押し入れがベッドになるんです!
日本家屋には必ずと言っていいほど押し入れがありますが、この押し入れを有効活用した押し入れベッドというリフォームが最近流行しています。
今大人になっている人でも子供の頃押し入れを秘密基地のように使ったり押し入れをベッドにしていた人などもいるでしょう。
昔の押し入れベッドはただ単に押し入れの中に布団を敷いて寝るだけでしたが、昨今の押し入れベッドは工夫次第でとてもおしゃれになるため、インスタグラムなどにおしゃれな押し入れベッドの画像をアップしている人もいます。
押し入れにただ布団を敷いて寝るだけでも充分押し入れベッドと言えますが、簡単なDIYによって想像を絶するような押し入れベッドを作ることも可能です。そんな押し入れベッドの作り方などをご紹介していきます。
押し入れをベッドにするメリット
それではまず、押し入れをベッドにするメリットについてご紹介します。「わざわざ押し入れをベッドにしなくてもちゃんとしたベッドを部屋に置けばそれでいいじゃない」と言う人もいるでしょう。
ですが押し入れをベッドにするのにはいくつかのメリットがあり、そのメリットのために押し入れをベッドにする意味がちゃんと生じてきます。
昔の日本では布団をしまうための布団部屋などがあったため押し入れベッドなどというアイデアはありませんでしたが、押し入れベッドには現代の日本の住宅事情ならではのメリットもありますので、それらのメリットをご紹介しましょう。
部屋のスペースを取らない
押し入れをベッドにするメリットとしてまず挙げられるのは、部屋のスペースを取らないということです。一軒家を構えているとそれなりに建物が広いため押し入れベッドなどわざわざ作らなくても構いませんが、賃貸は違います。
賃貸住宅には間取りの狭い家が多いため、子供部屋にベッドを置いたりすると妙にスペースを取ってしまい、元々狭い部屋がさらに手狭になってしまいます。
ですが押し入れをベッドにしてしまえば別にベッドを置く必要がなくなるためベッド用に部屋のスペースを割くことなく、勉強机など他の家具を置いたり遊んだりするスペースとして使うことができるようになります。
秘密基地みたいで可愛い
押し入れをベッドにするメリットとして次に挙げられるのは、秘密基地みたいで可愛いということです。押し入れベッドというと押し入れの中に布団を敷くだけというイメージを抱く人もいますが、そういうわけではありません。
押し入れベッドを作るためにあれこれDIYでリフォームしたりすることによって、押し入れの中がベッド兼秘密基地のようになり、子供達が喜んで使います。
兄弟がいるなら兄弟が一緒に押し入れベッドの中で遊んだりすることもできるので、兄弟がより仲良くなることも期待できます。子供のおもちゃなども全部押し入れベッドに収納してしまえば部屋のスペースがさらに空きます。
メルヘンなベッドも作れる!
押し入れをベッドにするメリットとして他には、メルヘンなベッドも作れるということが挙げられます。押し入れをベッドにDIYする場合、アイデア次第では女の子が喜ぶようなメルヘンなベッドを作ることもできます。
女の子が大好きなお姫様っぽいベッドなども、布などを準備すれば意外に簡単に作ることができます。アイデア次第で色々なタイプの押し入れベッドがDIYできますが、「自分にはアイデアがない」という人でも大丈夫です。
押し入れベッドを作るアイデアについても後でご紹介しますので、それらのアイデアを参考にしながら自分や子供の好みも入れてアレンジすればOKです。
押し入れをベッドにする時の工夫
それでは次に、押し入れをベッドにする時の工夫についてご紹介します。押し入れをベッドにするのは意外に簡単で、DIYなどやったことがないという人でも押し入れをベッドに変身させることができますが、工夫した方が良い点もあります。
押し入れをベッドにしたいと思いついた時に、ちょっとした一工夫をするのかしないのかで後々面倒なことが起きるか起きないかの分岐点になったりします。
元々押し入れは押し入れであってベッド用には作られていませんので、そういった点なども押し入れベッドを作る際に注意しなければならないポイントであり、工夫すべきことだと言えます。
湿気対策にすのこを使う
押し入れをベッドにする時の工夫としてまず大切なのは、湿気対策にすのこを使うということです。押し入れは扉を除く三方を壁に囲まれているため、湿気がたまりやすくなっています。
その上子供達が中に入ってベッドにしてしまうと、子供達の呼気で余計に湿気が溜まってしまい、中に壁紙などを張ってもカビてしまったりすることがあります。
また押し入れをベッドにすると押し入れの板が湿ってくるので、押し入れに直接布団を敷いたりせず必ずすのこを敷いた上に布団を置くようにしましょう。
スペースを作るなら収納式ベッドにする
押し入れをベッドにする時の工夫として次に挙げられるのは、スペースを作るなら収納式ベッドにするということです。一人暮らしの大人にも省スペースのために押し入れをベッドにしたいと考える人はいます。
ですが押し入れを大人用のベッドに使おうとする場合、子供用のベッドとは違ってスペースが狭く、そのままでは押し入れをベッドにすることはできません。
大人が押し入れをベッドにしたい場合には中棚を撤去して壁収納式のベッドを設置するのがおすすめです。壁収納式なら使わない時には壁に立てて収納できるので、スペースの有効活用ができます。
押し入れをベッドにリフォームする簡単な作り方
それでは次に、押し入れをベッドにリフォームする簡単な作り方をご紹介します。「不器用だからDIYはできない」という人でも、押し入れをベッドにリフォームするのはかなり簡単にできます。
自分がどのように押し入れをベッドにリフォームしたいのかを決めて材料などを集めれば、たいした手間をかけることなく押し入れを理想のベッドにリフォームすることが可能です。
押し入れをベッドにリフォームするDIYは賃貸住宅などでも簡単にできるやり方があるため、マンションなどの賃貸住宅に住んでいる場合でも一戸建てに住んでいる場合でも同じようにリフォームできます。
必要な材料
押し入れをベッドにリフォームする簡単な作り方ですが、まずは必要な材料から揃えていきましょう。押し入れをベッドにリフォームする際に必要な道具は、どのようなベッドを作りたいかによって変わります。
壁に可愛い布を張ったり天蓋風の布をセットしたり、中段に柵を取り付けるなどといったアイデアを決めておいて、それらに必要な材料を揃えれば作り方は簡単です。
布や木材などの材料以外に必要なのは工具で、サイズを測るためのメジャーと電動ドライバー、釘を打つ場合には金槌も必要になります。またペンキなどで色を塗りたい場合には刷毛も準備しましょう。
本格DIY押し入れベッドの作り方
押し入れをベッドにリフォームする本格的なDIY押し入れベッドの作り方はとても簡単です。まず押し入れの戸を外して置いておきます。押し入れの戸の置き場を決めておいてから戸を外すようにしましょう。
戸を外したら押し入れの中の壁や床などをきれいに掃除します。押し入れの中にはカビが生えていることもありますので、丁寧に掃除をしましょう。壁紙を貼りたい場合には、壁がきれいになってから壁紙を貼って下さい。
柵やハシゴをつけたい場合には壁紙を貼った後で柵やハシゴを設置します。その後は引き出しを設置したり天蓋風の布を設置したりと、自分の作りたい押し入れベッドを作りましょう。
賃貸でもできる作り方
押し入れをベッドにリフォームしたいと思っても賃貸の場合釘を打ってはいけないなどの決まりがあるとまた話が違ってきます。賃貸でもできる押し入れベッドの作り方は、釘を使わず押し入れに布団を敷いてそのままベッドにするという作り方です。
賃貸住宅の場合の押し入れベッドの作り方は、戸を外して壁などを掃除するまでは同じですが、壁紙を勝手に貼ってはいけない場合もあります。
その場合には押し入れの戸を外して掃除をした後押し入れにすのこを敷いてその上に布団を敷いて、差し込み式のベッドガードを設置しましょう。これなら釘などを使わず簡単なDIYで押し入れベッドを作ることができます。
押し入れをベッドをつくるアイデア
それでは次に、押し入れベッドを作るアイデアをご紹介します。押し入れベッドを作ってみたいと思っても、実際にどのようなデザインにするか全く思いつかないため、折角押し入れベッドを作りたいと思っても実行に移せない人もいます。
「そういうセンスがないから全然思いつかない」という人は、他の人達が作っている押し入れベッドのアイデアを拝借し、選ぶ布などを自分で決めればそれだけでも「自分なりのデザインの押し入れベッド」にすることができます。
押し入れベッドの画像をインスタグラムなどにアップしている人達も、DIYのプロなどではなくごく普通の人達なので、そういう人達の押し入れベッドのアイデアを参考にして押し入れベッドを作りましょう。
天蓋付きベッドに
押し入れベッドを作るアイデアの一つ目は、天蓋付きベッドにするというアイデアです。お姫様のような天蓋付きベッドに憧れるのは子供だけではなく、若い女性なども同様ですが、押し入れベッドを天蓋付きベッドにするのはとても簡単です。
押し入れの上の段をベッドにするなら押し入れの入り口の上にレースのカーテンなど好みの布を天蓋代わりに貼り付けると簡単に天蓋付きベッドになります。
画鋲で貼っても良いですしカーテンレールを取り付けてそこにレースのカーテンをつけてもOKです。また賃貸などで釘打ちなどが出来ない場合には突っ張り棒を使って布を天蓋代わりにすることをおすすめします。
ライトをつけて便利に
押し入れベッドを作るアイデアの二つ目は、ライトをつけて便利にするということです。押し入れの中にベッドを作ると押し入れの中がちょっと暗くなりがちなので、ライトをつけると便利になります。
ラタンや布などのシェードのついたテーブルスタンドを置いたり、マイホームの押し入れなら押し入れの天井にライトを設置しても良いでしょう。
賃貸住宅の場合には押し入れの中にライトをつけるのは難しいこともあるので、電池式のテーブルスタンドなどを置くのがおすすめです。
枠をつけておしゃれに
押し入れベッドを作るアイデアの三つ目は、枠をつけておしゃれにするというアイデアです。DIYに慣れている人なら板などをホームセンターで購入してきて好みの枠などを作ると良いですが、そうでない人は市販の枠を使ってもOKです。
子供達が赤ちゃんの頃のベビーベッドなどがあれば、ベビーベッドの枠を押し入れベッドの枠に使っても良いですし、すのこを枠の代わりに使うという手もあります。
賃貸住宅の場合は釘を打ってはいけない所もありますので、先にも少し触れたように差し込み式のベッドガードを枠代わりに使うことをおすすめします。
棚とガーランドで
押し入れベッドを作るアイデアの四つ目は、棚とガーランドで飾るアイデアです。子供達に押し入れベッドを作ってあげる場合、寝場所が小さいのでおもちゃなどを入れる棚を入れてあげることもできます。
棚は自分で作っても良いですが、カラーボックスなどがあればカラーボックスに合うサイズの引き出しなどを入れておもちゃ用の棚にするのがおすすめです。
またクリスマスツリーに使うガーランドで押し入れベッドを飾ると意外なほどおしゃれになります。ガーランドはクリスマスっぽいものが多いですが、季節によってガーランドのデザインを変えたりしても良いでしょう。
ごろ寝ベッドに
押し入れベッドを作るアイデアの五つ目は、ごろ寝ベッドにするアイデアです。押し入れベッドというと枠をつけたり柵をつけたりする人が多いですが、わざと柵などをつけずにごろ寝ベッドにするというのも良いアイデアです。
ベッドガードをつけるといかにも本格的なベッドのようになりますが、柵やベッドガードをつけずいつでもごろ寝ができるようにしておくと、ラフでおしゃれなベッドになります。
押し入れの機能を残したままベッドに
押し入れベッドを作るアイデアの六つ目は、押し入れの機能を残したままベッドにするというアイデアです。押し入れの戸を外して上段も下段も布団を敷いて押し入れベッドにしつつ、半分は押し入れとして使うというのも良いアイデアです。
押し入れベッドを作ったものの押し入れに入れていたものの収納スペースがなくなってしまって困るという人もいますが、半分は押し入れベッドに使って半分は押し入れのまま使えばそんなこともなくなります。
押し入れをリフォームして可愛いベッドを手に入れよう!
押し入れベッドの作り方やアイデアなどについてご紹介してきましたが、如何でしたか。押し入れベッドはDIYが苦手で不器用な人にも比較的簡単に作れますので、押し入れをリフォームして可愛いベッドを手に入れましょう。