ホワイト カラー・ブルーカラーとはどんな意味？職業や給与の違いを詳しく解説！

あまり頻繁に使われる言葉ではありませんが、「ホワイトカラー」「ブルーカラー」という言葉があります。「ホワイトカラー「ブルーカラー」というのは中高年以上の人にはすぐに意味が分かりますが、若い人には意味が分からないことも多いです。そんな「ホワイトカラー」「ブルーカラー」の意味についてご紹介しましょう。

「ホワイトカラー」「ブルーカラー」の意味と名前の由来は、制服の違いから来ています。昔はワイシャツにネクタイにスーツ姿でオフィスなどで働く人のことを、ワイシャツの襟が白いことから「ホワイトカラー」と呼び、淡いブルーの作業着を着て野外などで働く人のことを、作業着の襟が青いことから「ブルーカラー」と呼んでいました。

つまり「ホワイトカラー」「ブルーカラー」はどんな仕事をするかによってそれぞれ制服が違うことから、それぞれの制服の特徴で仕事の違いを表しているということになります。

「ホワイトカラー」「ブルーカラー」の意味は、「オフィスなどで働く人」「工場などの現場で働く人」という意味になりますので、今まで聞いたことがなかった人や意味を知らなかったという人はぜひ覚えておきましょう。

「ホワイトカラー」は「オフィスなどで働く人」、「ブルーカラー」は「工場などで働く人」という意味ですので、オフィスで働く人などのことを「ホワイトカラー」、工場などで働く人を「ブルーカラー」と称する使い方ができます。「あの人はホワイトカラーでこの人はブルーカラー」といった使い方もできます。

ですが、人によってはこういった「ホワイトカラー」「ブルーカラー」の使い方を差別的だと言う場合もあります。ですので、「ホワイトカラー」「ブルーカラー」という言葉の使い方は本当に差別的な使い方なのかどうかをご紹介します。

「ホワイトカラー」「ブルーカラー」という言い方で人の職業を言い分ける使い方は何となく差別的だと考える人が多いですが、決してそういうわけではありません。オフィスなどで働く人々と工場などで働く人々を区別するという使い方をされてきた言葉なので、人種差別や職業の貴賤による差別をするために使う言葉ではないです。

ただ、昔はオフィスで働く人の方が工場などで働く人より良い身分だとされていたこともあるため、職業の貴賤による差別のために使われたこともなかったとは言えません。

それでも「ホワイトカラー」「ブルーカラー」の使い方は元々は、職種によって人を区別するためでしたので、悪い意味での使い方をしないよう、注意が必要です。決して人を蔑むための言葉ではありませんので、その点では使い方に気をつけなければなりません。

「ホワイトカラー」「ブルーカラー」の意味と使い方をご紹介しましたが、次は「ホワイトカラー」「ブルーカラー」の類義語もご紹介しておきましょう。「ホワイトカラー」「ブルーカラー」の意味をご紹介しましたので、類義語も大体どんな言葉なのか想像がつくでしょう。

それでは、「ホワイトカラー」という言葉と「ブルーカラー」という言葉の類義語を、それぞれいくつかご紹介します。

それではまず、「ホワイトカラー」の類義語をご紹介します。「ホワイトカラー」の類義語としてまず「頭脳労働者」が挙げられます。「ホワイトカラー」は「オフィスなどで働く人」という意味なので「頭脳労働者」が類義語であると言えます。主にオフィスで、頭とパソコンなどを使う仕事をする人を示す言葉が「ホワイトカラー」の類義語になります。

「ホワイトカラー」の類義語として他には「事務労働者」も挙げられます。主にオフィスで頭を使って事務仕事をする人のことを表す言葉なので、「事務労働者」は「ホワイトカラー」の類義語と言えます。

次に「ブルーカラー」の類義語もご紹介します。「ブルーカラー」の類義語としてまず挙げられるのが「工場労働者」です。「ブルーカラー」の意味は「工場などで働く人」なので、類義語としてまず「工場労働者」が挙げられます。他にも「ブルーカラー」の類義語はあります。「肉体労働者」「作業員」も「ブルーカラー」の類義語となります。

他には「技術労働者」や「工員」という言葉も「ブルーカラー」の類義語になります。オフィスではなく、現場の最前線で働く人達を表す言葉は大体「ブルーカラー」の類義語だと言うことができます。

ここまで「ホワイトカラー」「ブルーカラー」とはどういう意味かや、その使い方をご紹介してきましたが、「ホワイトカラー」「ブルーカラー」の大体の意味と使い方は理解できても、具体的にどういう職業を「ホワイトカラー」「ブルーカラー」と言うかがわからないという人も多いでしょう。

「ホワイトカラー」とはどういう職種のことを言うのか、また「ブルーカラー」とはどういう職種のことを言うのかを具体的に例を挙げてご紹介していきます。

まず「ホワイトカラー」とはどのような職種を指すのかを具体的にご紹介していきます。先にご紹介したように「ホワイトカラー」とは「オフィスなどで働く人」のことを意味します。単純に「オフィスなど」と言われてもオフィス以外に想像がつかないという人も多いでしょう。実際「ホワイトカラー」は、オフィス以外で働く人のことを指すこともあります。

「ホワイトカラー」と呼ばれる職種にはどのようなものがあるのか、具体的にいくつかご紹介しましょう。

「ホワイトカラー」の職種の例の一つ目は、医師です。医師はオフィスで働くというより医療現場の最先端で働く人というイメージがありますが、野外ではなく屋内で働き、オフィスでやるような仕事をすることも結構あります。そのため医師は「ホワイトカラー」の職種に分類されます。

ドラマなどで医師が手術中に青い制服を着ているため、医師を「ブルーカラー」だと誤解する人もいますが、医師は普段はワイシャツにネクタイを締めて白衣を着ています。なのでそういう点でも医師は「ホワイトカラー」だと言うことができます。

「ホワイトカラー」の職種の例の二つ目は、コピーライターです。コピーライターは机に向かってメモを取ったりパソコンに文章を打ち込んだりといった作業がメインの職種なので、「ホワイトカラー」に分類することができます。インスピレーションを得るために屋外に出ることもありますが、主に机の前に座っているため「ホワイトカラー」だと言えます。

基本的にコピーライターはパソコンに文章を打ち込んだりする以前に、頭の中で色々とシミュレーションをするなどしてぐるぐると思考を巡らせています。コピーライターが使うのは主に頭なので、「ホワイトカラー」だと言うことができます。

「ホワイトカラー」の職種の例の三つ目は、事務スタッフです。事務スタッフは「ホワイトカラー」の職種としてとてもわかりやすいでしょう。パソコンに向かってひたすら事務処理をする仕事で、会社の用事で外出するといったこともほとんどなく、一日中机に座っているため「ホワイトカラー」だと言える職種になります。

もちろん事務スタッフでも来客にお茶を入れたりコピーをするなど、頭脳労働以外のことをすることもあります。ですが基本的には事務処理が主な仕事ですので、事務スタッフは「ホワイトカラー」に分類されます。

「ホワイトカラー」の職種の例の四つ目は、プログラマーです。プログラマーも事務スタッフと同じく、会社の用事で外に出ることはほとんどなく、一日中パソコンとにらめっこしているような職種ですので、「ホワイトカラー」だと言えます。昨今のプログラマーはスーツを着ているイメージはありませんが、それでも「ホワイトカラー」に分類されます。

プログラマーと呼ばれる人達の中には、TシャツにGパンなどといったかなりラフなスタイルで仕事をしているという人も多いため、「ブルーカラー」に見える人もいますが、仕事の内容は完全に「ホワイトカラー」です。

次に、「ブルーカラー」とはどのような職種のことを指すのかをご紹介します。「ブルーカラー」は「ホワイトカラー」と違って、頭脳労働者というより肉体労働者や技術労働者になります。機械類の修理をする技術を持っている人や、車の運転を専門とした仕事をしている人など、「ブルーカラー」の具体的な職種をご紹介しましょう。

「ブルーカラー」の職種の例の一つ目は、整備工です。自動車や飛行機やその他工場で使用する機械など、日々の整備が重要な仕事はたくさんあります。そしてそれには整備に必要な知識と技術が必要です。そういった知識や技術を身に着けていて、整備場で作業着を着て機械類を整備する人のことを「ブルーカラー」と言います。

整備工をやっている人の中には工業高校などで専門技術を身に着けてきた人も多く、技術だけでなく知識も駆使して仕事をしていますが、それでも分類上は「ブルーカラー」になります。

「ブルーカラー」の職種の例の二つ目は、修理工です。修理工も整備工と同じく、機械類に対する知識と技術が必要ですので、整備工と同じぐらい高い知識と技術を持っています。修理場などで作業着を着て機械類の修理をする修理工も、整備工同様に「ブルーカラー」と呼ばれる職種です。

こちらも整備工と同じく工業高校などで知識と技術を身に着けた人が多く、技術だけではなく知識にもあふれていますが、「ブルーカラー」に分類されます。

「ブルーカラー」の職種の例の三つ目は、運送スタッフです。運送に使う車は軽自動車から大型まで様々で、特殊な免許を持っていなければできない運送スタッフもあります。運送スタッフは会社によって私服で車に乗る場合もありますが、制服がある会社では作業着を着用しますので「ブルーカラー」に分類されます。

ただ、事務スタッフであっても職場によっては運送を担当するといった場合もあります。その場合メインは事務仕事ですので、そういう人は「ホワイトカラー」になります。

「ブルーカラー」の職種の例の四つ目は、土木作業員です。土地を重機で平らにして高層ビルなどの土台を作ったりする人のことを総じて土木作業員という呼び方をします。運送スタッフと同じように、土木作業員も作業着を着て野外で仕事をするため「ブルーカラー」に分類できます。

「ブルーカラー」の職種の例の五つ目は、建設作業員です。土木作業員が作ってくれた土台の上に高層ビルなどを建てるのが、建設作業員の仕事です。こちらも野外作業がメインになり、作業着を着て仕事をしていますので「ブルーカラー」と分類される職種と言うことができます。

次に「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の給与の違いについてご紹介します。「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」で給与の違いがあるのかと疑問を抱く人も少なからずいるでしょう。実際「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」は、その職種などによって多少給与に差が出る場合があります。

高卒初任給はどちらが高いかなど、「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の給与の違いについてご紹介しましょう。

「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の給与の違い、まず「ブルーカラー」の給与についてご紹介します。「ブルーカラー」と呼ばれる人の中には高校や専門学校で特殊な技術を身に着け、さまざまな資格を得ている人も結構多いです。そのため高卒初任給は、資格手当などによる上乗せで「ブルーカラー」の方が給与が高くなる場合が多いと言えます。

次に「ホワイトカラー」の給与についてご紹介します。入社直後は「ブルーカラー」の方が給与が多いですが、年数が経つと「ホワイトカラー」の給与の方が高くなります。中小企業ではこの給与の違いが顕著ですが、これは事務職や営業職が出世した時の役職手当などが給与にプラスされるためだと言えます。

ですがその給与の違いは微々たるものであって、「ホワイトカラー」が「ブルーカラー」に比べてずっと給与が多いということはありません。

ここまで「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」について、意味から給与の違いまでご紹介してきましたが、次はそれぞれの「機械との棲み分け」についてご紹介しましょう。近年囲碁や将棋で棋士たちがAI（人工知能）と勝負するのがニュースなどでも取り上げられていますが、それほどにAIは人間の脳に近くなってきています。

そのため近未来では、AIが人間の仕事を奪ってしまうのではないかと懸念されています。まずは「ホワイトカラー」のAIとの棲み分けについてご紹介していきます。

「ホワイトカラー」とAIの棲み分けはどのように考えれば良いか、まず一つ目は「マニュアル通りの仕事は置き換えメリットが乏しい」という点です。マニュアル通りの仕事とは、毎日定められた同じ仕事の繰り返しのことを示します。毎日毎日同じ仕事ばかりで飽き飽きするという人もいますが、これをAIにさせるとメリットがあるかどうかということです。

マニュアル通りに毎日繰り返す仕事が数値化できるものならば、それをAIにさせると処理速度などではメリットがあります。ですが、不測の事態が起きた場合AIが対処することは難しいため、そういった仕事をAIに完全に任せるとメリットが乏しいと言えます。

「ホワイトカラー」とAIの棲み分けはどのように考えれば良いか、二つ目は「AIでは難易度が高い作業もある」ということです。AIは処理能力が高く処理速度も速いですが、人間の脳や感情で考えたり工夫したりしなければならない仕事には、AIでは対処しきれないという場合もあります。

AIは仕事の能力が高く速度も速いですが、それはデータ処理などの単純な仕事であって、仕事のアイディアなどの創造力はありません。こういった点ではAIより人間の方がはるかに優れていると言うことができます。

「ホワイトカラー」とAIの棲み分けはどのように考えれば良いか、三つ目は「AIはパターン認識と最適化が得意」だという点です。AIでは難易度が高い作業があるというのを先にご紹介しましたが、AIにはAIの得意な仕事があります。それは数値化することができるパターン認識や最適化です。

感情などが関係する仕事はAIにはできませんが、数値化することができる仕事は人間よりはるかに速く正確に処理することができます。このように、人間には人間の、AIにはAIの得意な仕事がありますので、それぞれ棲み分けができると言えます。

「ホワイトカラー」とAIとの棲み分けについてご紹介しましたので、次は「ブルーカラー」とロボットの棲み分けについてもご紹介します。頭脳労働者である「ホワイトカラー」がAIと棲み分けしなければならないように、作業員などの肉体労働者である「ブルーカラー」もロボットとの棲み分けが進んできています。

日々どんどんと進歩していくロボット科学ですが、それが「ブルーカラー」とどう棲み分けできるのかをご紹介しましょう。

「ブルーカラー」とロボットの棲み分けをどう考えれば良いかですが、まず、「ブルーカラー」と呼ばれる人のうち建設関連や運輸業の9割以上は男性が占めています。昨今では自動運転できる車などが開発されたり、荷物を運ぶロボットなども開発されています。つまりもう「ブルーカラー」の仕事をロボットが奪う時代が近づいているということです。

建設業や運輸業の9割以上が男性であるということは、優秀なロボットの進出により多くの男性が仕事を失うことが危惧されるということです。ですが、工場のオートメーション化などが進んでも、大事な所は必ず人の手を必要とすることも多いです。

なので必ずしもロボットが人間の仕事を奪うとは限りませんが、科学の進歩によってそういう未来が来る可能性はないとは言い切れないということです。

「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」について色々とご紹介してきましたが、最近新たに「ライトブルーカラー」という分類が加わりました。「ライトブルーカラー」という言葉はあまり知られていませんが、外国人などの人材の確保に関する問題で新たに加わった言葉です。

聞き慣れないどころか、まったく聞いたことがないという人も多い「ライトブルーカラー」とはどういうものなのかをご紹介しましょう。

「ホワイトカラー」は頭脳労働者を指し「ブルーカラー」は肉体労働者や技術労働者を指しますが、「ライトブルーカラー」は「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の両方を兼ね備えた労働者のことを指します。近年の人材不足に対して国が外国人労働者の雇用を進めていることは周知の通りですが、「ライトブルーカラー」はその外国人の人材を主に示します。

「ライトブルーカラー」は日本での業務経験があり、技術を身に着けているため頭脳職も技術職もでき、年代は20代から30代といった才能あふれる若き人材のことを指します。

事務職などもできて現場で使える技術を持っていて「オールラウンダー」とも言える人材なので、「ホワイトカラー」「ブルーカラー」に分類されることはなく、会社にとってとても便利な存在であると言えます。

「ホワイトカラー」と「ブルーカラー」の意味から給与などについてまでご紹介してきましたが、如何だったでしょうか？「ホワイトカラー」は主に頭脳労働者で「ブルーカラー」は技術者や肉体労働者のことを指す、職種の違いを意味する言葉だということを覚えておきましょう。