「ワーカホリック」の意味
近年時々聞かれるようになった言葉に、「ワーカホリック」があります。しかし、「ワーカホリック」という言葉を耳にしても、それがどんな意味を持つものなのかご存知ない人もいるでしょう。そこで、「ワーカホリック」の意味や特徴について、これから詳しく解説します。ただし、「ワーカホリック」という言葉はいい意味では使われません。
仕事中毒
「ワーカホリック」とは、仕事中毒のことです。仕事ばかりに夢中になり、ほかのことに頭が回らない状態を意味し、肉体的にも精神的にも追い詰められた人のことを指します。ただ、仕事に夢中になるということ自体は必ずしも悪いことではありませんが、それが度を超すと、本人にとっても弊害がいろいろ起きてくるのです。
workとAlcoholicが語源
「ワーカホリック」という言葉を見ればわかるように、これは英語です。英語の「work」(仕事)と「alcoholic」(アルコール中毒)が合わさった言葉で、異常に仕事に熱中し過ぎる状態を意味します。そのため、家庭、子育て、恋愛などには関心を向けず、仕事を逃避の場所としてしまう場合もあります。
「ワーカホリック」な人の特徴
「ワーカホリック」の基本的な意味はおわかりになったでしょうから、今度はその特徴について考えてみましょう。「ワーカホリック」の人には、独特な特徴があり、ただ単に仕事に熱中する人とは異なった様相を呈しています。その特徴は周囲から見てもわかることがあり、かなり目立つ場合もあります。
いつも仕事のことを考えている
「ワーカホリック」の人は、特徴としていつも仕事のことばかり考えています。会社にいる場合はもちろんのこと、休憩中も通勤・帰宅時間も休日も仕事のことで頭がいっぱいです。少しはリラックスして、趣味や遊び、スポーツのことなどに気持ちを向ければいいのですが、それができず、仕事を中心にすべてが回っているのです。
プライベートより仕事優先
毎日生きていくと、仕事以外にもいろいろな課題が浮かび上がってきます。恋愛のこと、家庭のこと、子供がいる場合は子育てのことなど考えるべきことは多いですが、「ワーカホリック」の人は、特徴としてすべてにおいて仕事優先です。ほかのことを犠牲にしてでも、仕事がうまく行けばいいという考え方であり、異常性を示しています。
残業するのは当たり前
「ワーカホリック」の人は、特徴として常に仕事のことを考えていますが、それだけに残業も厭いません。厭わないというよりも、それが楽しみになってしまっているのです。早く家に帰ってもすることが見いだせず、それよりは残業をして、仕事に夢中になるほうがいいと思うのでしょうが、「ワーカホリック」でない人から見ると、ついていけない特徴です。
休日出勤も日常的
「ワーカホリック」の人は残業も楽しむくらいですから、休日出勤も何の不満もなくこなします。仕事中毒と言われるほどの特徴を持っているため、残業だろうが休日出勤だろうが抵抗なく行っていくのです。抵抗なしというよりも、それ自体が生きがいか、生きがいを超え、執着の対象となっています。
仕事は家にも持ち帰る
会社で一生懸命仕事をしたら、家ではのんびりしたいと思うのが普通の人ですが、「ワーカホリック」の人は、家にまでどんどん仕事を持ち込みます。会社での労働には飽き足らず、家でもどしどし仕事をしようという構えなのです。一人暮らしなら、このような特徴があっても問題は大きくなりませんが、家族がいる場合は迷惑を被ることがあります。
仕事を抱えこみがち
仕事というものは、多くの人と分担して、協力し合って行っていくものです。ところが、「ワーカホリック」の人は、その性格の特徴から言って仕事を失うのが怖いのか、できる限り自分自身で仕事を抱え込もうとします。それだけに仕事の分量が増え、時間外労働もしなければいけなくなりますが、そんなことはまったく気にしていません。
仕事が原因で恋愛に失敗する
恋愛でもうまく行かないのが「ワーカホリック」の人の特徴です。常に仕事のことばかり考えているので、恋愛対象の人に対する気遣いも十分とは言えません。場合によったら、恋愛に必要なデートの時間も取れず、お付き合にも支障が生じることがあります。恋愛よりも仕事の人間関係を優先してしまう人も多いです。
出勤時間が早い
出勤時間が早い人=「ワーカホリック」というわけではありません。ラッシュアワーを避けたい人や仕事の前にのんびりした時間を過ごしたいという人もいます。しかし、出勤時間が早くて、すぐにでも仕事をしたがる人の場合、「ワーカホリック」の可能性があります。そのような人は、特徴として朝早くから夜遅くまで仕事しないではいられないのです。
スマホを手放せない
仕事でスマホを使う人は多いですが、アプリやツールをインストールして、いろいろな活用をしていることでしょう。そのこと自体は悪いことではなく、現代の最先端のツールを積極的に使うべきです。しかし、「ワーカホリック」の人の場合は、そのスマホの使い方が異常です。四六時中手放さず、仕事関連のやり取りやアプリ利用をしているのです。
明日の仕事を今日やる
仕事を抱え込みがちという特徴を持つ「ワーカホリック」の人は、明日やればいい仕事を今日中に済ませようとします。そんなに慌てる必要もないし、仕事を取られるわけでもないのに、すぐに終わらせなければ気が済まないのです。その結果、仕事の分量が増え、労働時間が長くなっても、それが楽しみなのです。
職場の人だけと付き合う
仕事にばかり夢中な「ワーカホリック」は、職場の人だけとしか付き合おうとしません。仕事以外の友人は少なく、恋愛対象の女性もなかなか見つけられません。つまり、交友範囲が狭いということですが、それだけに人間味に欠け、面白みのない人物になりがちです。そのような性格の特徴は持ちたくないものですが、まったく気にも留めていません。
友人や家族の誘いを断る
「ワーカホリック」と言えども、友人や家族から誘いを受けることはあります。しかし、仕事があるからと言って、その誘いを断るのが普通です。たまには誘いに乗って、楽しく過ごせばいいのに、それを自分に許すことができないのです。常に仕事優先という特徴を持った「ワーカホリック」は、友人や家族をあまり大事にしません。
仕事をしていないと不安
いつも仕事のことばかり考えるという特徴を持った「ワーカホリック」の人は、仕事がないと大変不安になります。仕事がある間は夢中に取り組み、ほかのことを忘れてしまいますが、それが突然失われると、何をしたらいいのか、どうふるまえばいいのか見当がつかなくなってしまうのです。
「ワーカホリック」になりやすい人
「ワーカホリック」の意味と特徴は大体つかめたでしょうから、今度は「ワーカホリック」になりやすい人を見てみましょう。「ワーカホリック」になりやすい人には、性格の特徴があります。その性格の特徴がもし自分にも当てはまっているようなら注意してください。「ワーカホリック」予備軍となっている場合もあるからです。
真面目な人
仕事に真面目に一生懸命取り組むことはいいことです。真面目という性格は本来高く評価すべきです。ところが、「ワーカホリック」の人は、その度合いが異常なのです。細かいことまで気にし、仕事を徹底的にやり抜かないことには納得ができません。真面目とはいっても、度が過ぎるとかえって困るものです。
負けず嫌い
「ワーカホリック」の人は、他人の仕事の出来具合と自分仕事の成果を比べたがります。そのため、自分の仕事内容が他人より劣っていると、腹を立てるのです。いわゆる負けず嫌いという性格で、他人より多くの仕事をし、他人を上回る成果を上げるまで頑張り続けます。負けず嫌いは必ずしも悪い性格の特徴ではありませんが、ほどほどにしたいものです。
完璧主義者
完璧主義も「ワーカホリック」の人の特徴です。完璧主義とは、何事も完璧にやるまで後に引かないという意味ですが、仕事のことでも一点の問題も生じないように万全を期すのです。それはそれでいいことではありますが、度を超えると、いつまでも仕事をやり続け、気が付いたら終電間近ということもあります。
趣味がない
仕事に夢中で、休日もそのことばかり考えている「ワーカホリック」の人は、趣味を持っていません。せっかくの休日や早く帰宅した時間くらいは、何か楽しい趣味に没頭してもよさそうですが、「ワーカホリック」の人にはそのような趣味はないし、見つけようとも努力しません。それで面白いのか気になりますが、仕事が趣味ということなのでしょうか。
頼まれたら断れない
性格が優しい「ワーカホリック」の人の特徴に、頼まれたら断れないというものがあります。仕事の依頼を受けたら全部引き受けてしまうのです。そのため仕事は増える一方だし、その仕事を真面目にやり抜かねばならぬと使命感に燃えて、手を抜きません。しかし、それでは体力的にも大きな負担となります。
行き過ぎた上昇志向
常に上昇していこうという姿勢は、褒められるべきものです。しかし、「ワーカホリック」の人の特徴として、その上昇志向が行き過ぎている場合があるのです。ほかの人も頑張っているから、自分はもっと前に、上に行かねばならないとはっぱをかけながら仕事をしてくのですが、あまり気合を入れ過ぎて、「ワーカホリック」状態となります。
自己肯定ができない
「ワーカホリック」になりやすい人の特徴として、自分の仕事内容をなかなか肯定できないことが挙げられます。これでいいという満足感が得られず、どこまでも追及していくのです。何度も手直しをしたり、時間を掛けて作業をしたりということもあり、長時間労働になりますが、それでも肯定できない場合があります。
「ワーカホリック」の原因
「ワーカホリック」になりやすい性格を持っている人は要注意ですが、これはあくまでもなりやすいというだけで、必ず「ワーカホリック」になるというものでもありません。「ワーカホリック」になるのは、性格の特徴だけではなく、直接的な原因があります。その原因を詳しく見てみましょう。
向き合うべきものから逃避したい
人間生きている限り、向き合わなければいけないものがたくさんあります。結婚生活、子育てや教育問題、まだ結婚していない人の場合は恋愛などです。しかし、これらのものと向き合うのが嫌で、逃避の手段として仕事を利用する人がいます。それが「ワーカホリック」になる原因とも言え、面倒なことから逃げる方策としているのです。
恋愛がうまく行かないと「ワーカホリック」に?
向き合うべきものの一つに恋愛を挙げましたが、恋愛がうまく行かなくても「ワーカホリック」になる場合があります。どういうことかというと、失恋をした場合に、そのショックからの逃避のために仕事に没頭するのです。こうなると、その仕事中毒ぶりも異常を極め、周囲から見ても心配するほどになります。
結婚生活が原因にも
家庭というものは、憩いの場であり、安息の場でもあります。しかし、結婚生活がうまく行っていないと、その家庭でくつろぐことができません。そのために、仕事に逃避して、「ワーカホリック」になる人がいるのです。つまり、仕事だけがくつろぎの場所になり、ほかに落ち着けるところがない状態となってしまうのです。
子育てが苦手な場合にも「ワーカホリック」になる
子育てが苦手である、子育てに自信がないというような人は、「ワーカホリック」になる場合があります。子供の面倒を見るよりは、仕事をしているほうが楽しいし、楽であるという心理状態になると、要注意です。子育てから逃げて、仕事で気分を落ち着かせ、その感覚にどっぷりつかってしまうのです。
ワーカホリックは依存症の一つ
依存症の意味は、さまざまな問題が生じているにもかかわらず、対象のものをやめられず、自分では手の打ちようがない状態ということです。対象のものには、お酒、ギャンブル、ばくちなどがありますが、「ワーカホリック」も依存症です。時には周囲に迷惑が掛かっているとわかっていても、仕事にばかり夢中になってしまうのです。
依存症の原因は脳にある?
依存症の原因が完全に解明されたわけではありませんが、「ワーカホリック」の場合、仕事で得られた快感を脳が覚え、その快感を再び得ようとして、さらに仕事に奮闘するようになります。しかし、それでも十分な快感を得られないと、もっと働けと脳に命じられ、さらに頑張り続けます。これが「ワーカホリック」になる原因とも言えます。
依存症は治療できる
依存症にはいろいろな種類がありますが、依存症と診断された場合の治療方法はあります。「ワーカホリック」にも治療方法は存在します。その治療方法については後程解説しますが、仮に「ワーカホリック」と診断されても、慌てずに冷静に対処することが重要です。そうすれば、仕事中毒状態からも抜け出すことができます。
「ワーカホリック」の症状
「ワーカホリック」には特有の症状があります。「ワーカホリック」と正式な診断を受けなくても、現在の症状からそうなのだと推測することもできます。では、具体的のどのような症状なら「ワーカホリック」と言えるのか、これから見ていきますが、同じような症状がある人は、正しい診断を受けて、治療する必要があります。
睡眠不足
「ワーカホリック」の人は、仕事をたくさんします。その仕事の多さで、睡眠時間まで削る人もいます。また、常に仕事のことばかり考えているせいか、緊張状態が続き、深い睡眠が取れません。そのために慢性的な睡眠不足の症状で悩んでいる人も多いです。そのような症状が続くと、健康にも悪影響があります。
不規則な食事
普通に生活をしている人は、規則正しく食事を摂っています。しかし、「ワーカホリック」の人は、仕事が中心の生活をしているので、食事の時間も仕事の進み具合で左右されます。その結果、不規則な食事になる場合も多いです。これは、睡眠不足と同じく体によくないので、何とか改善したいものです。
めまい・頭痛
「ワーカホリック」の人の中には、めまいや頭痛などの症状を訴える人がいます。めまいや頭痛などの症状の原因はわかりませんが、慢性的な睡眠不足や仕事によるストレスによるものと考えられます。仕事に頑張るのもいいものの、めまいや頭痛などの症状を感じるほどしゃかりきになるのは、よしたほうがいいです。
自立神経失調症
自律神経失調症も、「ワーカホリック」の人によく見られる症状です。自律神経失調症は、過労やストレスなどにより、神経のバランスが乱れる病気ですが、「ワーカホリック」の人は、当然過労気味だし、多大なストレスに見舞われているので、このような症状で悩む人が少なくありません。
悪化すると「うつ」に
さまざまな症状を訴える「ワーカホリック」の人ですが、それでも仕事がはかどっているうちは、我慢ができてしまい、何とか乗り切っていきます。しかし、その段階を過ぎ、何らかの原因で仕事がスムーズに運ばなくなると、自分を責めたり、うつの症状を呈したりするようになります。こうなると、かなり深刻です。
食欲不振や吐き気
不規則な生活が続き、睡眠不足ともなれば、食欲もわかなくなります。「ワーカホリック」の人の中には、食欲不振や吐き気などの症状で苦労している人もいます。それなら、仕事を少し休んだり、早く帰宅したりして、体と胃腸をいたわればいいのですが、そのまま無理をし続ける人も多いです。
心臓発作
仕事を頑張り続けるあまり、無理に無理を重ねていると、やがて心臓発作などの症状を呈する場合があります。こうなれば、いくら「ワーカホリック」の人と言えども、休まざるを得ないし、場合によったら入院という事態にもなります。ここまでくれば、自分の仕事中毒ぶりを反省する人も出てくるでしょう。
最悪の場合には過労死も
これは、「ワーカホリック」の人の症状というよりも、最悪の場合の状態を表しますが、過労死ということも考えられます。これまでに取り上げたもろもろの症状を無視して、さらに無理を続けると、取り返しのつかないことになります。そうなれば、仕事をしてきたことの意味もなくなるので、早い段階で「ワーカホリック」の治療をすることが大切です。
ワーカホリックの診断方法
「ワーカホリック」かどうかお医者さんに確認してもらえるかもしれませんが、自分で診断する方法もあります。その診断方法をいくつか紹介します。その項目に当てはまった人は、「ワーカホリック」の可能性があります。まだ、自己診断の段階ですが、早目に治療を心がけるようにしましょう。
休みの日に何をしたらいいかわからない
「ワーカホリック」かどうかの診断方法の一つは、休みの日の過ごし方です。仕事が休みの日も仕事のことばかり考え、ほかにすることがないという状態では、「ワーカホリック」という診断が下りそうです。できれば何か趣味を見つけて、仕事以外に意識を向ければいいのですが、それができない人は「ワーカホリック」と言われても仕方がありません。
仕事のことしか考えていない
休日に限りませんが、考えることは仕事のことばかりという人にも、「ワーカホリック」という診断がされることでしょう。診断というほどのことはなくても、自分でも「ワーカホリック」かなと気づく場合もあるでしょう。人生、仕事だけがすべてではありません。ほかのことも考え、「ワーカホリック」という診断を吹き飛ばしたいものです。
会社・上司の評価が気になる
自分の状態だけで、「ワーカホリック」かどうか診断できる場合もありますが、他人との関係での診断方法もあります。どういうことかというと、会社や上司との関係です。会社や上司の評価が気になり、仕事にしゃにむになるという場合は、「ワーカホリック」という診断につながる場合があります。もちろん程度問題ですが、気にし過ぎる人は注意しましょう。
体が疲れていも会社にいかなければと思う
体が疲れている時や体調不良の時は、休養を取らなくてはいけません。しかし、その状態を押し切って、何が何でも仕事に行くという考えなら、「ワーカホリック」の診断でYesと出るかもしれません。確かに仕事は大事ですが、健康には変えられません。「ワーカホリック」という診断がされるかどうかというよりも、自分の体は自分で守る必要があります。
ワーカーホリックの治療方法
「ワーカホリック」の診断テストで疑わしいと思われる人は、早い段階で治療をしなければいけません。「ワーカホリック」の状態を放置していてもいいことはありませんし、健康にも響く場合があります。その治療方法ですが、必ずしも難しいことではありません。ちょっとした工夫で、大きな効果が上がる治療法があります。
仕事とプライベートを分ける
「ワーカホリック」とは、仕事中毒という意味です。年中仕事のことばかり考え、家にも仕事を持ち込みます。しかし、それでは「ワーカホリック」から脱却できません。治療のために、仕事とプライベートを分けましょう。家庭においては、仕事以外のプライベートな趣味を持ち、恋愛なども楽しみましょう。
仕事を人に振り分ける
「ワーカホリック」の効果的な治療の一つに、仕事の振り分けがあります。「ワーカホリック」の人は、1人で仕事を抱え込みがちですが、それでは仕事がたまる一方です、責任感があるのはいいとしても、人と仕事を分かちあうことも大事です。治療のためにも勇気を出して、他人に仕事を振り分けましょう。
仕事仲間を信頼する
仕事を振り分ける場合、仲間を信頼しなくてはいけません。「ワーカホリック」の意味は仕事中毒だと説明しましたが、それを違った観点から見ると、仲間を信頼せずにすべて自分1人でやろうとする性格だとも言えます。それではいけないので、治療の意味を含めて、周囲の人への信頼を抱くようにしましょう。
仕事をしない日を作る
夜も仕事、休日も仕事とひたすら頑張る「ワーカホリック」の人ですが、治療のためにも休みの日を作りましょう。今日は仕事を完全に休もうという日があれば、「ワーカホリック」状態から抜け出せます。ただ、休みの日でもついつい仕事のことを考えてしまうこともあるでしょうが、何でもいいのでほかに考えることを見つけましょう。
プライベートを充実させる
「ワーカホリック」の治療のためにせっかく休みの日を作ったのなら、プライベートを充実させましょう。趣味でもいいしスポーツでもいいし娯楽でもいいし恋愛でもいいので、有意義な時間を過ごすことです。いいプライベートの時間の過ごし方が見つかれば、仕事だけに夢中になっていたのが嘘のようになります。
家族を大切にする
これが「ワーカホリック」の根本的な治療とも言えますが、家族を大切にしましょう。家族があってこそ、仕事を頑張る意味もあります。そして、家族を大切にするようになれば、一緒に過ごす時間も増えるし、毎日も充実してきます。仕事とプライベートのすみわけもうまくできるようになります。
「ワーカホリック」は迷惑?
「ワーカホリック」な人が周囲に迷惑を掛けているか考えてみましょう。「ワーカホリック」の意味は、仕事に夢中になり、他を顧みないということですが、その意味からだけ行くと、個人の問題のような気がします。しかし、その意味以上に周囲に迷惑が掛かっているのか、掛かっているとしたらどの程度なのか気になるところです。
迷惑が掛かる対象①職場の仲間
「ワーカホリック」の人が1人いると、職場の仲間は無用なプレッシャーを感じます。あまりに仕事に頑張りすぎる人がいるだけで、自分もそれに倣って一生懸命やらなければいけないのかと感じてしまうのです。また、残業や休日労働も気にせずにどんどんやる人がいると、肩身の狭い思いをする同僚もいるでしょう。
ほかにも迷惑な点があります、それは、仕事を休めない雰囲気を作り出すことです。あまりしゃかりきになっている人がいたら、周囲の人間も休憩が取りにくいです。有給休暇を取るのも遠慮せざるを得なくなります。
さらに「ワーカホリック」の人の中には、周りの意見を聞かず、協調性のない人もいます。そのような人と一緒に仕事をする仲間は、苦労します。
迷惑が掛かる対象②取引先
仕事中毒という意味がある「ワーカホリック」の人は、取引先には迷惑をかけないようにも思えます。しかし、そうとは限りません、例えば、就業時間外に連絡をすることになると、相手も迷惑です。自分では適切な時間に働きかけていると思っても、相手にとってはそうでない場合があるのです。
迷惑が掛かる対象③恋愛相手
「ワーカホリック」の人が迷惑をかける対象には、恋愛相手も含まれます。仕事ばかりに夢中になるという意味がある「ワーカホリック」の人の場合は、デートの時間も十分に取ってくれないでしょうし、他のお付き合いの時間も限られています。これでは恋愛どころではなく、恋人の心も離れていくでしょう。
迷惑が掛かる対象④友人
恋愛にすら冷淡な「ワーカホリック」の人は、友人にも迷惑を掛けます。どこかに行く誘いも断るでしょうし、誘いをいったん受け入れても途中で仕事が入ったのでまたの機会にするという場合も出てきます。そのようなことが続けば、迷惑を掛けるだけでなく、やがては友人もいなくなってしまいます。
迷惑が掛かる対象⑤家族
恋愛相手、友人にも迷惑を掛ける「ワーカホリック」の人は、家族持ちの場合、家族にも不親切なところがあります。どう不親切なのかというと、家事を手伝わない、子供の面倒を見ない、休日に家族をどこにも連れていかないなどということがあるのです。仕事が中心の「ワーカホリック」の人は、すべてがそこを起点に回っているのです。
「ワーカホリック」は仕事中毒!仕事に対する姿勢を見直そう
ここまで、「ワーカホリック」に関してさまざまな観点から検証してみました。「ワーカホリック」は仕事中毒ということですが、仕事ばかりのことを考え、ほかのことへの考えが回りません。したがって、恋愛でも人間関係でも家族関係でもいろいろと支障が生じます。しかし、そのような状態では困るので、仕事に対する姿勢を見直してみましょう。