「よろしく」の意味・使い方を解説!語源・例文や宜しくとの違いも紹介!

「よろしく」の意味・使い方を解説!語源・例文や宜しくとの違いも紹介!

普段の会話の中からよく使われている言葉の一つに「よろしく」という言葉がありますが、皆さんは正しい意味や使い方ができていますか?今回は、そんな「よろしく」という言葉の意味や使い方を解説しながら、語源についても紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.「よろしく」の意味とは?
  2. 2.「よろしく」の語源
  3. 3.「よろしく」の特徴
  4. 4.「宜しく」の違い
  5. 5.「よろしく」の使い方
  6. 6.「よろしく」の注意点
  7. 7.「よろしく」は「ほどよく」という意味

「よろしく」の意味とは?

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皆さんが普段から何気なく使っている言葉の一つに「よろしく」という言葉があります。しかし、よく使われている言葉の中には、正しく意味がわかっていない状態で使われていることがたくさんあります。

そこで今回は、そんな「よろしく」という言葉の正しい意味や使い方について解説をしていきます。また、言葉の中にある語源や漢字を使った「宜しく」についても一緒に紹介していきます。

「よろしく」の意味①

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「よろしく」の意味には「適度に」や「ほどよく」という意味が含まれています。これは、相手に好意を示すような時に使われています。

これは「よろしく」という言葉が、現代では副詞としての役割が強いところからきているようです。副詞というのは、その言葉だけでつかうのではなく、他の言葉と一緒に使う言葉と覚えておくといいでしょう。

そのため、よく使われている言葉の中に「よろしくお願いします」があります。これは相手に好意を示す言葉として、よく使われている「よろしく」の使い方に一つになります。

「よろしく」の意味②

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「よろしく」という言葉の意味には、他にも「相手に何かを頼む」という意味も含まれています。これは、その場にいない人に何かを頼みたいと思った時に「よろしく」を使って、好意を示す方法です。

例えば、その場にいない人に「○○さんにどうぞよえおしくお伝えください」という風に伝えることができます。このようにその場の人だけでなく、その場にいない人にも「よろしく」という言葉は使われています。

「よろしく」の語源

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言葉には「語源」というものがあります。この語源というのは「言葉の成り立ち」という意味があります。言葉には、その言葉が使われることになった理由があります。

そして、言葉の語源を理解することで、どうして「よろしく」が使われるようになった経緯がわかります。語源がわかれば、さらに「よろしく」がうまく使えるようになるはずなので、しっかりと覚えていきましょう。

「よろしく」の語源は「よろしい」

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「よろしく」という言葉は、本来の使われ方は「よろしい」になります。そのため、語源は「よろしい」になります。これは、形容詞として使われていた「よろしい」という言葉から派生して生まれたからです。

「よろしい」という語源の意味には「好ましい」や「許容できる」という意味があります。そして、良くも悪くもなく適当であるという時に使われています。

それから、会話の中で使われる際に形容詞としての使い方から、語源の変化が起きて副詞として使われるようになります。現代では、形容詞的な使い方ではなくて、副詞的な使い方が定着した結果で「よろしく」が使われています。

昔は「よろしい」だった?

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語源の中でも説明させていただきましたが、この「よろしく」という言葉は、形容詞として使われていた「よろしい」から派生して生まれた言葉です。

そのため、昔では「よろしい」が主流として使われていたと言われています。そして、その使い方というのは古く、日本で残っている最も古いとされている「万葉集」の中に「よろしい」が使われていたと言われています。

昔の「よろしい」という言葉の使われ方は、形容詞の意味が強い「好ましい」という意味で使われていたことが多かったようです。

「よろしく」の特徴

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「よろしく」の意味や語源が理解できたところで、ここからは「よろしく」の特徴について紹介します。「よろしく」という言葉は、普段からよく使われている分、しっかりとその言葉の特徴を理解しないといけないです。

なぜなら、特徴を理解せずに言葉を使ってしまうと知らず知らずのうちに間違いを犯してしまうこともあるからです。ここでは、そんな「よろしく」の特徴について説明をしていきます。

もし今まで、あまり意識せずに「よろしく」を使っていた方がいれば、ここでしっかりと「よろしく」の特徴を理解していきましょう。

使う場面によって意味に違いが出る

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「よろしく」という言葉は、使う場面によってその言葉の意味に違いが出てきます。例えば、友人に対してよろしくを使う場合、それは、何かを頼みたい時に使われています。

そして、仕事で使われている際の「よろしく」も頼みごとになりますが、この時には丁寧な対応をするために「どうぞ」や「お願いいたします」という言葉を合わせて使われています。

このように「よろしく」という言葉は、様々な場面で使うことができる非常に便利な言葉です。しかし、そこには、使う場面によって意味に違いが出るということを覚えておきましょう。

「宜しく」の違い

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「よろしく」という言葉には、漢字を使った「宜しく」という言葉もあります。普段の会話の中からでは、あまり意識する事はないかもしれませんが、文章で「よろしく」を書く際に漢字の「宜しく」と迷う部分があるはずです。

そんな漢字の「宜しく」ですが、ひらがなの「よろしく」とどのような意味の違いがあるのかをここでは解説していきます。もし、違いがわからない方がいたら、ここでしっかりと覚えていきましょう。

「宜しく」は同じ意味

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まず、漢字の「宜しく」は、基本的に「よろしく」と同じ意味で使われていると覚えておけば間違いないです。そのため、「よろしく」との違いは基本的にないです。しかし、使い方は同じように使うことはできないので注意しましょう。

これには、この漢字の「宜しく」が生まれた経緯を知る必要があります。なぜ、漢字の「宜しく」が同じように使えないのかを次で解説をしていきます。

「宜しく」は正しく使えない

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実は、漢字の「宜しく」という言葉は、公用文などでは使われていないです。そのため、公用文などを製作する際に使われる言葉は、漢字の「宜しく」ではなくて、ひらがなの「よろしく」が正しいとされています。

そのため、基本的に会社でメールを打つ際にもひらがなの「よろしく」を使うのが正しいとされています。実は、この漢字の「宜しく」というのは、熟語の「便宜」という言葉の当て字からきています。

この便宜という言葉の意味には、同じような「ほどよく」というような意味を持ちます。そこから、漢字を使った「よろしく」を表現するために「宜しく」という言葉が生まれたと言われています。

「便宜」とは?

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皆さんはこの「便宜(べんぎ)」という言葉は、あまり馴染みがないはずです。なぜならば、日常の会話ではほとんど使われる言葉ではないからです。

しかし、新聞やビジネスではよく使われている言葉の1つでもあります。例えば、よく使われるのは「便宜を図る」という表現方法です。「便宜を図る」というのは「都合が良いこと」という意味を持ちます。

例えば、例文を作るとすると「バスの運行時間を利用者に合わせるために便宜を図る」というようになります。このように使える便宜ですが、基本的に目上の人に対しては、印象を悪く与えることがあるため、そこだけは注意しましょう。

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「よろしく」の使い方

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実際に「よろしく」の使い方を例文を使いながら解説をしていきます。ここでは、普段から会話で使われているような使い方だけでなくて、普段とは違った使い方の例文も紹介していきます。

「よろしく」というのはとても便利な言葉です。そのため、様々な使い方を覚えておくことで会話にバリエーションが生まれるでしょう。また、ビジネスでも「よろしく」はよく使われる表現なので、しっかりと覚えておきましょう。

例文①

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まず、最初に紹介させていただく「よろしく」の例文は「よろしくお願いします」です。これは、誰かに何かを頼んだ際によく使われている例文の一つになります。

また、ここからさらに丁寧に伝える際には、文の始めの部分に「どうぞ」をつけることによって「どうぞよろしくお願いします」という例文の作り方ができます。また、文の終わりにも別の言葉で丁寧に伝えることができます。

「よろしくお願い致します」という例文でも相手に対して丁寧に伝えることができます。このように状況や相手との立場によって文章の使い方を変えることによって、様々な相手に何かを頼むことができるようになります。

例文②

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次に紹介させていただく「よろしく」の例文は、そのまま「よろしく」と伝える方法です。これは、例文①と同じように誰かに何かを頼む時に使う言葉です。しかし、この場合は友達や部下に何かを頼む時に使われています。

例えば、友達に貸していた本を返してもらいたい時に「明日貸した本を返してね。よろしく。」という風に使われます。そして、これはビジネスでも同様です。

部下に資料を作成してもらいたい時に「明日までにこの資料の制作をよろしく頼む。」という風にお願いをする例文を作ることができます。このように「よろしく」だけを単体で使っても相手に頼む文章を作ることができます。

例文③

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3つ目に紹介させていただく「よろしく」の例文は「今後ともよろしくお願いいたします」です。これは、お互いの関係性をこれからも維持するために使われている文章になります。

例えば、ビジネスの場面で人を紹介されたとします。その際に今後とも関係性を持続させていきたいと考えた時に「今後ともよろしくお願いいたします」という文章が使えます。また、ビジネスメールでもこの例文は使えます。

先日、お伺いさせていただいた会社にメールを送る際に今後の関係性を維持したいという意味を伝えるために「先日は大変お世話になりました。今後ともよろしくお願いいたします」というようなメールを作ることができます。

例文④

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最後に紹介させていただく「よろしく」の例文は「よろしくお取り計らい願います」です。これは「取り計らい」という言葉を使った例文で、感謝の気持ちを伝える際や頼み事をする際にも使える言葉です。

さらにこの「取り計らい」という言葉は、目上の方や目下の方問わずに丁寧に伝えることができるため、ビジネスでは重宝されている言葉です。そのため、覚えておく事で様々な場面で使えることができるはずです。

また、この例文は「よろしくお取り計らい願います」という形以外に「お取り計らい頂きますよう、よろしくお願いします」という形でも使えるので、2パターンを一緒に覚えておくといいでしょう。

「よろしく」の注意点

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最後に実際に「よろしく」を使っていく上でどのような注意点があるのかを考えていきましょう。言葉を日常的に使う中で、注意点を覚えておくというのは非常に大事な事です。

なぜなら、注意点を知らずにその言葉を使ってしまっていると自分が間違えた時に何が間違いだったのかわからないからです。また、その場の状況においては、自分の信頼度にも影響が出てきてしまう恐れもあります。

こういったことがないように、ここではしっかりと「よろしく」の注意点は何があるのかというのを覚えておきましょう。特に、普段から使われている方は、復習の意味も込めて再度覚えていきましょう。

書き方に注意する

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会話の中での「よろしく」については特にそこまで意識する必要はないかもしれませんが、誰かに手紙を書く際やビジネスメールを送る際の「よろしく」の書き方には注意が必要です。

なぜならば、前にも解説しましたが「よろしく」と「宜しく」の違いがあるからです。これは、どちらも同じ意味ですが、漢字の「宜しく」というのは当て字に当てはまるため、公用文としては使われていないのです。

そのため、丁寧な文章を書こうとするあまりに「宜しく」を使ってしまうと間違いになってしまいます。基本的には、ひらがなの「よろしく」を使うようにしましょう。

相手の立場によって意味が違う

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「よろしく」という言葉は、様々な場面で使われることから、非常に便利な言葉です。しかし、便利な反面、相手の立場によって「よろしく」という言葉は意味が違ってくるため、注意が必要です。

例えば、同期や友人に対して使われている「よろしく」の意味は、相手に対しての挨拶や好意を伝えてほしいという意味になります。しかし、目上の人に対して使う場合には、教えや指導をしてもらいたいという意味が含まれています。

このように、立場によって「よろしく」の意味に違いが出てきます。そのため、使い方の部分でも紹介した例文の使い分けが非常に大事になってきます。

「よろしく」は「ほどよく」という意味

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今回は、普段よく使われている「よろしく」の意味や正しい使い方を紹介しています。皆さんも普段から使っている言葉だからこそ、知らない表現や意味があったはずです。

「よろしく」という言葉は、非常に便利な反面、それぞれの場面や立場で使い方が変わってきます。そのため、何気なく使っているからこそ、改めて注意が必要になる時もあります。

今回の記事では、例文などを使ってわかりやすく「よろしく」の使い方をまとめています。また、注意点や意味の違いなども参考にして、ぜひ普段の生活に役立ててみましょう。

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ライター

ru1kunnbooya

「人の身体は食事からできている」という言葉から、普段の食事を意識する生活を心がけています。鍼灸師として医療の現場に身を置いている人間として、さまざまな角度から皆さんの生活をする上で役立つような情報を発信しています。

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