ドアのDIYってどんなものがある?
住まいが新しいうちは気にならないですが、年数が経つにつれドアノブが緩んでしまったり、建てつけが悪くドアが開閉しにくくなっていきます。また、ドア本体に傷やへこみがあればとても目立ちますので、見た目的にもよくありません。
直さなければいけないとわかっていても、業者に頼めば高額な費用がかかるため、放置してしまっている方も多いのではないでしょうか。そんな時はDIYでドアを自作してみましょう。
DIYでドアを自作すれば、製作から取り付けまで安い費用で簡単に自作することができます。簡易的なドアをDIYするなら、これまでDIYをしたことがないDIY初心者でも簡単に作ることができます。
今回は、DIY初心者向けのおしゃれで簡単なドアの作り方からDIYに必要な道具や工具などドアのDIYについて詳しくご紹介しましょう。
ドアのDIYの魅力とは
ドアのDIYにはどんな魅力があるのでしょうか。ドアのDIYの最大の魅力は、お部屋のイメージチェンジをしたい時に自分好みのおしゃれなデザインの扉にできることです。インテリアに合わせてドアを作るので、一体感のあるおしゃれなお部屋作りができます。
また、生活する人の基準に合わせた使い勝手が良いドアが手に入るのもドアのDIYの魅力といえます。そのほかにもドアをDIYする魅力はたくさんあります。ここではドアのDIYについてどんな魅力があるのか考えていきましょう。
部屋や建物をおしゃれに変身させる
好みのデザインやカラーのドアをDIYすることによって、部屋や建物をおしゃれに変身させることができます。はじめから設置されてあるドアが気に入らなかったり、お部屋の模様替えと一緒にドアを変えたいというときもあるでしょう。
そういった時は、DIYでセルフハンドメイドのおしゃれなドアを作ってみましょう。簡易的な室内ドアであれば、DIY初心者でも比較的簡単に作ることができます。
おしゃれなドアのDIYはSNSやインスタグラムでも、作り方からおしゃれなデザインまでたくさんの方がアップされています。どんなデザインにしたらいいのかイメージが湧かないといった方は参考にしてみてください。
仕切りをつけたいときにも便利
ドアのDIYは仕切りをつけたいときにも便利です。廊下と部屋に仕切りをつけたい、キッチンとリビングの間に仕切りをつけたいという方もいるでしょう。
ドアのDIY以外ではカーテンなどで仕切りをつけることもできますが、音漏れが気になるという方は、ドアで仕切りをつける方法がおすすめです。引き戸にすれば、開放したいときと閉めきりたい時に使い分けることができます。
簡易的なドアをDIYすれば、それほど時間をかけず製作から取り付けできます。なんとなく違うなと思ったらすぐに取り外しできるのもDIYドアの魅力です。
立てつけが悪くなったドアにも
年数が経つにつれて、ドアに傷みが出てくる場合があります。ドアの痛みにはいくつかありますが、特に顕著に現れるのは建てつけが悪くなるトラブルです。
毎日、必ず使用するドアですから、建てつけが悪いとイライラしたりストレスを感じます。初心者向けのDIYなら簡単に設置できるので、建てつけが気になってしまう場合は交換してしまいましょう。
また、建てつけが悪くなっているにも関わらずそのまま放置しておくと、ドアだけでなくレールにも悪影響を与えます。色々なトラブルの原因になってしまうので、早めに交換することをおすすめします。
依頼するより安い
ドアをDIYすることによって依頼するより安いのも魅力といえます。下記で紹介していますが、ドアを業者に依頼すると結構高額な費用が発生します。相場は最低でも10万円からとなっており、痛手の出費となってしまうこともあるでしょう。
しかし、自分でDIYしてしまえば、安いものだと数千円程度で製作から取り付けまですることができます。材料や道具を購入する手間や製作に要する時間などはかかってしまいますが、自分の好きなタイミングではじめることができますし、自分好みのおしゃれなデザインに仕上げることができます。
ドアのDIYの費用の目安
ドアのDIYをするには、ドアの材料や道具など必要最低限のものを揃える必要があります。ドアをDIYする前にどのような材料や道具が必要で、どの程度の費用がかかるのか情報収集もかねて一度把握しておきましょう。
ここでは、「自分でドアをDIYする場合」「自分でドアを取り換える場合」「業者に依頼する場合」にかかるおおまかな費用を解説していきます。
自分でドアをDIYする場合
「自分でドアをDIYする場合」の費用を解説します。自分でドアをDIYするために必要なものは、木材、ドアノブ、道具になります。総費用はおおよそ約5,000円から15,000円程度です。それぞれのおおよその費用を計算してみましょう。
木材はホームセンターで売られているDIY用の木材が安いのでおすすめです。木材の種類や量によって変わりますが、おおむね4,000円程度です。ドアノブは高いものから安いものまでピンきりですが、一般的なものだと2,000円前後で購入できます。
道具に関しては人によって大きく変わります。これまでDIYをしたことがある人なら、そのほとんどで代用することができます。DIYが初めてという方は、一から道具を集めなければいけませんが、道具によっては、100均ダイソーや100均セリアでも安い価格で購入できます。
自分でドアを取り換える場合
続いて、「自分でドアを取り換える場合」の費用についてです。DIYしたドアを自分で取り替える場合、開き戸であれば蝶番が必要です。安いものだと100円程度で購入できます。折戸や引き戸にはレールが必要ですが、上下セットで2,000円程度です。
業者に依頼する場合
続いて「業者に依頼する場合」の費用をご紹介します。業者に依頼した場合、開き戸、折戸、引き戸の順に費用が高額になりますが、おおむね10万円から20万円が相場です。当然ながら頼む業者によって費用は異なります。
その内訳としては、ドア代、取り付け工事費に加え、交換したドアの処分料、出張費を含む諸経費が含まれています。
業者に頼めば、かなり高額な費用がかかりますが、それに対し、自分でドアをDIYや取り付けをした場合、総費用は高くても15,000円前後で製作から取り付けできるためトータル的に見てもかなり安いです。費用は10分の1程度に抑えることができます。
ドアのDIYするための知識
ドアのDIYをする前に、「ドアの種類」や「ドアの構造」など最低限必要な知識を覚えていきましょう。ドアをつける位置や外観によって使い分けられることが多いです。また、扉の耐用年数にも関わってくるのでしっかりと覚えていきましょう。
ドアの種類
ドアの種類は大きく分けて「開き戸」「折戸」「引き戸」の三種類があります。どの種類のドアをDIYするかによって作り方はもちろんですが、お部屋の雰囲気やおしゃれな見栄えにも影響します。はじめにそれぞれのドアの特徴を確認してみましょう。
開き戸
「開き戸」は一般家庭の室内ドアの中で一番多く使用されているもっともポピュラーなドアです。ドアに蝶番を取り付け、壁に固定することで扉を開閉します。
ドアの動く範囲が広いため、引き戸や折戸から開き戸に変更する場合は、開閉スペースを十分に確保できるか考慮する必要があります。ドアの構造は簡易的ですから、作り方が簡単です。初めてドアを自作するDIY初心者に向いています。おしゃれなリメイクもしやすいです。
折戸
「折戸」は、蝶番などの金具で結合させたドアを折りたたんで開閉します。開き戸よりも開閉スペースをとらないのが特徴です。その利点を活かし、収納扉やクローゼット、浴室のドアなどに多く使用されています。
しかし、仕組みが複雑なので、DIY初心者にはやや難しさを感じるかもしれません。DIY初心者なら、比較的作り方が簡単な開き戸や引き戸からチャレンジすることをおすすめします。
引き戸
「引き戸」は、横に扉をスライドさせて開閉するタイプのドアです。日本人に御馴染みのふすまや障子なども引き戸にあたります。コンビニの自動ドアも引き戸の一種になります。開き戸や折戸と違い、開閉スペースを必要としないのが最大の特徴です。
また、デザインバリエーションが豊富で、和室や洋室どちらのインテリアやお部屋の雰囲気に馴染みやすいといった点も引き戸の魅力です。開き戸と同様に構造が単調で、作り方も簡単なので、DIY初心者でも取り組みやすいです。
ドアの構造
ドアの構造もDIYする上で、覚えておきたい知識です。構造によって断熱性であったり気密性、ドアの反り具合に影響します。例えば、DIYするドアをSPF材で作った場合、木材本来の肌触りや木目温かみを感じることができますが、反りやすいといった特徴があります。
集成材といわれる人工的に作った木材は、強度があり、反りがおきにくいといった特徴があります。つまりDIYするドアには、扉部分となる板、中板、外枠となる板があり、それぞれどの素材を使うかで反りや伸縮具合が変わるということです。
見た目を重視するか、強度や反りを重視するかは好みによりますが、ドアのDIYの基本的な知識として、構造によって違いがあるということを覚えておくといいでしょう。
設計図の書き方
ドアをDIYする場合、はじめに必要となってくるのが設計図です。設計図の書き方は、元からついているドアの縦、横、厚みの寸法をメジャーを使って正確に測定します。そしてノートやメモに測った数値を正確に記載していきます。
採寸が悪いと、自作したドアの立て付けが悪くなったり、スムーズな開閉ができなくなってしまいます。トラブルなくドアをDIYするために正確に測定するようにしましょう。
ドアのDIYするための準備
ドアをDIYするためには、設置場所であったり、工具や道具、材料を揃えるなど準備が必要です。特にDIY初心者は、まずは最低限作業に必要な道具を揃えることから始める必要があります。これから紹介する内容を参考にDIYする準備から進めてみましょう。
設置場所の準備
ドアのDIYを効率よく行なうために、はじめに設置場所の準備から進めていきましょう。ここでポイントとなるのはドア枠部分です。ドア枠も経年劣化によって、損傷していることがよくあります。
特に開き戸をDIYする場合、枠の不具合をそのままにしておくと急にドアが外れたり、いきなり閉まってしまうなど大きな怪我につながる可能性もあります。
また下地が弱ければ、蝶番などの金具やネジも上手に差し込むことができません。一度痛んでしまえば、劣化スピードは加速してしまうため、この機会に補修してしまいましょう。
それでは、いくつかドア枠のメンテナンスや補修方法について解説します。使用するアイテムは、いずれもホームセンターなどで比較的安い価格で購入することができます。
専門業者に補修を頼んだ場合の相場は、最低3万円以上の費用がかかりますので、ドアのDIY同様に、費用が安いため自分で補修するメリットはあります。
まずは擦り傷の補修です。擦り傷は補修ペンで該当の場所に塗りこむことで綺麗にすることができます。同じ色合いのものより少し薄めの色を選んで重ね塗りするのがコツです。
次は、へこみや剥がれといった損傷が激しい箇所の補修方法です。はじめに傷んだ部分をカッターで部分的に切り取ります。へこみが目立つ場合は、サンドペーパーを使って、平らにしてからフローリング用の補修テープを新たに貼り付けます。
サンドペーパーや補修テープもホームセンターで安い価格で購入できます。湿気や経年劣化で、著しくドア枠や下地が弱ってしまっている場合は、新たに板を貼り付けるなどの対策が必要ですが、上記のような損傷であれば十分にリカバリーすることが可能です。
工具・道具の準備
次は、ドアのDIYに必要な工具や道具を確認していきましょう。特殊な道具を揃える必要がないため、ドアのDIYが初めてという方でも取り組みやすいでしょう。様々なDIYで役立つ工具や道具ばかりですので、購入しても無駄になることはありません。
「のこぎり」木材を切るときに使用します。ホームセンターなどでも安い価格でカットするサービスを展開していますが、長さを微調整するときに必要になります。
「メジャー、差し金」ドアの寸法や木材のカットする印をつけるときに使用します。定規があれば差し金の代用として使うことができます。
「サンドペーパー、紙やすり」切り口の面取りやバリ取りに使います。金属ヤスリがあればなお良いでしょう。「クランプ」DIYする木材同士を仮止めや固定する時に使用します。
「ドライバー、ネジ」開き戸の蝶番や金具を取り付けるときに使用します。必須ではありませんが電動ドライバーがあると効率的で簡単にネジやビスを取り付けることができるのであると便利です。
「木工用ボンド」DIYする材料同士を結合するために使用します。ビスで留めても問題ありませんが、見た目や印象が悪くなってしまうため、木工用ボンドで結合する方法がおすすめです。
材料の準備
ドアのDIYに必要な工具や道具を理解したら、材料の準備をしていきましょう。ドアのDIYに使用する材料は木材とドアノブの二つです。まずは木材から説明していきます。
ドアのDIYにおすすめの木材は「SPF材」「合板」「ベニヤ板」などがあります。いずれもホームセンターで安く購入することができ、軽量で丈夫、椅子のDIY初心者でも加工しやすいといった特徴があります。
木材ならではの本格的な風合いや色味、そして温かみのあるインテリアを目指すならSPF材がおすすめです。合板やベニヤ板は見た目の劣りますが、最終的に塗装仕上げをするなら問題ありません。
ベニヤ板は上記の木材の中で特に安いのでコストをあまりかけることができない、安い予算内で収めたいといった方に向いています。
続いて「ドアノブ」について解説していきます。触り心地や使いやすさに直結するドアノブは慎重に選びたいところです。ドアノブは大きく分けて、握り玉式とレバー式の二種類のタイプがあります。
シンプルなものからおしゃれなものまで種類が豊富です。自分好みのアイテムを設置できるのもDIYのメリットです。インテリアやお部屋の雰囲気に合う自分好みのドアノブを見つけてみてください。
ドアのDIYの初心者向け簡単な作り方
ドアのDIYする準備ができたら、早速ドアを自作してみましょう。ここからは、ドアのDIYの初心者向け簡単な作り方を解説していきます。はじめから難しいものに挑戦すると挫折してしまう可能性もあります。
後々でもリメイクすることは可能ですから、まずは簡単なドアからチャレンジしていきましょう。それでは、ドアの外し方から作り方を見ていきましょう。
ドアの取り外し方
DIYするドアの場所が決まったら、まずはそのドアを取り外してみましょう。この時に、ドア枠の下地が損傷していたら補修をしておきます。また、ドアの寸法なども一緒に測っておきます。取り外した状態のほうが、正確に測ることができます。
ドアには開き戸、折り戸、引き戸の三種類がありますが、それぞれ取り外し方が異なります。開け戸の場合は、上下についている蝶番をドライヤー等の道具で取り外すことでドアを外すことができます。
折り戸は、各メーカーによって外し方は様々です。基本的には上のレールについている取り外しピンをドライバーなどで押し上げて取り外します。動画で詳しく解説されてあるものが多いので参考にして取り外してみましょう。
引き戸の場合は、垂直方向に持ち上げながら手前に引くことで取り外すことができます。扉の転倒を防ぐために、取り外し作業や取り付け作業はできるだけ二人で行ったほうがいいでしょう。
一人でやる場合は、マットやタオルを敷くなどして、床や壁に傷がつくことがないよう十分に注意しておこないます。また、ドアを立てかけたままにしておくと転倒や破損の恐れがありますので注意してください。
ドアの作り方
ドアのDIYの初心者向けで簡単なドアの作り方をご紹介します。ここで紹介するのはオーソドックスな開き戸の作り方です。窓のくり抜きなど複雑な作業もなくDIY初心者でも始めやすいです。
SPF材を寸法に合わせて木材をカットします。ドアの扉の部分となる板と中板を外枠になる板で挟みこみ、ダボを使い木工用ボンドで固定します。外れることがないようにしっかりとベルトやクランプを使って固定しましょう。
ドアが乾燥し、しっかり固まったら、蝶番を取り付けていきます。蝶番の厚み分ノミで削り、ビスで取り付けます。垂直にとりつけないと、開閉がうまくいかなかったり、音が発生したりするので慎重に行ないましょう。
蝶番を取り付けたら、ドアノブを取り付けます。自作でドアノブをDIYする場合は、ドアの外枠に穴を開けなければいけません。ドアノブはホールソーという工具を使うと簡単で綺麗な穴を開けることができます。
位置が大きくずれてしまうと閉めることができなくなってしまうため、正確に寸法を測って取り付けるようにしてください。
ドアの取り付け方
ドアが完成したら取り付けの位置にはめこみ蝶番をネジで固定すれば完成です。開閉をスムーズにするポイントは、下地となる柱やドア枠に対し、正確にねじれることなく垂直に取り付けることです。後々まで扱いやすさに影響するので時間をかけて慎重におこなってください。
ドアをDIYして家を素敵に変身させよう!
ドアのDIY初心者にもできる簡単な作り方をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ドアのDIYは難しそうという方でも、前述した作り方なら簡単に自作することができます。
はじめは、難しくても慣れてくるにつれ、おしゃれなドアを作ることができます。「建てつけが悪くて困っている」「部屋をイメージチェンジしたい」こういうお悩みがある方は、この記事を参考にドアをDIYしておしゃれな家に変えてみてください。