タオルの黒ずみの原因やきれいな落とし方を紹介!
タオルは繰り返し使っているうちにいつの間にか黒ずみが見られるようになりますが、タオルの黒ずみの原因は意外に知られていません。そのためどうすればきれいに落とすことができるのかが分からず、諦めてしまう人も少なくありません。
ですがタオルの黒ずみの原因が分かれば、きれいに落とす方法もわかってきますので、お気に入りのタオルをきれいに復活させることも可能です。タオルの黒ずみの原因と、きれいな落とし方についてご紹介していきます。
タオルの黒ずみの原因
それではまず、タオルの黒ずみの原因についてご紹介します。タオルの黒ずみの原因が分からないため落とし方もわからず諦めてしまう人は多いですが、実はタオルの黒ずみの原因は一つだけではありません。
とても意外な原因のせいでタオルに黒ずみができてしまう場合もあり、それぞれの原因によって落とし方も異なってきますので、なかなかきれいに落とすことができないということです。
意外なことが原因になっているケースもあるタオルの黒ずみですが、具体的にはどのようなことが原因になっているのかについてご紹介しましょう。
黒カビによるもの
タオルの黒ずみの原因の代表とも言えるのが、黒カビです。「えっ?タオルにカビなんて生えるの?」と言う人も多いですが、タオルのほとんどは綿でできています。綿は植物からできているので、カビが生えることもあります。
他の衣類とは違ってタオルは濡れた手を拭いたりするため水分を含んだ状態で放置されることも多く、これがカビの原因になっています。
梅雨の時期などに手を拭いたタオルをそのまま置いておくと、目には見えない黒カビの胞子がいつの間にかついていてカビが根をおろしてしまい、タオルに黒ずみができてしまいます。
落とせなかった汚れが蓄積
タオルの黒ずみの原因として次に多いのが、落とせなかった汚れの蓄積です。毎日洗濯機で洗濯していても、意外に汚れが落とし切れていない場合も多く、この落とせなかった汚れが蓄積してタオルの黒ずみになることもあります。
衣類などは結構平坦な織物でできていますが、タオルは表面にたくさんの小さなループを作っているためとても入り組んだ構造になっていて、汚れがたまりやすくなっています。
そのため洗濯機でぐるぐる回すだけでは落とし切れていない汚れもあり、これが積もり積もって黒ずみや臭いの原因になる場合もあります。
手垢と石鹼によるもの
タオルの黒ずみの原因として次に挙げられるのが、手垢と石鹸によるものです。手垢はともかく石鹸は手などをきれいにする物なので、石鹸が原因だと思う人は少ないでしょう。
石鹸の成分には油が含まれていますので、この油がタオルの黒ずみの原因になります。石鹸で洗った手を拭いたタオルには、石鹸の成分の中の油が残ります。これが酸化して黒くなるため石鹸もタオルの黒ずみの原因になります。
石鹸できれいに手を洗った後でも手垢は残っていますので、手垢の汚れと石鹸の油がダブルでタオルに残り、これが黒ずみになることもあるということです。
洗剤や柔軟剤の入れ過ぎ
タオルの黒ずみの原因には他にも意外なものがあります。それは洗剤や柔軟剤の入れ過ぎによるものです。洗剤や柔軟剤は洗濯に欠かせないものですが、石鹸と同じく酸化すると黒くなってしまう成分が含まれています。
洗剤にも柔軟剤にも適量があり、どのぐらい使えば良いのかを箱やボトルなどに表示してありますが、毎日きちんと適量を計るのが面倒になって適当に使うと水に溶けきらなくなってしまいます。
水に溶けきらなかった洗剤や柔軟剤の残りがタオルの繊維の中に残り、これが黒ずみの原因になってしまうことも意外に多いです。
タオルの黒ずみの落とし方【黒カビ】
タオルの黒ずみの原因が分かったら、いよいよタオルの黒ずみを落としていきましょう。タオルの黒ずみの原因によって落とし方は異なりますので、順番にご紹介していきます。
まずは黒カビが原因のタオルの黒ずみの落とし方ですが、黒カビが原因の黒ずみは普通に洗濯しても落とすことはできません。
黒カビによるタオルの黒ずみは、タオルの繊維に根を下ろした黒カビを殺さなければなりませんのでなかなか厄介ですが、意外に簡単にきれいに出来る落とし方があります。
酸素系漂白剤で落とす
黒カビが原因のタオルの黒ずみには、酸素系漂白剤がおすすめです。カビというとお風呂のカビをきれいにする塩素系漂白剤が一般的ですが、こちらは塩素を使っていますので刺激がとても強く、タオルの繊維が傷む場合もあります。
その点酸素系漂白剤なら繊維にも優しく、しかもカビを殺菌してきれいにする力はとても強いので、黒カビが原因でタオルに黒ずみができてしまった場合には酸素系漂白剤を使って漂白しましょう。そうすれば嫌な臭いもなくなります。
落とし方
酸素系漂白剤を使ってタオルの黒ずみを落とすためには、40度から50度ぐらいのお湯の中に酸素系漂白剤を入れて、そこに黒カビで汚れたタオルを浸して数時間放置しましょう。
たったこれだけでタオルの黒ずみは除去されて元通りのきれいな白いタオルになりますので、黒カビが原因のタオルの黒ずみは比較的楽にきれいにすることができると言えます。
タオルの黒カビを落とすには塩素系漂白剤でももちろん構いませんが、塩素系漂白剤は臭いがきつく繊維が傷むこともあるので、酸素系漂白剤をおすすめします。
漂白剤で落ちない場合は煮洗い
酸素系漂白剤に浸してもタオルの黒ずみが落とせない場合には、煮洗いという落とし方もあります。酸素系漂白剤に数時間浸しても落とせない頑固な黒カビは、鍋に入れて火にかける煮洗いがおすすめです。
鍋に水とタオルを入れて粉末洗剤を入れて火にかけ、沸騰するまで加熱します。沸騰したら火からおろして洗濯機ですすいで干しましょう。
タオルをお湯に沈めるためにトングもあればさらに良いですが、菜箸などでもOKです。煮洗いをした後の鍋は洗剤が残らないようしっかりと洗っておきましょう。
タオルの黒ずみの落とし方【手垢・石鹸】
黒カビがタオルの黒ずみの原因の場合の落とし方の次は、手垢と石鹸が原因のタオルの黒ずみの落とし方をご紹介します。黒カビと同じぐらい手垢と石鹸が原因でタオルに黒ずみができることも多いので、こちらも覚えておきましょう。
手垢と石鹸が原因でタオルに黒ずみができている場合には、洗面所などで使っているタオルの、いつも手を拭くあたりだけが黒ずんでいますので分かりやすいです。手垢と石鹸が原因の黒ずみは意外に簡単に落とせますので、落とし方をご紹介しましょう。
洗濯用洗剤で落とす
手垢と石鹸が原因のタオルの黒ずみは、実は洗濯用洗剤で簡単に落とせます。洗濯用洗剤はタオルの黒ずみの原因になることもありますが、それは適量を越えて使っているからです。
手垢と石鹸が原因でタオルに黒ずみができている場合には、洗濯用洗剤を適量使って洗濯すれば黒ずみをきれいに落とすことができます。
落とし方
手垢と石鹸が原因でタオルに黒ずみができている場合には、洗濯用洗剤を規定量使って普通に洗濯機で洗濯をすればちゃんときれいになりますが、それでも落ちない頑固な汚れには手洗いがおすすめです。
ぬるま湯に洗剤を2~3杯入れてタオルを入れて、黒ずみが残っているところを丁寧にもみ洗いした後30分から1時間ほど置いておいて、洗濯機で普通に洗濯すれば手垢と石鹸による黒ずみは取れます。
タオルの黒ずみの落とし方【洗剤・柔軟剤】
それでは次に洗剤と柔軟剤が原因でできてしまったタオルの黒ずみの落とし方をご紹介します。洗剤と柔軟剤によってできたタオルの黒ずみの落とし方はかなり簡単です。
要は洗剤と柔軟剤の入れ過ぎをやめれば良いだけなので、黒カビや手垢や石鹸が原因の黒ずみより簡単に落とすことができると言えます。
繰り返し洗いで落とす
洗剤と柔軟剤の使い過ぎが原因でできてしまったタオルの黒ずみは、普通の洗濯を繰り返すだけで落とすことができます。ただひたすら繰り返し洗いをするだけなので、多少時間と手間はかかりますがちゃんと黒ずみを落とせます。
落とし方
洗剤と柔軟剤の使い過ぎでできてしまったタオルの黒ずみの落とし方は、柔軟剤を使用せず洗剤で2回程度繰り返し洗いをするだけです。この繰り返し洗いで大切なポイントは、洗剤を入れ過ぎないということです。
洗剤と柔軟剤の入れ過ぎによるタオルの黒ずみを落とそうとしているのに、いつも通り適当に洗剤を入れてしまうといつまでたっても黒ずみは落ちません。洗剤の容器に表示されている適量を守って繰り返し洗いをしましょう。
繰り返し洗いで落ちない場合は?
繰り返し洗いを2回やってもどうしても洗剤と柔軟剤による黒ずみが落とせない場合には、酸素系漂白剤を使って落としましょう。酸素系漂白剤を使って黒ずみを落とす場合には、黒カビの落とし方と同じ手順で洗います。
40度から50度ぐらいのお湯に酸素系漂白剤を入れ、その中にタオルを入れて数時間漬けておくだけでOKです。汚れが落ちたらすすぎをして干しましょう。
タオルの黒ずみを防ぐ方法
タオルの黒ずみを落とす方法についてご紹介してきましたが、一度タオルの黒ずみを落としたらもう二度とタオルに黒ずみを作りたくはないでしょう。
タオルの黒ずみにはいくつかの原因がありますので、それらの原因を作らないための予防策を取れば黒ずみを防ぐことも可能です。
タオルの黒ずみを防ぐためにはどのような点に注意すれば良いのか、タオルの黒ずみを防ぐ方法についてもご紹介しましょう。
洗濯物を長く放置しない
タオルの黒ずみを防ぐ方法として最初に挙げられるのは、洗濯物を長く放置しないということです。一人暮らしなどで毎日の洗濯物が少ない場合などには、ついつい洗濯かごの中に何日も洗濯物を放置しがちですが、これはいけません。
洗濯物には体から出た水分や脂肪分などが含まれますので、そういった状態になっている衣類と一緒にタオルを洗濯かごの中に長い間入れておくとタオルにもその水分や脂肪分が移ってしまいます。
洗濯物を貯め込んでいる間にタオルに黒カビが生えてしまったりすることは意外によくあることなので、洗濯物は貯め込まず毎日ちゃんと洗濯しましょう。
柔軟剤を入れ過ぎない
タオルの黒ずみを防ぐ方法として次に挙げられるのは、柔軟剤を入れ過ぎないということです。ここまでにもご紹介したように、柔軟剤の入れ過ぎが原因でタオルに黒ずみができてしまうケースもあります。
洗濯物の臭いが気になるため柔軟剤を入れ過ぎてしまう人はとても多いですが、臭いを気にするあまりにタオルに黒ずみが作ってしまうのでは話になりません。
柔軟剤は適量を使ってこそ洗濯物に良い効果を発揮するものなので、臭いを気にしすぎて柔軟剤を入れ過ぎないよう注意しましょう。
色の濃い洗濯物と一緒に洗わない
タオルの黒ずみを防ぐ方法には他に、色の濃い洗濯物と一緒に洗わないということが挙げられます。実はタオルの黒ずみの原因は色の濃い他の洗濯物の色移りである場合もあります。
タオルは細かいループが表面にたくさんある織物なので、他の洗濯物の色が移った場合には落としにくくなります。黒いタオルと白いタオルを一緒に洗濯する人もいますが、これも実は黒ずみの原因になります。
タオルを洗濯する際には必ず色分けし、白いものは白いもの同士で洗って色の濃いものとは別に洗濯するようにしましょう。
洗濯をしたらすぐに干す
タオルの黒ずみを防ぐ方法として他に挙げられるのは、洗濯をしたらすぐに干すということです。洗濯すると洗濯物は濡れている状態になりますが、これが黒カビがつく原因になります。
カビは湿気が大好きなので、濡れた洗濯物をそのまま放置しておくと、知らない間にカビの胞子がくっついて根をおろしてしまうことがあります。
梅雨の時期などには黒カビが大活躍しますので、洗濯物を干してもすぐには乾かず、これが黒ずみの原因になることもありますので除湿機や扇風機などを使って干すのがおすすめです。
シワや臭いの原因にも
濡れた洗濯物を放置していると、カビが生えるだけではなくシワや臭いの原因にもなります。濡れた洗濯物も時間の経過で少しずつ乾いていきますが、その際に洗濯物を丸めたままにしておくとシワがくっきりとついてしまいます。
また「部屋干しすると臭う」などと良く言いますが、これは濡れた洗濯物に雑菌がついて繁殖することによる臭いです。濡れた洗濯物を放置するということは梅雨時の部屋干しと似た状態になり、嫌な臭いがし始めます。
濡れた洗濯物は放置せず、すぐに外に出して干しましょう。そうすることによって黒ずみだけではなくシワや臭いを防ぐこともできます。
洗濯槽の汚れにも注意
タオルの黒ずみを防ぐ方法には他に、洗濯槽の汚れにも注意をするということが挙げられます。昨今では全自動洗濯機を使う家庭が多いですが、全自動洗濯機は二槽式より洗濯槽に汚れが溜まりやすく、これが黒ずみや臭いの原因になることもあります。
タオルの黒ずみは諦めないできれいに落とそう!
タオルの黒ずみの原因や落とし方について色々とご紹介してきましたが、如何だったでしょうか。タオルの黒ずみは原因別の対処法を取れば必ず落とすことができますので、「もう捨てよう」などと諦めないできれいに落としましょう。