SSDとHDDを併用するといいんです!
パソコンを購入しようとするときに何に注目をしていますか?あまりおパソコンに詳しくない方であれば、デスクトッやノートパソコン、2in1など、パソコンのタイプや、NECや富士通といったパソコンのメーカーかもしれません。
しかし、ぜひ確認して欲しいポイントがあります。その一つが、SSDとHDDです、そもそも「SSD」と「HDD」はどんな働きをして、どんな点に注目をすれば良いのでしょうか?
ここでは、SSDとHDDがどのような働きをするのから、併用するときのポイント、既に持っているパソコンに併用で載せる方法などを紹介します。
SSD・HDDとは
さっそく、SSDとHDDについての紹介していきますが、その前にパソコンの基本構成を押さえておきましょう。
あまり意識することはありませんが、パソコンには、「CPU」といわれる、データを処理する部分があります。これがパソコンの性能に関わってきます。
そして、「メモリ」という処理をするための作業スペースがあります。また、「記憶装置」という、データを保存する場所はあります。その「記憶装置」が、今回のテーマになっている「SSD」や「HDD」です。
HDDはパソコン内の装置
この「記憶装置」になっている「SSD」や「HDD」は基本的にパソコンの中にあるので、目にすることはあまりないかもしれまん。しかし、データを保存してくれる部分なので、撮影した「写真」や「動画」のほか、パソコンで作成したものもすべてこの中に入ります。
そのため、「SSD」や「HDD」の容量が少ないと、すぐにデータで一杯になってしまい、パソコンが使いにくくなってしまします。では、どうして「SSD」と「HDD」の2つの種類があるのでしょうか?
SSDはHDDの代わりになる
「SSD」が登場したのは2008年頃。それまで、パソコンの記憶装置は「HDD」が主流でした。また、データを持ち運ぶときも、フロッピーディスクや、CD-R、MOが主力でしたが、時代が進むに連れ、データが巨大化し、読み込みスピードも長くなってきました。
それは「HDD」も例外ではなく、パソコンの性能で注目される「CPU」がどれだけ良くなっても、「HDD」からの読む込みがネックになってしまい、「HDD」より読み込みが速いメモリ「SSD」が注目されるようになりました。
HDDとSSDの比較
では「SSD」と「HDD」の速度の違いはどうして生まれるのでしょうか?それは、「SSD」と「HDD」の構造を比較すると知ることができます。
まず、「HDD」は、「HDD」の中で回転している金属の板に情報を書き込みます。レコードやCDのようなイメージです。データを読み込みたいときには、データの場所まで読み取り部分が移動をする関係で、物理的にも時間がかかるわけです。
それに対して、「SSD」は、電子的な方法でデータを保存するので、物理的な移動時間などが必要ないため、高速にデータの読み書きができます。
しかし、それぞれにメリット・デメリットがあるので、最近では使用目的に合わせて併用する方法がおすすめとされています。
SSD・HDDを併用するメリット
「SSD」と「HDD」の働きや、それぞれの違いについてわかったところで、「SSD」と「HDD」それぞれの「メリット」と「デメリット」を更に詳しく見ていきながら、「SSD」と「HDD」を併用して使うことのメリットを見ていきます。
本題に移る前に、ここでは、あくまでも「SSD」と「HDD」の併用して両方を併用してパソコンの本体の中に搭載して使用することを前提にしています。外付けで「HDD」や「SSD」を併用する場合では、またメリットなどが変わってきます。
速度向上
「SSD」と「HDD」を併用して使うことのメリットの1つ目が「速度の向上」です。パソコンの記憶装置の中には、パソコンの動作に直接関わるデータと、写真や文章など、必要なときにしか使わないデータがあります。
パソコンの体感スピードは、読み書きの時間が動作のスピードにも影響をするので、「HDD」に比べて「SSD」が有利です。しかし「SSD」は「HDD」に比べて、容量が少なく、大容量のものはとても高価になります。
そこで、OSを含め。頻繁に使用するデータは併用している「SSD側」。必要なときにしか開かないデータは併用している「HDD側」のように、保存場所を変えると、併用による全体の速度が向上します。
寿命の延長
併用によるメリット2つ目は、「SSD」と「HDD」の寿命の延長です。一般的には、「SSD」は読み書き回数。「HDD」は稼働時間で定められている事が多く、壊れてしまうと、中のデータを復旧させるのが難しくなります。
この点も併用する「SSD」と「HDD」にデータを分散させることで、読み書きの頻度を減らすことができ、寿命の延長に繋げることができます。
また、「SSD」の情報を、併用している「HDD」側にバックアップしておくことで、仮に「SSD」が壊れたときでも、併用している「HDD」から復旧することができ、新しいパソコンに買い換えないといけなくなるリスクを減らすこともできます。
併用のデメリットもチェック
「SSD」と「HDD」を併用するとメリットだけのように感じますが、もちろん併用による「デメリット」もあります。例えば「価格」でのデメリットとして、「SSD」は「HDD」に比べて、容量あたりの価格が高いという点。
また、パソコン本体内で「SSD」と「HDD」を併用すると設定が必要になり、初心者では手が出しにくいという点も併用のデメリットに挙げられます。
また、併用して搭載できるパソコンが限定されるというデメリットにあります。省スペースPC、ノートPCの場合には、「HDD」と「SSD」を併用して搭載するスペースが設けられていない場合も多いです。
当然ですが、併用できるスペースがなければ「HDD」と「SSD」を併用して接続することができません。
SSD・HDDを併用する方法・使い方
それでは、実際に「SSD」と「HDD」を併用する方法と、併用できるようにする使い方を見ていきましょう。使用しているパソコンの種類や、OSによっても使い方は変わってきますので、ここでは「Windows10」で「SSD」と「HDD」を併用する手順を紹介します。
また、「HDD」はパソコンの記憶装置として歴史が長いので、問題ありませんが「SSD」は登場からまだ月日が経っていないので、併用・置き換えに関わらず、接続端子があるのかも確認が必要です。
デスクトップPCの接続方法
最初に、「SSD」をデスクトップPCで「HDD」と併用して使う場合の使い方を見てみましょう。「SSD」は2.5インチサイズなので、空いている3.5インチベイにアダプッタを取り付ければ併用で使えます。
次に、「マザーボード」と「SSD」をSATAケーブルで接続します。可能であれば、SATA3規格に接続できると、「SSD」の速度アップが期待できます。次に、電源ユニットから伸びる電源ケーブルも忘れずに「SSD」に接続をして併用の準備完了です。
ノートPCの接続方法
次に、「SSD」をノートPCで「HDD」と併用で使う場合の使い方を見てみましょう。ノートPCの場合は、限られたスペースに各種の装置を搭載してるので、SSDとHDDを併用して搭載した使い方だできるモデルは限られます。
そのため、多くが「SSD」と「HDD」を併用が難しく、どちらかを載せた使い方になります。そのため、ノートPCでは、基本的に併用ではなく、「HHD」と「SSD」を載せ替えがメインになります。
作業そのものは、HDDも2.5インチを使っていることが多いので、大切なデータのバックアップが終わったら入れ替えるだけと簡単です。
使い方・設定方法
「SSD」の設置や「HDD」から「SSD」への改装や併用は、それほど難しい作業ではありませんが、「SSD」のスピードを体感するするには、併用する前に、既に使っている「HDD」の中身を「SSD」に入れて置く必要があります。
また、HDDからSSDを併用・新設するときには、いくつか設定も必要。BIOSの設定で「AHCIモード」を有効にし。OSの設定で「自動デフラグ機能を無効」も忘れずに行いましょう。
併用に欠かせない「データ移行」や「クローンの作成」は、Linuxなどを使う方法もありますが、設定や使い方が難しく失敗することもあります。
併用や載せ替えのためにクローンを簡単に作るのであれば、「新しいSSD」と「古いSSDやHDD」を繋げてコピーをしてくれるアイテムがおすすめです。繋げてボタンを押すだけと、設定や使い方が簡単なのもポイントです。
SSDとHDDを併用して賢く使おう
「SSD」と「HDD」のそれぞれのメリットやデメリット。そして、「SSD」と「HDD」を併用するのがおすすめの理由を見てきました。
どのパソコンでも、「HDD」と「SSD」の両方を併用して搭載できるわけではありませんが、パソコンの動きが遅いなと感じているのであれば、「併用」を試してみると良いかもしれません。