表記
  7. 7.プレゼンスの漢字
  8. 8.プレゼンスは存在という意味

プレゼンスの意味とは?

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「プレゼンス」という言葉をよく耳にしたことがありませんか?カタカナ言葉として、ニュースや新聞にて登場することがあります。

しかし見聞きするという割には、正しいプレゼンスの意味や使い方を理解している人は少ないようです。明らかに、日常で自主的に使うような言葉ではないようです。

プレゼンスという言葉の意味は、「存在、もしくは存在感」「影響、影響力」です。今回は、正しいプレゼンスの意味と類語、英語表現での使い方についての特集です。この言葉をどのように使えば効果的なのか、その例文なども踏まえてご紹介します。

プレゼンスの対義語・類義語

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存在を意識したり、存在感を高めること、影響力があることを意味するプレゼンスという言葉ですが、この存在感や影響といった言葉の他に、同じ意味を持った類語があるのでしょうか?

またその逆として、対義語はあるのでしょうか?ここでは、プレゼンスという言葉の類語と対義語をご紹介します。

プレゼンスの類語

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プレゼンスの意味は「存在すること」「存在感」あるいは「影響」「影響力」ですが、他にも「出席」「参列」「同席」、あるいは軍隊や警察といった公的機関の間では「配備」「駐留」といった言葉が類語として用いられています。

いずれも意味合いが微妙に違いつつ、その場所にいる、留まっているという基本的な部分では同一なことを表現しています。

なにかしらの事象や人物がそこにいたり、徐々に頭角を現そうとするような時、プレゼンスという言葉で表現します。

リーダーシップとプレゼンスの関係性

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「リーダーシップ」という言葉があります。これもプレゼンスの類語の一部とも言えるほど、似た意味を持ったカタカナ語です。チームを引率していくそのグループの上長などが該当している場合に用いられます。

チームを引っ張るための技量や人格がある人物は、リーダーシップを持っていて影響力を備えています。言い換えれば、リーダーシップが発揮できるのは、企業や組織といった複数の人員が集まる場所で、プレゼンスがある状態の時に発生することが多いからです。

国の経済力や軍事力、影響力を高めるには、その国の代表者のリーダーシップが高まるような時です。プレゼンスとリーダーシップは、かなり密接な関係を持っていると言えます。

ITでのプレゼンスの意味

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IT関連の用語の中で「プレゼンス情報」という言葉が出てきます。これも、その中で存在していることを示唆した意味では類似した言葉です。

プレゼンス情報の意味は、MicrosoftのLync(Skype for Business)というビデオ会議やチャットのツールの中にある機能の一つで、ユーザーの在席情報を知らせるためのものです。

通常はユーザーの顔写真の画像の横に表示されて、ネット上で繋がっている際の、その時のユーザーの在席・不在についてを相手にお知らせします。

IT業界やその関連の書籍や会話の中で、プレゼンスという言葉が頻繁に登場したら、ほとんどは、このプレゼンス情報のほうの意味で用いられているケースが目立ちます。

プレゼンスの対義語

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プレゼンスには、ある事象や人物がその場所に際立っているといった感覚を、周囲に誇張している様子を出す際に使われています。あるいは、今はまだ未確定ですが、影響力が次第に高まっている状態の場合にも用います。

そのため、プレゼンスという言葉にも反対の意味を持った対義語があります。主なプレゼンスの対義語に近い表現としては、「欠席」「不在」「不備」「不要」などがあげられます。

プレゼンスの使い方・例文

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プレゼンスという言葉は、新聞やニュース、報道などで耳にしたり見かける機会はありますが、実際に日常生活のどこかで、進んで用いることはあるのでしょうか?

英語を日常的に使う方は別にしても、普段の生活にはさほど浸透はしていない言葉でもあります。では、そんなプレゼンスという言葉について、使い方の実例・例文をご紹介します。

例文①

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プレゼンスが高い、あるいは高めるという表現は、主に経済や軍事、政治などの用語としての使い方が目立ちます。とある国にて、何かの存在感が高いこと、配備を高める状態にあるという意味を表す際に登場します。

例文としては、「徐々に日本は、地域の災害レベルに応じたプレゼンスを高めるような政策を打ち出さなくてはならない」「軍事的プレゼンスを高めることによって、人々は緊迫感を知るだろう」といった使い方をします。

例文②

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プレゼンスを発揮するという表現も、割と政治的な意味合いが色濃く、ある国にて、国家的な存在感をアピールする意味での使い方をよくされています。

プレゼンスを発揮するという表現が目立つ時、政治及び軍事に関する計画や活動が実践されている場合があります。プレゼンスを発揮することで、国の強大な存在を誇示するといった意味になります。

例文としては、「プレゼンスを発揮すれば、国の強みを高めることができる」「大統領は、政治的プレゼンスを発揮することで、国全体の意識を高めることになるだろうと公言した」といった使い方をします。

例文③

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プレゼンスを示すという表現は、プレゼンスを発揮するまでの事態にはまだ至っていないにせよ、これから存在を少しずつ高めるような兆候がある場合や、存在感を示唆しているという前段階のニュアンスの際に用いられます。

例文としては、「野党は、自分たちのプレゼンスを示すような言動を次第に始めている」「ファストファッション業界にて、トップレベルなプレゼンスを示すつもりだ」といった使い方をします。

例文④

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プレゼンスが拡大する、あるいはプレゼンスが低下するという使い方をする場合は、国内での存在や影響力が広まっている、または減少していることを表現しています。この言葉にも経済や軍事、政治などに関する出来事で多く用いられています。情勢が常に変化を生じている渦中の際に使われています。

例文としては、「その製品は、クォリティを高めることに標準を合わせた結果、プレゼンスがさらに拡大しているようだ」「英語圏の国々では、日本の風土や概念が理解されず、プレゼンスが低下している」といった使い方をします。

例文⑤

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プレゼンス向上という言葉が登場する場合があります。これは、存在感が次第に上昇している様子を表す際に使われています。その風潮を高めるような兆候がある場合にも用います。

例文としては、「あの時の震災後の混雑によって、スマートフォンのプレゼンス向上へと発展したことは皮肉でもある。まだ当時は、携帯電話を個人で所有する人も少なかったこともあり、機運を高める結果となった」といった使い方をします。

例文⑥

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軍事プレゼンスという言葉は、世界情勢を報道するニュースなどで耳にします。この言葉の通りで、軍事に関わったプレゼンスが見えた時のことを指します。

その際は、前後の文脈がどのようになっているのかで「軍事的な存在」や「軍事展開」といったいくつかの意味に変化していきます。また軍事プレゼンスは寄港、訓練、監視などの行動によって示され、内容によっては国家間の緊張の度合いを示します。

例文としては、「沖縄の基地移設問題によって、アメリカの軍事プレゼンスが弱まる傾向だと言われている」といった使い方をします。

プレゼンスを使う際の注意点

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プレゼンスという言葉はやや特殊な響きがあるので、使い方に関してもある程度の注意が必要です。日常的ではないにしろ、見聞きする機会は少なくありません。

テレビのニュースなどで見かけたら、一定の理解を持った上で取り扱うようにしましょう。では、プレゼンスという言葉の注意点についてご紹介します。

個人に対してでは使えない

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プレゼンスという言葉は、存在感があることや存在を高める動きがあるといった意味で用いますが、あくまでも国家や企業・団体などの複数の集合体に関する用語として使われています。

主にプレゼンスが多く登場する場面としては、国際問題や政治、経済に関する情報やニュース、書籍などの限られた中で頻繁に出てきます。

そのため、一個人やプライベートな内容に対して、この言葉はあまり適用されない性質を持っています。カジュアルな場面ではなく、フォーマルな取り扱いのほうが向いています。

個人に対してならカリスマという表現をする

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プレゼンスは個人に対しては使わないので、もし個人の存在感の強さを表現するのであれば「カリスマ」という類語のほうが妥当です。カリスマとは、多くの人々を魅了するような素質を持っている人物のことを指します。

珍しい才能やポテンシャル、ルックスがひときわ目立っている場合、この言葉で言い表します。プレゼンスと同様に、注目を集め影響力を持つ点では類似している言葉です。

使い方としては「彼はカリスマ性があるので、無意識に周りへオーラを放っている」というような表現をします。

日常会話では使えない

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お互いに意識し合って、共通な内容を持った同士なら通用するかもしれませんが、普通は、プレゼンスという言葉が日常会話の中で飛び交うシーンは少ない傾向です。

概ね、この言葉の意味を正しく認識している人は、普段からビジネスシーンや政治、国際情勢に関する知識が高い人です。どのような相手と会話を交わすのかによりけりとなります。

プレゼンスと発した時に、相手が不思議そうな顔をしていたら意味が通じていない可能性があります。できるだけ「存在」「存在感」といった分かりやすい表現に変えるほうが無難です。

プレゼンスの由来・歴史

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プレゼンスは、この響きで分かるように英語の単語をそのまま日本語として扱っています。ごく普通に「存在」や「配備」という言葉で表現しても良いことを、なぜわざわざプレゼンストいう言葉で言い表すのでしょうか?

そのルーツから理由を探ってみると理解できそうです。ここでは、プレゼンスの英語表現についての細かい内容を見ていきましょう。

由来

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プレゼンスの元々の由来は、その響きから分かるように英語がそのまま使われるようになりました。英語で書く場合は「presence」です。presenceの「pre」と「est-・ess-」、そして「-ence」という3つの単語に分解することができます。これらはすべてラテン語が原型となっています。

歴史

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プレゼンストいう言葉を、日本で使用することになった背景に関しては、まったく情報がありません。いつ、誰が、この英語表記を日本語として浸透させたのかは謎に包まれています。

ただし、取り扱う分野は限られていることから、新聞やテレビといったマスコミの報道などで、いつの間にか類語も含めつつ広まっていった形跡があるようです。

プレゼンスの英語表記

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先述にもしてあるように、プレゼンスは英語で書いた場合は「presence」という綴りになります。元々はラテン語の「pre-」を語源にし、英語では「before(前)」と同じ意味を持ちます。

そこにラテン語の「esse」が変形して続きます。この部分は英語にすると「to be(存在する)」という意味です。そして最後の綴り「ence」の部分は、ラテン語の「-antia」の変形で、名詞にする働きがあります。よって存在する、そこにある何かという意味合いになります。

カタカナのプレゼンスと英語のpresenceの違い

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厳密なルールがあるわけではありませんが、カタカナ表記の「プレゼンス」と、英語表記での「presence」では、やや意味合いに差を生じさせることがあります。

通常「プレゼンス」とカタカナのほうで使う場合は、「存在」や「影響力」に近いニュアンスの類語で用いて、英語表記では「駐留」や「配備」といった軍事的意味を意識した類語として使い分けていることがあります。

プレゼンスの漢字

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プレゼンスという言葉は一般的ではなく、どちらかと言えば政治や経済、国際情勢に関しての発言や文章などに使われる言葉です。そのためプレゼンスと言っても通用しないような場合は、もっとポピュラーな漢字表記に置き換えることをおすすめします。

プレゼンスを漢字にするとしたら、類語でもある「存在」「存在感」が適当です。また軍事的な内容なら、「駐留」「配備」という言葉にするとよいでしょう。

プレゼンスは存在という意味

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プレゼンスという言葉は、かなり独特な分野で使われているので日常的なものではありません。経済や政治の世界などで登場したり、国際的な会話をする状況にある海外向けのビジネスパーソンにとっては、その意味を把握して使い分けることが必須になってきます。

あくまでも意識的な企てがあるか、意図を持った上で使われています。特に国際情勢にてセンシティブな内容が含まれた時に、ストレートな表現を控える場合に用いられます。

公式上にて抽象的な表現を必要とする際、このプレゼンスという言葉を知っておけば、意外と役に立つことがあります。

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ライター

kuritch1

本業は、叶えたい夢をヒアリングして、一枚の水彩画にする画家をやっています。今までに300点程のオーダーメイドの絵をお描きしました。画家をやりつつ以前から音楽評論を中心にしたライティングを併行しています。現在では音楽以外のさまざまな分野のライティング依頼を承っています。商品紹介やビジネス系のライティングも得意です。

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